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(20.4.30)ユニクロがイオンおゆみ野SCに来る

 おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
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 ユニクロがここおゆみ野から撤退した後は、ユニクロ製品を購入するのが実に不便だった。蘇我ハーバーシティ蘇我まで行けばユニクロ店があるのだが、私のように自転車しか乗らないものは行く気がしない。蘇我駅から歩いてもかなりの距離だ。

 すっかり諦めていたところ、嬉しいことにイオンおゆみ野SCに進出するという。
よかった。またユニクロが買える

 私が特にユニクロが好きになったのは、マラソン用の上下のタイツ低価格で販売したからだ。
マラソン用タイツは非常に高い。特にワコールが発売したCWXというタイツは筋肉を外からささえて、あたかももう一つ筋肉をつけたような履き心地だったため一躍脚光を浴びた。
ほとんどウルトラランナーの必需品になっている。ただし非常に高価で、タイツの下だけで15000円はする。

なんとかならないものか」特売品が出ないかとチェックをしたが、CWXはなかなかでない。どう見てもワコールが値崩れを抑えているようだ。
諦めていたときにユニクロから「慶応大学の研究室と共同で開発したタイツ」を売り出した。価格は3000円程度だ。飛びついてしまった。

 私はこのユニクロのタイツを好んで着ている。履き心地は申し分ない。もっと購入したいと探しているのだが、最近は売っていないのだと言う。
なぜだ。私のようなファンがいるのに


 ところで私はユニクロ拡大一辺倒の企業で、ロンドンやニューヨークに進出したりして業績は常によいのかと思っていたが、2002年から2003年にかけて業績が低迷したのだと言う。

 あまりに1900円フリース2900円ジーンズが売れすぎて、日本中ユニクロ製品ばかりになり「あらいやだ、あなもユニクロ」という状況になって、急激に売上が落ち込んだらしい。
そおいえば私のかつての同僚も「俺はユニクロで買うほど、落ちぶれたくはない」と言っていた。

 幸い2004年からは、高価格品にシフトして業績は持ち直したと言う。
たしかこの時期に「ユニクロは低価格品ではありません」なんて宣伝していたのを思い出した。

 ユニクロが非常に特異な会社だと知ったのはこのブログを書くためにGoogleで検索したからだ。
ユニクロのような会社を製造型小売業(SPA)と言って、アメリカにGAPというモデルがあるのだそうだ。
品質がいいのは自分で企画し製造して販売しているからだと言う。
なるほど、冷凍餃子と違って丸投げをしてないみたいだ

 さらに驚いたことに、長野冬季オリンピックソルトレイクシティ冬季オリンピックアテネ夏季オリンピック日本代表公式ユニフォームを提供したのはユニクロだと言う。
知らなかったが、なかなかやるじゃないか

 また、障害者の雇用では突出した実績を持っており、法定雇用率1.8%をはるかに越える7,42%なのだそうだ。
従業員5000人以上の企業の中ではトップで、2番目はマクドナルド2.94%だという。

これは実に立派な企業じゃないか」ますます感心してしまった。
私はいままでユニクロスポーツウェアに惚れていたのだが、企業体としてのあり方も実に堂々としたもので、こんなに立派な企業だったことを知らなかった。

 ユニクロが再びおゆみ野に来てくれるという。こんな企業が来てくれるとは、おゆみ野にとっても幸いだ。

()正確に言うと、ユニクロファーストリテリングという持ち株会社の子会社です。
このグループの中でユニクロが占める売上割合は
80%程度で、他にg.u(自由)というユニクロ製品より安価な製品を販売している会社もあります。

 おゆみ野1丁目から
ユニクロが撤退した後入った会社は、このg.uでしたが、はっきり言って魅力のない店でした。
ユニクロの周辺への拡大路線はあまり成功していないようです。

 

 

 

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(20.4.29)チャレンジ富士五湖112kmに参加した

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 27日、チャレンジ富士五湖112kmに行って来た。行って来たと言う表現をせざるを得ないのは完走していないからだ。第4関門でレースを中止させられた。走った距離は104km、時間は約14時間だった。

 もともとこのレースは5月の連休に行なわれる川の道250kmの練習のつもりで参加したのだが、練習にしては距離が長すぎた
今回は完走を目指すのではなく、時間いっぱい走ることを目的にしたのはいいのだが、練習走ではスピードが遅く、ランナーに次々に追い抜かされる。

 種目は112kmのほかに100km72kmのレースがあるのだが、特に100kmは112kmの30分遅れでほぼ同じコースを走るため、またたくまに100kmのランナーに抜かれてしまった。

 私も100kmレースに何回かでたから知っているのだが、112kmの選手がもたもたしているのを見ると「この人112kmにエントリーしていながら、この程度の走力しかないのか。これじゃ完走は難しいな」なんて思ったものである。

 しかし今回は耐えた。100kmランナーの哀れみの目をたえて、たとえ遅くとも時間いっぱい走ることに専念した。
そのため帽子を深めにかぶって、ちょうど競馬の馬が視野を狭くして走るように、地面だけを見る走りをした。

 このレースの112kmは 山中湖を1周し、河口湖、西湖の右岸を走り、精進湖、本栖湖を1周して、再び西湖、河口湖の反対側を走るレースだ。これですべての湖を一周することになる。
スタート地点は富士北麓公園で、富士の裾野の中腹に作られた標高約1000mの高い場所にある。
ここは高度順化の練習場として、為末選手なんかも練習に来るんですよ」とタクシーの運転手が言っていた。

 レースは最初北麓公園から山中湖まで一気に下るのだが、最後は河口湖から北麓公園まで標高差200mのきつい登りがある。
ほとんどのランナーが歩いているのだが、さすがに記録狙いの人は走っている。

 景色は最高といってよく、今回のように富士山が見えたときは格別だ。参加者も多く、112km約300名100km約700名72km約500名合計約1500名がエントリーしていた。

 今回の成果は遅いランナーの走りが分かったことである。今まで私は時間にかなり余裕を持ってゴールするか、早めに諦めてリタイアするかどっちかだったのだが、制限時間ぎりぎりに諦めず走り続けるランナーが多いのにはびっくりした。

 私は最初からスローペースだったので、最後までスローではあるがペースは落ちなかった。そのため80kmを越えた頃から、足を引きずりながらも、懸命に時間のある限り身体を動かしてたランナーを次々に抜かすことになった。
どうしても100km地点までは行くのです」よろけながらランナーが言っていた。
こんなランナーがいたんだ」感動した。

 今回とりあえず104kmは走った。身体には若干の疲労は残っているが1週間あれば回復するだろう。
練習としてはまずまずだ。

 写真は目いっぱい撮ってきたので、参加した人には思い出深いのではないだろうか(写真を撮っているようじゃランナーとしてはお終いだなんていわないでください)。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20427?authkey=QD6LBl4nBVc

 

 

 

 

 

 

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(20.4.28)高学歴ワーキングプア

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 最近読んだ本の中で大変印象深かったのが「高学歴ワーキングプア 水月昭道著 光文社新書」という本だ。
これによると最近の大学院卒業生の多くが定職につけず、フリーターとして悶々としているのだという。
30歳をかなり過ぎても非常勤講師をしたり、コンビニでバイトをしながら、月15万円程度の稼ぎで生活している人が多いのだという。

 現在の大学院生27万人にもおよび、20年前の7万人から約4倍に膨れ上がっている。
これは文部省の大学院重点化政策により、あらゆる大学で大学院の新設拡充を進めた結果、このような結果になったのだそうだ。

 ただし、大学院卒業生の主な就職先である大学等の定員はそれほど増えていないため、あふれた大学院生がフリーターとして生活せざる得なくなり、すでに12000名もの卒業者が定職に就けないのだそうだ。
多くの人が非常勤講師になっているが、これは大学のパート労働者と思えばよい。またパートで塾の教師をしている人も多い。

 これでは最も多くの時間を学業に費やした人が、その能力を発揮できず遊んでいるようなものだ。

 考え込んでしまった。私が大学を卒業したのはすでに40年ほど前だが、その頃は大学院に進む人は文化系ではまれで、大学院卒業者はほとんどが大学に就職するものと思っていた。
需要と供給があっていたし、就職に悩むことはなかった

 私も当時大学に残り研究者の道を目指すこともできたが、そおしなかったのには訳がある。
信じられないかも知れないが、私の大学での成績はほとんどが優で、成績抜群だった。したがって大学院に進むことは簡単だったが、あるとき研究室で先生方の給与表を見てしまってその希望を捨てた。

 正確な記憶ではないが、その当時教授の給与が16万円ぐらい、助教授12万円ぐらい、助手7万円ぐらいだった。
私が尊敬して止まない先生方のこの給与の低さに愕然とした。もっと圧倒的に多いと思っていたのである。

 最も当時の大学初任給3万を少し越したくらいだったから、現在価値に換算しなおすとかなり高くなるのだが、それでも教授の給与が16万だったのには驚いた。
なぜならそれはさして大きくもない企業のサラリーマンだった私の父親の給与とほぼ同じだったからだ。
こりゃ、大学に残るのは考えもんだ

