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(20.6.30) 原油価格の高騰はピークアウトしそうだ 

 原油価格の高騰がとまらない。年初1バーレル100ドルだった原油価格はあれよあれよと言う間に高騰し140ドルを突破してしまった。
昨年の年初は60ドルなのだから、その時からは2.3倍だ。

 昨年の今頃「100ドルを越えたら世界経済に甚大な影響が出る」といっていたが、今では懐かしいぐらいだ。
アナリストの分析では本年度末までに200ドルまで上昇するという。

 おかげでガソリン価格180円台になりそうだし、飛行機に乗ればサーチャージと言う付加運賃がべらぼうな高さだ。中小零細業界の多いトラック業界は軽油の高騰でここ1年で1370社が廃業したと言う。

 世の中は悲観論一色だが、こと原油価格の高騰はドル表示ではますます高騰するものの、日本や西欧の実質価格ではピークアウトしそうだ。
今後はドル安が傾向的に進むと思われるからだ。

 最近アメリカが「強いドルがアメリカにとって利益になる」と口をそろえて言い出したが、実際はなんら手が打てないことが判明してきた。
こうした場合の常套手段は政策金利を上げて、財政支出を抑制することだが、政策金利を2%に据え置いたのがやっとの措置だ。

 一方欧州中央銀行7月政策金利を上げることを表明したため、資金はユーロに流れている。
レートの高い通貨に投資しろ
これで日本が政策金利を上げれば流れは一気に決定するが、日本政府はアメリカに遠慮して利上げを控えている。
しかし、市場は日本もいづれは利上げをすると読んでいるようだ

 なにしろここ数ヶ月の価格の上昇で日本経済はひどいインフレ懸念が高まってしまった。消費者物価指数は2%以下で、まだまだ余裕がありそうだが、生活実感とは異なる

 私の大好きなぶどう入り食パンが、ジャスコで一袋180円~190円だったのが、一気に228円になったのには驚いた。
もう、山崎製パンのぶどう入り食パンは食べない
ぶどうが入っていない食パンにブルーベリージャムをつけて食べている。これだと1袋160円前後だ。

 マックも食べなくなった。私は帝京市原接骨院の治療を受けた帰りには近くのマックの店で600円前後のセットメニューを食べるのが楽しみだったのだがこれもやめた。
センドーで焼きそばとジュースとお菓子を買って、窓際のテーブルで食事をしている。これだと450円ぐらいだ。

 消費者が明らかに生活防衛に入り始めたことは重要だ。私の事例でもって消費者一般の動向を推察するのはやや乱暴だが、反対に無視するのも問題だ。
どうやら山崎さんのように貧しい家庭では消費を切り詰めだしたようだ」と認識しなければならない。

 インフレ圧力が強くなると消費が低迷して企業活動が落ち込む。アメリカも西欧も日本も景気が悪化してきた
日本は戦後最長といわれた景気拡大が終わり、アメリカは金融機関の損失がサブプライムローン関連以外の、従来優良と言われてきた債権に波及し始めた。シティグループメリルリンチも4-6四半期にさらに多額の損失を計上しそうだ。

 世界各国の株価は低下の一途をたどって入る。元気だった中国インドも青息吐息だ。
市場は物価は上がり、一方景気が後退するスタグフレーションの再来を危惧し始めた。

 状況は逼迫し始めたので、日本政府もアメリカの都合ばかり考えてインフレを放置するわけにはいかないだろう。いずれは利上げに踏み切りそうだ。
また、アメリカからの国債購入圧力に対しても静かなサボタージュを始めるだろう。
アメリカの時代は終わったな。このままアメリカに付き合うと日本は共倒れだ」口に出さないまでも本音ではそお思っている。

 すでに西欧はアメリカを見放し、日本もアメリカを見放せばアメリカの一人負けの様相が明らかになる。
ドルはますます弱まり、アメリカの国内物価の上昇は止まることはないだろう
産油国は相変わらずホクホクだが、減価の止まらないドル紙幣を何時まで持っていていいか頭を悩ますはずだ。
これじゃ、紙くずを集めているようなものだ

 日本はアメリカと距離を置くことで、円高局面に入り物価上昇の圧力から徐々に解放される。そうなると原油価格の高騰も食糧価格の高騰もドル表示でのイリュージョンになる。

 しかし日本政府は逡巡している。
アメリカと手を切って、円高にしたらアメリカが激怒するだろう
今はハムレットのようだが、いずれは政策金利を上げてインフレ退治をすると私は思っている。
日本が単独利上げを時がアメリカの世紀の終わりだ

 それまではジャスコトップバリュ特売日10円引きを支えに、生活していくことにしよう。

 

 

 

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(20.6.29) 教養のある人

20627  時々四季の道で会うAさんは、いつも手に摘んできた野草を持っており、それを私に見せて説明してくれる。
今回は写真にあるネジバナを見せてくれた。ネジバナは野草ではあるが、栽培している花のように美しい。

 私自身はネジバナという名前は知らなかったが、この花が道端に咲いているのはよく知っていた。

この花、ネジバナというのよ。ねじれているでしょ。一名『もじずり

みちのくの しのぶもじずり たれゆえに みだれそめにし われならなくに
の『もじずり』よ。百人一首にあるでしょ、じゃあね、バーイ
私があっけにとられているうちに行ってしまった。

うーん、教養ある」驚いた。
Aさんは私より年配の女性だが、そおいえばこの年代の女性は正月の遊びとして百人一首を良くやっていた。
だから子供の頃から素養として身についているものらしい。しかし話の途中で和歌がすらすらとでてくるのにはびっくりだ。

 一方私の素養は高校までの国語でならった和歌がせいぜいだから、この歌の意味がさっぱり分からない。帰ってから百人一首の解説本を開いてみた。
作者は源融(みなもとのとおる)で、紫式部光源氏のモデルとした人だと言うことが分かった。

 歌の意味は「陸奥のしのぶもじずりの乱れ模様のように、私の心は乱れているが、誰のせいで乱れてしまったのか。みんなあなたのせいだ」という恋の歌である。
昔だったら恋文だから、「Aさんはもしかしたら、私に対し恋心を打ち明けたのかしら」なんて一瞬思ってしまった。

 実はかつて私もうん蓄のあるところを見せようとして、懸命に和歌を記憶しようとしたことがある。
私の記憶力だからせいぜい二首が限界だと思い、作者は最も有名な紫式部清少納言にした。

 紫式部は『めぐりあいて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かげ』
(意味:
久しぶりにめぐりあったのに、その人かどうか判別がつかないうちに雲に隠れた夜半の月のように、友達があわただしく帰ってしまった』という歌で、女性の友達との別離を歌った歌で、恋の歌ではない。

 一方清少納言は『夜おこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ
意味:夜の明けきらないうちに、鶏の一番声をまねて函谷関(中国の有名な関)をあけることはできても、私のような固い女を口説こうとしても無駄よと言う歌で、当時はこおした即妙の社交の歌がはやっていた。

 私はこの2首だけを記憶し、話の途中でこの歌を挟んで「まあ、山崎さんたらなんて和歌の素養があるのでしょう。すてきだわ」と言われようと機会を待っていたが、いざそのチャンスがやってきてもすぐに思い出すことができない。
えーと、あのー、なんだっけ。ほら紫式部が歌っていた、鳥の空音の歌は・・・・

 私の記憶力ではAさんのような教養あるところは金輪際見せることはできないらしい。

  

 

 

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(20.6.28) おゆみ野の森の草刈男

 京成学園前駅の近くにあるおゆみ野の森草刈男を募集していた。従来は業者に依頼して草刈をしていたが、最も広い原っぱにクヌギコナラの苗木を子供達が植えて育てているため、苗木を避けて草刈をしなければならない。

 こうした作業は業者が嫌がるので、新都市ライフOさんUさん、それに私の3名で作業することにした。
今日は、苗木の周りの草を刈ってくださいUさんから作業を指示してもらった。

 ここは本来はおゆみ野の森を育てる会が管理することになっているが、まだ育てる会が十分に機能していないため現状は新都市ライフOさんUさんが何かと世話をしている。

 私はおゆみ野の森を育てる会のメンバーの一人でもあり、OさんUさんだけに草刈をさせる訳にいかないので参加することにした。
それに何より私は草刈が好きなのだ。
小谷小学校の土手や都川調節池の森でよく草刈をしたが、ここおゆみ野の森3万㎡もあって、いくらでも草刈ができる。
夢じゃなかろか

 今日(27日)の作業は草刈だけだと思っていたら、ひまわりの移植作業もするのだと言う。移植をするのは以前子供達が植えたひまわりが大きくなり、密植状態になってきた為だ。
この移植作業のために、育てる会のメンバーのKさんが来てくれた。
子供が帰ってくるまでに家に帰りたいので、1時間程度しか作業できないけど」と言われて参加した。

 作業は1時半から5時までだったが、曇り空で暑くもなく草刈日和だ。
草刈機は新都市ライフに2台用意されている。これをUさんと私で使用して草刈をし、OさんKさんと移植作業をしていた。

 中央の原っぱはかなり広く1万㎡程度ある。始めてみたら4分の1程度しか草刈ができなかった。それでも苗木の周りの草は刈り取ることができた
よかった。子供達の苗木は何とか守ることができそうだ

 なにしろ草の生長は早く、ほおっておくとたちまちのうちに苗木が草に覆われてしまう。そうなると苗木はほとんど成長ができない。
懸命に草刈をしたらさすがに汗だくだ。

 ここは昔はクヌギコナラの森だったが、URがこの土地を入手する以前に樹木がすべて伐採されて、原っぱになっていた場所だ。
ここを昔のような森に再生する活動が、このクヌギコナラの植林だ。

 しかし、なんとも広い。一回だけでは十分草刈ができなかったので、次回のおゆみ野の森の活動日(7月20日)以前に、もう一回草刈をすることにした
できればもう一人ぐらいメンバーが参加してくれたらいいんですがねOさんの言葉だ。

 そんな訳でもう1名草刈男を募集している。私と趣味をおなじくする草刈男がいないものだろうか。草刈をしていると、なにか自分の森をはぐくんでいるような気持ちになれるので、とても楽しくお勧めなのだけれど

 草刈に参加してくださる方がいましたら、以下に電話するか、E-Mailでご連絡ください。
TEL 043-292-3999 おゆみ野を育てる会事務局
E-Mail machisodate@nul.co.jp

(なお、このブログのコメント欄かメール送信で私に連絡してもOさんにつなげます)

 今日の作業が分かる写真を掲載します。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20627/photo?authkey=4gSu1oBB2o4#s5216517069898955826

 

 

 

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(20.6.27) 拉致問題解決は日本国民自身の課題だ

 テロ支援国家解除をめぐる米朝間の協議があわただしさを増してきた。
アメリカは北朝鮮に対し二つの条件を持ち出していた。
① 寧辺にある核施設の無能力化
② すべての核開発計画を申告してプルトニウム生産量を明確にする

 アメリカにとっての最大の関心事は「生産されたプルトニウムがアルカイダのようなテロ組織に渡り、アメリカに対するテロ攻撃に使用されないようにすること」であるから、上記2つの条件が満たされれば「テロ支援国家」の指定を解除すると北朝鮮に提案していた。

 日本はアメリカに対し「拉致問題の解決なしに、テロ支援国家の解除をしない」ように要請し続けてきたが、拉致問題解除条件に加えるのは難しそうだ。

 アメリカとしては「拉致事件はサポートはするが、解決するのは日本政府の責任だ」と言うのが本音だろう。

リップサービス
としてライス国務長官が「日本人拉致問題がセンシティブな問題であることを理解しており、今後とも北朝鮮に対し対応を強く求めていく」とコメントしたが、あくまでもリップサービスだと思ったほうがいい。
やはり拉致問題日本政府と国民の責任において解決すべき課題だ。

 今でこそ拉致問題が日朝間の最重要課題となっているが、歴史的に見るとこの問題は無視され続けてきたと言える。
北朝鮮工作員による拉致事件が多発したのは1970年代後半から1980年代にかけてだったが、当時は「新潟や福井、鹿児島の海岸で男女のアベックが神隠しにあっている」という程度の認識だった。

 「神隠し」とはなんとも非科学的な表現だが、誰も北朝鮮工作員による仕業なんて疑っている人はいなかった。
何しろ北朝鮮は「朝鮮民主主義人民共和国」と必ず新聞に記載しなければならないほどの民主主義国だと誰もが思っていたからだ。

 この問題を国会で北朝鮮の仕業だと始めて取り上げたのは民社党塚本三郎氏1988年のことだ。
つづいて共産党橋本敦氏がこの問題を継続的に取り上げていたが、政府が正式に北朝鮮に拉致された可能性を認めたのは1997年で、国家公安委員長だった梶山静六氏が「北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚」と述べた時からだ。

 実に20年間に渡って拉致問題は存在していないことになっていた訳だ。
しかもこの政府見解に対しても、日弁連土屋公献氏は「日本政府は謝罪と賠償の要求に応じないばかりか、政府間交渉で疑惑に過ぎない行方不明者問題を持ち出し、朝鮮側の正当な要求をかわそうとしている」と言ってはばからなかったし、社民党は広報誌で「少女拉致疑惑事件は韓国安全企画部と産経新聞がでっちあげた事件」だと言っていた。

 誰もが拉致事件の存在を認識したのは2002年9月、当時の小泉首相が平城を訪れた時、キムジョンイル総書記が「日本人の拉致13名を認め、内8名が死亡している」と言ったからである。

 これには拉致問題をでっちあげといってきた人は困った。朝鮮総連社民党朝日新聞もこの時を境に国民の支持を失っている。

 もっとも私自身も余りほめられたものではない。私は長い間岩波新書の「韓国からの手紙 T.K生」というでっち上げ報告を真に受けて「韓国は牢獄のような国だが、北朝鮮はチョンリマの輝く国」だと思っていた。
私が北朝鮮こそ牢獄の国だと認識したのはソビエトが崩壊する1991年以降である。

 拉致問題については、塚本三郎氏橋本敦氏のような先見の明がある人もいたが、多くの日本人は2002年まで「拉致は存在しない」と思っていたのが正直なところだ。

 これほどまでに無視してきた問題なのだから、今そのツケを一気に払わされているのだと言うのが実際だ。
だから急に強気になって「拉致問題が解決しなければテロ支援国家の指定を解除すべきでない」などといえるほど日本政府もメディアも国民も立派だったとは言い難い

