(20.6.1) ちはら台の朗読会
「おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
「pianotokurarinetto.mid」をダウンロード
ちはら台のコミュニティーセンターでおこなわれている朗読会がまた今年も開始された。2ヶ月に1回のペースで年6回の朗読会がおこなわれる。
コーディネーターのYさんが「また今年も継続できたのは、こおして皆さんが参加してくれるおかげです」と感謝の言葉を述べていたが、今回も30名余りの参加者がいた。
この朗読会は平日(金曜日)の10時からほぼ2時間かけておこなわれるので、もっぱら定年退職者か、この時間に仕事が入っていない主婦が対象になる。年齢層はかなり高い。
男性は少なく今回も常連の3名だった。私はコーディネーターのYさんからいつも開催通知のメールが入るので、参加することにしている。
今回は趣向がかわって、読み手は4名の主婦の方だった。ちはら台で幼児や小学生に童話や絵本を読み聞かせているグループのメンバーで、話し方がとても上手なのはいつもそのようにして話を聞かせているからだろう。
童話は、① ネコとクラリネットふき、② さるのひとりごと、③ としょかんライオンの3話だったが、子供だったら確かに興味深深で聞くだろうと思われた内容だった。
特に ③の「としょかんライオン」はなかなかの傑作で、図書館好きのライオンと規則だけにうるさい図書館長の女性とのやり取りが笑わせる。
ライオンがいるのでおお騒ぎになっても「ライオンが図書館に来てはいけないと言う規則はないのですから、きてもかまいません。ただしうるさく吠えたり走ったりすることは許しません」と言う訳だ。
② 「さるのひとりごと」を話した女性は、話の内容をまったく暗記しており、それを方言でたくみに話すのにはびっくりした。私のように三歩歩くとすべてを忘れる人間からすると脅威的にみえる。
童話もそれなりに楽しめたが、正直に言えば60歳を越えた人間に童話を聞かせるのはやや無理がある。童話はやはり幼児や小学生のように感受性が豊かな子供に聞かせて価値があるもので、老人にはやはり退屈だ。
かみさんにそお言ったら「パパさんは最近幼児化しているからちょうどいいんじゃないの」と言われてしまった。
童話以外には、川上弘美氏の「夜のドライブ」という30分程度の朗読があった。読み手はYさんで相変わらず上手だ。
私は川上弘美氏を知らなかったが、1996年に「蛇を踏む」と言う作品で芥川賞を受賞しているという。
「夜のドライブ」は互いに一人暮らしの母親と娘が、誘い合って温泉旅館までドライブし、その夜中に寝つかれなかった母親が、娘に「夜のドライブ」を誘うと言う話である。
それだけの話で、小説としての盛り上がりや、心の葛藤はまったくない。「ただ夜中にドライブをしました」と言う話だ。
「これが小説なのだろうか」考え込んでしまった。
川上氏のこの作品は「伝えるべき内容がなくても小説として存在できるか」という前衛的な作品だが、こおした抽象絵画のような作品は年長者には向かない。
かつて旧ソ連のフルシチョフが前衛絵画を見て「これはロバの尻尾で書いたのか」と言ったが、そんな印象だ。
やはり朗読会では、前々回の平岩弓枝氏の「ちっちゃなかみさん」のように思わず泣いてしまうような作品がふさわしい。あの時は私は声を出して泣きそうになり懸命に口を抑えたほどだ。周りの女性たちも目頭を押さえていた。
朗読会では時間の関係から短編小説を取り上げることになるが、短編小説は短い筋の中に凝縮してメッセージをこめなければならないので、長編小説より難しく、これはと言う作品が少ない。
平岩弓枝氏のようなすぐれた短編小説家はいるが、なかなか朗読会にふさわしい本を見つけることができない。
そおした実情は知っているが、次回はしみじみとした小説を聞かせてもらいたいものだと思っている。
(別件)おゆみ野の街の散策者を募集しています。
① 日程 6月1日
② 時間 午前9時半から12時まで
③ 集合場所 鎌取駅改札口(ここに齋藤さんと私がいます)
④ 散策コース
・四季の道(夏の道) ここでケヤキ並木の剪定がされたがその後の経緯について確認する。
・泉谷公園 森および菖蒲園の散策 植生について齋藤さんのレクチャーあり
・泉谷公園 川沿いの道 あずまやや水車小屋が放火や破壊されたが、その後の経緯について確認
・苅田郷 時間があればここまで足をのばす。時間がなくなれば学園前駅で解散。
⑤ 雨の場合は取りやめ(別途日にちを設定する)
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