 私はその後ある金融機関に就職したが、研究者の道も今思うと面白かったはずだ。そおしなかったのは給与が低かったからで、就職に困ると思ったからではない。
大学にはある見えないネットワークがあり、確実にどこかの大学に収まるものと思っていたからである。

 しかし、今日では就職先がないという。より正確には新設された大学院の卒業生には就職先がほとんどないのだという。
これは高学歴社会に入るための一時的なミスマッチか、それとも本質的な問題なのか、今私には判断できない。
この問題については、また考えてみる必要がありそうだ。

 

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(20.4.27)チャレンジ富士五湖112kmに出場する

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 私は自分の行動を見て、つくづく愚かだと思う。本日(27日)富士五湖で行なわれるウルトラマラソン、チャレンジ富士五湖112kmにエントリーしたことだ。

 実はこれは5月の連休に行なわれる川の道250km練習としてエントリーしたのだが、練習としては距離が長すぎる
何しろ、翌週には250km走るのだから、どう考えても疲れが抜けそうにない。
俺は愚かだ」頭を抱えてしまった。

 どうしてこのような状態になってしまうかと言うと、エントリーをする時期が、3ヶ月以上も前だからである。
その頃は気分も高揚し「やはり、事前に100kmを2本は走っておこう」なんて気分になっているのだが、大会が近づくにつれ現実と向かい合わなければならなくなる。

 つい2週間前に行なった葛西臨海公園12時間走では、100km走るつもりが88kmしか走れなかった。
これじゃ、112kmなんてとても無理だ

 実は練習として走る場合と、レースとして走る場合は走り方がまったく違う。練習の場合は実力の8割程度で走っている。そうしないと練習で燃え尽きてしまうからだ。

 一方、それが目標のレースの場合は、実力の120%程度で走らないといけない。実力以上ということは身体が壊れても走ると言うことで、実際、昨年甲州夢街道215kmを走った時は、最後の50kmは死んでいた。

富士五湖をまじめに112km走ったら身体がこわれてしまう。どうしよう
出場を辞退すると言う方法もあるのだが、何しろエントリー代としてすでに16000円払い込んでいる。私のような年金生活者はこれがなんとしても痛い。
元を取りもどしたい福沢諭吉が目の前でちらちらする。

 結局行くことにした。112km制限時間14時間30分だから、今回は14時間30分走を行なうことにした。スピードは上げないで、淡々とこの時間まで走るのである。時間が切れたらそこで止めることにする。
これなら身体が壊れないだろう

 私は毎年のようにこの富士五湖のレースに出ているが、その理由は近場で行なわれ、交通費がかからないウルトラマラソンはここ位だからである。
通常ウルトラマラソンは非常に長い距離を走り、場合によっては交通規制もおこなわれるので、交通上の問題が難しい。
北海道のサロマや秋田のリゾートカップ100や、高知の四万十のように交通量の少ない地方で実施されるのはこのためである。
いづれも遠く、交通費が馬鹿にならない。

 その意味で富士五湖ウルトラマラソンは連休中でもあり、かなり交通量が多いにもかかわらず実施される実に不思議なレースだ。
景色は晴れていれば抜群にいい。富士山が目の前に迫ってきたり、河口湖の周りのさくらが満開だったりして、気持ちのいいコースだ。

 今日はデジカメを持って楽しく写真を撮りながら走ろう。今はそう思っている。完走しなくても読者に許していただきたい。

 

 

 

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(20.4.26)日本柔道危うし

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 北京オリンピック日本柔道はかなり危うい状態になっている。
なにしろ26日,27日に韓国で開幕される柔道アジア選手権を前にして、いまだ男子7階級のうち5階級、女子7階級のうち1階級で出場枠が取れていないのだ

 前代未聞の椿事といってよい。今まではオリンピックでメダルをいくつ取れるかとだけ心配していたのに、今回は出場できるか否かを心配しなくてはならなくなっている。

 アテネオリンピック男子3個女子5個金メダルを取り、「さすが柔道日本だ」と言わしめたあの勢いはどこに行ってしまったのだろう。

 出場枠確保のためには、① 今回の柔道アジア選手権優勝するか、② 同選手権終了時点でアジア連盟が指定した大会の順位に応じて与えられるポイント合計の上位5カ国に入ることが必要だ。

 優勝すれば文句なし。負けてもポイントが各階級で上から5カ国までならOKだが、信じられないことに男子90キロ級と、男子81キロ級では上位5カ国に入れない可能性があるのだという。

 日本がこんなに出場枠で悩むのは、昨年9月に行なわれたリオデジャネイロ世界選手権大苦戦してしまったからだ。

 ここで5位以内に入れば北京オリンピックにいけたのだが、何しろ金メダル確実と思われた井上康生鈴木桂治といった日本のエースが次々と初日の予選で敗退し、大会3日目まで男子でメダルは銅1個という惨状になってしまった。
おそらく首脳陣は頭が真っ白になってしまったろう。どの階級でも5位以内は当たり前で、どれだけ金メダルが取れるか胸算用してたのに予選すら勝ち抜けない。

 最終日(4日目)にようやく無差別級棟田康幸が一矢を報いて金を取ったものの、北京オリンピックの出場枠はたった2つしか取れなかった。

 女子は48kg級谷亮子無差別級塚田真希金メダルを取ったが、アテネオリンピックの勢いからはこれも程遠かった。

 どうしてこんなに日本柔道は弱くなってしまったのだろうか
日本柔道は一本勝ち美しい柔道をするが、弱点はかけ技が弱いと返されてしまうことにある。いわば返しワザに弱いのだ

 今回の世界選手権では日本対策として返しワザの研究を各国が行なってきていた。
予選で敗退した男性陣はことごとく返しワザで敗れている。
大変だ、ワザをかけられない井上鈴木の敗退を見てみんなビビッてしまいさらに悪循環に陥った。

 さて、今回の柔道アジア選手権では巻き返しはあるだろうか。男子90キロ級(泉浩)と、男子81キロ級(小野卓志)は何しろ優勝しなければ出場枠を逃しそうなので、小野には是非優勝してもらいたいのだが、こんな心配をすること自体が柔道日本のたそがれを感じさせる。
4月始めに行なわれた柔道の最終選考会で、女子五輪代表者はほとんどが優勝者でなく物議をかもしたが、本当は日本柔道そのものが弱くなっていることの方が問題なのだ。

 日本柔道返しワザ対策はうまくいってるのだろうか。もしこの柔道アジア選手権小野が優勝できなければ北京オリンピックの帰趨はほぼ決したも同然だ。
私としては何とか踏ん張ってもらいたいのだが、現状では北京オリンピックもせいぜい金3つの世界選手権レベルと思っていたほうがよさそうだ。

(注) 北京オリンピックの出場資格は、世界枠地域枠があり、世界枠は直前の世界選手権5位以内入賞の国に与えられる。
この世界枠が得られなかった国は
地域枠(アジア枠)からでることになるが、これは直前のアジア選手権で優勝した国と、ポイントが上から5カ国までに与えられる。

 信じられないことに、日本は
男子90キロ級男子81キロ級で十分なポイントを得ていない。

(20.4.29追加
 柔道アジア選手権で日本柔道はすべての種目で北京オリンピックに出場がきまった。男子の出場枠未定だった5階級のうち、2階級で優勝した。3種目で優勝を逃しているが、アジアで勝てなければ世界では勝てないだろう。
女子は出場枠未定だった1階級で優勝している。

 

 


 

 

 

 

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(20.4.25)ピクシーは日本が好きなのだ

 ピクシーことドラガン・ストイコビッチ名古屋グランパスエイト監督は、日本が本当に好きなようだ。
かつてJリーグ発足当初の1994年から2001年までの7年間名古屋グランパスエイトで選手生活を送ったが、それは彼が29歳から36歳のまだ油が乗っていた最後の時代にあたる。
私は見るスポーツとしてはサッカーが最も好きで、自身は鹿島アントラーズのファンだが、チームを越えてストイコビッチは好きな選手だった。

 ストイコビッチ1990年25歳で、W杯イタリア大会ユーゴスラビアのエースとしてチームをベスト8にまで引っ張り上げているし、1998年33歳W杯フランス大会にも出場しベスト16になっている。
どう見てもヨーロッパの超一流選手7年間もの間、ヨーロッパや南米のレベルから見ると数段劣る日本でプレーをし続けたのは不思議だ。

 しかし私には日本に留まったストイコビッチの気持ちが痛いほどよく分かる。それは彼がセルビア人だったからである。
日本人はセルビア人だからといって特別な感情を持たないし、一般に白人に対しては尊敬の念を抱くが、ヨーロッパでは違う。

 ヨーロッパではセルビア人は一種独特の見方をされる。オーストリアの皇太子を暗殺して第一次世界大戦の引き金を引いたのはセルビア人だし、何よりも1991年から始まったユーゴ内戦では、独立を目指すボスニア・ヘルツェゴビナの住民を虐殺した悪魔の国とヨーロッパではみなされた。