 拉致問題については、かつての自分達の行動を恥じ、日本人みづからの問題として、贖罪として解決すべき問題であり、アメリカに頼めば済むような問題とは思われない。
これは日本人が日本人の問題として解決すべき課題だ。


 

 

 

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(20.6.26) つきたての餅

 世の中には信じられないようなことが起こるものだ。私にとってはほとんど奇蹟と言っていい。
坐骨神経痛が発生してからと言うもの、身体を後にそらせることが全くできなかったが、ついに身体を後にそらせることができるようになったのだ。

 ここ2ヶ月ほど前から帝京市原接骨院に通っている。当初は1週間に2回程度行くようにしていたが、きわだった変化はなかった。良くもなく悪くもないというのが正直なところだ。

おかしいな。変化がないじゃないか」少し悩み始めた。こうした場合は行くのを止めるか、もっと頻度を上げて行って見るかどちらかだ。

 帝京市原接骨院の院長先生は非常に陽気でざっくばらんな先生で、かつトライアスロンの現役選手だ。私とタイプが似ている。
ここは先生に賭けてみよう」今週に入ってから毎日通うことにした。
今日で連続3日間行って見たら、信じられないことについに身体を後にそらせることができた。今までは痛くて垂直より後には身体がそらなかったのだから驚きだ。

これが奇蹟でなくてなんであろう」何回も鏡を見ながら身体をそらせてみた。
身体が後に曲がっている。すばらしい」手をたたいて喜んだ。

 考えてみれば私は身体を酷使しすぎだ。かみさんからはあきれられているが、今年に入ってからも24時間持久走252kmノンストップレース(実際は適度に休みが入)に出たりして、身体をさらに悪くしてしている。

 先生からは「これほどお尻が硬くなる人は珍しいのですよ」と言われて、おもいっきり強烈な指圧をされている。
せんせい、ぼく、死んでしまう
飛び上がるような痛さだが、我慢したかいがあって、お尻が少しずつ柔らかくなってきたらしい。

 何か今日はとっても幸せな気持ちになっていた。
いやー、人生には奇蹟があるんだ

 ところが時間の経過に伴い身体がだんだんと曲がらなくなってきた。
なんだ、なんだ。また身体が硬くなってきたんじゃないか
ちょうどつきたての餅は柔らかいが、時間がたつにしたがって硬くなっていくみたいだ。

 正直言って少し気落ちしたが、考えてみれば一時的にでも身体が後ろにそっただけでも奇蹟だ。
これは非常にいい兆候だ」気分を変えた。
最初はすぐに硬直するかもしれないが、だんだんとそっている時間が長くなって、最後は昔の柔らかい身体に戻るかもしれない。

亀ゴン、奇蹟だ。一時的だったけど身体が柔らかくなり、後にそることができた。しかも全く痛くないいんだ
身体が柔らかくなれば、また先生の好きな運動ができますね

いあや、そうなんだ。これは絶対にいい傾向だ。ようやく坐骨神経痛に対する対処方法が見つかった
完全に直ったら、帝京市原接骨院の先生にお礼を言わなければなりませんね

うん、その時はつきたての餅をプレゼントしよう

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(20.6.25) 体調が崩れ始めた

 とうとう体調が崩れ始めた。5月の連休に川の道252kmのレースをして左ひざを痛めたため、その後2ヶ月余りリハビリをしている。
走ることも、水泳も、自転車での坂あがりもしなくなったら、腹の周りに脂肪がつきだした。

最近のテーマソングは「腹のまわりで」だ。

腹のまわりで 脂肪がたまる
脂肪のたまりで 目がまわる
まわれ まわれ まわれ
こまのように よろけながら
地球のように まわろうよ


 レース直後は体重58kg体脂肪率10程度だったのが、今は体重62kg体脂肪率15程度になってしまった。
男性の平均的な体脂肪率は22前後だから、それに比較するとまだまだ余裕がありそうだが、脂肪がなくて当たり前の身体なのだから気持ちの悪いことこの上ない。

 腹を手でさわってみると脂肪をつかむことができる。しばらく前まではスーダンの難民のように何もなかったところに、脂肪の層ができた。
何とかしなければ」焦りが出始めた。

 私が現在しているのは、朝の柔軟・筋トレ(1時間程度)、朝方の清掃活動(2時間程度)、植栽の剪定・草刈(2時間程度)だが、この程度では運動にならないらしい

何とか汗びっしょりとかくような運動ができないものか」考え込んでしまった。
しばらく前まで自転車の坂上がりをしていたのだが、帝京市原接骨院院長先生から「ペダルの踏み込は膝に悪いのでやめるよう」に言われている。

そうか、それなら踏み込まなければいいんだな」悶々としていたらひらめいた。
先日から再び自転車の坂上がり走を復活した。ただし今度は正常な右足だけで踏み込んで、左足は添えるだけにしてみた

よかった。これなら痛みが出ない」右足一本の坂のぼりだ。

 2時間程度行なえば相応のトレーニングになる。
私のように若い頃から日常的に運動をしてきたものは、運動ができなくなって脂肪がたまり始めると、ほとんどパニックだ。

山崎さんは61歳とは思われない、いい身体をしてますね」と言われるが、実情はこんなにも厳しいのだ。


亀ゴン、ようやく運動ができるようになった。これで体調も元に戻せそうだ」
先生は一種の運動中毒で、身体に脂肪がたまり始めると脳から特殊な物質が出てきて、運動を促すのです

なにしろ中学生の頃から運動を切らしたことがないし、会社でも昼休みと時間後は必ず走っていたからな
本当は実業団の選手のような生活が一番だったのですが、先生はスポーツは何でも二流ですので、通常の職員になるより仕方なかったのですね

言ってくれるね。何でも二流かね
まあ、継続だけが一流です

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(20.6.24) 6.14恐喝事件の続報

 6月14日おゆみ野に住んでいるY君高校一年生)が、4人組の少年から恐喝されて所持金1000円を強奪され、さらに殴るけるの暴行を受けて全治4週間の重症をおった事件については、先に以下のブログで報告している。

 「おゆみ野で恐喝事件が多発し始めた

 今回は、Y君のお父さんが、本事件の内容を「泉谷中おやじの会」で報告されているので、その続報について記載したい。


6月16日 
4人組のうち一人が強盗致傷罪、3人が恐喝罪で検察庁に書類送検される。 10日間拘留し捜査継続。

6月19日
被害にあったY君は、学校に登校したが右腕から掌に力が入らなくなり、頭の違和感を訴えて帰宅

6月20日
お父さんが千葉南警察署生活安全課長と面談して、捜査等の進展を聞こうとしたが、警察からは加害者に関する十分な情報を得ることができなかった。

 ・犯人の様子、捜査経過、処罰、謝罪、治療費の支払い等について


 日本の現状は加害者の少年の人権は十分に保護されるのが実態であり、こおした現状にお父さんは憤りを感じ、以下のように述べている(一部文章を修正してある)。

危険はいつでも身近にある。4年前の親父狩り、荒れたA中、泉谷公園東屋の放火など。

 また最近では13日、ちはら台地区で5人の少年による恐喝強盗事件が発生し、14日にはA中周辺で、A中生徒どおしの恐喝未遂事件が起こっている。

 未然にこのような事件を防ぐには何をすべきか。我が街は自らの手で守り、悪いことは悪いと言える、そうしたことを許さない街の雰囲気を作る必要がある。

 おやじの会にお願いしたい。パトロールへの参加、南署生活安全課や他校おやじの会等との情報交換会を広げよう


 残念なことに、日本では加害者の人権は保護されるが、被害者の人権は保護されない。その原因は憲法を初めとする法律で加害者の人権のみ保護する規定があり、被害者を保護する規定がないからだ。
たとえば少年法第61条では以下のように規定されている。

家庭裁判所の審判に付された少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者については、氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等によりその者が当該事件の本人であることを推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の出版物に掲載してはならない

(注)加害者についてはプライバシーが守られるが、一方被害者のプライバシーを守る規定はない。このため事件が起こると被害者が未成年でも顔写真や過去はいくらでも報道されるが、加害者が未成年の場合は法律に守られ報道されない

 さらに最高裁判所の1990年の判決では「刑事裁判は社会秩序維持を守るためにあるので、被害者のためにするものでない」と言っており、被害者は捜査や裁判に一切関与させてもらえない。
被害者は法体系からは蚊帳の外なのだ。

 しかも刑事裁判では被害者がこうむった傷害の医療費、介護費、生活費等はすべて自己負担(一定の条件が満たされると給付金が国から出る)で、別途民事訴訟を起こして損害賠償の請求をしなくてはならない

 ひどい話だ。これでは日本の法律は加害者のためにのみあると言われても仕方がない。
だから被害に会われた家族は、Y君のお父さんのように途方にくれてしまうのだ。

 私たちは知り合いの家族がこうした被害者になった場合、友達として、地域として支えていかなければ、被害者は精神的にも経済的にも追い詰められてしまう

 この日本の現状は海外の先進国からは20年遅れているといわれており、たとえばイギリスでは10歳以上の少年に刑事責任を課しており、さらに加害者少年の親にもカウンセリングの参加を義務付けている。
少年本人には外出禁止令が出され、非行防止の徹底が図られている。また刑事裁判で賠償命令の制度があり、被害者が別途民事訴訟をしないでもすむようになっている。

 一刻もはやくイギリス並みになってほしいと思うが、それまでは私たち住民が被害者およびその家族の方を支援していくことが必要だと思う。、

 

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(20.6.23) グリーンピースに対する法治国家日本の対応

 さすが法治国家日本だと感心してしまった。グリーンピース・ジャパンGP)のメンバーが「宅配中のクジラ肉入りダンボールを盗み出した件」で警視庁と青森県警はGPのメンバー2人20日逮捕した。

 何しろいままでグリーンピースには散々泣かされてきた。
調査捕鯨船日新丸の乗組員が、シー・シェパードから薬品入り瓶を投げつけられ怪我をしたのだが、海域を管理しているオーストラリア政府は知らぬ顔のハンベイを決め込んだ。

 オーストラリアのメディアはシー・シェパードの乗組員を「主義が正しければすべての行為が許される」とばかり英雄扱いにしていた。
オーストラリアが法治国家でないことは分かったが、GPのメンバーは日本も法治国家ではないと思っていたらしい

 GPは信じられないことに、窃盗したクジラ肉を証拠品として「日新丸の乗組員がクジラ肉を横領している」と告発したのである。
法治国家では正当な手段で入手した証拠品でなければ証拠品として採用されない」という原則を知らなかったのだろうか。

 あきれ返った警視庁青森県警GPメンバーを逮捕した。一方「クジラ肉の横領」についてはそおした事実はなかったと東京地検が結論づけた。
GPメンバーの逮捕は法治国家として当然の態度を示したのだがクジラ肉の横領問題」についてはいささか疑問点が残る。

 ことの経緯は以下のとおりだ。

GPのメンバーが事前に元日新丸の乗務員から、クジラ肉を西濃運輸が配送する情報を入手した。

4月15日、帰港していた日新丸を監視し、情報どおり西濃運輸のトラックがクジラ肉を受け取り、埠頭から大田区の配送所に向かうのを確認し尾行した。

・大田区の配送所にGPメンバーが従業員を装って忍び込み、クジラ肉の入った宅配便の伝票NOを入手した。

4月16日、西濃のインターネットの検索で、青森県の西濃の配送センターに宅配便が到着することを知って忍び込み、従業員を装ってクジラ肉の宅配便(23.5kg、5万4千円相当)を盗み出した。

5月15日、GPは記者会見を開き「日新丸の乗組員が長年にわたりクジラ肉を着服しており、業務上横領に当たる」と日新丸の乗組員12名を告発した。

その証拠品として、配送センターからGPのメンバーが盗んだクジラ肉を提示した。
驚いた西濃は翌日、被害届を青森県警に出した。

6月20日、GPの告発を受けて調査をしていた東京地検は「クジラ肉は乗組員が無断で持ち出さしたものではない」と結論し、日新丸乗組員12名を不起訴処分とした。

・同日、警視庁と青森県警はGPのメンバー2人を、窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕した

 ほとんどスパイ映画と言って良い。中身がクジラ肉でなく麻薬や核物質だったら、話の筋はハリウッド映画そのものだ。

 しかし冷静に考えてみるとこの事件はとても不思議だ。

① 西濃の配送センターから簡単に伝票NOがもれ、また宅配便が盗まれているが、宅配センターのセキュリティーはそんなに低いのだろうか。
通常は監視カメラが設置されていて、怪しげな人物を特定できるはずだが、なぜそれができなかったのだろうか

② GPが記者会見してから東京地検が日新丸乗組員を不起訴にするまで1ヶ月以上もかかってるが、なぜそんなに時間がかかったのだろうか。
船主が土産として配布したもの」だったら即座に問題がないはずだが、なぜそれほどまで慎重な捜査が必要だったのだろうか


 については、西濃のセキュリティー水準が低すぎる言うことで、それはそれで西濃の経営上の問題と言えるが、②については何かおかしい。

 どうして東京地検はすぐに判断できなかったのだろうか。

 クジラ肉を乗組員が入手するルートは実は3ルートがあるらしい。
① 現物支給、② お土産、③ 無断で持ち出し の3ルートである
回は「お土産として船主が配ったと言う結論だが、GPの言うように無断持ち出し」の可能性も否定できない。

 東京地検としては、GPの不法に窃取したクジラ肉を証拠品とするわけにいかないので、独自調査をしていたわけだが、その調査期間に1ヶ月かかったと言うのならばつじつまが合う。

 その結果の不起訴だが、この点については、私は一種の業務上の利権として、乗組員によるクジラ肉の持ち出しが有ったのではないかと疑っている。
財務省や国土省の役人がタクシー会社にたかったのと同じレベルの役得のイメージだ。

無断持ち出しはあったが、一種の慣行として行なわれており、あえて事件にするほどのこともないという判断が東京地検でされ、幕引きのために「お土産として船主がくばった」と言う説明を信じたふりをしたのではないかと私は思っている。
どうだろうか。

 

 

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(20.6.22) Shall We Dance

 世の中長く生きていると何が起こるかわからない。友達のWさんから社交ダンスに誘われた。Wさんおゆみ野クリーンクラブみやこ会の会員で、一緒にボランティアをしている仲だ。

