(20.11.8) 小学校のパソコン教育 その2
私は近くの小学校でパソコンの特別講師をしており、最近は週3回程度小学校に出向いていって教えている。現在までのところ教えている学年は1年生から4年生までだが、下期には5,6年生も教えてほしいと言われているので、全学年を見ることになりそうだ。
パソコンの授業は私としてはとても楽しく張り切ってやっているのだが、それでも時々落ち込んでしまうこともある。難しい子がいるのだ。
小学校の先生をしてみて一番タフな仕事は教えることよりも難しい子の相手をすることだと言うことが分かった。
ほとんどの子供は素直でかわいらしくて孫みたいなものだが、それでも学年で何人かは扱いに苦労する子がいる。授業中に教室を走り回ったり、パソコンがうまく動かないとパソコンの操作卓をたたいて壊そうとしたりする子がいるのだ。
先日はパニックに陥ってパソコン机の下を足で蹴飛ばし始めた子がいた。ドンドンとひどい音が出ている。ここにはパソコンの配線がわんさかとまとめられているのでビックリした。
担任の先生が「壊れたら山崎先生ぐらいしか修理できないのですよ。そんなことをしてはいけません」と強く注意したが、配線が切れたら私でも対応が無理だ。
一方注意された子は「ぼくじゃないよ」とうそぶいていた。
本当はそうした子供をマンツーマンで教えればパニックには陥らないのだが、そうすると他の子供達の授業が出来なくなってしまう。
「どうしたらいいのだろうか」頭を抱える。
最近は1日4時間ぐらい生徒の指導をすることがあり、そうした日はすっかり疲れ果てて家で寝込んでしまった。疲れると気持ちがすっかりブルーになる。
「あのワンパクにどう対処しようか。悶々・・・・・・」
しかし疲れているときは何も考えず、決心しないのが生活の知恵だ。
「寝て元気になれば、また考えが変る」
私も十分に年を取ってきたので、自分の気持ちをコントロールすることがうまくなった。
いつものように8時から寝たら翌日はすっかり元気になった。
「あのかわいい生徒達に今日は何を教えようか」様変わりだ。
5,6年生まで教えるとなると,プレゼンテーション、表計算初歩、ホームページ基礎程度は教えなくてはなるまい。
山崎先生も忙しいのだ。
「亀ゴン、パソコン先生もなかなか大変なのだぞ」
「昨日は『クソガキ』なんて言っていましたが、今日は元気ですね」
「寝れば誰でも元気になるんだ。最近は生徒のパソコン技術があがったといって喜ばれているんだ。1年生の先生から『授業では引き算をさせても嫌がるのに、パソコンだととても楽しくするのですよ』と言われたんだ」
「きっと、子供は身体を動かしながら学ぶのが楽しいのですよ。頭だけで理解するのは難しいものです。
先生は時々気落ちしているみたいですが、深刻に考えないで、気楽にやってください」
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