« (20.11.24) 第1回四季の道駅伝大会の練習会が行なわれた | トップページ | (20.11.26) 元厚生事務次官殺傷事件の闇 »

(20.11.25) ロシア経済はジェットコースター

Images3_2   今回の経済危機を見ているとロシア経済の好不調の波の大きさに驚かされる。今年の5月までは株価は上昇の一途をたどり、原油価格が7月の始めに1バーレル147ドルになった時は、ロシア経済こそが中国をしのぐ次世代の牽引役かと思ったが、その後の経緯を見るとジェットコースターのようにまっさかさまに落ちて失速してしまった。

 ロシア経済ほど分かりやすい経済はない。原油価格にほぼ100%左右されると言ってもいいほど単純な構造をしているからだ。
ここ数年の原油価格の上昇で、ロシアのGDP毎年8%近くの伸びを示していたし、貿易収支は毎年大幅な黒字で特に05年以降12兆円前後の黒字を計上していた。

 おかげでエリチェンが積み上げた対外債務07年にはほぼゼロになり、反対に外貨準備はこの8月には60兆円まで膨れ上がり、この世の春を謳歌していた。
こういうときは戦争にも強いらしく、この8月グルジアサーカシベリ大統領グルジア領南オセチアの分離独立派の拠点を攻撃すると、ロシアはすぐに反撃に転じてまたたくまにグルジア軍を蹴散らしてしまった。
今は南オセチアはロシアの実質支配の下にあり、ロシアは久方振りに領土拡張に成功した訳だ。

 しかしこの時がロシアが目指した「強いロシア」復活の最後の戦いだった可能性が高い。その後原油価格がまっさかさまに低下し始めると、ロシア経済はそのトレンドにあわせて凋落の一途をたどっている。
株価は世界のどこよりも低下がはなはだしくピーク時だった5月の4分の1まで落ち込んでしまった。
今では国家破産指標と言われるCDS指標が最も高い国の一つに並んでしまい、再びロシア経済破綻の懸念が世界を駆け巡った。

 ロシアほど鉱物資源、わけても石油と天然ガスに負うている経済は少ない。他には中東の産油国があるが、ロシアはつい最近まではアメリカと覇権を争っていた大国で、人口も1億4千万であり日本より少し多く、G8の一員なのだかられっきとした先進国だ。
サウジアラビアのように人口26百万人の国とは違う。

 しかし鉱物資源と軍需産業以外はまともの産業はなく、輸出の約6割が石油と天然ガスだ。そして国家予算のほぼ70%程度が石油産業や天然ガス産業からの税金でまかなわれている。

 その原油価格147ドルから50ドル以下に約3分の1まで低下してしまった。08年度の国家予算では1バーレル70ドルで均衡するようになっており、それ以上では余剰がそれ以下では溜め込んでいた基金の取り崩しが行なわれる。

 ここ数年は増加の一途をたどった余剰資金を年金資金の原資等に当ててロシア国民、わけても高年齢層の支持を得ていたが、一気に歯車が逆回転し始めた。

 アメリカと同様に金融機関や石油関連企業が政府の公的資金の援助を求め、すでに15兆円規模の資金援助がなされたらしい。
外貨準備も急激に減少しており、8月まで60兆円あった外貨準備は10月には53兆円まで減少している。毎月3兆円の規模の減少だ。

 今後のロシア経済はどうなるだろうか。はっきりいえることは原油価格がこのまま50ドルを割り込み、さらに低下していくと1998年のデフォルト宣言をしたあの時期に限りなく近づいていくと言うことだ。
ロシアには売れるものが石油と天然ガスしかない。

 ロシア経済は本当に単純な経済だ。今原油価格はジェットコースターのようにまっさかさまに落ちており、ロシア経済もそれに合わせてまっさかさまだ。

(注) 書きかけの評論がありましたのでリリースいたしました。

 

 

 

|

« (20.11.24) 第1回四季の道駅伝大会の練習会が行なわれた | トップページ | (20.11.26) 元厚生事務次官殺傷事件の闇 »

評論 世界 ロシア政治・経済」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (20.11.24) 第1回四季の道駅伝大会の練習会が行なわれた | トップページ | (20.11.26) 元厚生事務次官殺傷事件の闇 »