 Wさんは浴衣がとても似合う女性で、社交ダンスをするよりも日本画のモデルになった方がよさそうな人だったので、社交ダンスと聞いてびっくりした。

山崎さん、土曜日に鎌取コミュニティーセンターで社交ダンスの教室があるのですが、見学にきませんか
社交ダンスですか
躊躇した。なにしろ最近は坐骨神経痛で腰がまともに曲がらない。特に後に曲げようとすると極度に痛む。
意識して腰を伸ばさないとモンキーウォークそのものだ。とてもダンスができるような状態ではない。

 考え込んでいたら言われてしまった。
ブログの記事にもなりますよ
これは殺し文句だ。なにしろ毎日ブログを書いているためネタ探しに四苦八苦している。新聞の連載漫画の作者みたいで、何とかブログの記事を埋めないと寝ることもできない。
女性からの誘いでもあるし、体験学習として出かけることにした。

 社交ダンスといってもいくつかの種類があるらしい。このダンススクールは「千葉東ダンススクール」と言うのだが、スポーツとしての社交ダンスを目指しているらしい。基礎練習をみっちりやって基礎が身についてから本格的なダンスを教えるようだ。
柔道で言えば受身と打ち込みの練習が主で、剣道で言えば素振りばかりだと思えばよい。
毎週土曜日の11時半から12時半までがレッスン時間だ。月謝は2000円とすこぶる安い

Wさんが前もって知識を授けてくれた。
全くの初心者向けレッスンですので、大丈夫です。ただ、先生のおっしゃることが理解できるようになるには1年かかるかも知れません。
ですから1回だけでは何が何だか分からずに終わるものと思ってください

 全くそのとおりだった。先生は何かしゃべっていたが、私にとっては異国の言葉みたいにさっぱり分からない。

 さらに問題なのは、こちらの身体は61年に渡って酷使してきた身体だ。
何を言われようとコチコチで全くダンスの動きができない。腰が落ちて前かがみになっている。大きな鏡があるので自分の動きを見て驚いた。
ここは猿の惑星か!!」

 先生からは「あなたは本当にダンスがはじめてですね」としみじみ言われてしまった。

 Wさんは夫婦で華麗なワルツのステップを踏んでいる。私も挑戦したがこちらは阿波踊りのようなステップだ。先輩の男性が見かねてステップを教えてくれた。
先生の教え方は初歩の人には難しいのですよ。私が教えてあげましょう。ワルツのステップが身につくまで1ヶ月程度はかかりますよ」親切な人だ。

 助手の女性が私の相手をしてくれたが、まともにステップが踏めない。女性と相撲を取っているみたいになってしまった。
はやくレッスンが終わらないかしら」神に祈った。

 レッスンは1時間程度の時間だったが、汗だくになり緊張感でへとへとだ。
是非入会してください」助手の女性から言われたが、さすがに即答しかねた。
さて、どうしたら良いだろか。そもそも私が今後ソーシャルダンスをするような機会があるのだろうか。しばらく悩むことにしよう。

 ダンス教室の写真です。
ダンスをしている時の写真はビデオモードになっていて写真がありません。緊張してて分からなかったみたいです。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20621?authkey=aaxjPF_IGFc

 

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(20.6.21) アメリカが悲鳴をあげ始めた

 アメリカが悲鳴をあげ始めた。インフレがどうにも止まらないのだ。原油価格穀物価格の高騰で、消費者物価指数が対前年比4%を越えてしまった。
日本でも食料品の価格上昇が激しいが、全体としては1%の上昇だ。
アメリカ人の生活実感は日本の4倍程度ガソリンや食料品価格が上がったという感度だろう。

ブッシュは戦争ばかりして、俺達の生活は無視か
おかげでブッシュ大統領の支持率はこの6月、28%と就任以来最低を記録してしまった。
これより低い支持率は福田首相20%なのだから、日米両首脳は完全にレイムダックだ。

 アメリカの消費者物価が急上昇している背景は、サブプライムローンに嫌気をさした投機筋が資金を原油穀物に移したことによる。
アメリカの証券はみんなくずだ。買ってられるか。やはりこおいう時は現物が一番だ

 このインフレに対し、物価を下げる最も効果的な措置ドル高しかない。ドルが高くなれば輸入品の原油や穀物の価格が下がる。
大統領、財務省、FRBがそろって、「ドル高は望ましい」と言い出した。
おかげでこのところ1ドル100円程度だった為替相場108円までドル高になった。
とりあえず口先介入は成功だ。

 しかしこおした口先介入でドル高が定着するとは誰も思っていない。
ドル高政策に転換することは分かった。しかし何をするのだ
市場は待っている。何もしなければ再びドル安が始まり、1ドル80円程度までドルは売られるだろう。
何しろアメリカからはくずのような証券以外に買うものがないのだ。
その結果はアメリカ経済の大インフレだ。

 このような場合、他国であればIMFの処方箋と言うものが定番で用意される。金利を引き上げ、財政赤字を縮小するために、緊縮財政を取ることだ。
1997年、アジアが通貨危機にゆれた時、韓国タイインドネシアもこの政策を採用し、国民は我慢の生活を強いられた。

 しかしアメリカはこのIMFの処方箋を受け容れることができない
金利を上げればただでさえ落ち目の景気が減速するし、イラクで軍事費を湯水のように使用しているのだから、緊縮財政のしようがない。
それになによりIMFはアメリカが作ったダミー組織で、他国を指導できても自分自身を指導することなんかできるはずがない。

 したがってアメリカの残された手は、世界の宗主国としての権利を最大限に利用することになる。
いつものように国債を発行して無理やり日本と中国に買わせることだ。
俺がボスだ。俺に金をよこせ

 日本は過去数十年に渡ってこのアメリカの要求に泣かされてきた。なにしろ積みあがったアメリカ国債の金額は約70兆円になってしまった。これは日本の1年間の国家予算に匹敵する。
しかも日米間には密約があって、アメリカ国債の元本と利子はアメリカの同意なしに売却することができない

 日本は稼いだ金をアメリカにそのまま吸い上げられているだけだ。アメリカから見ると外国から税金を取っているようなもので、日本人の生活が向上しない原因の一つがここにある。
なぜそおなるかの理由は、日本の防衛をアメリカに依存しているからである。何しろ北朝鮮テポドン迎撃弾道ミサイルPAC3なしには防ぐことができない。

自分の国を自分で守れない国は、みかじめ料を払え」アメリカの本音だ。

 一方中国は、過去の日本以上に貿易立国になってしまった。相手はもっぱらアメリカだ。しかも中国企業はまだ国際化していないので、為替相場の変動をヘッジできない。唯一人民元安・ドル高だけが頼みの綱だ。
ニーハオ、ドル高よろしいね」と言うわけで、日本と同様約50兆円のアメリカ国債を購入してきた。
こちらも売却するとドル安になり、自分の首を絞めてしまうため売却できない。

 このような時アメリカは強気だ。
昨年度日本7兆円中国25兆円対米貿易黒字を出している。
したがってアメリカは日本に7兆円、中国に25兆円アメリカ国債を売りつけることになる。
日本と中国はこの資金を得るためドル買いをすることになり、その結果ドル高が維持される

 アメリカから見れば貿易で失った富をみかじめ料として取り返しているのだから、貿易収支が均衡しているのと同じだ。
いくらでも稼いでいいぞ。その代わりもうけた金はすべて戻してもらう

 結局アメリカのドル防衛策とは日本と中国を犠牲にすることだが、日本も中国も何時までアメリカのこの要求に応じていくのだろうか。

 実は最近の日本と中国の蜜月はひそかな対アメリカ共同戦線だ。
アメリカは落ち目だ。アジアのことは2国で決めようじゃないか」日本の中国ロビーはそお思っている。

 私の予想では日本も中国も少しずつアメリカ離れをしていくと思う。アメリカ経済の後退に合わせて、徐々に軸足をアジアに移していくだろう。
なにしろぼろくずのアメリカ国債を今後も永久に買わされるのではかなわない。

 何時その動きが具体化するか、今はまだ分からないが日本が自主防衛ができるようになった時がアメリカとおさらばする時だ。
 

 

 

 

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(20.6.20) おゆみ野で恐喝事件が多発し始めた

 私が常に心配していたことが現実になってきたようだ。ここおゆみ野地区では日頃から公共物の破壊行動が頻繁に起こり、公園のベンチや四季の道の街路灯が壊されていた。

 私は破壊活動が頻繁に発生する場所には防犯カメラを設置して、犯人の特定をすべきだと主張してきた。
今は公共物の破壊行為だが、だんだんとエスカレートしていき人的被害が発生すると思っていたからである

 不幸にもその予測は的中し、最近2つの非常に相似た傷害事件が発生した。内容が余りに似ていたため、私は同じ事件ではないかと思ったほどである。

 1件は散歩仲間のAさんから聞いた話である

・ 6月14日(土)の午後7時過ぎごろ、部活を終えて鎌取駅から帰宅途中のB君とC君(高校1年生)が、鎌取駅駐輪場から移動し始めた直後、見知らぬ15歳から16歳程度と思われる4人組にあとをつけられ、鎌取変電所横で「金を出せ」と恐喝された。

 B君は所持金1000円を脅し取られ、C君は運よく逃げ切ることができたが、B君はさらに恐喝にあい「もっと金があるだろう」と脅されたため、隙を見て逃げたが逃げおおせることができず、殴るけるの暴行を受けた。
その結果、前歯2本が脱臼、1本を折られ、さらに上唇が切れて全治4週間の重症をおった。

 たまたま通りがかった南警察署警察官に見つかり、4人組は現行犯逮捕された。

 2件目はマラソン仲間のDさんから聞いた話である
内容が非常に似ているのでもしかしたら同じ事件の内容が一部変形して伝えられているのかも知れないが、そのまま掲載する

・ 1~2週間前、イオンおゆみ野SCで、高校1年生の4人組からE君が恐喝にあい、所持金2万円を脅し取られた。

4人組は2万円を脅し取ったことに味を占め、さらにF君を恐喝したが、F君は所持金がなかったため殴るけるの暴行にあい、前歯をおる重傷をおった。

 この事件も警察官に見つかり現行犯逮捕され、現在も留置所で取調べを受けている

(20.6.25注) その後の情報を総合するとイオンおゆみ野の事件も、鎌取駅の事件も同一の4人組の犯行と思われる。現在4人組は2週間の拘留期間を延長されて取調べを受けているが、これは4人組による余罪がかなりあるためと思われる。

 こおした事件が起こることは容易に予想できる。私のように四季の道やその公園を毎日チェックしていると、そこでおこなわれる破壊行為や落書きから、危険水域に近づいていたことが分かっていた

 今回の事件は不幸なことだが、これを契機に父親達も立ち上がる機運になってきたことは喜ばしい。
それとともに、ちはら台と同様におゆみ野にも防犯カメラを設置して、犯人特定がすぐできる体制をとるべきだ。

 恐喝事件は年齢が若い場合、被害者も加害者も不幸なことになる。被害者が不幸なのは当然だが、加害者が不幸になるのは今回のように逮捕され、学校からは退学処分を言い渡される可能性が高く、将来を棒に振るからだ

 青少年が恐喝事件の加害者にも被害者にもならないように見守ってやるのが大人の役目であり、その手段の一つが防犯カメラの設置であることを理解してほしい。

 本件と関連するブログは以下のとおりです

やはり言っておこう
これはひどすぎる
悪がきの饗宴
・バンパイアが暴れている




 

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(20.6.19) おゆみ野 泉谷公園の蛍

 私は15年以上おゆみ野に住んでいるので、近所の泉谷(いずみや)公園蛍まつり大々的に行なわれていたことは知っていたし、最近は規模を縮小して「蛍の道しるべ」という行事が行なわれていることも知っていた。

蛍の道しるべ」とは竹を輪切りにし、その中にろうそくを立てて300個のろうそく立てを作り、泉谷公園の坂道に設置して蛍を楽しむ行事である。

 しかしその蛍をどのようにして飼育し、どのくらいの数の蛍を蛍まつりに合わせて放なつのかは知らなかった。
誰かがなにかをやってるのだろう

 私が急に蛍に興味を持ったのは、おゆみ野の森のインストラクターの齋藤さんから「ここのゲンジボタルはオスだけしか放出しないはずだ。ただし確認は生態園にしてほしい」と言われたからである。
泉谷公園の一角に「蛍の生態園」があり、ここで蛍を飼育している。

いくらなんでもオスだけでは、蛍もかわいそうだ。何のために光っているのだか分からないじゃないか」疑問がふつふつとわいて来た。
友達のNさんが、生態園の近くに住んでいるので、「一度確認してもらえないか」と依頼しておいたところ、17日にタイミングよく生態園木村さんから説明してもらえることになった。

 木村さんはここの生態園ができた当初から勤めている蛍のプロフェッショナルで、あと2年で定年を迎えると言う。
以下は木村さんの説明をまとめたものである。

・ この生態園は元々公団(UR)が作ったもので、URとしてはここおゆみ野を蛍の里として一種の観光名所にしたいとの希望を持っていた。
過去に大々的な
ほたる祭りをしたのはその一環である。

・ その後公社公団の経営統合問題等が発生し、URとしても仕事の見直しをせざるを得なくなって、ここ生態園を千葉市に譲ることにした。
木村さんは以来20年にわたり、(一時期のブランクはあるが)ここで
蛍の飼育をしている

・ 人口飼育している蛍は
ゲンジボタルで、これは日本では一番大きく、よく発光するので日本人に愛されている。

・ ゲンジボタルは清流を好み、エサはカワニナであるが、完全な井戸水だけではゲンジボタルもカワニナも育たない。そのため生態園では川の水と井戸水を混ぜて使用している。

・ 成虫のオスとメスを交尾させ卵をとって孵化させるのであるが、卵が1万個以上あっても成虫まで成長するのは1000匹内外である。

・ 今年は1100匹の蛍の飼育に成功したが、昨年度は350匹だった。最大では5000匹の飼育に成功したことがある。ただしなぜ個体数が多くなったり少なくなったりするのかの原因は分からない。

