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(20.11.12) おゆみ野恐喝事件 その後 Aさんからのメール

20128_008_2   この6月にご子息が暴行を受けたAさんからメールをいただいた。Aさんのその後の行動を見ていると、このおゆみ野から青少年の犯罪をなくすためにどのような活動が必要かが具体的に分かる。

 私は青少年犯罪を防ぐためには、これと言った特効薬があるわけでなく色々な対策の積み重ねが必要だと思っている。
人間は完全に悪人でもなく、また完全に善人でもないのだから、100%完全な警察国家的な取締りも、また100%完全な教育による善導も間違いだ。

 悪質な児童の警察の逮捕は当然だし、また一方学校教育や社会教育の場で懸命な指導も必要だ。
だから泉谷中の親父の会のように、子供達と触れ合いながら、子供達に範をたれようとする対応はとても有効だと思っている。
最近泉谷中の評判がとてもよくなってきているが、こうした父親達の活動もそうした評判に役立っていると思う。

 またAさんのメールにある福谷市議スクールソーシャルワーカーの創設提案については、地域の有徳の氏がボランティアで参加するのが効果的と思われる。
私自身は小学校の特別講師としての経験しかないが、全体の一員として教育することが不可能な児童は確かにいる。

 こうした児童に正式な教員を一人一人配置することは予算措置としてほとんど不可能だろうが、地域の有徳の士やお母さん方が個別にマンツーマンとして対応するのがよさそうだ。
この活動はかなり実際に行なわれてはいるのだが、見ていると十分とはいえない。まだまだ多くの地域の人々の参加がほしいところだ。

 Aさんからのメールはかなりの長文なので下記に一部抜粋して掲載する(なお原文を読みたい方は「全文」をクリックすると見ることが出来ます)。

 御世話になっております。

息子の治療は一段落しましたが、痛みなどの自覚症状が残っているため12月に診察を受けることになりました。6月から5ヶ月が経過しようとしています。10月3日の貴兄のブログを拝読し、思うことがありましたので投稿します。

四季の道にある公園などでの悪質な破壊活動がほとんど見なくなった。警察が悪質な中学生を逮捕するようになってからだ。ところが、何者かによるゴミの放棄が増え出した」と10月31日の記事は伝えている。

 悪質な中学生などの勢力分散で一時的に治まっているが、根本的な解決に向かっているのだろうか。ゴミ放棄にせよ大人のモラルの低さは依然として改善していない。子どもはその姿を見ている。大人の変化なくして、子どもの変化はあり得ない。そんな中、大人たちの動きを幾つか知ったので紹介したい。

 
①泉谷中おやじの会

 なかなか学校の活動に参加することのないおやじ達。強制なし、都合のつくメンバーで3年前から活動を再開した。校内の清掃や補修、おゆみ野夏祭りでの模擬店など着実に活動を積み重ねている。

 10月18日打ち合わせと草刈りを行った。打ち合わせの中で育成委員会の夜間パトロールへの参加や、日々最寄駅から帰宅する際セーフティウォッチャーの腕章を付けるなど一人一人が小さくても何か変化して行こうと話し合っている。

 草刈りも実施。遊歩道沿いの斜面をおやじ+先生18名、生徒(バスケ部)23名、計41名で行った。私も過去何回か草刈りに参加したことがある。生徒と共に汗を掻いての環境整備は、本当に心地良い。生徒達も実に良く働く。共に体を動かし、お互いの姿に触れあう事は時として年齢を超え理屈を超えた共鳴があると感じる。

 12月20日には、おやじvs先生のソフトボール大会を予定している。2回目の企画である。前回は先生チームが勝利した。おやじチームのリベンジなるか。腕に自信がある方は、おやじの会に参加されたい。お子さんの担任に連絡してもらえれば、詳細を知ることができるはずだ。

②福谷さんの市議会での一般質問

 しかし、中にはより深刻な状況がある。家庭が出来る範囲で精一杯躾をしたつもりでも、子どもの中に暴行を受けた相手の痛みや恐喝そのものの善悪に対する価値観が発達していないケースがあるのだ。子どもも、その親も、被害を受けた側も皆救われない。

被害者の立場になってみろ。親の責任だ」私も随分憤り、加害者の親やその弁護士などに感情をぶつけた。加害者に痛みを知ってほしかった。少しは伝わったと思う。でも、ふと思った。自分が逆の立場であったならと。個々の家庭には、いろいろな事情がある。子どもの道徳感の一部が育っていなかったり、親も躾け方に間違いはないと信じていても、犯罪を起こしてしまったら・・・。

福谷市議は10月市議会の一般質問で「
犯罪に巻き込まれた子どもに向き合ってとことん面倒を見るには誰か、家族をサポートするのは誰か」を問い、スクールソーシャルワーカーの重要性を訴えている。それに対する市側の回答は言い訳に終始している。

 「それは、市としての責任権限を越えている。やりたくても、できません」今社会で起こっている問題の解決を目指す時、既存の行政組織や関係団体の活動では限界があると感じる。
毎年の予算を消化することが目的となっていないか。なぜ、今起こっている少年犯罪とそこでもがいている被害者、加害者に寄り添い、耳を傾けようとしないのか。

③関係機関の連携

 おゆみ野周辺の中学校、南警察署、青少年補導センターなど少年犯罪に関係する機関での事件情報共有を推進する動きがあると聞いた。誰か具体的な取組をご存じであれば教えてほしい。

 おゆみ野で少年犯罪が頻発した。その反省から、いろいろな改善への取り組みが始まっている。紹介した取り組みの他にも、いろいろな取り組みがあるはずだ。ご存じの方は山崎さんのブログに投稿又はコメントしてほしい。既存でも、新規でも何でも良い。情報を共有しよう新しい発見、新しい発想があるはずだ。少年犯罪を個別の罪として特別扱いするのでなく、加害者も被害者も居場所が在るおゆみ野を作れないか。この思いが真の解決へのスタートになるのではと感じています。

息子に申し訳ないと思う。無力である。被害者側が自ら動かなければ、ほとんど情報は入ってこない。来たとしても、それを理解し事件との、加害者に対する怒りと憎しみとの折り合いを付けることは至難の業である。

少年犯罪による不幸を少しでも失くすためには、お互いが望むのであれば千葉市も被害者と加害者の声を聞き、当事者たちが何を必要としているのかを知ることも大切ではないのか。私たちも一人一人普通の千葉市民なのだから。

(注)なお、本件と関連する記事は、カテゴリー「おゆみ野 恐喝事件」に入っております。

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コメント

成否は別にして更生活動で目にするのはいつも泉谷中ばかり。
有吉中および有吉校区側の積極的な取り組みは全く聞こえてきません。
依然として問題難題山積にもかかわらずとても不可解です・・・。

投稿: A | 2008年11月12日 (水) 16時25分

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