« (20.6.20) おゆみ野で恐喝事件が多発し始めた | トップページ | (20.6.22) Shall We Dance »

(20.6.21) アメリカが悲鳴をあげ始めた

 アメリカが悲鳴をあげ始めた。インフレがどうにも止まらないのだ。原油価格穀物価格の高騰で、消費者物価指数が対前年比4%を越えてしまった。
日本でも食料品の価格上昇が激しいが、全体としては1%の上昇だ。
アメリカ人の生活実感は日本の4倍程度ガソリンや食料品価格が上がったという感度だろう。

ブッシュは戦争ばかりして、俺達の生活は無視か
おかげでブッシュ大統領の支持率はこの6月、28%と就任以来最低を記録してしまった。
これより低い支持率は福田首相20%なのだから、日米両首脳は完全にレイムダックだ。

 アメリカの消費者物価が急上昇している背景は、サブプライムローンに嫌気をさした投機筋が資金を原油穀物に移したことによる。
アメリカの証券はみんなくずだ。買ってられるか。やはりこおいう時は現物が一番だ

 このインフレに対し、物価を下げる最も効果的な措置ドル高しかない。ドルが高くなれば輸入品の原油や穀物の価格が下がる。
大統領、財務省、FRBがそろって、「ドル高は望ましい」と言い出した。
おかげでこのところ1ドル100円程度だった為替相場108円までドル高になった。
とりあえず口先介入は成功だ。

 しかしこおした口先介入でドル高が定着するとは誰も思っていない。
ドル高政策に転換することは分かった。しかし何をするのだ
市場は待っている。何もしなければ再びドル安が始まり、1ドル80円程度までドルは売られるだろう。
何しろアメリカからはくずのような証券以外に買うものがないのだ。
その結果はアメリカ経済の大インフレだ。

 このような場合、他国であればIMFの処方箋と言うものが定番で用意される。金利を引き上げ、財政赤字を縮小するために、緊縮財政を取ることだ。
1997年、アジアが通貨危機にゆれた時、韓国タイインドネシアもこの政策を採用し、国民は我慢の生活を強いられた。

 しかしアメリカはこのIMFの処方箋を受け容れることができない
金利を上げればただでさえ落ち目の景気が減速するし、イラクで軍事費を湯水のように使用しているのだから、緊縮財政のしようがない。
それになによりIMFはアメリカが作ったダミー組織で、他国を指導できても自分自身を指導することなんかできるはずがない。

 したがってアメリカの残された手は、世界の宗主国としての権利を最大限に利用することになる。
いつものように国債を発行して無理やり日本と中国に買わせることだ。
俺がボスだ。俺に金をよこせ

 日本は過去数十年に渡ってこのアメリカの要求に泣かされてきた。なにしろ積みあがったアメリカ国債の金額は約70兆円になってしまった。これは日本の1年間の国家予算に匹敵する。
しかも日米間には密約があって、アメリカ国債の元本と利子はアメリカの同意なしに売却することができない

 日本は稼いだ金をアメリカにそのまま吸い上げられているだけだ。アメリカから見ると外国から税金を取っているようなもので、日本人の生活が向上しない原因の一つがここにある。
なぜそおなるかの理由は、日本の防衛をアメリカに依存しているからである。何しろ北朝鮮テポドン迎撃弾道ミサイルPAC3なしには防ぐことができない。

自分の国を自分で守れない国は、みかじめ料を払え」アメリカの本音だ。

 一方中国は、過去の日本以上に貿易立国になってしまった。相手はもっぱらアメリカだ。しかも中国企業はまだ国際化していないので、為替相場の変動をヘッジできない。唯一人民元安・ドル高だけが頼みの綱だ。
ニーハオ、ドル高よろしいね」と言うわけで、日本と同様約50兆円のアメリカ国債を購入してきた。
こちらも売却するとドル安になり、自分の首を絞めてしまうため売却できない。

 このような時アメリカは強気だ。
昨年度日本7兆円中国25兆円対米貿易黒字を出している。
したがってアメリカは日本に7兆円、中国に25兆円アメリカ国債を売りつけることになる。
日本と中国はこの資金を得るためドル買いをすることになり、その結果ドル高が維持される

 アメリカから見れば貿易で失った富をみかじめ料として取り返しているのだから、貿易収支が均衡しているのと同じだ。
いくらでも稼いでいいぞ。その代わりもうけた金はすべて戻してもらう

 結局アメリカのドル防衛策とは日本と中国を犠牲にすることだが、日本も中国も何時までアメリカのこの要求に応じていくのだろうか。

 実は最近の日本と中国の蜜月はひそかな対アメリカ共同戦線だ。
アメリカは落ち目だ。アジアのことは2国で決めようじゃないか」日本の中国ロビーはそお思っている。

 私の予想では日本も中国も少しずつアメリカ離れをしていくと思う。アメリカ経済の後退に合わせて、徐々に軸足をアジアに移していくだろう。
なにしろぼろくずのアメリカ国債を今後も永久に買わされるのではかなわない。

 何時その動きが具体化するか、今はまだ分からないが日本が自主防衛ができるようになった時がアメリカとおさらばする時だ。
 

 

 

 

|

« (20.6.20) おゆみ野で恐喝事件が多発し始めた | トップページ | (20.6.22) Shall We Dance »

評論 世界 アメリカ経済」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (20.6.20) おゆみ野で恐喝事件が多発し始めた | トップページ | (20.6.22) Shall We Dance »