 実際ストイコビッチ自身もレンタル移籍先のイタリアのヴェローナではチームメイトから「悪魔のセルビア人」「ドラカン・ミロシェビッチ」と罵倒されていたという。

 誇り高いストイコビッチがヨーロッパのクラブに愛想を尽かし、日本に渡ってきたのは1994年29歳の時だが、その後彼はヨーロッパのクラブに戻ろうとはしなかった。
日本人のストイコビッチに対する表裏のない声援に彼は初めて安住の地を見出したからだ。
日本はいい。ここは俺の第二の故郷だ

 それに対しヨーロッパでの彼への憎しみが我慢ならなかったはずである。
なぜセルビア人だけが非難される。どっちもどっちじゃないか。
俺は二度とヨーロッパではプレーしない
」彼はそう誓ったはずだ。

 覚えておられるだろうか。1999年NATO軍がユーゴスラビアの空爆を始めた時、彼はユニホームのアンダーシャツに「NATOは空爆を中止せよ」と英語で書いて、グランドを一周した。
ストイコビッチの熱い血潮が騒いだ一場面だった。

 2001年36歳で引退を決意し引退試合として、ユーゴ対日本の試合が日本で行なわれ、彼はユーゴのエースとして出場した。この試合はユーゴでも放映されたそうだ。
その時の模様を現地にいた旅行者がレポートしていたが、日本人がユーゴスラビアの旗を振り、ストイコビッチに「ピクシー、ピクシー」と惜しみない賞賛をするのを見て、セルビア人は皆泣いていたという
そしてその旅行者が日本人だと知ると、そこにいた人全員が彼を抱きしめたそうだ。
俺達のことを認めてくれるのは日本人だけだ

 日本には優秀なセルビア人が来てくれる。オシム前代表監督もそうだが、オシム氏1990年イタリアW杯ユーゴ代表監督だ。
その時のエースストイコビッチだったことは前に述べた。

 嬉しいことにストイコビッチは再び来日し、名古屋グランパスエイトの監督を務めている。昨年まで名古屋は低迷していたが、今年は快進撃だ。ストイコビッチの監督としての力量がたしかなものであれば、岡代表監督の次はストイコビッチの呼び声が高くなるだろう。

 ストイコビッチは思っているはずだ。
セルビアか日本の代表監督になってヨーロッパを見返してやる
日本を第二の故郷としているストイコビッチが日本をW杯ベスト8まで引き上げてくれたらと私は切に願っている。

 

 

 

 



 

 

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(20.4.24)なぜヤマダ電機はイオンおゆみ野SCに進出したのだろうか

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 イオンおゆみ野SCの一角に、ヤマダ電機が進出する。延べ面積は1万㎡を越え、このあたりでは最大規模だ。
このSCから数百mの距離に、ケーズデンキ100満ボルトの家電専門店があり、少し離れてMrMaxジャスコ鎌取店の家電部門がある。
また、少し離れるがちはら台unimoにはノジマ電気が入っている。

 この近在ではケーズデンキの評判が最もよく、私も液晶テレビ以外の家電製品はすべてケーズデンキで購入していた。
ケーズデンキの「売り」はメーカーとは別にケーズデンキが長期間の保証をしていることで、物により3年、5年、10年の追加保証がされていた。
またクレームに対する対応も誠実で、クーラーの通風孔のクレームにもすぐに対応してくれ、私はとても満足している店だ。

 ここに、日本で最大規模の家電量販店ヤマダ電機が進出すると言う。売上規模約1兆5千億円、シェア20%のガリバー企業の進出だから、周りの家電販売店としては心穏やかではいられないだろう。

 なにしろヤマダ電機は「安さ日本一」と「高ポイント制度」をうたい文句に、将来売上高3兆円、国内シェア30%を目標にしている企業だ。飽和状態の国内市場では当然のこととして、他の企業のシェアを奪うことと、M&Aが主体になる。
販売方法はかなり強引だし、また敵対的なM&Aもあり、まさに関東の暴れん坊だ。

 ここおゆみ野地区を見てみると、ヤマダ電機に対抗できるのはケーズデンキしかなさそうだ。
100満ボルトは経営的にもかなり難しい立場に立たされている。すでにケーズデンキとの競争で相当程度体力を消耗していたところに、ヤマダ電機が進出してはとても勝ち目はないだろう。
また、ジャスコ鎌取店MrMaxは液晶テレビ等の特定商品を除いてすでに競争力はなくなっている。

 どうやらヤマダ電機の戦略は数百mの距離にある、ケーズデンキに勝負を挑むことにありそうだ。
おゆみ野地区ちはら台とあわせ、約6万の人口があり、今後も増大が予想される好立地だから激戦地になるのは無理もない。
私のようにケーズデンキのファンとしてはその帰趨がとても気になる。

 今回このブログを書くためにGoogleで検索してみると、ヤマダ電機は何かと新聞種になっている企業だと言うことが分かった。
特に昨年の5月公正取引委員会が「強制派遣の疑い」で調査に入っている。

 きっかけは読売新聞が1月から始めたキャンペーンで、内容は「メーカー各社に応援社員(ヘルパー)の派遣を求め、派遣されたヘルパーをヤマダ電機が自社の社員と同じように扱ったと言うものだ。

 これは実は派遣法違反になる。派遣された人は派遣元(メーカー)の指示命令以外聞いてはいけないからだ。
ただし、これは家電販売店一般の慣習と言っていい位普通に行なわれているのが実情で、何もヤマダ電気だけの問題ではない。
消費が伸び悩んでいる日本ではメーカーより量販店の力が強いためメーカーは量販店の言いなりなのだ。

 最もメーカーは自社の社員を派遣する訳にいかないので、派遣会社に頼んでヘルパーを募集して、その人を量販店に派遣することになる。
実はこれも派遣法違反で二重派遣と見なされる。

 ヤマダ電機が槍玉に挙げられたのは、家電量販店ので、その最も優位な立場を利用してメーカーに露骨に強制していたからだと言うのがもっぱらの評判だが、おそらく垂れ込みが公取にもされたのだろう。
実際、ヤマダ電気の要請を断れるようなメーカーはいない。
(ただしヤマダ電機事実無根だとの反論をしている)

 さて、おゆみ野地区でのヤマダ電気ケーズデンキの闘いはどうなるだろうか。資本力と販売力で勝るヤマダ電気がかつてコジマとの闘いに勝ったように、ケーズデンキを破るのだろうか。
私のようなケーズデンキのファンにとっては、何とか新参者に負けないで踏ん張ってもらいたいのだが、かなり情勢は厳しそうだ。


最新のヤマダ電気の建物の写真です。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20423?authkey=SNaze4i9v3A

 

 

 

 

 

 

  


 

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(20.4.23)ケヤキは芽吹いてくれるのだろうか

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 最近、四季の道夏の道)を通るたびに気がかりなことがある。この1月強剪定されたケヤキがはたして芽吹いてくれるのかと言う心配だ。

 夏の道橋から小谷小学校前までのケヤキ並木約400mが強剪定されたが、4月末になっても芽吹きが始まらないケヤキが多い。
剪定されていないケヤキ並木はすでに若葉で覆われており、樹冠が空を塞ぐほどになっているのに、ここはほとんど丸坊主のようだ。

 かみさんもこの剪定には怒っており、「これじゃ、パパさんの頭のはげと同じじゃない」と言っていた。実に見苦しいのだ。

 ケヤキの剪定についてはいくつかのレベルがあるが、大きく分けて弱剪定強剪定に分かれる。
弱剪定では茂った枝の数本を抜いたり、樹形を整えるために飛び出した枝を切ったりする。従来の夏の道の剪定はほぼこの方式だった。

 ところが、この1月におこなった剪定は強剪定といい、高さ8m以上の枝をばっさりと切り落とした。造園業界の用語で「筒きり」という。
一般に「筒きり」を行なうと、もとの状態に戻るまで5年から10年程度の年月がかかると言われており、せっかくの夏の道のケヤキ並木も5年から10年程度「この見苦しい」状態を我慢しなければならない。

 これではおゆみ野四季の道の散歩も、夏の道に入ったとたん上を向かないようにして歩かなければならない。
実際、私はそのように歩いている。

 こうした剪定方法については「あまりに景観への配慮が足らないと住民からクレーム」が全国各地でついているようで、国土交通省も「緑陰道路プロジェクト」を平成15年に発足して研究を始めた。

 プロジェクトの結論
街路樹を極力剪定しない管理について地域の方々のご理解いただき、積極的に受け入れていただける地区において、市民の協力をいただきながら、試行的に取り組んでいこうとするものです
というもので、全国で25地区が選定されていた。
千葉県での選定地区はないが、この近くでは東京の表参道ケヤキ並木が選ばれていた。

