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(20.5.12)胡錦濤国家主席の訪日は大成功だ

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 胡錦濤国家主席の訪日は、近来まれに見る成功に終った。特に早稲田大学で胡錦濤主席福原愛選手と中国のエース王楠選手を相手にラリーをしていた姿には思わず笑ってしまった。

 やや肩に力が入っていたが、65歳とは思われない運動神経でスマッシュをはなって、さすが卓球王国の主席だけはあると観客をうならせた。

 北京で外国からの賓客に会うときは、身体を微動だにせず、相手が近づいてきて握手するまで不動のまま表情を変えないのだが、ラリーをしている姿からは腕白坊主が夢中になっているようなかわいらしさがほとばしり出ていた。

 私のように、普段中国を快く思わないものでも、今回の胡錦濤主席に好意を抱いたのだから、これが成功でなくて何と言えよう。

 思えば10年前の江沢民主席の訪日はひどかった。口を開けば「日本軍国主義」「歴史認識」「謝罪」を繰り返し、天皇陛下に対する敬意も微塵にも見られなかった。
ほとんど喧嘩を売りにやってきたようなもので、さすがの中国ロビーの面々も鼻白んだほどだ。

 江沢民早稲田大学の講堂で「日本軍国主義は対中侵略戦争を起こし、中国軍民3500万人を死傷した」と講演したのである。
これに対し胡錦濤主席は、同じ早稲田大学で「私たちが歴史を銘記するのは、恨みを抱き続けることでなく、歴史を鑑(かがみ)に未来に向かうためだ」と述べた。

 なんという違いであることか。江沢民はただ恨みだけを述べていたが、胡錦濤主席未来に向かいたいと言う。
日中間の懸案問題は、東シナ海のガス田毒入り餃子事件の解明日本の国連安保理の常任理事国入り等多いが、本当の意味ののどに刺さったとげは「歴史認識」にあることは確かだ。

 この問題が持ち出されるたびに、日中両国の国民はほとんどわれを忘れて感情的に対立する。
こおした問題はどこの国にもあり、イギリスでは長く北アイルランド問題がそおであったし、スペインではバスク地方問題がそれだし、トルコではクルド人問題だ。
隣の韓国と日本は中国と同じ歴史認識で互いに興奮してしまう。

 今回胡錦濤主席江沢民が要求した「おわび」も「反省」も求めず「未来」を強調した。
中国もやっと大人の付き合いができるようになったのか」私はひどく感銘した。

 最も中国は中国のお家の事情からしても「歴史認識」など言っていられないはずだ。
中国経済は今、後進国型の経済成長から、中・先進国型の経済成長に変換しなければ、確実に昔の中国に戻ってしまう瀬戸際にある。

 すでに昨年の10月から株式は下がり続け、ピーク時の半値になってしまった。不動産価格はまだ暴落には至っていないが、上昇はしなくなった。先見の明のある中国人はすでに不動産投資からは撤退している。

 中国元管理変動相場制に移行した5年7月以降、すでに20%の切り上げが行なわれている。
元相場の上昇を抑えようと、中国政府はドル買い元売りをしてきたが、売られた元が国内の物価を急上昇させ、国民は爆発の寸前だ。
豚も食えないじゃないか

 元相場を維持するためにインフレを甘受するか、それともインフレを抑えるために元高を容認するかで、中国当局は頭がいっぱいだ。
前者を採用すれば国民が怒り出し、後者を採用すれば輸出業者がバタバタ倒産してしまう。
どうすりゃいいんだ

 すでに中国では紡績皮革製品のような労働集約型産業は採算に乗らなくなった。
次はインド、ベトナムの時代になろうとしている。

  こんな時に「歴史認識」など持ち出して、日本の対中投資の足をひっぱたら大変だ。
これからは、日本に対し友好的なインドに投資しましょう安部前首相でなくてもそお言いたくなる。

 歴史は繰り返えすのだ。かつて日本や韓国がそおであったように、中国も今、中・先進国型経済に脱皮しなければならない段階にやってきた。
その場合組む相手は最先端技術の国日本が最有力候補だ。
日本を怒らせても何の利益にもならない胡錦濤主席の本音だ。

 さて、ようやく日中間に春風が吹いてきた。
中国は日本に「助けてくれ」とサインを送ってきた。この状況を日本はどのように利用できるか、日本の戦略的対応が見ものだ。

 

 

 
 

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