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(20.7.17) パソコン教育でくたくただ

 私が毎日見ているブログにプールサイダー」という言葉が紹介されていた。プールの脇にいて泳法について実に的確な分析をするので、さぞや立派なスイマーと聞いた人は思うが、泳がしてみると全く泳げない人のことを言うのだそうだ。

 実は私もパソコン教育プールサイダーではないかと内心ジクジたる思いをしている。
校長先生、パソコン教育の最大の問題点は、サポート要員の不足です。先生一人ではどうにもなりません。リテラシー豊かな専門家を要請すべきです」専門語をちりばめた実に立派な進言だ。

そうですか、では山崎さん、貴方がサポート要員になってください
言われてしまった。最初は自信満々に引き受けた。
所詮、小学生が使用するソフトだ。たいしたことはあるまい

 千葉県の小学校にはキューブキッズというソフトと算数の補助ソフトが用意されている。
この二つのソフトを使用して子供たちのパソコン能力の向上に役立てようとしているのだが、キューブキッズは実に奥深いソフトであることに途中で気づいた。

 大人が使う、ペイント、プレゼンテーション、ワープロ、インターネット、MIDI、ホームページ、表計算等のソフトを子供向けに言葉と操作を簡単にしただけで、内容は大人のソフトと変わらない

うぅーん、俺が出来るのはワープロとインターネットと表計算ぐらいではないか」唸ってしまった。
実際にこのソフトを使用するとなると、事前に操作研修をしておかないと、操作方法がさっぱり分からない。

 ところが先生と事前打合せの時間がないため、すべてぶっつけ本番だ。
今日はパソコンの先生がいらっしゃいました。山崎先生です。先生は私よりもっともっとパソコンのことをよくご存知です。なんでも聞くのですよ
子供たちの尊敬のまなざしが降り注がれ、一方私はヒア汗が流れ、目まいがしてくる。

主よ、主はこのロドリゴに試練を与えたもうたのでしょうか。無から有を作り出す奇蹟はまだロドリゴには備わっていないのです

 先日は「かみしばい」というソフトでお話を作ると言う2年生の授業だった。一種のプレゼンテーションソフトで、映像と音声と動きを組合わせ、10枚程度のかみしばいをスライド形式で流し、各自がお話をするという趣向だ。
今回がそのソフトを使用した2回目の授業だった。

山崎先生見てやってください。とてもすてきなお話もあるんですが、少し手直しをしたほうが良い子もいるんです
担任の先生は私が「かみしばい」の専門家だと思っている。

はあ、かみしばいですか」聞いたことも見たこともないソフトだ。ヒア汗が脇の下を流れる。
仕方ないので一番上手そうな子供の後ろで操作方法を見ながら「これはどうするの」なんて聞いてようやくソフトの中身が分かった。

 それまではあちこちから「先生、先生、わからない」なんて声がワンワンしても無視だ。

分からないのは、君じゃない。この俺だ」泣きたくなった。

 毎回こうしてソフトを覚えていくのだが、精神のエネルギーの消耗たるやすさまじい。授業が終わるたびにその授業で使用したソフトの復習をするのだが、だんだんと意識が朦朧となってくる。

 誰もいないパソコン教室で30分程度寝てようやく帰宅が出来る状態だ。
しかし幸いなことに学年での授業は大体同じだから、一旦覚えれば他のクラスでも使用できる。
今日は同じソフトだと分かると心から安息の気持ちになる。

主よ、今日は主からパンとぶどう酒を授かりました。ロドリゴは主の恵みに感謝いたします

 まことにプールサイダーのパソコン教育は厳しいのだ。

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