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(20.7.7)マルチ商法は蜜の味 ワールドオーシャンファーム

 ワールドオーシャンファームWOF)、会長黒岩勇容疑者による巨大詐欺事件の全貌が明らかになってきた。
事件は05年3月から配当の支払いが停止した07年1月までの約2年間約3万5千人の出資者から849億円の資金を集め、そのうち約100億円が使途不明金になっているというものだ。

海老の養殖事業に出資すれば約1年で出資額は2倍になる」と言うのがキャッチフレーズだったが、海老の養殖事業など全くやっておらず、出資金を配当に回すことでやりくりするマルチ商法だったことが明らかになっている。

 私は当初黒岩容疑者が849億円全額をネコババしたのかと思っていたが、それではマルチ商法は成り立たないらしい。
少なくとも当初の出資者に「これは確実に儲かる事業だ」と思い込ませるための仕組みが必要で、10日ごとに律儀に配当がされていたと言う。

 出資者が十分信頼し始めたころを見計らって「このような儲け話は大変貴重な情報だから、一番大切な人を紹介してほしい。その場合の手数料は新規に獲得した出資金の20%だ」と勧誘をはじめた。

 このため多くの出資者がWOFを信頼し、親戚縁者に話を持ちかけたらしい。
年間100%は確実に儲かるのよ。これ見て、私の通帳に振り込まれてきた配当金。もう一年もやっているから元を取って、これからは儲けだけ

 このマルチ商法は2年間続いているから、当初の出資者は確実に元を取ってかなりの利益が得られていたはずだ。
Goo 教えて Goo」という掲示板には06年9月段階で「WOFは信頼できるか」と言う問いに対する回答の一つに「自分は1000万投資をし、すでに半年は過ぎたが、10日ごとに配当がされていて、あと2年は続くだろうからぼろもうけする」との回答があった。

 実際はWOF07年1月に配当を停止したので、この1000万を投資した人はさらに半年間配当金を得たはずだから、確かに元は取っているわけだ。

 マルチ商法はその倒産する直前までは投資者から全幅の信頼を得るために出資金のほとんどを配当金や手数料として支払っている。
そして、マルチが限界に差し掛かる直前で最後の大勝負に出るようだ。

撒きえは十分した。大魚を釣るぞ
07年1月に、期間限定の大キャンペーンをした。この期間の紹介料は通常の紹介料にプラスして、出資額の3%を上積するといって、大量の金額を集めた。その額が約100億円で、その金額を持ってトンズラを図ろうとした直前に逮捕されたと言うのがいきさつらしい。

 幸か不幸か私自身は年金生活者でとてもマルチ商法の対象になるような人間でないが、WOFの手口を見てマルチ商法というものがよく分かった。

 出資者の信頼を得るためには、配当金や紹介料を間違いなく払う。この段階で実際にぼろもうけをした人が出てくる。

 マルチ商法は新たな出資額がなくなるとその段階で破綻するので、1~2年が限界になる(年100%の配当を約束しているため、毎年2倍ずつ出資額が増えなければならない

 出資者に対する支払いができなくなる直前で、最後の金集めを行い、それがマルチ商法の主催者の詐欺の取り分になる。反対に最後に出資者になった人は全額騙し取られる。

 私は長い間マルチ商法になぜ人が引っかかるのか分からなかった。銀行利子が1%の時に、年率100%の配当など常識的にはありえないし、誰でもいかさまと気づくはずだと思っていたのである。

 しかしマルチ商法は確かに蜜の味がして、当初の参加者は確実に儲かっていることが分かった。だまされた人は最後の一発勝負に乗った人だけなのだ

マルチ商法は食い逃げが勝負よ当初の出資者の高笑いが聞こえる。
これでは今後もマルチ商法が廃れることはなく、被害者は必ず出てしまいそうだ。

 

 

 

 

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