(20.10.9) 上期のパソコン授業が終わった。
上期の小学校のパソコン授業が終わった。私は近くの小学校でパソコンの特別講師をしているのだが、特別講師の場合はいくつかの制限条件がある。
一番の制限条件は年間の勤務時間を48時間以内と決められていることで、おそらくこれは特別講師が常勤の先生になるのを防ぐためか、予算措置の関係でそれ以上の経費支出が出来ないためだと想像している。
今回は1年から4年生の授業を24時間見たのだが、一クラス当たり2~3時間の割当になった。おかげで全てのクラスの先生と生徒と接することができ、小学校というものが分かってきた。
子供達は大変かわいらしく、「せんせい、せんせい、教えて」なんていわれて手を引っ張られると「まて、まて、今行くから待て」と言いながら好々爺のように愛想を崩してしまう。
おかげでこの小学校に行くと生徒から「あっ、パソコン先生だ」なんて子供達から言われてすっかり人気者になった。
そんな訳でこの特別講師という仕事は本当に楽しいのだが、それでもやってみるといくつか問題点があることが分かった。
問題は私の能力の問題、先生とのコミュニケーションの問題、そして生徒の問題に分かれる。
私の問題としては、使用されるソフトについて十分な知識がないことで、都度懸命に勉強して何とか対応しているが、ペイントやプレゼンテーションソフトについて、十分に使いこなしているとはいえない。
上期の授業は終了したが、学校のパソコン教室に出向いていって現在ソフトの特訓をしている。下期になれば小学校で使用するソフトについては全て理解できるようにしておきたい。
「がんばれ、山崎先生。もう少しだ」叱咤激励だ。
先生とのコミュニケーションの問題はかなり難しい。事前に先生と打合せをしてパソコン教育のプログラムを作りたいのだが、時間がないことと先生側にパソコン教育のビジョンがないこともあり、事前の話し合いがない。
すべてぶっつけ本番になるので、精神的疲労が大きい。
「うぅーん、何とか下期は事前にカリキュラムの打合せをしたい」
生徒の問題も大きい。あるクラスのパソコン授業をしたときに、一人の男の子が席に着かずに教室を飛び回っていた。通常は担任の先生が厳しく言って席につかせるのだが、この子の場合は先生も何も言わない。
男の子はテーブルの上に寝たり、関係のない女の子のそばに来て話しかけたりする。授業に集中できないことこの上ない。
それでも授業を始めたのだが、気がつくと男の子がある特定の女の子の髪の毛を思いきり引っ張っていた。
「そんなことしちゃ、ダメダ」驚いて止めたが、これでは授業にならない。何とかうまい解決策がないものかと頭を悩ませている。
このようにそれぞれ問題があるものの、概して生徒はパソコン授業を楽しんでおり、私としてもこの学校のパソコン操作能力向上に少しでも役立てればとても嬉しい。
「かわいい子供達のためだ。下期は上期以上の成果が得られるように努力しよう」
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コメント
山崎さん、ご返事ありがとうございます。
先月辞めたのですが、小学校内で学童保育のような形で数年働いていたこともあり
多少はコネクションのようなものがあるかもしれません。
元校長先生の知り合いもいるので聞いてみようと思います。
(山崎)特別講師の指定は年1回のようです(もしかしたら随時かも知れませんが私の場合は4月に登録されました)。
時間も年間40時間(これも私の場合の事例です)と決められており、それ以上教える場合は完全にボランティアになります。
収入面でのインセンティブは大きくないので、あくまでも子供たちにパソコンを教えるのが楽しいと割り切ってしまうのがよいようです。
投稿: 奈多 | 2008年11月30日 (日) 19時45分
初めまして
私も小学校で子供パソコンを教える、ということをしたいと
思っているのですが(パソコンインストラクターを普段はしております)
山崎さんのようにボランティアを始めることから、それがきっかけなるのでしょうか?
大変そうだけど羨ましいなぁと思い書き込ませて頂きました(*´Д`*)
(山崎) 最初は学校で掃除や草取りのボランティアをしていました。校長先生にシステム経験が長いことを話したら、最初は学校のホームページの更新作業を頼まれました。
子供達に教えるようになったのは今年からです。千葉市の特別講師に正式に任命されて教えています。
学校ではパソコン教育の人材がいないことが悩みですので、能力があると校長先生が思えば依頼が来ることが多いようです。
まずは学校でボランティアを初めて校長先生と面識になることが必要だと思います
投稿: 奈多 | 2008年11月30日 (日) 03時56分