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(20.9.16) 芸術家の生活は厳しい

 いやはや芸術家の生活の厳しさを味わってしまった。

私のかみさんがジャスコ鎌取店のカルチャーセンターでならっている歌曲の先生のリサイタルが千葉市美浜文化音楽ホールでこの13日に開催された。

 先生の名前は蒲池(かまち)悦子さんといい、9歳の時から才能を見出されウィーン少年合唱団の発声法を学んだそうだ。
その後米国のローレンス音楽院で特待生として学んだ後、ヨーロッパで演奏活動をしていたそうだ。
かみさんの話だと「20世紀の偉大なソプラノ歌手はマリア・カラスとエリザーベート・シュワルツコップで、蒲池先生はそのシュワルツコップに師事していたのだ」という。実に立派な経歴なのだそうだ。

この演奏会には是非いってほしい」とかみさんに懇願された。
私は演歌以外の音楽を知らないし、長山洋子田川寿美の歌さえ聞いていれば満足してしまうのだが、かみさんの依頼なので断るわけにはいかない。

 どうやらかみさんはこのリサイタルの前売り券の販売を受けていたらしく、また娘のデザイナーはボランティアで「感謝とチャリティーのリサイタル」というパンフレットを作っていた。

蒲池先生は腰を圧迫骨折したりして大変だったのだけど、その復帰のためのリサイタルなの」かみさんはおお張り切りだ。
蒲池先生は音楽をとうして音楽の尊さを高めている人で、とても人間的にすぐれている方」と言っている。

 親類縁者に依頼した結果、私の他に娘夫婦と、その義理の父母の総勢6名で行くことになった。

 この音楽ホールは最近出来たらしく、音響効果ばっちりの150人まで入場が可能な立派なホールだった。
開演は午後5時からだったが、集まった聴衆は約50人程度だ。いづれも蒲池先生の音楽教室の生徒とその関係者だけだ。
うぅーん、少し少ないのじゃないか

 このリサイタルのために用意された曲は30曲弱で、最初に「荒城の月」等の日本の歌を5曲歌ったが、その後はリストやシューベルト、ベートーベン等の歌曲だった。
その中で私が知っていたのはシューベルトの「アヴェ・マリア」だけだ。

 時間にして2時間半程度だったが蒲池先生が一人で歌い、その体力には驚かされた。とても最近まで複雑骨折で入院していた人には思われない。
最初こそやや声の通りが悪かったが徐々に調子を上げ、最後の頃は素晴らしい発声で曲を締めくくった。
素晴らしい発声だ」素人の私が感心した。

 蒲池先生以外にはピアノの演奏を名取裕子さんがしていたが、名取さんはイタリア・ベルガモ音楽祭で第一位を受賞した一流の音楽家だし、キターを担当した佐藤和弘さんはNHKでもしばしば出ているギターリストだそうだ。

しかし、これほど一流の音楽家が集まっても、聴衆は50名か」芸術家の生活の厳しさを見てしまった。
入場料は3000円だから、全体で15万円程度にしかならない。
それにしてもこの会場の利用料やパンフレットを印刷したり送付したりした費用はかかるはずだ。

うぅーん、世の中は厳しい」芸術家として生きるのは大変なようだ。

(注)かみさんに友人からメールが来ており、今回のコンサートを感想を次のように言っています。

今日はどうもありがとうございました。蒲池さんは本当に素晴らしかったです。聞く人を精神の高みに誘う唄声に、蒲池さんの凄さを感じました。凄いと云えば凄いけれど、蒲池さんは乙女の心を失わない人ですね。それから名取さんのピアノにもビックリしました。
技術の確かさの上に変幻自在の豊かな表現力、見事でした。それから、久しぶりにご主人に会え話しが出来たこと、何故かとても嬉しかったですよ




演奏会の写真を掲載します。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20913?authkey=7KyjY9P3PkU#



 

 


 

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コメント

確かに芸術家は大変です。私の高校の大先輩の東大教授の奥さんが声楽家で、サントリーホールでリサイタルを開くことがあるらしいのですが、同じようなことを聞きました。
同窓会の幹事会の時に、教授の同級生が「義理で聴きに行ったけど、かしこまって聴くので疲れる」とこぼしていました。また、その切符を売るのに、同じく先輩の医学部の教授が「切符を配るのならお手伝いしますよ」と言っているのを聞いて、まるで政治家のパーティ券のようだなと思ったのを思い出しました。歌唱力があるだけなら、世の中にいっぱいいるのでしょうが、人の心までつかんで、コンサートに行こうと思わせるには、また別の力が必要なのでしょうね。

投稿: めいちゃん | 2008年9月16日 (火) 09時11分

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