 このように全国規模では極力剪定をしない試みがあるものの、ここ千葉市ではそおした動きはなく「筒きり」をいたって簡単に行なっている。
 
 この最大の理由は費用で、「筒きり」はばっさりと切るだけだが、弱剪定の「枝抜き」や「透かし」だと、どの枝を残すとかどのように透かすとか、専門的な造園業者の知識がいる。

 これは自分の庭に庭師を入れて手入れをしてもらったときのことを考えてみれば分かるが、庭師が木に登って一本一本その木の特徴をとらえながら、慎重に枝を落としている。

 一方「筒きり」はチエンソーさえ扱えれば誰にでもできる技術で、ある一定の高さ以上のものをばさばさきればよい。木の特色などまったく無視して流れ作業のようにできる。だから費用は安い。

 しかしこうして「筒きり」された夏の道は、かつての景観からは程遠く、メキシコの巨大サボテンの森を通っているようなものだ。
しかも来年は残されたケヤキ並木を「筒きり」にして、さらに景観を悪化させるのが役所の仕事だと言う。

 熊さんとご隠居が縁台で話し合っていた。

ご隠居、こりゃねえですよ。夏の道のケヤキはまったく坊主じゃねえですか。春になってもちっとも芽がでねえ。おゆみ野の景観があったもんじゃねえですよ

私もケヤキの芽吹きを心配しているんだ。まあ、ケヤキは丈夫な木だから枯れるようなことはないと思うが、強剪定は人間で言えば大手術をしたようなもんだからな。木にも大きな負担になってるんだろう

何でこんなことするんですかね。回り近所の人からクレームがあって、ばっさり切ることにしたってんですが、じゃ、あっしが切るなといえば切らねんですかね。あっしだって回り近所の人ですぜ

落ち葉や日当たりでクレームをつける人はいるとは思うが、これほど徹底的に剪定しろとは言っていないはずだ。強剪定したのは費用の問題で、このようにしておけば5年程度たたないと元の状態にならないから、役所として都合がいいのだろう

じゃ、なんですか。このみっともないケヤキは5年も我慢しなきゃならねえですか。こんなのはケヤキじゃなくて、巨大サボテンでさ。
まだ残っているケヤキも来年はばっさり切ると役所は言ってますぜ。
なんか、とめる方法はねえですかね

やはり、住民として明確な意思表示をする必要があるんではないかな。自治会として要望すると言うようなことが必要だろう。市としても、一部のクレームが全体のものか、その人だけのものか図りかねて、予算の範囲内で剪定していると言うのが実情だろう

それにしたって、このうすみっともない剪定以外に方法はねえですかね

いや、世間では景観を重視しながら剪定をする方法が工夫されている。これも市に対しそのような剪定を依頼する必要がありそうだね


(注) ケヤキの剪定問題の経緯は、このブログの「ケヤキ剪定問題」に入っております

現状のケヤキの芽吹きの写真を掲載します。なお比較のために強選定した場所と、していない場所の写真を撮って置きました。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20422?authkey=rytAaySTz-Y



 

 

 

  

 

 

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(20.4.22)中国の聖火リレーは散々だ

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 中国の聖火リレーは散々な状態になってしまった。世界5大陸の21都市を回り、中国本土を含めて130日間、世界最大規模の聖火リレーのはずが、中国のチベットに対する人権抑圧の象徴になってしまったのだから、愛国的な中国人が切れてしまうのは無理もない。

 武漢では、ネットで抗議行動が呼びかけられ、聖火リレーが2度も中断したフランスへの抗議として、スーパーカルフールを約2000名の群集が取り囲む一場面があったが、3年前の反日暴動のような騒ぎにはならなかった。
さすがに日本に対しては何でもありの中国だが、フランスが相手だと少しは理性的になれるらしい。

 人民日報が「大国としての態度を養い、中国人の団結と理性、知性を世界に見せよう」と呼びかけデモを中止させた。
3年前の反日デモの時には「これは愛国心の発露だ」と言ってあおっていたのだからえらい違いだ。

 しかし中国にとって返す返すも残念だったのは、聖火リレーのスタート地点が人権問題のやかましいヨーロッパだったことだろう。
ロンドンがスタートになったのは、次期オリンピック開催地だからだが、ここでひどい出迎えにあってしまった( あとで確認したら、聖火はカザフスタン、トルコ、ロシアを回って4番目にロンドンに来ていました。ロンドンの騒ぎが印象深かったのでロンドンが最初と思ってしまいました

 次から次にチベット問題の抗議者が飛び出してきて、聖火リレーはさながら障害物競走になってしまった。
中国自慢の聖火警備隊もまったく役立たずで、もう少しで聖火が奪われそうになってしまったのだから、中国首脳部は激怒したに違いない。
お前達を派遣したのは、何のためだと思っているのだ。命を懸けて聖火を守れ

 しかし、パリではさらにひどい出迎えを受けてしまった。パリ警察はロンドン警察を1000人上回る3000人の警備体制を引き、さらに聖火そのものを聖火警備隊パリ警察白バイ隊3重のバリケードで守ろうとしたが、こちらは2度も聖火を消してバスに逃げ込まなければならなかった。

 中国首脳部は切れてしまったはずだ。
お前達を派遣したのに、このざまは何だ。もしこれ以上不始末をしでかしたら生きて中国に戻れないことを知れ

 しかし、中国人には理解できないと思うが、イギリスもフランスも人権を重要視する民主主義国家としての誇りがある。平和なデモを禁止するような野暮なことはしない。
聖火と人権とどちらが大事か。両方だ」あっさりとしている。

 さすがに中国も単に聖火警備隊だけを脅しつけても駄目だと悟ったらしい。次のサンフランシスコでは、「どんな手を打ってもいいから、聖火が奪われたり、デモ隊に囲まれたりする醜態は避けてくれ」とアメリカに依頼したはずだ。
ヨーロッパだけでなくアメリカまでもトラブルが発生したら、先進国はこぞって北京オリンピックに反対していることになってしまう。

 おかげでサンフランシスコでは第一走者が倉庫に入って消えてしまった。
その後バスで移動して、コースとは関係のない場所で聖火ランナーが走った。アメリカとしても中国との関係を悪化させてまで、醜態を見せるつもりはなかったようだ。
ブッシュ大統領は、ヨーロッパの首脳とは異なり開会式に出席する予定なのだから「聖火リレーなんてどうでもいいから、混乱だけは避けろ」と言ったはずだ。

 しかしこれでは聖火リレーは何のためにしているのだか、訳が分からなくなってしまった。
もともと聖火リレーはナチスドイツベルリンオリンピックから始まったのだから、「聖火リレーは血のにおいがする」なんていわれてしまい、国際オリンピック委員会も立つ瀬がなくなってきた。

 その後は幸いに人権問題などそっちのけの国で聖火リレーがおこなわれており、さらにリレーの距離を減らしたり、ルートを変更したりして何とか中国の面子も保てるようになった。
特にブエノスアイレスでは、群集の中から水風船を投げ込まれたが、聖火警備隊がこれをブロックするシーンまで全世界に放映されて、中国首脳部としてはようやく安堵の気持ちになったろう。
これで、あいつらを刑務所にぶち込まなくてもすみそうだ

 しかし17日のインドはかなり問題であったはずだ。何しろここには亡命チベット人約10万人もいる。数千人規模のデモや聖火リレーの妨害が予想されたのだから、中国としてはインド政府に猛烈な申し入れをしていたはずだ。
もし聖火リレーが粛々とおこなわれなければ、貴国との外交関係に重大な懸念が発生することを理解されたい

 インド政府の警備体制は異常なほどだった。まずリレーの距離を9kmから2kmに短縮し、周りをバリケードで固め、さらに15000人の武装警官を配置してデモに備えた。
平和なデモであったにもかかわらず拘束された人は180人に上り、ほとんど戒厳令さながらだ。

 しかしこうまで聖火リレーがもみくちゃにされたのは、もともと中国がチベットを植民地にして、弾圧したのが原因なのだから自業自得と言うものだが、中国人には到底理解できないだろう(詳細は最後の植民地帝国中国の苦悩を参照)。
中国は世界の中心で、中国は文明を四方に広げて、その恩寵を施しているのに、なぜ野蛮なヨーロッパ人はそのことを理解しないのだ

 また血が頭に登ればカルフールを焼き討ちしそうだ。

 さて、26日はいよいよ日本に聖火がやってくる。すでに善光寺からの申し出でコースは変更になっているが、日本の聖火リレーは粛々とおこなわれるだろうか。

 私の予想 日本の警察官は優秀なこと、 人権団体の入国は拒否することにしていること、 日本にはチベット人は多くないこと、 日本の人権意識はヨーロッパより低いこと、からみて何事もなく聖火リレーがおこなわれ、あってもブエノスアイレスと同じ水風船レベルだというものだが、果たしてどうだろうか。

(20.4.29追加
 日本での聖火リレーは大きなトラブルもなく終了した。沿道での小競り合いで中国人4名が負傷したが、聖火リレーそのものへの影響はなかった。

 

 

 

 

 

 

