« (20.10.1) アメリカ金融政策のダッチロール | トップページ | (20.10.3) 朝青龍の引退が近づいた »

(20.10.2) 警察は断固逮捕に踏み切った

2093_006  最近の千葉南警察署の対応を見てみると、人に危害が加えられた事件については、加害者が中学生や高校生であっても、断固逮捕する方針に変えたことが分かる。

 従来ここおゆみ野周辺では街路灯や公園のベンチやトイレの破壊が頻繁に起こり、私は大変憤慨していたのだが、そうした器物の破壊行為については逮捕者が出たという話は聞かなかった。

 思い余って「やはり言っておこう」(リンクが張ってあります)という記事を書いて「いまのまま放置されると、きっとより重大な事件が発生する可能性が高い。器物の損壊だけでなく、人的被害だって予想される。特に夜は危ない」と警告を発しておいたが、実際そのとおりの経緯をたどってしまった。

 さすがに人にまで被害が及べば千葉南警察署としても放置するわけにはいかなくなったのだろう、たとえ相手が中学生であっても悪質な場合は逮捕に踏み切るようになった。

 千葉南警察署管内で私が認識している人的被害が伴った事件は3件でいづれも逮捕者が出ている。

① 6月14日 高校生に対する恐喝暴行事件

 『6月14日(土)の午後7時過ぎごろ、部活を終えて鎌取駅から帰宅途中のA君とB君(高校1年生)が、鎌取駅駐輪場から移動し始めた直後、見知らぬ15歳から16歳程度と思われる4人組にあとをつけられ、鎌取変電所横で「金を出せ」と恐喝された。

 A君は所持金1000円を脅し取られ、B君は運よく逃げ切ることができたが、A君はさらに恐喝にあい「もっと金があるだろう」と脅されたため、隙を見て逃げたが逃げおおせることができず、殴るけるの暴行を受けた。
その結果、前歯2本が脱臼、1本を折られ、さらに上唇が切れて全治4週間の重症をおった。

 たまたま通りがかった南警察署警察官に見つかり、4人組は現行犯逮捕された

 本件についてはこのブログで継続的に掲載しており(カテゴリー「おゆみ野 恐喝事件」)、詳細はそれを読んでほしいが、すでに加害者の少年達には少年審判が下っている。

 本件については被害に会われたA君のお父さんから最新のコメントをいただいているのでそれを再掲する。

山崎様、ご無沙汰しました。

息子の治療は続いています。結局は元には戻りません。将来へのリスクを背負うことになります。外見は元気ですが・・・。
加害者である少年たちに審判が下り、成人犯罪で言う刑事処分は決まりました。

治療が一段落した時点で、治療費や慰謝料などの民事処分を巡る交渉に移ります。加害者側の誠意ある対応を期待します。
6月14日から3ヶ月以上が経過し、予想以上に長い治療期間となりました。

審判が終わると、被害者への情報はまた一段と減ります。被害者側が自ら行動を起こさないと何も知らされない状態に逆戻りです。
さて、おゆみ野で少年がまた逮捕されたことを貴兄のブログで知りました。残念です。

被害に遭われた方に怪我はなかったと記載されていました。少し安堵しました。まだまだ、おゆみ野の再発防止策は不十分です。
警察が、学校が、家庭裁判所か、保護観察官が、私たちが連携しているでしょうか。事件発生の事実を共有できていません。
リスク管理が機能していない。ネガティブ情報に対峙する仕組みさえありません。私たち大人が反省し、具体策を立て再出発したのでしょうか。

なぜ少年の犯罪がおゆみ野で再発するのか?
被害者はやられ損です。怪我は元には戻らない、この現実を変えることは出来ない。無力です。事件と向き合うことに少し疲れていました。
でも、虚しさに流されていてはダメですね。また、少しずつ思いを発信することにします。

では、またご連絡します


② 7月2日 同級生に対する暴行事件

『 (読売新聞 8月27日の記事)
 千葉南署は26日、いづれも千葉市緑区の市立中学3年の男子生徒5人を傷害容疑で逮捕した。
発表によると5人は7月2日午後9時30分頃から約40分間、千葉市緑区高田町の歩道で、同じ中学に通う緑区内の中学3年男子生徒(15)を殴ったりけったりした後、近くの調節池に投げ入れ顔や腹に軽症を負わせた疑い。

調べに対し5人は「呼び出そうとして電話をかけたが無視され腹がたった」と供述しているという』

 
私はこの事件のことは全く知らなかったが、男気の大将から事件のあらましを聞いて知った。それによると「加害者の少年達にはすでに少年審判が下り、少年院に送致された」とのことである。

   

③ 8月25日 障害者に対する暴行事件

『 (産経新聞、9月24日の記事)
 電動車椅子(いす)の男性にお笑い芸人のまねをしながら暴行したとして、千葉県警千葉南署は24日までに、暴力行為等処罰に関する法律違反の疑いで、千葉市緑区の市立中学3年の男子生徒2人=ともに(15)=を逮捕した。

 調べによると、2人は8月25日
午後2時ごろ、千葉市緑区おゆみ野の歩道で、電動車椅子に乗っていた同区の男性(53)の頭を、「欧米か」などと言いながら、履いていたサンダルで数回たたいた疑い。男性にけがはなかった。男性は足腰が弱く、1人で外出中だったらしい。

 生徒のうち1人は「面白半分にたたいた」と容疑を認め、もう1人は「やっていない」と否認している。「欧米か」はお笑い芸人、タカアンドトシの突っ込みのせりふ


 
本件についてはなぜ二人の中学生が逮捕されたのかが当初分からなかった。やや処罰が重過ぎるのではないかと思ったからである。
その後、この事件の聞き取りを行なう過程で、なぜ警察が逮捕に踏み切ったかが分かった。


・二人は過去に窃盗事件を起こし、1ヶ月間少年鑑別所に入っていたこと
・出てきてからも中学でしばしば問題事件を起こしていたこと
・否認している少年はもっぱら暴力行為等をあおり、自分では手を下さないのが常習化していたこと
・そうした実態を警察も把握していたこと

 これなら確かに警察も逮捕するだろう。
  

 

  

|

« (20.10.1) アメリカ金融政策のダッチロール | トップページ | (20.10.3) 朝青龍の引退が近づいた »

おゆみ野 恐喝事件」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。