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(20.6.19) おゆみ野 泉谷公園の蛍

 私は15年以上おゆみ野に住んでいるので、近所の泉谷(いずみや)公園蛍まつり大々的に行なわれていたことは知っていたし、最近は規模を縮小して「蛍の道しるべ」という行事が行なわれていることも知っていた。

蛍の道しるべ」とは竹を輪切りにし、その中にろうそくを立てて300個のろうそく立てを作り、泉谷公園の坂道に設置して蛍を楽しむ行事である。

 しかしその蛍をどのようにして飼育し、どのくらいの数の蛍を蛍まつりに合わせて放なつのかは知らなかった。
誰かがなにかをやってるのだろう

 私が急に蛍に興味を持ったのは、おゆみ野の森のインストラクターの齋藤さんから「ここのゲンジボタルはオスだけしか放出しないはずだ。ただし確認は生態園にしてほしい」と言われたからである。
泉谷公園の一角に「蛍の生態園」があり、ここで蛍を飼育している。

いくらなんでもオスだけでは、蛍もかわいそうだ。何のために光っているのだか分からないじゃないか」疑問がふつふつとわいて来た。
友達のNさんが、生態園の近くに住んでいるので、「一度確認してもらえないか」と依頼しておいたところ、17日にタイミングよく生態園木村さんから説明してもらえることになった。

 木村さんはここの生態園ができた当初から勤めている蛍のプロフェッショナルで、あと2年で定年を迎えると言う。
以下は木村さんの説明をまとめたものである。

・ この生態園は元々公団(UR)が作ったもので、URとしてはここおゆみ野を蛍の里として一種の観光名所にしたいとの希望を持っていた。
過去に大々的な
ほたる祭りをしたのはその一環である。

・ その後公社公団の経営統合問題等が発生し、URとしても仕事の見直しをせざるを得なくなって、ここ生態園を千葉市に譲ることにした。
木村さんは以来20年にわたり、(一時期のブランクはあるが)ここで
蛍の飼育をしている

・ 人口飼育している蛍は
ゲンジボタルで、これは日本では一番大きく、よく発光するので日本人に愛されている。

・ ゲンジボタルは清流を好み、エサはカワニナであるが、完全な井戸水だけではゲンジボタルもカワニナも育たない。そのため生態園では川の水と井戸水を混ぜて使用している。

・ 成虫のオスとメスを交尾させ卵をとって孵化させるのであるが、卵が1万個以上あっても成虫まで成長するのは1000匹内外である。

・ 今年は1100匹の蛍の飼育に成功したが、昨年度は350匹だった。最大では5000匹の飼育に成功したことがある。ただしなぜ個体数が多くなったり少なくなったりするのかの原因は分からない。

・ 成長した蛍の約半数を泉谷公園に放出している。残りの半数は翌年用の蛍の卵を生ませるため放出できない。
最初はオスを中心に放出するが、産卵した後のメスも時期を見計らって放出している。
蛍はメスがいないとオスが発光しないので、
オスだけということはない

・ 祭りの6月上旬に合わせて蛍を放出するが、昨年のように個体数が少ない場合は木村さんが自宅で育てている蛍を持ってきて放出した。子供達に蛍がいなくて寂しい思いをさせたくないからだそうだ

・ 来年からは
ゲンジボタルだけでなくヘイケボタルも生育する計画を立てている。ヘイケボタルゲンジボタルと異なり、田んぼのような環境でモノアラガイ等を食べて勝手に生育する強い蛍。
このため菖蒲園の一部に
ヘイケボタルの生育環境を作るつもり。

・ 生態園の設備は20年近くたち、いたるところで故障が発生している。たとえば井戸水を汲み上げるポンプが故障すると1基50万円程度補修にかかるが、最近は予算措置に苦慮している。

・ 千葉市としてもこのような施設を何時まで維持すべきか悩んでいるようだ。財政再建のためには取りやめたいが、一方蛍の育成のような自然環境保全運動に資する設備を取りやめてよいものかジレンマにたたされている。

・ 後継者問題は難しい。木村さんが退職したあとの適切な人材確保策はされていない。

 だいたい以上のような話を聞くことができた。私としては蛍に関する知識が皆無だったが、ここで説明を聞き、施設を案内してもらって始めて蛍の人工飼育と言うものを知った。

 特に木村さんは、おゆみ野の蛍のために半生をささげているような人であり、蛍祭りで子供達をがっかりさせないために、休みもとらずに蛍の健康管理に心を砕いている。
従業員は6名いて、3人交代で蛍の世話をしているが、本当の意味の技術者は木村さん一人で、実質的に木村さんがこの施設を維持しているようだった。
こんな人がいたんだ」感激してしまった。

 私たちはこうした縁の下の力持ちのような人に支えられて生活しているのだが、通常はそのことに気づかない。
わー、蛍だ、綺麗だ」と言って喜んでいるだけだ。
私自身もそうした人の一員だったが、人知れず努力されている木村さんに深く頭を下げて帰ってきた。


 写真も撮らせて頂きました。写真を見ると蛍の人工飼育というものがよく分かると思います。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20617?authkey=16iwMXSpmIA

 

   

 

 

 

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