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(20.4.21)おゆみ野の森の春祭り

 おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
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 おゆみ野の森の「森の春まつり」が20日おこなわれた。おゆみ野の森ができて、1年目を迎える記念日だ。
この森は京成電鉄学園前駅の近くに広がる、約3haの市民の森だ。

 おゆみ野の森は市ではなく住民が育てる森で、「市民緑地制度」に基づきこの地区の住民が積極的に参加して、この森を維持管理することが求められている。
そのために「おゆみ野の森を育てる会」ができていており、メンバーは300名を越えている。

 私もこの会のメンバーだが、たまたま都川源流の里山整備の活動日と重なってしまったため、今まではあまり参加することはできなかった。
1年前のオープニングイベントに出たのと、夏に約1週間、草刈をしたぐらいだ。

 しかし今日は実に多くのメンバーが集まっていた。正確に数えたわけではないが150名程度はいたと思う。
森の春まつり」にあわせ人気の「ピザ焼き」や「バーべキュー」がおこなわれたのも人が集まった理由かもしれない。

 今回は1周年記念でもあったので、音楽会も開催された。おゆみ野に住む「プー・カルテット」のメンバーが10曲の演奏をしてくれた。
あいにくと肌寒い日だったが、薄着でがんばっていた「プー・カルテット」のメンバーに感謝したい。

 この森のコンセプトは「市民が自主的に森を育てていく」ことにあるが、そおは言っても素人にはどのようにして育てていくのか分からない。
このため、NPO法人、「NPOみどりのネットワーク千葉」のインストラクターが森の探検・観察や森の種まき、工作つくり等を指導してくれる。今回も5名のインストラクターが来てくれた。

 そして今、この市民の森の一番の課題は「森の未来図」を描くことにあるらしい。2月、3月の2ヶ月をかけて、「森の未来図」の検討会がおこなわれている。
私はこの会議に出席していないので詳細は知らないが、インストラクターで樹木医のTさんの説明を聞くと、どおやらポイントは「この森に生き物をよみがえらせる」ことにあるようだった。

 Tさんがウサギの糞を見せながら、「ここにはウサギや狸が生息している」と説明していた。
そしてさらに多くの鳥や獣を集めるためには食べ物が必要で、そのために今回ひまわりを遊歩道沿いに植えることにしたらしい。
なるほど、動物達と共生できる空間を作りたいのだな」そお理解した。

 今回の参加者は大人と子供が半々だったが、見ていると大人のメンバーは積極的に会場作りや、ピザ焼きバーベキュー作りに参加していた。
私は初めてだったので、最初は見ているだけだったが途中からピザ焼きを手伝った。レンガの釜で焼くのだがやってみるとなかなか楽しい。少し焦げてしまったが初めてなので我慢してもらうことにした。

 しかし本当の市民参加はなかなか難しそうだ。1ヶ月に1回のイベント日に参加して、会場作りや食事作りの手伝いはできるが、それ以上の参画となると戸惑う。
現状はネットワーク千葉インストラクター新都市ライフOさんに頼っているのが実情だ。

 市民ネットの市議、福谷さんもこのメンバーで、ピザを配るのに奮闘していたが「でもね、山崎さん将来ネットワーク千葉のインストラクターや、新都市ライフの人たちがいなくなったら、私たちがこの森を守るのですから」と言っていた。さすがに福谷さんは先を見ている。

 おりしも森の遊びの達人でインストラクターSさんから、「おゆみ野の森だけでなく、おゆみ野地区のすてきな場所や、またおゆみ野の本当の姿が分かるような散策活動ができないだろうか」と相談を受けてしまった。

山崎さんはおゆみ野のことをよく知っているので協力してほしいのです

 これが市民参画の一環なのだろうか。正直言って少し戸惑いもあるが、人に頼まれて断れない性格が災いしそうだ。


森の春まつりの写真をできるだけ内容が分かるように撮ってきました
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/2041802?authkey=aypukNMIXUM

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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(20.4.20)学校裏サイトについて

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 先日(17日)の毎日新聞に「学校裏サイト(中高校)」の数が3万8千件も存在することが、文部科学省の初めての調査で分かったとの記事が乗っていた。

 学校裏サイトについては、私のブログ、おゆみ野四季の道に対する検索でも「○○中学校 裏サイト」というような検索がされることがあり、とても不思議に思っていた。
私のブログは裏も表もないサイトなのに、なぜだろう

 あまりに不思議なので「○○中学校裏サイト、きもい、うざい」と入力して検索したら、当該中学校の裏サイトが出てきた。すでに1000件以上の書き込みがあり、文章はいたって短いものが多い。おそらく携帯で入力したものだろう。

 読んでみると当初はまったくたわいのない文章なのだが、ある時期から急に汚い言葉と、非難合戦が始まっていた。
ちょっとしたきっかけでエキサイトするものらしい。匿名なのだから何を書いてもいいという雰囲気だ。

なるほど、これが裏サイトなのか」納得した。

 学校裏サイトを専門に研究している群馬大学下田教授によると、最近の裏サイトの特色は以下のようなのだそうだ。

 従来の裏サイトはパソコンでも携帯でも見ることができたが、最近は携帯でしか見られない裏サイトが増えている。

 従来は子供だけが記載していたが、最近は親が子供と一緒になって特定の教師を誹謗するような事例が出てきた。

③ 従来は裏サイトを見つけるのに、特定のポータルサイトを見ていればよかったが、最近は2チャネルのような無料の掲示板を使用するようになり、把握が難しくなっている。

 そうしたなかで下田教授のグループは、「誹謗中傷」「暴力誘発」「わいせつ情報」を有害情報発信として監視するノウハウを蓄積しつつあるらしい。

 具体的には「きもい」「うざい」「しね」「殺す」等の35のワードを特定して、ネット上で裏サイトを監視し、問題があればネットの管理者に削除を求めたり、学校に通報して対応を促すのだという。
この監視の方法は、アメリカやイギリス等が参加して運営している世界的な監視システムエシュロンと同じで、それを学校版に改良したみたいだ。

 ところでこおした情報を受け取った側の学校の対応は十分できるのか心配になった。というのも学校におけるパソコンインターネットに関する教師側の知識が、どう見ても十分とはいえないからだ。

 私が知っているのは小学校だけだが、パソコン教育については多くの教師が積極的でなく、はっきり言えば嫌がっている。
山崎さん、教師のパソコン水準に期待しないほうがいいですよ
ある小学校のシステム担当の教員に言われてしまった。

 さらに学校における問題点としてもう一つ「システム環境」がある。

 配布されているパソコン20台で、生徒一人1台という水準からは程遠い。
また、教師が使用できるネットワークにつながった端末は3台程度だ。
そして動きは極度に遅く、立ち上げるのにイライラしてしまう。
私が使用しているパソコンやインターネット環境から見ても、はるかに時代遅れだ

 私が勤めていた会社では、当然担当者一人に1台づつパソコンが配布されていたし、フィルタリングはかけられていたが通常のインターネット使用は自由だった。
また、メールのやり取りは頻繁で、紙の資料よりメールでの資料のやりとりのほうが多かった。
それでも業界では普通のレベルといわれたものである。

 さて、学校のこのような現状の中で、果たして裏サイトに対する対応がうまくいくのだろうか。第一裏サイトの検索すらシステム環境からも、教師の能力からもかなり無理がありそうだ。

 現在小中学校のパソコンからインターネットを立ち上げると、千葉市共通の教育用の画面が初期画面に設定されており、その他の画面に行くにはちょっとしたテクニックがいる。
パソコン操作に慣れていれば、裏サイトを見つけるための画面を出すことはなんでもないのだが、私の知っている限りそうした操作ができる教員はわずかだ。

 教員の能力をはるかに越えてしまったインターネットの世界について、学校が適切に対応できる環境にはない。
さて、どうしたらよいものか。いまのところ適切な対応策は浮かんでこない


お願い)学校裏サイトについて対応策や、ご意見をお持ちの方がおられましたら教えてください。

 

 

  

 

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(20.4.19)北島三郎ショーに行ってきた

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 友達とは有難いものだ。私が演歌のファンでカラオケでは演歌しか歌わないと話していたら、北島三郎ショーの切符を譲ってくれた。
本音を言えば長山洋子ショーの方がいいのだが、この際贅沢はいえない。

 千葉県文化会館大ホール18日の17:45開演だった。このショーはJA千葉みらい貯金残高1000億円達成記念として、組合員を無料招待したものだ。
私はJAの組合員ではないが演歌と聞いて喜んで行かしてもらうことにした。
幸い切符を2枚いただいたのでかみさんと行こうとしたら、かみさんはいい返事をしない。

鼻の穴が大きすぎるのよね
別に鼻の穴で歌うわけじゃないから、いいんじゃないか
でも、あの鼻の穴をどうしても見れないの

 女性の説得は実に難しい。
なんとか説得してようやくかみさんと行くことになった。

 北島三郎はその歌唱力や、歌の内容から私の好きな歌手だ。特に「風雪ながれ旅」はいい。当初この曲を聴いたときは何のことを歌っているのか分からなかったが、あとでそれが津軽三味線の巨匠、高橋竹山の自伝を星野哲郎が作詞したことを知った。