・ 成長した蛍の約半数を泉谷公園に放出している。残りの半数は翌年用の蛍の卵を生ませるため放出できない。
最初はオスを中心に放出するが、産卵した後のメスも時期を見計らって放出している。
蛍はメスがいないとオスが発光しないので、
オスだけということはない

・ 祭りの6月上旬に合わせて蛍を放出するが、昨年のように個体数が少ない場合は木村さんが自宅で育てている蛍を持ってきて放出した。子供達に蛍がいなくて寂しい思いをさせたくないからだそうだ

・ 来年からは
ゲンジボタルだけでなくヘイケボタルも生育する計画を立てている。ヘイケボタルゲンジボタルと異なり、田んぼのような環境でモノアラガイ等を食べて勝手に生育する強い蛍。
このため菖蒲園の一部に
ヘイケボタルの生育環境を作るつもり。

・ 生態園の設備は20年近くたち、いたるところで故障が発生している。たとえば井戸水を汲み上げるポンプが故障すると1基50万円程度補修にかかるが、最近は予算措置に苦慮している。

・ 千葉市としてもこのような施設を何時まで維持すべきか悩んでいるようだ。財政再建のためには取りやめたいが、一方蛍の育成のような自然環境保全運動に資する設備を取りやめてよいものかジレンマにたたされている。

・ 後継者問題は難しい。木村さんが退職したあとの適切な人材確保策はされていない。

 だいたい以上のような話を聞くことができた。私としては蛍に関する知識が皆無だったが、ここで説明を聞き、施設を案内してもらって始めて蛍の人工飼育と言うものを知った。

 特に木村さんは、おゆみ野の蛍のために半生をささげているような人であり、蛍祭りで子供達をがっかりさせないために、休みもとらずに蛍の健康管理に心を砕いている。
従業員は6名いて、3人交代で蛍の世話をしているが、本当の意味の技術者は木村さん一人で、実質的に木村さんがこの施設を維持しているようだった。
こんな人がいたんだ」感激してしまった。

 私たちはこうした縁の下の力持ちのような人に支えられて生活しているのだが、通常はそのことに気づかない。
わー、蛍だ、綺麗だ」と言って喜んでいるだけだ。
私自身もそうした人の一員だったが、人知れず努力されている木村さんに深く頭を下げて帰ってきた。


 写真も撮らせて頂きました。写真を見ると蛍の人工飼育というものがよく分かると思います。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20617?authkey=16iwMXSpmIA

 

   

 

 

 

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(20.6.18) イオンおゆみ野SCの開店とちはら台unimoへの影響

 イオンおゆみ野SCが開店してから20日間がたとうとしている。当初のフィーバーが落ち着いてきたと思われたので、本日(17日イオンおゆみ野SCちはら台unimoをのぞいてみた。
おゆみ野SC開店の影響がちはら台unimoに現れているか確認したかったからだ。

 火曜日の午後と言う比較的客の少ない時間帯であったが、このよく似たSC平日の実情を知ることができた。

 私は前から述べているように、ここおゆみ野からちはら台にかけて大型のSC4つもあるのは明らかに過剰と判断しており、いずれ競争に負けたSCが撤退するのではないかと予想している。

 何しろ近在の人口規模は約6万人であり、1SC当たり15000人の規模だが、これは他ならぬイオンおゆみ野SCの基幹店マックスバリュの出店基準3万人半分にしかならない。

 またイオンおゆみ野SCちはら台unimoシネマコンプレックスを除けば、SCとしての店構えからまた入っている基幹店や専門店の種類まで酷似しており、鎌取駅前のジャスコやミスター・マックスより競合の度合いだ強そうだ。
しかも両者の距離は直線距離で1km程度しか離れていない。

 これでは家電の専門店競争でやったように、対抗店の側にわざと似た店を作って相手を撤退させる競争をしているようなものだ。

 両者を比較をしてみると規模としてはちはら台unimoの方が大きい
たとえば床面積unimoが約7万㎡に対し、おゆみ野SC約4万㎡である(ヤマダ電気分を含む。以下同じ)。
入っている店舗もunimo約180店に対し、おゆみ野SC約90店に過ぎない。
また、駐車場unimo約2400台に対し、おゆみ野SC約1700台だ。

 大雑把に言って、イオンおゆみ野SCちはら台unimoの6割から7割程度の規模と言える。

 しかし店の賑わいははるかにイオンおゆみ野SCのほうがにぎわっている。まだ開店当初のものめずらしさから来店者が多いのかもしれないが、おおよそ来店者数はイオンおゆみ野SCがunimoの倍だ。

 私が特に驚いているのはおゆみ野SCに来る車のナンバーのうち約4割程度が袖ヶ浦ナンバーだったことだ。これは市原市茂原市からの来店者と思われる。

 一方ちはら台unimo千葉ナンバーの車は1割程度しかなかった。
これは明らかにunimoが当初想定していた市原市や茂原市のお客がおゆみ野SCに流れていることを意味する。


 具体的によく似た店舗の来客数を目視してみた。
基幹店のマックスバリュ(おゆみ野SC)とヤオコーunimo)はマックスバリュに約2倍程度の顧客が入っていた。.
ヤマダ電気おゆみ野SC)には50名程度、一方コジマunimo)は20名程度の来店者がいた。

 また本屋の来店者数もおゆみ野の精文館書店方が多かった。規模や内容では明らかにunimoのアカデミヤがすぐれているのにもかかわらずである。

 専門店になると、平日のせいだろうかこれはどちらも来店数はちらほらでまったく人が入っていない店舗も目立つ。
平日の午後はまったく顧客が来なくても経営が成り立つのだろうか。

 さて、私が観察した状況は上記のとおりだが、これをどのように判断したらよいのだろうか。
人口の規模から言ってもおゆみ野ちはら台2倍程度あり、それに市原市茂原市からの顧客層のかなりの部分をイオンおゆみ野SCがつかんでいる。
ちはら台unimoはSC間の競争で厳しい立場に立たされているといえそうだ。

 特に専門店にいたっては平日の午後とはいえ、顧客が見当たらない店が目立っている。最も専門店に限ればイオンおゆみ野SCもにたりよったりで、顧客を奪い合いした結果互いに厳しい状況におかれてしまったということのようだ。

 私は直接の当事者ではなく単なる顧客で、また競争が資本主義社会の基本法則とはいえ、あまりに過剰な出店にはひとごとならず心配だ。
少なくとも今回のイオンおゆみ野SCの進出は適切なマーケットリサーチをした結果とは思われないので、何か非常に無駄な競争をしているように見えてしまう。

 そしてその影響がちはら台unimoに強く現れているようだというのが今回の結論だ。


写真を撮ってきました。現状がよく分かると思います。

http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/SC20617?authkey=FOPQj5LFUZk

 

 

 

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(20.6.17) おゆみ野の森の活動日

 おゆみ野の森で毎月行なわれている活動に、先日(15日)参加した。
ここでは「おゆみ野の森を育てる会」が中心になって、子供達が森に親しむための活動を行なっている。

 今回は特に太いロープでブランコや、綱渡りの道具を作ったり、また太い竹を切り出してそれで囲いを作り、その中に草や木の葉を入れてカブトムシの巣を作った。
さらに4月に種をまいたひまわりの周りの草取り名札付けを行なった。

 この活動には毎回NPO緑のネットワーク千葉からそれぞれの分野のインストラクターが参加して指導してくれる。
私はこうした活動については知識がなかったので、興味深く拝見しているのだが、インストラクターの先生方はとても熱心だ。
子供達も普段の学校生活では味わえない経験をしている。

 ここは通常の公園にある規制がそもそも存在していなくて、いわば森の中で遊ぶというコンセプトで指導が行なわれているので、腕白坊主が盛んに木に登ったりしている。
最近の規制だらけの遊び場とは雲泥の差だ。

 私が小さかった頃は、周りが森や小川や麦畑ばかりだったが、当時は子供だけで一日中遊んでいたものだ。
子供は遊びを通じて危険な場所や安全な場所を知るのであり、ここおゆみ野の森でそおした活動をしているのは実に貴重だ。

 私が今回この会に参加したのは、入口付近の草刈のボランティアを募集していたからだ。夏草が生い茂って植栽のつつじの上を覆っている。
一緒に草刈をした女性が「そもそもここにつつじを植えるのが間違っているのよ。草だけだったらほっておけるのに」と言ったのには笑ってしまった。

 しかし私はつつじが雑草で覆われているのを見ると、それだけで耐えられないのだ。
四季の道のつつじや、周辺の公園のつつじ、道路の脇の植栽のつつじ、鎌取駅前のつつじと、それがどこに植えてあるかにかかわらず、つつじを覆っているつる草や雑草は取り除くことにしている。

 つつじの植栽をまもる最適な方法太陽光線をいっぱいにあびれる環境を作ってやることだ。
おかげで散歩してても覆っているつる草や、雑草の除去が始まるのでなかなか家に行き着かない。

 しかし今日は久しぶりに汗をいっぱいかいて気持ちが良かった。このところ足の調子が悪くJOGを控えているので、十分汗をかくことがなかったからだ。
最近はこの草刈が私の仕事のようになっている。長い柄の草刈鎌で雑草を除去するのはとても気持ちがいい。

 そんな訳で、夏の間はおゆみ野の森の草刈新都市ライフのOさん達と定期的にすることに意気投合した。

 またこの森でキャンプを行なう計画が持ち上がっていた。若いお母さんが「子供に星空を見せてあげたい」といって提案したものだ。
こうした自然に親しむ活動は大好きなので、私も一肌脱ぐことにしている。

 このところ私は「おゆみ野の森を育てる会」のメンバーとしてフル回転だ。


今回の活動が分かる写真を掲載します
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20615?authkey=y7cFStwN7bI

 


 

 

 

 

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(20.6.16) マイクロソフトのたそがれ

 巨人マイクロソフトたそがれが来るなんてとても信じられないが、今回のグーグルヤフーのネット検索大手同士の提携発表を聞いて、その感を深くした。

 実際最近までネットの世界では検索エンジンを誰が世界標準にするか熾烈な戦いが行なわれてきた。
その結果、北米大陸では、グーグルがこの分野で6割ヤフー2割のシェアを占めたので、マイクロソフトがどおあがいても勝ち目がない状態になってしまった。

 さらに今回の提携は「ヤフーグーグルの検索エンジンを使用して、ヤフーのサイトにネット広告を貼り付ける提携」で、これはヤフーがグーグルの軍門に下ったことを意味する。
グーグルの一人勝ちだ。

 これでマイクロソフトヤフー買収作戦は大失敗に終わったことになる。
マイクロソフトとしては憤懣やるかたないところであろう。ヤフーを買収し検索エンジンを手に入れてなんとかグーグルと戦おうとしたのに、ヤフーグーグルになびいてしまった。
5兆円出すと言うのに何が不満なのだ

 あとは、米上院の反トラスト委員会独占禁止法に違反するとの裁定をしてくれる、株主総会で「マイクロソフトとの提携が株主の最大の利益だ」と主張して委任状争奪戦をしているカール・マイカーン氏が勝利するのを願う以外にマイクロソフトとしては残された道はない。

 しかし常識的に考えれば、資本関係も結ばず、単にグーグルから広告を貼り付けてもらうだけだから、独占禁止法違反は難しそうだ。
またカール・マイカーン氏の委任状争奪戦は両者とも本気だから、これもヤフーが勝ちそうな気がする。

 なぜマイクロソフトがこれほどまでに検索エンジンの争奪戦にこだわったかと言うと、スポンサ-収入が従来のテレビ広告や、新聞、雑誌と言う旧メディアから急速にネット世界に移っているからである。

 グーグルの広告はいわゆるピンポイントの広告で、狭く深い。
たとえば私のブログにはSponsored Linkという広告が貼り付けられているが、この広告は私のブログを検索して、最もふさわしいと思われる広告主を貼り付けている。

 こおしてグーグルは広告主から高額の広告料を手に入れることができた。なにしろグーグル収益の95%相当が広告収入からなり、しかも利益率は30%程度と高く、これはマイクロソフトを凌駕している。

 一方マイクロソフトは主としてウィンドウズを初めとするソフトの売上で高収益を得てきたが、近い将来ソフトは急速に価格が低下し、場合によっては無料になる可能性がある。

 たとえばOSリナックスは無料で、しかも相当程度ユーザに認知されているのでウィンドウズもうかうかしてはいられない。
また、ネットの急速な普及で個人のパソコンにソフトを搭載しないでもすむようになっている。
このココログブログはすべてココログのサーバーの中にあるソフトを使用して記載している。

 だからマイクロソフトとしては次の時代の収益源を探しているのだが、それが検索エンジンで貼り付けられたネット広告収入というわけだ。

 思えばマイクロソフトライバルと見られる企業を次々と蹴落として現在の地位を築いてきた。
当初はIBMと提携し、IBMのOSの開発をしていたが突如IBMとの提携を破棄してウィンドウズを独自ルートで販売を始めた。おかげでIBMはパソコンのOS競争で破れ、その後の凋落の始まりとなった。

 表計算ソフトではLotus 1-2-3という世界標準だったソフトを蹴落とすため、OSの世界標準になったウィンドウズへの搭載を陰に日に妨害して開発を遅らさせた。
その間隙を縫ってExcelが世界標準になることができた。
今ではLotus 1-2-3というようなソフトがあることを知っている人は少ない。

 インターネットの世界になりWebブラウザが重要だと気づくと、先行していたネットスケープ・ナビゲータを蹴落とすため、インターネット・エックスプローラを無料でウィンドウズとセットで販売した。
何回も独占禁止法違反で訴追されたが、知らぬ顔のはんべいだ。
ネットスケープ・ナビゲータはもはやバージョンアップもできない。

 1990年代からつい最近まで、マイクロソフトライジングサンだったわけだが、ついに検索エンジンでたそがれを迎えた。
私のように、マイクロソフトの勝利だけを見させられてきた人間にはひとしお感慨が深い。

奢れるもの久しからず。ただ春の世の夢の如し」と言うことなのだろうか。あるいは不死鳥のように再び舞い上がることができるのだろうか。



おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
 「pianotokurarinetto.mid」をダウンロード

 

 

 

 

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(20.6.15) 地図情報に悪戦苦闘だ

 昨日(14日)、放置自転車情報を再掲することにしたが、放置自転車がある場所をどのようにして知らせるか苦労している。
当初は言葉だけで済ますつもりだったが、四季の道の地理に詳しくない人にはわからないだろうと思いPicasa Web地図情報を添付することにした。

