(20.5.29) 後期高齢者医療制度で大騒ぎだ
「おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
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18年6月、医療制度改革関連法が国会を通過した時、後期高齢者医療制度がこれほど大騒ぎになるとは、厚生労働省の幹部も予想していなかったようだ。
この制度が実施(20年4月)され、混乱が始まった当初は「大型の制度改正はこんなもの」とうそぶいていたが、新保険証の未着が6万件になったり、意外に保険料が高かったことが判明して後期高齢者のひどい反発にあい、あわて始めた。
「75歳以上の人間は死ねというのか」老人が怒ると怖い。
もともとは増え続ける老人医療費に悲鳴を上げた政府や厚生労働省が、高齢者にも収入に応じて保険料を払ってもらおうとしたのだから、当然高齢者の負担は増加する。
しかしこおしたものは実際に制度が発足し、自分の支払う保険料が分かるまでは反対の声も表面化しないものだ。
多くの高齢者が新保険証に添付された保険料を見てびっくりしたのは、今まで市町村等が行なっていた補助がすっかり剥げ落ちたからだ。
「こんな高額の保険料は年金生活者は払えない」悲鳴をあげた。
それまで厚生労働省は「病院での支払いは10%で今までと変りがない」と変化のないことだけ強調し、市町村の補助がなくなることを言わなかったのだから、反発が出るのも当然だ。
この、後期高齢者医療制度の本質は、75歳以上の人を切り離し高齢者保険を別会計にしたところに最大のポイントがある。
「自分達が使った医療費を明確に計算できるようにし、その医療費の増加分は自分達で支払え」といっているのだ。
何しろ75歳以上の人の医療費は現役世代の約5倍であり、これからもこの75歳以上の人口が増えるので、とても現役世代に負荷し続けるわけには行かないというのが実情だ。
そこで、今までは被扶養者だったため、保険料を払う必要がなかった約200万人から新たに保険料を徴収し、自己負担についても現役並み所得者は30%の負担になるのだが、それだけでは到底増え続ける高齢者の医療費をまかないきれない。
そこで2年ごとの見直しで、保険料を上げたり、10%の自己負担を徐々に増加させる計画だったが、ここに来てすっかり様子が変わってしまった。
自民党は昨年の参議院選挙で大敗した後も、年金問題や道路特定財源で退潮の一途をたどっている。
「まずい、さらに後期高齢者医療制度で国民から反発を受けたら自民党は大敗だ」
被扶養者200万人の保険料を半年間ゼロにしたり、その後も半年間90%保険料を減免することにしたが、風向きは変わりそうもない。
小沢民主党は再び好機到来とばかり、野党4党で「後期高齢者医療制度廃止法案」を参議院に提出する予定だが、これは単にこの制度を政争の具にしようとしているにすぎない。
「倒閣だ。福田内閣の嫌がることは何でもしろ。あとはどうにでもなる」
しかし、後期高齢者医療制度はほとんど機能しなくなりつつある現行の医療制度の改革のために実施したのだから「単に反対するだけでは無責任だ」という自民党の主張は正しい。
だが老人が怒ってしまった。老人は積極的に選挙では投票をする。
「こんな老人いじめの自民党より、やさしい民主党がいい」必ずそおなる。
医療改革は本当は世代間の医療費の調整で「若者にだけ負担をかけるわけいにいかない」という非常に全とうな改革なのだが、退潮の自民党にとってさらなるアキレス腱になってしまった。
(別件)おゆみ野の街の散策者を募集しています。
① 日程 6月1日
② 時間 午前9時半から12時まで
③ 集合場所 鎌取駅改札口(ここに齋藤さんと私がいます)
④ 散策コース
・鎌取駅周辺 ここでどのような清掃活動が行なわれているかの確認をする。
・四季の道(夏の道) ここでケヤキ並木の剪定がされたがその後の経緯について確認する。
・泉谷公園 森および菖蒲園の散策 植生について齋藤さんのレクチャーあり
・泉谷公園 川沿いの道 あずまやや水車小屋が放火や破壊されたが、その後の経緯について確認
・苅田郷 時間があればここまで足をのばす。時間がなくなれば学園前駅で解散。
⑤ 雨の場合は取りやめ(別途日にちを設定する)
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