 歌詞が心を打つ。

破れ単衣(ひとえ)に 三味線だけば
よされよされと 雪が降る
泣きの十六 短い指に
息をふきかけ 越えて釆た
アイヤー アイヤー
津軽 八戸 大湊


 この歌詞は星野哲郎が心筋梗塞で再起不能と言われていたときに、渾身の力を振り絞って書いた詩だ。

よされ よされ」という表現が実に新鮮に聞こえる。北国ではこのように雪が降るのだろうか。
アイヤー アイヤー」という掛け声もいい。
星野哲郎、最高の傑作だと私は思っている。

 かつてNHKで「この歌ができた時(正確な名前は忘れた)」という番組で、星野哲郎高橋竹山が対談していたが、星野ほどの作詞家が竹山の前ではかしこまり、竹山を尊敬しているのがひしひしと感じられた。
作詞をするということが、何か命をかけた渾身の営みだと知ったのはその時だ。

 今日北島三郎は当然のごとくこの歌を歌ったが、「私にも名曲があるのです」とこの曲を紹介していた。北島三郎にとっても一番の持ち歌になっているようだ。

 私はテレビでなくなまでショーを見たのは始めての経験だった。
2時間強のショーだったが、驚いたことに北島三郎はほとんど司会者を置かず語りをし、およそ30曲の持ち歌を歌った。
私など1曲でさえ歌詞を覚えてないのに、30曲も歌詞を見ないで歌うことに驚かされる。

 話は大変面白く、苦労人として6年間流しをしていた頃の話は人をひきつける。
人の自慢話は聞いても無駄だが、苦労話には深い教訓がある。

 40年以上も前だが当時は3曲歌って100円だったそうだ。あまりに困窮していた時に渋谷の路上で1000円札を拾ったそうだ。
足でさっと1000円札を抑え、人がいないことを確認して拾ったしぐさに、かみさんは笑いころげていた。

 彼は7人兄弟の長男として生まれたそうだが、生まれた時祖父が「おお、この子はめんこいのう、目が4つあるではないか」と言ったと幼児期から鼻の穴が大きかったことを笑いにしたが、かみさんは手をたたき、身を乗り出した。

北島三郎って、気に入ったわ。これからサブちゃんていおう
信じられないことにかみさんは一夜にして北島三郎の大ファンになってしまった。
家に帰って、娘に向かって「サブちゃん サイコー」というので、今までの経緯を知っている娘が腰を抜かさんばかりに驚いていた。

 北島三郎72歳だという。すばらしい若さとエネルギーだ。千葉文化会館の音響効果は少し問題があったが、それでも北島三郎の歌を十分に堪能できた。
今日の一日はほんとに楽しかった。
切符を譲ってくれたAさんに感謝をしよう。

(注)かみさんが、風雪ながれ旅の「よされ よされ」という言葉をGoogleで検索した。それによると「よされ」は「世を去れ」という意味で、「お前のようなものはこの世を去れ」という意味だという。
私は「しんしん」のような単なる擬音語だと思っていたので、これにはびっくりした。


会場の写真を撮ってきましたが、ショーは明るさが不足したために、うまく撮れませんでした。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20418?authkey=iFpG-aqim7Y

 

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(20.4.18)なぜイオンは「イオンおゆみ野SC」を作ったのだろうか

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 なぜ、イオンはこのおゆみ野地区に「イオンおゆみ野SC」を作ったのか気になり始めた。
それというのもここにはすでにイオンジャスコ鎌取店があり、近くにはちはら台unimoMr.MaxのようなSC(ショッピングセンター)、またヤオコーセンドーのような食品専門スーパーもあって、どうみても過当競争に見えたからだ。
こんな競争の激しいところに進出する理由があるのだろうか

 それに最近発表されたイオン08年2月の決算では、売り上げは5兆円を確保したものの、当期利益は439億円と前年比24%の減益になっている。この傾向はここ3年継続しており、減益傾向は留まるところをしらない。
そのためイオンの建て直しが始まり、ジャスコ600店舗のうち、不採算の店舗約100店を削減すると発表したばかりだ。
削減するのに、なんで進出するのだろう

 Googleで検索してみると、私はイオンジャスコが同じだと思っていたが、これがとんだ間違いだということが分かった。
ジャスコイオンの主要な企業だが、単なるグループの一員だ。

 イオン160社グループ企業の集合体であり、別別の会社が株式の持ちあいでグループを形成していることがわかった。
ただし、50%以上の株式の取得は少なく、完全に経営権を握っていない。

 そのため、中央の統制は弱く、それぞれが自分の会社の意図で勝手に動いている。それでも日本経済のパイが拡大している時は問題がなく、かえってバイタリティーあふれる企業群といえたのだが、21世紀に入り消費が低迷し、状況が逆転したようだ。
特に各企業が勝手に投資をおこなうので、二重投資になり投資効率が落ちているらしい。

 そのため今年の8月持ち株会社制度に移行して、経営権を確保し全体調整がおこなえる体制をとるのだそうだ。

もはや日本ではパイは増えない。勝手に投資をしていては資源の無駄だ。イオンとして統制の取れた投資をしよう」ということらしい。

 もう一つ私が知らなかったのは、イオンスーパー展開は大きく分けて、ジャスコマックスバリュという2系列で店舗展開していたことだ。
ジャスコは食品、衣料、家電等の総合スーパーで、一方マックスバリュは食品の専門スーパーだ。
イオンおゆみ野SCに入るのは、マックスバリュでジャスコではない

 そして、ここが重要なのだけれど、現在収益がどんどん悪化しているのは総合スーパージャスコ、分けても人口が増加しない地方のジャスコの店舗で、一方マックスバリュはよく健闘していることが分かった。

 どうやらダイエーと同じでイオンの総合スーパージャスコも個別の分野を専門店衣料のユニクロ、紳士服のコナカ、家電のヤマダ電機、薬のマツモトキヨシ、家具の大塚家具、100円ショップ ダイソー等)に脅かされて、収益力を低下させていたのだ。

イオングループは中期経営方針として、今後は規模拡大を狙わず、収益力重視に転換する」という。
国内では、ジャスコを縮小して、マックスバリュを中心とした、SCの展開を目指すということらしい。

選択と集中」という言葉を使用しているが、さて「イオンおゆみ野SC」は本当に「選択と集中」になるのだろうか。


 熊さんご隠居さんが、縁台で話し込んでいた。

ご隠居、やっぱりあっしは店が多すぎると思うよ。でいいち、鎌取駅前にもジャスコがあって同じじゃねえか。これでイオンおゆみ野SCに客が集まるのかね
まあ、イオンとしてはジャスコマックスバリュは店舗の内容が違うので、客層の重複はないと言いたいのだろう。マックスバリュヤオコーセンドーと競争になると言うのだろうが、人口が増えないとジャスコ鎌取店とも客の奪い合いになってしまうだろうね

人口は増えるんでやんすか
確かに増えてはいるな。ジャスコ鎌取店ができた15年ほど前のおゆみ野の人口は一万3千人だった。今は4万人を越えている。
ここ、おゆみ野の将来人口は
8万人を見込んでいるし、とくにイオンおゆみ野SCの近くのおゆみ野南の人口は増加してはいるな


その程度で大丈夫なんですかね。増えるたって徐々にしか増えねでしょう。今は周りは原っぱしかねえですよ
うーん、実はそこが問題だ。どこから客を引っ張ってこれるかだろうな。
どこのSCも集客で苦労している。目玉がないと人は集まらない。
ちはら台unimoは映画館が目玉だが、イオンおゆみ野SCユニクロヤマダ電機が目玉になるかだな


たしかご隠居はユニクロのファンだったんじゃねえですか
熊さん、よく知ってるね。私はユニクロには行くつもりでいるよ。

でもねえ、ご隠居、あっしにはまだ納得がいかねえんでさあ。SCを展開するにしても、何もジャスコがすでにあるおゆみ野に展開しないでもよさそうなもんじゃねえですか。これじゃタコが自分の足を食っているようなもんだ。なぜおゆみ野なんですかね
私も実は不思議に思っている。これは想像だが土地の手当てがすでにしてあったのと、ここは大店法の規制がゆるい場所だからじゃないかな。
何しろ昔からの商店街なんてないのだから反対する人がいない。
はっきり言って作りやすい場所だったということだと思うよ


それじゃ、北海道の道路建設みたいなもんなんですかね
それともう一つジャスコ店舗削減計画の中に、ジャスコ鎌取店は含まれますかね。あっしはこの店の常連だから、なくなると大弱りでさ
それはないな。ジャスコ鎌取店は収益の上がっている店のはずだ。削減されるのは地方の人が入らないジャスコ店舗だろう。