 しかしやってみると作成するほうも、これを検索するほうも地図情報の取り扱いに慣れていないとかなり苦労することが分かった。

 私は地図にマッピング処理をしたのは初めてなのだが、なかなか正しい場所にマッピングできない。正しい場所から数百メートルも離れた場所にマッピングしてしまう。しかも慣れていないため訂正するのも一苦労だ。

こんなに苦労するなら止めようか」ぶつぶつ言いながらどうにか作り上げた。

 しかし出来上がった地図情報は検索する方も、かなりトレーニングがいりそうだ。
実際にやってみると分かるが、「マップ表示」をクリックすると、左側に写真のサムネイル(小さな写真)が現れ、右側に地図と地図上にさらに小さな写真が貼り付けられた画面が現れる。

 この画面の取り扱い方法は、サムネイルの中のどれか一つの写真をクリックすると、地図上に拡大された写真が現れる。これで自分が探している自転車だと言うことは分かるのだが、一方地図が画面から隠れてしまいどこだかわからなくなる。

 ここが難しいのだが、この画面はスクロールできるので、写真以外の場所にカーソルを置いてスクロールすれば再び地図情報になり、場所が確認できる。
ただし、当初のモードは「地形モード」でかなり見にくいため、これを「地図モード」に変更するのがいい(モードは地図の上部にボタンがあって変えることができる)。

 さらにもう一つ難しいのは、地図の拡大で、これは一気にするとどこがどこだかさっぱり分からなくなってしまう。ポイントはカーソル一メモリずつあげるのがコツで、決して一気に拡大してはいけない(左側に拡大縮小のカーソルがある)。

 さて,どうだろうか。
私は1時間程度あれこれ動かしてようやく利用の仕方が分かった。
なんだ。こんなことか
ただし分かるまでは悪戦苦闘だ。

 ポイントは上に書いたとおりだから、ポイントさえ理解できればなんてことはないのだが、最初はそのポイントが分からなくて四苦八苦してしまうのだ。

 興味のある方はトレーニングと思って、以下のURLをクリックして「放置自転車情報」のWeb画面を出し、「マップ表示」をクリックして動かして見られることを勧める。
分かればなんてことはないが、それまでは「なんて難しいのだろう」と頭を抱えるかも知れない。

 しかしまあ、「61歳の老人ができるのだから、若者ができないなんてことはあるまい」と言ってアジっておこう。


練習用の地図情報は以下のURLをクリックして、「マップ表示」を選んでください。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20613?authkey=MZtSWSDoATA

(別件)おゆみ野四季の道の周辺の落書き消去を実施しておきました。なお、近所に落書き等があって、消去を依頼したい方は、このブログのコメントかメール通信機能を使ってお知らせください。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/2065?authkey=iuioMkGrrrs

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(20.6.14) 四季の道 放置自転車情報

 放置自転車情報は以下のURLをクリックすると見ることができます。

http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20613?authkey=MZtSWSDoATA

 四季の道には相変わらず放置自転車が多い。ほとんどの場合が鎌取駅周辺で盗難に合いそのまま放置された自転車だ。
私は過去何回か放置自転車情報をこのブログで取り上げてきたが、継続することができなかった。

 放置自転車情報を提供する場合かなり問題点が多い。
一番の問題はそれが盗難にあって、その結果放置されたの否かの確認が面倒なことだ。
当然警察に通知して調べてもらうのだが、その場合私の住所氏名、電話番号、自転車の特徴、場合によったらその自転車の保護等をしなければならない。

 1台や2台の場合はそれでもできるのだが、毎日のルーチンワークとしてそれを行なうと、一日のかなりの時間をこの放置自転車の処理に追われてしまう。したがって長期間続けることができない。

 一時期、自転車共生会議Nさんと、放置されていた自転車を拾得物として警察に届けたが、これも日常的にするとなると、放置自転車を見つける都度、自動車で届ける体制を作らなければならない。
また拾得物の届けはかなり面倒だ。ボランティアでするのは無理がある。

 そんな訳で、放置自転車については、ここ1年余り見てみぬふりをしてきた。せいぜい倒されていた自転車を道の横に立てて置いておいただけである。

 しかし相変わらず放置自転車は減らない。本来は減らす対策をとるのが正解だが、それは私の手に余る。
そこで、情報としてこのブログに掲載することを再開することにするが、前回の失敗にかんがみ、今回は以下の方針で掲載することにした。

1. 情報は「放置自転車情報」とする。盗難か否かのチェックはしない。

2. 写真を掲載するが、記載する内容は ① 発見日 ② 大体の場所(「マップ表示」をクリックすると地図で確認できます) ③ 特徴 とする。

3. 写真情報は1年間そのまま残し、途中で自転車が消えても初期のままの情報とする(盗難自転車は乗り回されることが多く、特に場所は頻繁に変わるが、特別な場合を除いて記載の変更はしない)

4. 連絡先が記載されていても特別な場合を除いて連絡しない(前に連絡したら、「その自転車はもう使わないから、そっちで廃棄処理をしてくれ」と言われ対応に苦慮してしまった)。


 上記の方針で、情報だけを記載するようにしたのは、本気でトレースを始めるとそれだけでエネルギーが枯渇してしまうからである。
できるだけ簡単に手間隙をかけず、長期間続けられる方式とする。

 本件はあくまで、「放置自転車がありました」という情報を知らせるだけで、あとは当事者の判断にお任せする。

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(20.6.13) 街を花で飾ろう

 今日(12日)は朝から大雨だ。こんな日はさすがに清掃活動に出かけられない。最近は四季の道の剪定もしていたので、一回りをすると3時間以上かかってしまう。
その時間がぽっかり空いてしまうとあとはブログを書くこと以外にすることがない。
かつては時間が空くと楽しく読書をしていたものだが、ブログを書くようになってからは、資料としての読書になってしまいいま一つ楽しみがなくなった。

 また大好きな花いっぱい運動も雨で中止だ。最近私は亀ゴンと一緒に小谷小学校の周りを松葉菊で埋め尽くす運動をしている。松葉菊は非常に丈夫な花で、しかも移植が簡単だ。
我が家の松葉菊を根元の方から切って、それをじか植えし、根付くまで水を切らさなければ必ず根付いてくれる。
成長はことのほか早く、赤紫の美しい花が咲き誇ると、花の絨毯になる。

 私はかつて旧東海道を走っていたとき、三重県の宿場町でこの光景を見ることができた。どの家も松葉菊が垂れ下がり、目を見張った。
一緒に走っていた同僚が「この美しい花は何と言うのですか」と思わず私に聞いた位だ。

 街に花を植える運動は実に楽しいのだが、市民ネットの市議福谷さんのブログを見ていたら、おゆみ野の街で小学生が花を植える運動をしていることを知った。
以下は福谷さんのブログの抜粋である。

今年もおゆみ野中の道に、お花を植えました。

先週の土曜日、子どもまちづくりクラブの子どもたちとともに、園芸作業です。通りがかりの人から「ごくろうさま」とか、「きれいです」などと声をかけられると子どもたちも嬉しそうです。

00000002_2花の苗植え作業は、実は子どもたちにはあまり人気の無い活動です。

千葉市からどっさり配給される苗は当初300株を越え、それも一年草ばかりだったので、すべて抜き取ってから植えるという一大作業だったのです。始めはもちろん土も固かったし。

しかし、最近は多年草が増え、残しておける苗が増え、過去の重労働を否定するようなことをしなくて良くなりました

 実は先日中の道を散策していた時に、この花の苗が道路わきにおいてあったのを見ていたのだが、その時はどのように利用するのか分からなかった。

 このようにいろいろな人が花いっぱい運動を行なえば、散策する人が目を見張るような街づくりになると思う。
そのうち私も「松葉菊おじさん」なんていわれる日がくるかも知れない。その日を楽しみに松葉菊を植えている。



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(20.6.12) 福田ビジョンは京都議定書の二の舞だ

 この7月の洞爺湖サミットを前に、福田首相が地球温暖化に対する日本の対応として、福田ビジョンを発表した。
福田首相としては、このサミットで日本が主導的な役割を果たしていることをアピールし、低迷している支持率の向上を果たすことで政権維持を図ろうとしている。

 しかし残念ながらこの福田ビジョン京都議定書と同様、日本の一人負けになる可能性が高い。

 なにしろ京都議定書の結果はひどいものだった。温室効果ガスの排出量1位2位アメリカ中国がさっさと抜けてしまい、結局残ったのはEU,日本、旧ソ連領の各国、東欧等だけになってしまった。
世界の排出量の約50%程度であり、このウェイトは近年ますますくなっている。

 これでは温暖化を阻止できないのは明確で、さらに問題なのはこの中で目標年度の2012年までに達成が不可能な主要国は日本だけになりそうなことだ。
EUは8%削減は確実で、ロシアなどは0%の削減率だが、日本は6%の削減率の達成がまったく不可能になっている(1990年対比すでに10%程度温室効果ガスが増加しており、結果的に2012年までに16%程度削減しなければならない。これに対する対応策は何もうたれていない

 達成が不可能な場合は、EU等にペナルティーを支払うことになるが、その金額は私の試算では約6000億円になる(注1参照)。
なんてことはない、日本は京都議定書の議長国としてできもしないことを約束して結果的に6000億円ふんだくられるだけだ。

 この失敗にこりて、2013年以降の温室効果ガス削減率協議で、EUに対抗して出したのが福田ビジョンで、その心は「できることだけをしよう」である。
いわゆる「セクター別アプローチ」と言うのがそれで、各セクターごとに可能な数字を積み上げ、その合計を各国の削減率にしようというものだ。

 しかしこれはEUの賛同は得られそうにない。EUはすでに中期目標(2020年まで)として、1990年対比20%の削減率を達成する案を出しているが、日本が「セクター別アプローチ」でこれより低い案をだしたら、EUからそっぽを向かれてしまう。
しかもアメリカ中国インドといった最大の排出国は国別割当枠に反対して、自主的な削減しかしない可能性が高いので、ふたたび日本だけが無理な数字をEUに押し付けられる可能性が高い。

 しかも福田ビジョンの中には明らかにひどい矛盾が存在している。
セクター別アプローチ」といいながら、一方で中期目標(2020年まで)として、14%温室ガスを削減すると言うのだ。
この数字は、2012年までの削減率6%プラス14%で合計20%EUの中期目標そのものである。

 「セクター別アプローチ」を標榜しながら、その実EUの目標と同じにすると言うことは、再び「できもしないことを約束する」ことになり、日本だけがペナルティーを支払う可能性が高い。
京都議定書の二の舞だ。

 具体的に福田ビジョンを見てみよう。ポイントはいかの通りだ。

長期目標(2050年まで): 日本は現状比 60~80%の二酸化炭素の削減を行なう(ただし長期目標についてはまだ40年以上もあるため、誰も本気で考えているわけでなく、ただ言って見ただけ)

中期目標(2020年まで): 産業別にセクター別アプローチを行い、現状比14%の削減を行なう
(これはEUが1990年対比20%の削減目標を設定したので、日本は2012年までの削減目標6%に14%を加えて、数字を20%にしたもので、本当の意味でのセクター別アプローチではない

・国内排出量取引の創設(注2参照): 今秋以降に、国内統合市場を作って試験的に導入する(すでにイギリスでは2002年に導入済みで、EU全体としては2005年に導入済み。日本はとりあえずやってみようと言うポーズ)

 福田首相としては、これでEU各国と同レベルの温暖化対策が日本において実施されていると胸を張り、この会議をリードしていくつもりだが、アメリカや中国、インドには逃げられ、最終的に「セクター別アプローチ」と称して、日本は中期目標20%削減をEUに約束させられるだけになるだろう。

 なにしろ温暖化対策EUがアメリカや新興国(中国、インド等)に対し復権を図ろうとしている戦略的大プロジェクトである。

ヨーロッパの資源は環境だ
その心は「排出枠を設定して達成できない国からペナルティーをふんだくる」ことにある。

 そしてこの枠組みに参加し、結局ペナルティーを支払うのは残念ながら日本だけになってしまいそうだ。
日本は相変わらず戦略の下手な国の代名詞になったままだ。

  
(注1
日本が2012年までに、都合16%以上の削減枠をEUの削減超過達成国から購入しなければならないと仮定し計算すると以下のとおりになる。

価格がいくらになるかは、市場動向にもよるが、1990年の排出量12億6100万トンの16%、約2億トンの排出枠を購入する必要がある。
現在の相場はトン当たり約3000円だから、合計で6000億円相当になる。

(注2)
排出量取引は国際間取引と国内間取引があり、この取引はまったく別物である。
国際間取引は政府同士のペナルティーの調整であり、1990年対比12012年までに日本は6%の削減を約束した。

一方国内間取引は国内で産業別に、ある特定年度を基準として排出枠を定め、さらに個別の企業にそれを割り振っていき、そのプラスとマイナスの企業間で取引を行なう。





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(20.6.11) なぜ自衛隊機は中国に飛ばなかったのか

 今回の四川大地震に対するテントを中心とする援助物資の輸送問題ほど、不思議な顛末はない。

 ことの起こりは5月27日に、「自衛隊機を含む支援の打診を、中国軍の少佐からされた」ことに始まる。
この打診を北京の日本大使館は中国の正式要請と判断して、本国に報告した。

 翌28日に、町村官房長官が「自衛隊機を含め、支援の要請があった」と正式会見で述べた。
このため,各メディアは翌日の29日の報道で「自衛隊の派遣が実現すれば歴史的な出来事」と一斉に報じ、日本中が大フィーバーになった。

 ところが29日の当日、中国外務省の武大偉外務次官が「機は熟していない」との談話を発表し、自衛隊機受入れに慎重な姿勢をとった。

 その結果30日に日本政府は、「自衛隊機の派遣を見送り、チャーター機での支援物資の輸送」に切り替えた。
町村官房長官が「中国国内の一部に慎重論が出されているのを考慮した」との談話を発表している。

 以上がことの経緯であるが、いくつかの点とても不思議な気がする。ほとんどミステリーと言っていい。

 まず中国軍からの自衛隊機派遣要請は「日本側が前もって伝えた提案の第五番目にあった提案内容(自衛隊機の派遣を中国から要請したらどうか)」の打診であり、そおした意味で、日本側のシナリオだったことである。
なぜ、日本は中国に「自衛隊機派遣要請をしてもらいたかったのか」が第一の疑問点である。
別にチャーター機でよかったのでなかろうか。

