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(20.8.21) 大相撲はなぜ問題が起こるのか

 このところの大相撲は問題だらけだ。
今度はロシア出身で間垣部屋所属の幕内力士若ノ鵬が大麻を所持していたとして逮捕された。
事件の発覚は若ノ鵬が落とした財布を拾った人が警察に届けたのだが、中を確認したらパスポートと大麻を巻いたタバコが出てきたのだと言う。

 日本では財布を落としてもほとんどの場合警察に届けられるので、思わぬ日本の美習が若ノ鵬の逮捕につながった。

 若ノ鵬の出身地はロシア北オセチア共和国出身だ。北オセチアは日本人にとってほとんどなじみのない場所だが、実は紛争の中心地でもある。
独立意欲の強いチェチェンイングーシと領土問題でもめており、2004年9月には北オセチアの地方都市でチェチェン独立派が学校占拠事件を起こし、先生や生徒350人以上が死亡する大惨事となったあの場所である。

 そしてここでは大麻やアヘンと言った麻薬類がいとも簡単に手に入り、はっきり言えば軍資金確保のために大々的に栽培されている。
日本と違い、大麻やアヘンはタバコ程度の感覚で吸引されている場所だと思えばいい。

 だから「こうした場所から腕力は強いが、社会的規範からはずれた少年が日本に来て、十分なお金が手に入るようになればどのような行動を起こすか」は相撲協会として把握しておかなければならない事項だ。

 ちばてつや氏が描く「のたり松太郎」のような少年が来ているのだと思えばだいたい当たる。

 実際最近の大相撲の問題で外国人力士がからむ問題が多い。
横綱朝青龍がトラブルメーカーなのは有名だが、これは必ずしも朝青龍のわがままと言うより、「トップに罰則は適用されない」というモンゴルの習慣から来ている面もある。
人治主義の国では地位の高い人は法にしばられない。

 一方、白鵬安馬が人気があるのは、白鵬や安馬がモンゴルの習慣より日本の習慣を受け容れているからだ。

 考えてみれば大相撲はもはや日本人の国技ではない横綱はモンゴル出身だし、上位力士の半分が外国人力士だ。
古代ローマでも剣闘士はローマ人ではなく周辺の野蛮人であり、それをローマ市民が見て楽しんだ。

 日本は古代ローマと同じ豊かな国であり、日本人が相撲界に入ることはこれからますます少なくなってくるのは確実だ。
おそらく日本人で角界に入るのは親方の子供か、大学相撲の横綱(幕下付けだしという優遇措置があるぐらいだろう。

あんな古い習慣が残っていて、苦しい稽古をするなんてやだよ。第一ちょんまげなんて江戸時代の遺物さ

 日本でも角界に入る子供はやんちゃ坊主がほとんどだったが、外国人力士の場合はそれに加えて外国の習慣も入ってくる。
麻薬の吸引もその一つだ。

 親方相撲協会も大変なのだ。大相撲を存続させるためには力士がいる。しかし日本人は力士にならない
やむなく外国のやんちゃ坊主を入門させれば、その国の悪い風習が入ってくる。

 相撲協会はモンゴルやロシアやグルジアの風習を学ばなければならないが、親方が世界史世界の風俗について学んだなんて話は聞いたことがない。

 北の湖理事長若ノ鵬の大麻の吸引について一社会人、一力士としてはあってはならないこと」とコメントをのべているが、大相撲は何でもありの世界になってしまった。

 最も古きよき日本の伝統を守ってきた大相撲が世界の風習に翻弄されている姿は、現在日本の最大の皮肉だ。

 

 

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