 私がまだ仕事をしていた頃、ダイエーの地方店に行ったら、あまりに人がいないのにびっくりしたことがある。
つぶされる店舗は見れば分かる


ご隠居、なんだか分かってきましたよ。イオンおゆみ野SCは将来のおゆみ野の人口増を当て込んで、今は無理して作ったって訳ですね
イオンの全体調整が弱いままに作られたという印象はぬぐい得ないし、選択と集中には程遠いが、まあ長い目で見てやろうじゃないか

 

 

 

 

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(20.4.17)WINNY(ウィニー)をチェックしよう

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 先日(3月31日)「ウィニー問題は大変だ」というブログを書き、「通常のパソコン利用者はウィニーを利用しないのが一番だ」と書いたのだが、自分自身が暴露ウイルスにかかっていたら大変だという気持ちに襲われた。
なにしろ日銀の検査情報を流失させた日銀松江支店担当者は、実質首になってしまっている。

 私自身はWINNY(ウィニー)インストールしたこともなければ、使用したこともないのだが、「もし、暴露ウィルスがWINNYを自動インストールしていたら」と思ったとたん、「外出時の火の不始末の心配」になってしまった。

 さっそく、「ウィニー 情報流出との闘い 湯浅顕人(宝島社新書)」という書物を購入して、研究をすることにした(以下の記述はこの本を読んで理解した内容です)。

 ウィニーでなぜ情報が流出するかということを知らない人のために説明すると、ウィニーはいわゆるファイル交換ソフトで、パソコンとパソコンで直接情報交換をする。
専門的にはP2Pというのだけれど、サーバーを介在させないことがミソで、これだと個人と個人が自由にファイル交換ができる(サーバーを介在させるとプロバイダーがチェックできる)。

 ウィニーをインストールしたあと、自分で指定するとアップロード用ファイルができて、このなかのファイルはウィニーを利用している人全員に公開される。
だからアップロード用ファイルを指定しないか、指定しても何も入れなければ問題がないのだけれど、暴露ウイルスが取り付くと、知らない間にアップロード用ファイルを作り、さらにマイドキュメントやマイピクチャーの内容を、このファイルにコピーしてしまうのだ。

 こおして、自衛隊の暗号情報や、会社の個人情報、あるいは個人が持っている人に見せたくない情報ウィニー利用者の間にいつの間にか広まってしまうことになる。

 私はすでに退職者で、会社の重要な情報などまったくないが、それでも写真は趣味で山ほどあるし、メール交換している人も多いので、こおした内容が流失したりしたら、やはりそれなりに困ってしまう。

 ましてや、まだ現役で仕事を家に持ち帰って作業している人や、自衛隊、警察官、裁判官、公務員のような仕事自体が秘匿性を求められる人から情報が漏れたら、確実に社会的に指弾されてしまう。

 したがって、定期的に自分のパソコンにWINNYが紛れ込んでいないかチェックすることはとても大事なことなのだ。
幸いなことに、チェック方法はいたって簡単なことが分かり、私は数日前からチェックしているが、WINNYが私のパソコンに取り付いていないことが分かって「外出時の火の不始末の心配」は杞憂だった

 詳細は下記に記載するが、ポイントはWindowsの検索機能を使用してWINNYの存在の有無を確認するだけだ。
もしWINNYが自分の知らないうちにインストールされていたら、次はそれが動いているかどうかをタスクマネージャーで確認すればよい。

 それだけの作業で、自分のパソコンの安全性は確認できる。
ほとんどの人はまったく問題がないはずだが、不幸にして自分の知らない間にインストールされ稼動していたら、すぐさまWINNYを削除して、後は運命を天に任せるほかに手はない。

神よ、わが運命は御身の上にあります
これは本当の話で、一旦流失してしまった情報はどんなことがあっても消えないのだから、あとは「人の噂も85日」を待つこと以外に打つ手はない。



WINNY検索方法(XPの場合)

 左下の「スタート」ボタンを左クリックすると、虫眼鏡マークの「検索」があるから、それをダブルクリックすると「検索結果」という画面が出てくる。

② 左側に「何を検索しますか」という文字と検索対象が書かれているので「ファイルとフォルダーのすべて」の矢印をクリックする。

③ 下記に条件のすべて、またはいくつかで検索してください」と聞いてくるので「ファイル名のすべて、または一部」の欄に「WINNY」と大文字半角で記載して、検索をクリックする。

 これで検索が始まるが私の場合は3分ぐらい時間がかかった。

④ 結果がでて、さらに「検索を終了するか」聞いてくる。実はここまでの検索では隠しファイルが検索対象から外れている。暴露ウイルスはこの隠しファイルに取り付いていることがあるので、さらに検索を継続しなければならない。

隠しファイルとシステムファイルを含めるかどうかを変更する」の矢印をクリックして「拡張 隠しファイルとシステムファイルのすべてを含む」ボタンをクリックして、さらに検索を行なう。

 
これも3分ぐらいで終わる。これでWINNYが自分の知らないうちにインストールされているか否かがわかるので、是非実行されたい。やってみればなんてことのない作業だということが分かる。


 不幸にして、自分が知らない間にWINNYがインストールされていたら、次にすることはそれが稼動しているか否かを確認することだ。
それには以下のようにしてタスクマネージャーを確認する。

 画面の一番下のタスクバー(青色のところ)の何もないところを右クリックすると、「タスクマネージャー」という文字があるから、それをダブルクリックする。

 タスクマネージャーの「アプリケーション」と「プロセス」の中にWINNYという文字があれば、稼働中なので、すぐにLANケーブルを抜いて呼吸を整える(WINNYという文字と似たような文字があってもそれは違うのであわてない)。

 心を落ち着けてWINNYのアップロード用ファイルUpFolder.txt)をのぞいてみる。そこに個人情報や秘密情報が書き込まれていたらアウトで、もし会社等から黙って持ち出していたものであったら、辞表を片手に会社等に届出をすることを勧める。




    

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(20.4.16)バンパイアが暴れている その2

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 バンパイアの饗宴が止まらなくなった。例の消火器を盗んで消化剤を放出して遊ぶ饗宴だ。今まではバイクを壊してそれに消化剤を撒き散らしていたが、今回は消火器を6本盗んで、それを撒き散らして遊んでいた。

 場所は、私たちみやこ会が管理している都川源流の調節池の斜面やその周辺で、消火器6本は近くのマンションから盗んだものだった。
被害届については管理会社が検討しているようだが、確認していない。
 消火器以外にも自転車が二台、調節池の斜面に投げ捨てられていたので、こちらは I さんが警察に届けておいた。

 消化剤については水で流すと調節池の水質に悪影響が懸念されたため、このマンションの管理会社の職員とみやこ会のメンバーで、粉末を掃き集めて、特別な不燃ごみとして環境事務所に廃棄する手はずを整えた。
 また、近くの水面に消化剤の皮膜が漂っているため、これも除去する予定にしている。
 ここ、都川源流の調節池には野鳥や多くの魚類が生息しているので、環境を維持することがとても大事な場所だ。

 しかし、このところのバンパイアの饗宴は止まるところを知らない。場所は従来の春の道公園そばら公園でなく、小谷小学校の周辺に移ってきている。夏の道、秋の道、こやつ公園が主なターゲットだ。
何か従来とは異なる新たなバンパイアの登場みたいだ。

 小谷小学校周辺ではガラスが割られたり、標識を蹴破られたり、バイクが破壊されたりしていたが、ますます規模が拡大し始めた。
破壊者を特定して止めさせないと、ニューヨークのハーレムのようになってしまう。

 会長の I さんによると「定期観察で調節池に3日に空けず訪れているが、現場を見て愕然とした」という。
 I さんはさっそくみやこ会のメンバーに呼びかけて、消化剤の除去をすることにした。私は用事があって行くことができなかったが、会長はじめ数人で除去を行なっている。

 この除去作業は、13日の10時から約4時間かけて除去を行なったが、除去された消化剤の量は4袋に及んでいる。

 しかし、本当に困ったものだ。このようなことをしているのは特定のバンパイアなのだが、その影響する範囲は大きすぎる。

消化剤の清掃作業の写真を掲載します。なお写真はかなり清掃が進んだ段階からの写真で直後の写真はありません。この写真は主としてみやこ会のMさんが撮ったものです。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/2041302?authkey=Z4DN6lf97b4

 

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(20.4.15)12時間走チャレンジ100kmに参加した

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 エコ・ジャーニークラブが主催する、12時間走に参加した。場所は葛西臨海公園4kmの周回コースである。
この大会は2回目となるが、12時間走にエントリーしていたのは、57名だった。この種の競技に参加する人はいわゆるマニアで、参加人員は多くない。ちはら台走友会からは会長のYさんと私の2名が参加した。

 この競技にはメインの12時間走のほかに、4時間走があってこちらには121名がエントリーしていた。
12時間走夜の12時にスタートして、昼間の12時に終わる。おそらく来園者がいない時間帯に競技時間を設定したものと思われるが、夜中の12時スタートは珍しい。私も始めての経験だった。

 この日(13日)は競技の始まる30分ぐらい前から、土砂降りの雨になってしまった。ほとんどスコールみたいだ。
私はまったく雨対策をしていなかったので、急いで衣類を包んでいたビニールのゴミ袋で雨合羽を作った。