 二番目の疑問点は、「日本大使館は中国軍少佐の打診を、なぜ中国政府の正式要請と判断したか」である。
常識的に考えれば、外務省でない中国軍の少佐(日本で言えば陸海空幕僚幹部の課長にも満たない軍人)の要請が、中国政府の正式要請であるはずがない
しかし北京の日本大使館はこれを中国政府の正式要請と判断した。
なんとも不思議ではないか。

 三番目の疑問点は、日本中が「世紀の出来事」とはしゃいでいたその日に、中国外務省武大偉外務次官が「機が熟していない」と否定したことである。
なぜ、中国外務省はすぐさま否定したのか
余りにドタバタ過ぎないか。

 ホームズワトソン君に謎解きをしてもらおう。

ホームズ、なぜ日本政府は自衛隊機の派遣を中国から要請してもらいたかったのだろうか。日本軍と聞くと中国の世論が反発することは、誰でもわかりそうなものなのに

これは中国ロビーの悲願のようなものだからだ。日の丸をつけた自衛隊機が中国まで飛び、中国から歓迎されれば日中間のわだかまりが一気に解消に向かう。
そおした賭け外務省の中国ロビーが画策して、それを中国との関係改善に熱心な福田首相が了承したと言うことだろう

中国はそのシナリオに乗って、中国軍の少佐が打診してきたが、なぜ中国軍なのだろうか。中国外務省が窓口のはずだが

現在の四川大地震の復旧活動を実際に指揮しているのが軍部だからだ。中国国内では解放軍の力が強大だ。ちょうど戦前の日本を想定すると感度が合う。
したがって、当事者として外務省とは相談せず、日本に要請の打診をしたのだろう。

 今回は軍部が、『アメリカも韓国も軍用機で援助物資を運んでいるので、日本にも同じことを依頼』しようとしたのだと思う。。
なにしろ四川大地震の復旧は、実質的に軍部の専決事項になっているし、軍人であれば、こうした災害時に軍用機で物資を運ぶのが常識と思うはずだ。

日本大使館も中国の実情を知っているから、正式要請と思ったのだろう。
そうでなければ何事も慎重な外交官が勘違いするはずがない

 ところがこれを聞いて中国外務省が激怒した。『これは国内問題ではない。外交問題だ』と言うわけだ。

 なにしろ中国外務省は過去、日本が災害支援等で自衛隊機を派遣するたびにクレームをつけてきた。
04年1月のイラク派遣では『中国にとって敏感なところがある』と述べたし、05年1月のスマトラ沖地震では『日本は海外活動拡大という強烈な願望を持っている』と牽制している。

 外交権を軍部に取られたと思い、武大偉外務次官がすぐさま否定したのだと思う。『外務省は常に自衛隊機の海外派遣に反対だ』と言うわけだ

軍部と外務省の意見の相違を胡錦濤国家主席は把握していたのだろうか

どうもそおは見えない。それどころではないというのが実態だろう。自衛隊機であろうがチャーター機であろうが早く支援物資を運び込まなければ暴動が起こりそうだからだ

すると、今回のドタバタ劇は、元々日本の中国ロビーが書いたシナリオを、国内問題として軍部が受け入れようとしたのを、中国外務省が外交問題として否定したと言うわけか。
中国のお家の事情だね。それにしても今回の日本のメディアのはしゃぎ方はちょっと異常だったね



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(20.6.10) 娘の結婚式

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 娘の結婚式が昨日(8日)、明治神宮御社殿で行なわれた。娘は大学を卒業後、しばらく祖母と一緒に暮らしていたが、少しも結婚するそぶりがない。
そんな娘を心配して祖母が「早く嫁に行くように親として心配しなさい」と我が家に送り返してきた。

 しかしそれから7年たち、「どうも娘は結婚しないのではなかろうか」と心配していたのだが、ようやく結婚をしてくれた。やれやれである。
しかし本音を言えば娘との生活は悪くはなかった。なにしろ娘と私は非常に趣味が合ったからだ。

 娘はある大手のディーラーのウェブデザイナーをしており、システムに関する話題には事欠かない。かみさんはパソコンの利用専門で、技術には興味を示さないので、システムの技術談義はもっぱら娘とすることになる。
私、マック専門でしょう。ウィンドウズは苦手なのよ。ところが私は何でも知っていると思われて、エクセルの難しい関数式の修正なんかたのまれるの。汗だくよ

 また、娘は我が家の園芸を引き受けてくれて、春先から庭はたいそう美しかったのだが、私も小谷小学校の周りを松葉菊通りにしようと悪戦苦闘している。園芸仲間だ。
お父さんの植えた松葉菊はすぐ分かるわよ」笑っている。

 旅行にも一緒によく行ったのは、娘が貧乏旅行を苦にしないからだ。最低の料金でよく海外旅行をすると、個人旅行の場合は宿を見つけるのに汗だくになったり、パック旅行の場合は無理やりつれてかれる特約店で、皮ジャンバーや絨毯を買わされそうになる。
こうした場合も、二人で連携して対応したものだ。

 また、互いに陸ガメフリークで、亀ゴンの面倒を競い合うようにしてみていた。娘が私の部屋をいつも掃除してくれたのは「亀ゴンがゴミ箱のようなところにいるのはたえられない」ためだからだ。

 したがって、娘は気の合った友達のようなものだったので、何か友達を失ったような寂しさがある。おかげで今日は失敗ばかりだ。
パパさん、パパさんは水道は出しっぱなしだし、清掃用具を入れたザックを外に出しっぱなしで、雨でびっしょりよ。
少しおかしいんじゃない。それにトースターにパンが残ってたわよ
かみさんに言われている。

 娘は経済観念もとてもしっかりしていて、結婚式の費用はすべて自分で出して、親のすねをかじらない。
私の好きなような結婚式をするの
明治神宮で結婚式を挙げ、明治記念館で披露宴をあげることにしたのは娘だ。

 私は結婚式場についての知識は皆無だったが、明治記念館で披露宴をしてみて、結婚式場についても技術力や挙式の方法にレベル差あることがよく分かった。
なにしろかみさんは着付けをここでしたのだが、信じられないような変身で、髪形と着物がばっちり合っており、かみさんが美しく見えた。
二人がかりで着付けをしてくれたけど、帯が少しもきつくないの。それに上品に見えるでしょう」自信満々だ。

 娘は普段は眼鏡をしていて、キャリアウーマンそのものだが、眼鏡を取り結婚衣装をまとった姿は、どこかの女優のように美しかった。
なんという着付けと、メークの技術だ」親の私が腰を抜かさんばかりに驚いてしまった。

 また明治神宮では社殿から社殿の間を、神主や巫女さんを先頭に、傘をさす付け人までついて、挙式に参加した人全員で5分間程度境内を歩くのだが、観光客の注目の的だ。
特に外国人からは「まあ、これが日本の結婚式だわ、実にビューティフル」とばかり目いっぱい写真を撮られてしまった。

 披露宴に付き物の娘からのメッセージもいいものだ。
私はお父さんの肩車で育ちました。週末には必ずどこかに連れて行ってくれて、小学校の夏休みには、毎年山へ家族で登山に行きましたね。4人分の食糧とテント、それに大型カメラと三脚まで担いで登るお父さんの姿に、なんであんなに重そうなカメラをわざわざ持っていくのだろうと、当時は不思議に思ったものです。

 今、改めて楽しそうな家族の登山の写真を見ると、その時の美しい風景と家族の様子を収めておきたかったと言うお父さんの思いを、つくづく感じます・・・・・・・

 これでようやく我が家の子供達もすべて結婚をしてくれた。あとはかみさん亀ゴンとの3人での暮らしになった。



 

 

 

 

 

 

 

 

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(20.6.9) スピード社の水着はなぜ速い

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 びっくりしてしまった。6日から行なわれた水泳のジャパンオープンで、初日に5つ日本新記録が出たが、その後も次々と日本新記録が出、ついに世界新記録まで出てしまった。
いづれもイギリス・スピード社レーザーレーサー(LZR)を使用している。

 特に日本のエース北島康介選手は、このレーザーレーサーを使用して、初日に100m平泳ぎで59秒44日本新記録を出したが、さらに最終日には200m平泳ぎで2分7秒51世界新記録まで出してしまった。
これでレーザーレーサーの水着の威力は日本中の水泳ファンの目に焼き付いた。

 日本水泳連盟レーザーレーサーの使用を認めることはほぼ確実で、ようやく日本水泳界も北京オリンピックで戦える体制が整ってきたと言える。

 この水着が発表された本年2月以降、樹立された個人種目の世界新記録18個のうち17個レーザーレーサーを使用している選手によって出されている。
レーザーレーサーを着れば必ず記録が出る」世界に衝撃が走った。

 私は当初この水着はいんちきではないかと疑った。
きっと浮力を増すような縫製が施されているに違いない
浮力を増すことは国際水泳連盟の規約違反である。しかし調査の結果、規約違反は存在しなかった

 この水着でなぜ記録が出るかと言うと、信じられないような発想の転換があったからだ。
水着で身体をスリムしろ
確かに、身体がスリムなほうが水の抵抗は少ない。特にヨーロッパの選手は日本の選手に比べて筋肉が発達し、ゴツゴツしている。
このゴツゴツした身体を水着でしぼってマグロかつおのような流線型の身体にしてしまえば水の抵抗は少なくなる。

人間の身体をマグロにすれば速くなるはずだ」たしかにそおだろう。

 しかし、従来はそおすることに抵抗があった。
流線型の身体は抵抗が少ない。しかし身体をギューギューに締め付ければ身体が動かない。水泳ができないじゃないか
日本選手はみんなそお思っていた。

 日本のメーカー3社(ミズノ、デサント、アシックス)が締め付け水着を開発せず、もっぱら水の抵抗の少ない素材にこだわってきたのは、こおした経緯があったからである。

 しかし「締め付けても、身体が相応に動かせれば問題なかろう
スピード社が3年に渡って開発した水着は、薄く、軽く、縫い目がなく、発水性にすぐれた水着だった。

 実は締め付けるタイツが、一種の筋肉の替わりになって、身体を保護することは良く知られていた。ワコールが開発したマラソンタイツCWXがそれである。
しかも履いてみるとそれほどからだの動きが制約されない。
現在はウルトラランナーの必需品にまでなっている。

 CWXからレーザーレーサーまでもうほんの一歩だったが、日本のメーカーが躊躇している間に、スピード社に先を越されてしまった。

流線型の身体になり、水の抵抗が少なくなるプラスと、締め付けることによって身体が動かなくなるマイナスを計算し、合計でプラスになれば記録の更新が可能な水着ができる
そおスピード社は考えたわけだ。すばらしい発想の転換だ。

 世界のスイマーが小躍りしてレーザーレーサーを使用するようになったのは言うまでもない。
だが、日本水連日本メーカー3社スポンサー契約をしており、スピード社の水着の使用を許可していない。
しかし、レーザーレーサーを着なければ北京オリンピックに勝てない。

 そこで日本水連4月日本選手権の後、日本メーカー3社に試験を課した。
レーザーレーサーに負けない水着を作れ
しかし、この試みは完全に失敗したようだ。今回のジャパンオープンで日本製の改良水着を着て日本新記録を出した選手はたった一人だけだった(17の新記録のうち16をスピード社製の水着を着ていた選手が出した)。

 スピード社レーザーレーサー3年に渡って開発してきたと言う。日本メーカー2ヶ月程度でこのレベルに追いつけと言うのが土台無理かも知れない。
ちょっとした発想の転換でこんなにも差がついてしまうのだ。

 結局日本選手のほとんどが北京オリンピックレーザーレーサーを着ることになるだろう。日本メーカー3社にとってきつい北京オリンピックになってしまった。

 

 

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(20.6.8) 逆井(さかさい)の鐘

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 「絵はがきにならない風景スケッチ」を描き続けている花牟礼祐一さんが、「逆井(さかさい)の鐘」という「大人の絵本」を作成している。
逆井(さかさい)は茨城県坂東市(ばんどうし)にある旧跡で室町から戦国にかけて非常に重要な城があった。逆井(さかさい)城という。

 今回はこの城を舞台にした戦国絵巻で、見てみると黒澤明の「影武者」の絵コンテを見ているようだ。特に戦闘シーンや、出撃シーンがいい
話は花牟礼さんのオリジナルで、全体で五章からなり、今回はその第一章だ。

 本人も「長丁場なので激励をよろしくお願いいたします」と言っている。
仕上げるまでにはかなり時間がかかるだろうが、第一章を見ただけで非常に期待が持てる。
映画監督が見たら、映画にしたがるのではなかろうか」そんな気がして、皆さんに紹介している。下記にURLを添付したので是非見ていただきたい。

 ところで坂東市をご存知だろうか。私は茨城県の地図を見たのだが発見できなかった。「なぜ坂東市がない」あわててインターネットで検索して、この街が平成17年3月岩井市猿島町が合併してできた街だと知った。

 名前を板東市にしたのは、坂東関東の旧名であり、何よりここに平将門坂東の独立国を作ろうとした場所だからである。
ちょうど利根川江戸川が分岐する場所に当たり、戦国時代までは交通の要所で坂東の中心地と言ってもよい場所だった。

 花牟礼さんのこの物語はとても面白いのだが、若干の歴史の知識がないと本当の筋が読めない。坂東の室町から戦国にかけての大雑把な知識が必要だ。

 私もあわててインターネットで検索した。普通の人は戦国時代の坂東について知っている人はほとんどいない。小説にも書かれることは少ない。しかし、当時は京都周辺と並んで、最重要な戦略的拠点だったようだ。

 特に、この逆井(さかさい)城の城主、逆井常繁古河公方(こがくぼう)の配下にあったのだが、この古河公方が坂東の歴史を知る上でのキーマンだ。

 公方とは将軍のことであり、室町時代この坂東は鎌倉府鎌倉公方によって統治されていた。室町幕府とは別にもう一つの幕府があったと思うと感度が合ってくる

 形式的には室町幕府の支配化にあったのだが、実質的には独立王権のようなものだった。なにしろここは源頼朝の鎌倉幕府を支えてきた御家人のメッカだ。

 最も当初は室町幕府の軍事力が強かったから、鎌倉府室町幕府に恭順していたが、幕府成立から約100年立った1438年鎌倉公方足利持氏が完全独立を目指して、室町幕府に反逆した。
ここは頼朝公以来の武士の本家だ。京崩れした室町幕府の指図などばかばかしくて聞いていられるか

