(20.11.11) 金正日総書記の合成写真
金正日総書記の誠に不思議な写真が今月5日に朝鮮中央通信から配信された。朝鮮人民軍の将兵に囲まれた金総書記と言う写真だが、この写真を見て世界のメディアは思わず笑ってしまった。一目で合成写真だと分かるからである。
英紙タイムズはこの写真を掲載して次のようにコメントした。
『不自然な点として
〔1〕総書記と他の軍人らで影の角度が違う。
〔2〕軍人が立つひな壇には地面と平行に黒い線が伸びているが、総書記の後ろだけこの線が神秘的にも見えない。
総書記が8月中旬に脳卒中で倒れ、手術を受けたとされることから、写真が本物なら、驚くべき回復だ』と皮肉っている。
英紙タイムズはこの写真を掲載して次のようにコメントした。
『不自然な点として
〔1〕総書記と他の軍人らで影の角度が違う。
〔2〕軍人が立つひな壇には地面と平行に黒い線が伸びているが、総書記の後ろだけこの線が神秘的にも見えない。
総書記が8月中旬に脳卒中で倒れ、手術を受けたとされることから、写真が本物なら、驚くべき回復だ』と皮肉っている。
金正日総書記の写真は他にも朝鮮人民軍によるサッカー試合を観戦したという模様が今月2日の労働新聞にも掲載されたが、こちらは左手が何か不自然で麻痺しているよう見える写真だった。
立て続けに金総書記の写真が掲載され、その健在振りをアピールしているわけだが、朝鮮人民軍との写真は合成だし、サッカーの試合観戦の写真は身体の異変をうかがわせる。
立て続けに金総書記の写真が掲載され、その健在振りをアピールしているわけだが、朝鮮人民軍との写真は合成だし、サッカーの試合観戦の写真は身体の異変をうかがわせる。
なぜ、北朝鮮はこんなに無理して金総書記の写真を掲載するのだろうか。
ホームズとワトソン君に聞いてみよう。
ホームズとワトソン君に聞いてみよう。
「ホームズ、金総書記の朝鮮人民軍との合同写真は合成だが、なぜこんな稚拙な合成写真を発表するのだろうか」
「原因は二つ考えられる。一つは北朝鮮の写真合成技術が非常に低い場合、もう一つは時間がなくて間に合わせ的に作った場合だ。
私は原因は後者だと思っている。おそらく朝鮮人民軍の視察が予定されていて記念写真を撮るつもりが、金総書記の健康が急に悪化して記念写真が撮れなくなったのではなかろうか」
「それならなにも無理して写真など掲載しないほうがいいんじゃないかい」
「実は11月5日と言う日が重要なのだ。この日はオバマ新大統領が選ばれた日だ。オバマ氏に対するメッセージが必要だったんだ。『私は健在だ。北朝鮮問題は米国と私の間で決めよう』という意味だと思う。だから金総書記からなんとしても写真を掲載しろと命令が出されたのだろう」
「それは分かったが、金総書記の病状はどうなのだろうか」
「現状では肉体的無理はきかないが、指示命令はできると言う状況のようだ。しかし金総書記がかかっていると思われる血管系の病気はだんだんと悪化していくから、時間が経つにつれて病状は悪くなるだろう。近い将来判断力がなくなると思っておかなければならないだろうね」
「北朝鮮は金総書記の指示だけで動いている国だから、中枢部がなくなって動乱状態になる可能性もあるわけだ」
「そうしたことも視野に入れて北朝鮮問題に取り組まなければならない段階にきていると思うよ」
「原因は二つ考えられる。一つは北朝鮮の写真合成技術が非常に低い場合、もう一つは時間がなくて間に合わせ的に作った場合だ。
私は原因は後者だと思っている。おそらく朝鮮人民軍の視察が予定されていて記念写真を撮るつもりが、金総書記の健康が急に悪化して記念写真が撮れなくなったのではなかろうか」
「それならなにも無理して写真など掲載しないほうがいいんじゃないかい」
「実は11月5日と言う日が重要なのだ。この日はオバマ新大統領が選ばれた日だ。オバマ氏に対するメッセージが必要だったんだ。『私は健在だ。北朝鮮問題は米国と私の間で決めよう』という意味だと思う。だから金総書記からなんとしても写真を掲載しろと命令が出されたのだろう」
「それは分かったが、金総書記の病状はどうなのだろうか」
「現状では肉体的無理はきかないが、指示命令はできると言う状況のようだ。しかし金総書記がかかっていると思われる血管系の病気はだんだんと悪化していくから、時間が経つにつれて病状は悪くなるだろう。近い将来判断力がなくなると思っておかなければならないだろうね」
「北朝鮮は金総書記の指示だけで動いている国だから、中枢部がなくなって動乱状態になる可能性もあるわけだ」
「そうしたことも視野に入れて北朝鮮問題に取り組まなければならない段階にきていると思うよ」
(注)本件と関連する記事は以下の通り
・風雲急を告げ始めた北朝鮮情勢
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