 この闘いは鎌倉府の負けで、持氏は殺されたのだが、持氏の子が鎌倉を脱出して1455年下総古河で、「自分が公方だ」と宣言した。
この坂東の地は、父の意思を継ぎ私が古河で将軍として統治する。室町幕府何するものぞ」と言うわけだ。

 それから約130年に渡り古河公方坂東の統治が続いた。そのかん室町幕府が実質的に有名無実化したのにたいし、古河公方は長い間坂東の実質的支配者だったのである。

 最終的には北条氏に圧迫され、古河公方は滅びるのだが、逆井(さかさい)城の城主、逆井常繁は古河公方方の有力武将である。

 くどいようだが、古河公方を理解すれば、坂東の歴史は理解できるほどの重要人物だ。
こおした知識をもって、花牟礼さんの「逆井(さかさい)の鐘」を見るととても楽しく見れるのではなかろうか。


以下のURLをクリックすると、花牟礼さんの「逆井(さかさい)の鐘」を見ることができます。絵本のように一枚ずつめくりながら見るようなスタイルになっています。

http://8760.y.mepage.jp/ss-sk-nav.html
 

 

 

 

 

 

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(20.6.7) テレビが映らない

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 この家に引っ越してきてから15年ほどたったせいだろうか、家の設備にガタが出始めた。最近の悩みは衛星放送パラボナアンテナが強風で動いてしまい、まともにテレビが見えないことだ。

 私は典型的なNHKフリークで、基本的にはNHK以外を見ない。NHKの総合放送BS1,2、およびハイビジョンがあれば十分だが、パラボナアンテナがずれてしまったため、総合放送以外が見えなくなってしまった。
何てことだ。NHK特集が見えないじゃないか

 あわててパラボナアンテナをあちこちいじってみたが、受信できる範囲は非常に狭いらしく、方向と高さをちょっと動かしただけで見えたり、見えなかったりする。
アンテナは2階にあり、テレビは1階にあるため、かみさんにテレビを見てもらい、私がアンテナを動かしたのだがちっともうまくいかない。

あ、それでいい。あ、また駄目じゃない。なんでそこで止めないの
かみさんはとうとういやになって「ケーズ電気に行って頼んでみたら」と言うことになった。私の能力を完全に疑っている。

 私も諦めてケーズ電気に行ってパラボナアンテナを新規に購入し、工事も依頼しようとしたら、工事費が非常に高い
アンテナは1万5千円程度で気に入ったものがあったのだが、工事費1万円近くする。
アンテナを設置するだけで1万円か

 正直に言うが定年退職し、年金生活をするようになってから、資金的余裕がなくなった。不要な経費はできるだけ切り詰めたい。
私が逡巡していると、店員に心を見透かされてしまった。

お客さん、もう一度今のアンテナで正確に方向と角度をあわせれば十分写りますよ

 帰ってから再び悪戦苦闘が始まった。かみさんはあきれかえって協力してくれない。画面を見て調節するわけに行かないので、テレビの音量をせい一杯上げておき、音を聞きながら調節することにした。合えば明確な音量になる

 まるでソナー技術者みたいだったが、何度かトライしてようやくあわせることができた。ところが数日たつとまたアンテナが動いてしまう。ネジがゆるくなっていて、すぐに動いてしまうのだ。画面がちらついて見づらいことこの上ない。
なんてことだ。ネジも馬鹿になってしまっている

 ネジはほとんど役立たないので、最後はガムテープで台座を固定することにした。これが成功しようやくまともにテレビが見えるようになった。しかしこのことで約1ヶ月ぐらい悪戦苦闘したことになる。


亀ゴン、生活のパターンが変わってしまった。昔は時間を金で買っていたが、いまは金を時間で買っている。すべてDo it Yourselfだ
先生、状況が変わったのです。状況に合わせて生活する以外方法はありません

これが定年生活なのかね。テレビのアンテナ調節もパソコンの故障対応も、回り近所の草刈もだ。できることはすべて自分でするようになった
経済学の法則に、最も安い資源を投入して最大の利潤を得ると言うのがあります。先生の場合は時間が最も安価なのです

うぅーん、金があるときは時間がなく、時間があるときは金がなしか。人生うまくいかないものだ

 

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(20.6.6) 膝が痛む

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 川の道252kmを走った後、左ひざの状態が悪い。走った翌日からお皿ががくがくして、コツコツ音さえする。歩くと軽い痛みが膝に走った。
静かにしていると痛みはないので、そのまま放っておいたが、その後も歩いて前に力が加わるとチクとした痛みが走る。特に下り坂で痛む。

こまったな。どうしょうか帝京市原接骨院の院長先生に相談した。

山崎さん、考えても見てください。252kmも休まずに走って、膝に損傷がないのがおかしいくらいですよ。通常ならば半月版がはがれて歩行ができなくなるくらいです

あの、今は走ることができないので、トレーニングとして自転車で坂道を走りあがっていますが、これもまずいのでしょうか

山崎さん、そんなことをしているのですか。絶対にダメです。こおいう時は膝に負担がかかる運動は厳禁です。坂道を登る時は踏み込みをしますから、膝に非常な負担がかかります。自転車であれば平地をゆったり走ってください

あの、先生、それではトレーニングにならないのです。汗もでないし・・・・・・

絶対にダメです。二度と運動ができなくなってもいいのですか。トレーニングであれば膝を使わない筋トレをおこなってください。それだけでも十分運動になります」怒られてしまった。

 どうやら症状は変形性膝関節症の初期状態のようだ。通常は老人になってかかる病気だが、私の場合は余りに過度な運動をして膝に負担をかけすぎたらしい。
お皿ががくがくするのも、お皿の下が痛むのも膝の関節軟骨がすり減ったり、靭帯が緩んだりしているからのようだ。

 考えてみればほとんど眠らずに2日間走ったり、歩いたりして、特に最後は時間に間に合うように飛ばしてしまったが、それが膝を痛めたのだろう。
仕方ない。先生の忠告を聞いて、自転車の坂道走は控えることにしよう

 軽い運動でも長時間すればトレーニングになるかもしれないと思い、今は時間があれば草刈をしている。我が家と、小谷小学校近所の草と、四季の道の草だ。

 毎日刈り取りバサミを背負って歩いているが、以前となりの奥さんに「変な人と間違えられるんじゃない」と言われてしまった。
確かに一日中、趣味で草刈をしているような人はいない。


亀ゴン、とうとう走ることも泳ぐことも、自転車の坂道走もできなくなってしまった。しているのは草刈だけだ
先生、昔の物語を思い出してください。『昔、昔、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは芝刈りに・・・・』と言うでしょう。これが年寄りの生活の仕方です

亀ゴン、私はおじいさんかね
歌にもあります。『村の渡しの船頭さんは 今年60のおじいさん・・・
 先生は今年62歳になるはずです

しかし、身体だけがとりえだったんだよ
これからは足りないと言われている知性を磨いてください

そんなことは、亀ゴンにいわれたくない
 

 

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(20.6.5) 毎日新聞社の所得隠し

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 毎日新聞社が過去5年間に約5億円の所得を隠し、うち4億円については悪質な所得隠しと認定され、約2億円追徴課税をされたことが5月30日、判明した。
この件について毎日新聞社は例によって「見解の相違もあるが、指摘されたことを真摯に受け止めている」との常套句のコメントを出した。

 私は毎日新聞のファンである。過去30年ほど毎日新聞をとり続けている。読売新聞の販売促進員がいくら洗剤を積み、プロ野球の入場券を景品に出すと言っても、一度たりとも毎日新聞を変えたことがなかった。

 それほどのファンなのだが、今回の対応にはあきれてしまった。これが商社金融業者一般企業だったら「さもありなん」と思ってしまうが、毎日新聞は日本を代表する新聞社の一つだ。

 新聞社は自ら公器と称してして他の企業体の脱税容疑を厳しく追求している。
なにしろ所得隠しが分かった翌日の31日の記事では、「大手コンサルト会社PCIのODA受注に伴う約1億円の裏金つくりで脱税容疑があり、東京地検特捜部の捜査を受けた」と報道している。

 脱税ではないがNHK職員の株取引について、30日の社説で「この後に及んでなお、多数の職員が調査に回答を拒否したり、協力しなかったりしたというのだから、あぜんとしてしまう」と驚いて見せた。

 私は興味深深で、では「自分のところの脱税」についてどのように報道するのかと新聞をめくってみたが、どこにも毎日新聞社の脱税の記事はない
あるのは他人の脱税の記事ばかりだ。

果たしてこれでいいのだろうか。他人の行為は問題だが、自分の行為は頬かむりか
最近はNHKでも自身の不祥事をニュースで流すようになっている。それが報道の本当の姿と思われるが、毎日新聞社は自身の不祥事は記事にしないらしい。

 今回の脱税の認定に対し「見解の相違」があるという。それならそれを堂々と記載すべきだし、一方税務署の見解を認めることにしたなら、その理由を明確にすべきだ。
本来ならば脱税をおこなった担当者、担当役員の処罰もしなければならない。

 ところが信じられないことに、「詳細については一切明らかにできない」という。まるで政治家の政治資金のようだ。

 これが公器と称している新聞社のとる態度だろうか。
問題なのは常に他人で自分は何があっても非難されることはないと思っているのだろうか。

 私も企業に長らくいたので、税務所が今まで経費として認めていたのが急に資産に査定するような場合があるのをよく知っている。
税務署は当該年度の税金不足が予想されるような場合、急に査定が厳しくなるものだ。また担当者によって見解が違うこともよくある。

 たとえそおであったとしても、毎日新聞社は最低限NHKと同様に、一つの事件として自身の紙面で報道し、さらに社説で経緯を説明すべきだ。
しかし、毎日新聞社はNHKや他の新聞社がこのことを報道しても完全に無視して、まるで事件がなかったかのようだ。

 「これが私の好きな毎日新聞か
今回の毎日新聞社の態度にはファンである私もあきれてしまった。


()私は5月30日から6月2日までの毎日新聞の朝刊・夕刊を確認して、上記の記事を書いていますが、もし他の日に脱税の記事が記載されているようなことがあれば、教えていただけると幸いです。

 

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(20.6.4) 中国・農民工たちの冬(NHK)を見て

おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
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 最近見たドキュメンタリー番組で、これほど悲しく心を打つ番組はない。中国内モンゴル自治区から、急発展をとげている天津に出稼ぎに来ている2家族に密着したドキュメンタリーである。

 中国には二種類の人種が住んでいて、都市住民農村住民に別れる。日本人には信じられないが、互いに戸籍が異なり、基本的には農村住民は都市の住民になれない。ただ短期間に出稼ぎに来れるだけである。

 日本でも高度成長期には農村から都市に大量の出稼ぎ労働者が働きに来たが、同じ日本人であることにかわりがなかった。しかし中国では違う。
あいつらは、農民工だ。俺達とは違う人種なのだ都市住民の意識である。

 農民工はいわゆるゲットーを作って生活している。家賃は月900円程度で極度に安いが、それすらもまともに払えない。水道と電気以外は整備されていない最低限の狭い住居だ。
かみさんはその場面を見て「私は中国人に生まれなくてよかった」と言っていた。

 そして農民工は少ない仕事を取り合っている。あまりに農民工が多い(中国全土で約2億人と言われている)ので仕事にあぶれ、賃金は徹底的にたたかれるのだ。
お前ら賃金に文句を言える立場か」斡旋業者の言葉である。

 私はこの番組をNHKの再放送で、しかも途中から見たのだが、竹で作ったゴザを数枚、肩に担いで延々と歩いていく人々の映像が現れた時は、何をしているのか分からなかった。
これは天津港の埋め立てのための竹ゴザで、これを砂浜にひきつめそのうえに土砂をかぶせて港にするのだと言う。

 一枚で45円(記憶が定かでない)の竹ゴザをできるだけ多く背負って、約2.5kmの足場の悪い道を人力で運んでいる。重さはどお見ても60kg程度はある。
俺は農民工を100人使っている」現場監督と見られる人が自慢げに話していたが、竹ゴザを背負って黙々と歩いている人々の映像はナチスに強制労働をさせられているユダヤ人にそっくりだ。

これは昔、歴史の教科書で読んだクーリーじゃないか

 このゴザを背負っていた主人公は杜文海と言う人だが、私と同年輩で海風にさらされて風邪をひいているようだった。
医者にはかかれない。働けば風邪は治るだろう」一日労働すると1000円程度にはなるようだが、実際は月に1週間程度しか仕事がないらしかった。
農民工にとって一番つらいのは病気になることだ。そうなると故郷に帰らなければならないが、故郷には何もない

 杜文海さんには息子がいて一緒に出稼ぎに来ているが、息子はパワーシャベルで石炭をトラックに運び上げる作業をおこなっていた。
1すくい3円24時間労働を強いられていた。
休むと他の人に仕事をとられるので、旧正月にも故郷には帰れないと言う。
眠くて、パワーシャベルの中で寝てしまう」事故が起こらないのが不思議なくらいだ。

 こうまでして二人が重労働をしているのは、杜文海さんの高校生の娘を大学にやるための学費をかせいでいるからだ。しかしその学費も期待したほどたまらない。
俺達貧乏人がこの貧困から抜け出せる唯一の方法は、大学を出てよい仕事に就くことだけだ。だから俺は娘のための学費を稼ぐためだけに生きている。俺の人生はただ働くことだけに終わる

 一方高校生のこの娘が、学校で「将来の希望(正確な記憶ではない)」という作文を朗読している映像があった。
私は一生懸命勉強して、よい大学に入りよい職場に勤めたいです。それは私を大学に入れるために懸命に働いてくれるお父さんやお母さんに少しでも恩返しをしたいからです」読みながら少女は泣き崩れ、周りの少女達も泣いていた。

こんなけなげに生きている人たちがいるんだ」私は胸が熱くなり、涙がこぼれて止まなかった。

 杜文海さんの労働の厳しさには驚いたが、さらに悲しかったのは張健平さん夫婦の映像である。この夫婦は故郷に工場で片腕を複雑骨折した小学生がいる(なぜ工場なのだろう)。
この小学生の手術代が20万円程度(もう少し多かったかもしれないかかり、そのための手術代をかせぐために農民工になった。
故郷には年老いた老夫婦と小学生が暮らしている。

 しかし天津には農民工が多すぎて、おいそれと仕事が見つからない。特に夫の張健平さんの仕事がない。そのために毎日夫婦喧嘩がたえない。
ここは仕事がない。俺は炭鉱夫になる。落盤で死ねば保証金がでる。それで息子の手術代がでるからその方がいいだろう」喧嘩の後の張健平さんの捨て台詞だ。

 奥さんは勤めているものの、斡旋者は賃金を払ってくれない。中国では賃金の未払いは日常的に起こる。斡旋業者がネコババするからだ。
そのため旧正月で内モンゴルに帰郷するお土産にも事欠く有様だ。1500円のおもちゃを買うことができなくて60円の金魚が年に一度帰る息子へのお土産だ。

 故郷では老夫婦が約20頭の羊の放牧をしているが、牧草地は荒れはて、すべて売却しても3万円程度で、子供の手術代にははるかに及ばない。
老婆が高血圧で倒れ目が見えなくなって、村の医者は町の病院の検査をすすめている。張健平さんも「お金を借りて病院に連れて行く」というが老婆は強く拒否する。
私のことはいい。この子の骨折の手術に大金がいるのに、無駄なお金を使うことはない
中国の農村では老人は大事にされる。しかしどうしようもない。
張健平さんは泣いていたが、私もほとんど嗚咽しそうになった。

 子供の片腕はぶらぶらしていて、時間がたてばたつほど手術は難しそうだ。しかしこの夫婦はいくら働いても手術代を稼ぐことは難しそうだった。しかしその子は自分の将来を理解していない。
手術は痛いからやだよ」折れ曲がった腕をぶらぶらさせながら言っていった。

こんな世界があったんだ」信じられないような貧困だ。

 私はながらく中国の高圧的な態度に腹を立ててきた。尖閣諸島の石油採掘や日本大使館に対する理由なき破壊行為や、毒入り餃子事件など、目に余ったからだ。
しかし最近の中国は変わってきたと思っている。
胡錦濤主席の訪日の態度や、四川大地震の中国側の受入対応も世界の一員としての中国という側面が強く出ている。

 そして、このドキュメンタリーをみてこの感をいっそう強くした。こおしたドキュメンタリーは中国の恥になるため、今までは決して映像に収めることができなかった。中国は面子の国だ。
だから「シルクロードシリーズ」を見れば分かるとおり、許可される映像は「中国4000年の歴史」にふさわしいものだけだった。

 今回初めて中国は自身の実態を正直に映像に収めることを許した。約2億人の貧農がいることを画面は伝えている。そおした意味でこの「中国・農民工たちの冬」は歴史的な映像だ。
誰でもそうだが、互いに実情が分かれば信頼感が増す。
イデオロギーをまとった高圧的な態度ではなく等身大の中国だ。

 このドキュメンタリーはまた再放送されるだろう。まだ見ていない方は是非見られることを勧める。中国に対する見方が変わるほど価値ある映像だ。


お願い
このドキュメンタリーを見られた方がありましたら、その感想を教えてください。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

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(20.6.3) Dellパソコン始末記

おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
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 ようやくDellのパソコンが直った。3週間程度かかってしまった。最初はDellの本体が問題だと思い緊急入院させたが、マザーボードを変えて見たのにかかわらず症状はまったく同じだ。
報告書を見ると「テストも行い、問題ないことを確認した」との責任者の印鑑も押してある。

 症状はDellの最初の画面が0.2秒程度でて、次にマイクロソフトの画面が0.2秒程度でて、さらにマウスの矢印が0.2秒程度でる。出た後は真っ暗な画面になって操作のしようもない。
再びDell電話サポート対応窓口に電話をかけた。

まったく症状は同じで、少しも治っていないのですが
再びF12F8F2キーを散々押してみたが以前と変わらない。
もう一度本体を引き取らせてください」再び緊急入院しようということになったが、納得がいかない。
これ、もしかしたらモニターが原因ではないですか」直感が働いた。
本体は問題ないと修理担当者が保証しているのだから、後はモニターのはずだ。

 ところがモニターDellの純正品ではなくサムスンの安いモニターだ。
こちらではサムスン製品の対応はしていないのでサムスンと連絡を取ってください」と言われてしまった。
「うむ、一ヶ所ではすまないのか」価格を抑えるとこお言う時に苦労する。

 仕方なくサムソンの窓口対応係に電話したが、こちらはDellと違って、窓口がなかなか出てくれない。
こんなことなら純正品を買えばよかった」愚痴がでた。

 何回かかけてようやくサムスンの係りが出てくれた。症状を話し、すでにDell本体についてはマザーボードまで変えたと話をしたら、すぐさまモニターも緊急入院になった。数日前のことである。

 今日(31日)、サムスンから「インバータ電源基盤」を交換して直したモニターが戻ってきた。
インバータとは、直流電流から交流電流を電気的に生成する電力変換装置のことであるが、だからといってなぜそれを変えなければならなかったのかさっぱり分からなかった。
しかしセットしてみると完全に直っている。
まあいいや。直ったのだから

 今回は勉強になった。Dellのパソコンは安価だが、安価なパソコンにはそれなりに問題があることを知った。

 特にモニターをサムスン製品にして最低価格を目指したが、思いのほかサムスンのモニターには問題があった。
購入して半年で壊れるのはやはり問題だ。これも中国で生産していた。


 電話対応はDellはまったく問題がないのだが、サムスンは電話対応の人数が少なくらしく、なかなか電話がかからない。すこしイラつく。

 画面が出てすぐ消えるのは、本体の問題でなくモニターの問題だ。特に画面が中にどんどん入っていく場合はそお言える(これが本体が問題の場合は中に入れない)。

 マザーボードやインバータ電源基盤の交換だけだと、ディスクにある情報はそのまま保持される。だから今回は設定についてはまったくやり直さないですんだ。


 Dellのパソコンはかみさんインターネットメールで使用していたため、その間私のシャープメビウスかみさんに使用させることにした。
かみさんはパソコンのヘビーユーザだから、私が利用する時間がかなり制限されてしまった。

 しかし、直ってやれやれだ。安いパソコンを購入するとどうなるかも十分経験した。
これでまたメビウスを自由に使用できるのだから、よしとしよう。

 

 



 

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(20.6.2) おゆみ野の街の散策がおこなわれた

おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
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 今日(1日)、かねて計画していたおゆみ野の街の散策がおこなわれた。この催しは元千葉市花の美術館の館長の齋藤さんと、が計画したものである。
齋藤さんは千葉市の職員であったとき、URが作成したおゆみ野の街基本計画に対する指導や注文を市の職員として担当していて、この街に愛着がある。


 「散策しながらおゆみ野の住民にこの街のあり方を考えてもらおう」と言うのが主旨だが、何しろこのような試みは初めてであり、果たして参加者がいるのかどうか心配した。

 私もブログで何回も案内を出したのだが、この日はおゆみ野地区の運動会と重なったり、クリーンデイと重なったりしていたので、参加が危ぶまれたのだ。

 しかしふたを開けてみると信じられないほどの人が集まってくれた。総勢で約25人の参加者だ。こちらが驚いてしまった。
親子連れも多く実ににぎやかだ。私の顔なじみのブログの読者も数人参加してくれている。

 鎌取駅を出発し、夏の道のケヤキを見、泉谷公園の森をとおって、川の道沿いに大百池近くの森まで行って、そこで散会した。

 齋藤さんおゆみ野の街の基本設計の段階からかかわっていただけあって、当初のコンセプトについて詳しい。以下のような話を聞くことができた。

 この街は自動車道路と人の歩く道を完全に分離し安全な街づくりを目指した。このような街作りは他に余り見られない特色だ。

 街のコンセプトは市とURで作ったが、この街を実際にどのような街にするかは住民が自発的に決めて行かなければならない段階にきている。

 泉谷公園をはじめ多くの自然が残る公園を整備することができた。また泉谷公園から大百池に至る小川と川の道を作ったが、ここはかつて水争いが頻繁に起こっていた地域で水が非常に大事に扱われていたので、その記念として整備してみた。

 この街のシンボルとして三角屋根と建物のカラーの統一を図ろうとした。カラーは自然にある色で、どぎつい人工色は禁止にしたが、罰則規定がないため、特に郊外型の量販店がこの規則に従わなかった。
またマクドナルドのような看板にまでは規制が及んでいない、

 商店街の集積を図ろうと商店街地区を指定していたが、鎌取駅周辺を除き、実際はケーズ電気からMr.Maxにいたる通りに店が集積してしまった。これは計画外である。

 この街の破壊行為が後を絶たないが、このようなことは想定していなかった。他の街では波があるのだが、この地区では継続的に破壊行為が続いている。原因はなぜかよく分からない。
その結果、公園整備等の予算が、破壊行為の後始末に費やされてしまって、新たな設備等の導入がはかられない。

 泉谷公園にはカタクリの花が生息しているが、カタクリの花は絶滅種で保護をしないと消えてしまう。
またメダカも放流してみたが、すぐさま他の魚の餌になってしまい、消滅した

蛍は源氏ボタルのオスだけを放流している。ここは元々平家ボタルの生息地のため、生態系を破壊しないようにした措置である。

 一方、私は夏の道のケヤキの剪定泉谷公園のあずまやが放火されて消失してしまったことを説明した。

 このような催し物に参加する人は非常にまじめな人が多く、真剣に話を聞いてくれたのには頭が下がる。
齋藤さんはまた、このような催し物を計画するらしい。また誘われそうだが、断れないのが私の弱点だ。

今回の散策時の写真です。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/2061?authkey=u0JAvapoHOE

  

 

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(20.6.1) ちはら台の朗読会

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 ちはら台コミュニティーセンターでおこなわれている朗読会がまた今年も開始された。2ヶ月に1回のペースで年6回朗読会がおこなわれる。
コーディネーターYさんが「また今年も継続できたのは、こおして皆さんが参加してくれるおかげです」と感謝の言葉を述べていたが、今回も30名余りの参加者がいた。

 この朗読会平日(金曜日)10時からほぼ2時間かけておこなわれるので、もっぱら定年退職者か、この時間に仕事が入っていない主婦が対象になる。年齢層はかなり高い。
男性は少なく今回も常連の3名だった。私はコーディネーターのYさんからいつも開催通知のメールが入るので、参加することにしている。

 今回は趣向がかわって、読み手は4名主婦の方だった。ちはら台で幼児や小学生に童話や絵本を読み聞かせているグループのメンバーで、話し方がとても上手なのはいつもそのようにして話を聞かせているからだろう。

 童話は、① ネコとクラリネットふき るのひとりごと としょかんライオンの3話だったが、子供だったら確かに興味深深で聞くだろうと思われた内容だった。

 特に の「としょかんライオン」はなかなかの傑作で、図書館好きのライオンと規則だけにうるさい図書館長の女性とのやり取りが笑わせる。
ライオンがいるのでおお騒ぎになっても「ライオンが図書館に来てはいけないと言う規則はないのですから、きてもかまいません。ただしうるさく吠えたり走ったりすることは許しません」と言う訳だ。

  「さるのひとりごと」を話した女性は、話の内容をまったく暗記しており、それを方言でたくみに話すのにはびっくりした。私のように三歩歩くとすべてを忘れる人間からすると脅威的にみえる。

 童話もそれなりに楽しめたが、正直に言えば60歳を越えた人間に童話を聞かせるのはやや無理がある。童話はやはり幼児や小学生のように感受性が豊かな子供に聞かせて価値があるもので、老人にはやはり退屈だ。
かみさんにそお言ったら「パパさんは最近幼児化しているからちょうどいいんじゃないの」と言われてしまった。

 童話以外には、川上弘美氏の「夜のドライブ」という30分程度の朗読があった。読み手はYさんで相変わらず上手だ。
私は川上弘美氏を知らなかったが、1996年に「蛇を踏む」と言う作品で芥川賞を受賞しているという。

夜のドライブ」は互いに一人暮らしの母親と娘が、誘い合って温泉旅館までドライブし、その夜中に寝つかれなかった母親が、娘に「夜のドライブ」を誘うと言う話である。

 それだけの話で、小説としての盛り上がりや、心の葛藤はまったくない。「ただ夜中にドライブをしました」と言う話だ。
これが小説なのだろうか」考え込んでしまった。

 川上氏のこの作品は「伝えるべき内容がなくても小説として存在できるか」という前衛的な作品だが、こおした抽象絵画のような作品は年長者には向かない。
かつて旧ソ連のフルシチョフ前衛絵画を見て「これはロバの尻尾で書いたのか」と言ったが、そんな印象だ。

 やはり朗読会では、前々回の平岩弓枝氏の「ちっちゃなかみさん」のように思わず泣いてしまうような作品がふさわしい。あの時は私は声を出して泣きそうになり懸命に口を抑えたほどだ。周りの女性たちも目頭を押さえていた。

 朗読会では時間の関係から短編小説を取り上げることになるが、短編小説は短い筋の中に凝縮してメッセージをこめなければならないので、長編小説より難しく、これはと言う作品が少ない。
平岩弓枝氏のようなすぐれた短編小説家はいるが、なかなか朗読会にふさわしい本を見つけることができない。

 そおした実情は知っているが、次回はしみじみとした小説を聞かせてもらいたいものだと思っている。


別件)おゆみ野の街の散策者を募集しています。


① 日程  6月1日
② 時間  午前9時半から12時まで
③ 集合場所  鎌取駅改札口(ここに齋藤さんと私がいます)
④ 散策コース

・四季の道(夏の道) ここでケヤキ並木の剪定がされたがその後の経緯について確認する。

・泉谷公園  森および菖蒲園の散策  植生について齋藤さんのレクチャーあり

・泉谷公園 川沿いの道  あずまやや水車小屋が放火や破壊されたが、その後の経緯について確認

・苅田郷  時間があればここまで足をのばす。時間がなくなれば学園前駅で解散。

⑤ 雨の場合は取りやめ(別途日にちを設定する)

 



 

 

 

 

 

 


 

 

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