 この方法はマラソンランナーにはおなじみの対策だが、首と腕の部分を切ってそこから首と手を出すのだ。急場しのぎの合羽としては大変有効である。会長のY さんも同様な方法で合羽をこしらえていた。

 しかし、並大抵の雨ではない。競技主催者が「走る気持ちのある人はスタートラインに並んでください」と言っていたが、走るにはかなり勇気がいる状態だ。

大雨の時は経験の有無が重要だ。私は過去2回、台風の時にレースをしていたし、大雨の経験も何度もある。
合羽さえ着ていれば最初は冷えるが、走っているうちに暖かくなり、体の内部も汗びっしょりになるので、そのうち雨の有無は関係なくなってくる。

ところがこの経験のない人は、最初の体の冷え具合でびっくりしてしまって、走る気力をなくす。
大変だ、肺炎になってしまうかもしれない
今回もかなりの人が最初の数周でリタイアしていた。

 この競技の目的は12時間で100km走ることだが、周回コースでこの目的を達成するのはかなり難しい。景色が変わらないので飽き飽きしてしまうのと、いつでも止められるため気力を充実させていることができない。
4kmごとにエイドに立ち寄っては、食料をたっぷり腹につめていると、走っているのだか、食べているのだか分からなくなってくる。

 私も当初は100km走るつもりでいたが、88kmしか走れなかった。これでも懸命に最後まで身体を動かしていたのである。
会長のYさんはコースを間違えて大回りをしていたので、正確な距離は分からなくなっていた。夜中だと葛西臨海公園のような場所でもコースを間違える。
最高は男性で130km程度、女性で92kmだった。最近私は簡単に女性に負けてしまう。

 私はこのレースを5月に行なわれる川の道250kmの練習と位置づけて参加したのだが、意志力はともかく走力にはかなり問題がありそうだ。速く走ることがまったくできなくなっている。
坐骨神経が痛むのでスピードを上げられないのだ。
うぅーん、これは問題山積だ

 一方会長のYさんは、萩往還140kmの準備のために、夜間の走り方のチェックに来ていた。Yさんが感想文を書いている。

12時間走り続けることができました。
・・明け方に眠気を及ぼし、途中のあずまやで10分、さらにそのあと中継所テントにあった毛布にくるまって20分ほど仮眠。それ以外は真夜中でも眠くなく、最後まで眠気を感じず走りとおせました。

 8時間走ったとこで膝裏筋に痛みが出ましたが、歩きとスロージョグを繰り返しいるうちに治まりました。
 治るもんですね。でもたぶん山崎さんがブログで書いてたように麻痺してしまってるんでしょうね。
今日はそこが痛くて階段下りるのがつらかったです

 さて、あと1回、100km程度走って準備としたいが、今年の川の道250kmはかなり苦戦しそうだ。
今日(14日)は体のあちこちが痛んでいる。特に腰が痛い。
半身不随になっても面倒見ないからね」かみさんに言われてしまった。


今回も写真を十分に撮るつもりでしたが、大雨でカメラをビニールに包んでいたら、バッテリーが上がってしまいました。直接雨に濡れなくてもビニールの周りが濡れるとバッテリーがあがることを知りませんでした。結局、写真は4枚しか撮れませんでした。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20413?authkey=zppoMCBeIEw

 

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(20.2.13)金融庁はなぜ新銀行東京の検査をしないのか

おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
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 先日(9日)、NHKクローズアップ現代新銀行東京問題を取り上げ、石原都知事がゲスト出演していた。
この日はいつもは沈着冷静な国谷裕子キャスターが声を上擦らせて、石原都知事とやりあっていたのが印象的だった。
誰でも本気になると声の調子が変わるのは仕方ない。

 この中で国谷キャスターが盛んについていたのは「400億円の追加出資をするにあたって、なぜ内部調査だけで済ませたのか。外部の信頼できる調査機関、たとえば金融庁の検査をなぜ受けなかったのか」ということだったが、都知事の回答ははっきりしないものだった。
来ると言うのであれば拒まない。来るかどうかは金融庁の決めることだ

 しかし、「なぜ金融庁がこないのか」には深い訳がありそうだ。
というのも金融庁は金融機関の経営状態を危惧すれば、今まではすぐさま検査に入り、得意の業務改善命令を出してきた。
この業務改善命令はかなり曲者で、経営が悪化している金融機関にとってはとても守ることができないような内容なのだ。

 仕方なく金融機関は手を上げ、他の健全な金融機関に吸収合併されるか、長銀日債銀がそうであったように国有化されて不良債権をきれいにした後、売却されるのが普通だった。
このため金融庁は巨額の国費を投入することも辞さなかった。長銀には約8兆円日債銀には約2兆円の国費が投入されている。

 では、なぜすでに実質債務超過に陥っている新銀行東京に金融庁は検査に入らないのか。不思議ではないか。

ここからはホームズワトソン君に聞いてみよう。

ホームズ、誰もが不思議に思っていることは、これほどまでに経営が悪化した金融機関になぜ金融庁が検査をしないかということだが、NHKの国谷キャスターも同じ疑問をしていたが

これはこの銀行の設立にあたって、金融庁と都との間で激しいバトルがあったことが原因だと思われる。
金融庁としては無担保無保証の中小企業融資を行なう銀行など、到底認めることができなかったはずだ。おそらく以下のようなやり取りがされたと想像される。


都知事、無担保無保証の中小企業融資は融資の中でも最も高度なノウハウが必要とする融資です。素人経営でできるものではありません。ようやく日本の金融機関も不良債権処理が終了し健全性が確保できてきたのに、新たに不良債権をかかえるような金融機関の設立を許すわけにはいきません

何を言ってるんだ。かわいそうな中小企業に金がまわらないから、都がかわって融資をしようと言ってるんだ。私がこの国を助けようとするのに、君たちはそれを邪魔するのか

都知事、金融は経済行動で政治とは違います。もし新銀行東京が債務超過に陥っても、他の金融機関に吸収合併させることができません。
無担保無保証の中小企業融資をしている危険な銀行を引き受けられないからです。

 したがって金融再生法を発動して、国の管理下におくことになるでしょう。
そのためには国費の投入も必要になります。最初から債務超過が見込まれる金融機関の設立をみとめれば、われわれが国民から非難されます


私は都の責任で運営するといってるんだ。今回1000億円の出資を予定しているが、必要ならばいくらでも金をつぎ込める。都の財政はそのぐらいのことはできるから国から金をもらおうとは思っていない

しかし、都知事、われわれは法律に基づいて行動しなければなりません。経営悪化が見込まれれば金融検査をすることになります

都が責任を持つといっているだろう。それなら金融検査をしなければいい。もし経営が悪化してもその時は都が財政支援をするから、あんたらはその後から来ればいい。そうすれば健全な金融機関と認定して帰れるわけだ

そこまで、都知事がおっしゃるなら新銀行東京の設立を認めますが、金融庁としての責任は負いかねます

責任はわしが負うといっているだろう。責任、責任なんて言っているから、中小企業がバタバタと倒産してしまうんだ。これだから政治を知らないものは困る

 実際は新たに銀行免許を得たのではなく、バリバ信託を23億円で買収したのだが、いづれにしても金融庁と事前の話し合いが必要だったはずだ

すると、金融庁としては設立の経緯から渦中の栗を拾うのがいやで、すべて都の責任で対応してもらおうということか。そおいえば渡辺金融相が『都には主要な株主として経営を立て直す責任がある』といっていたが、『約束どおり自分で始末しろ』という意味だったんだね

はっきり言って、この倒産銀行の落とし前を誰がつけるかということだ。現在の融資約2600億円について今後大半が不良債権化することは間違いない。この不良債権部分を今後誰が見るかの問題なのだ。都か国か。
国としては都の責任だと突き放している


では金融庁の検査は行なわれないのだろうか
いや、そうとばかりは言えない。金融庁が検査に入ってくるときは、都がこれ以上の不良債権に耐え切れなくなって、金融庁になきついた時だ。
400億円以上の追加出資は議会が許さない。何とかしてほしい
その時は、石原都知事の責任問題が発生するがね


あのプライドの高い石原都知事が金融庁に泣きつくだろうか。また都議会を脅して追加出資をさせることにならないかい。
今、都知事の言うことを聞くのは都議会しかないのだから


都知事としては400億円出資したのだから、都知事の任期が終わるまでは、何とかこの金で持たせたいと思っているだろう。
しかし3年間にかなり不良債権が膨らみそうだ。都知事としては任期の残りの3年間は薄氷を踏むような思いで過ごすことになってしまったね



なお、新銀行東京に関連する記事は、このブログのカテゴリー、「評論 新銀行東京」に入っております。

(
20.4.29追加)
 ついに25日、金融庁が検査に入ることになった。私の予想は都が金融庁に泣きついて、その結果検査に入ると言うものだったが、実際はそれより早く金融庁が決心をした。

 金融庁は現在の融資約2600億円の査定を厳しく実施するはずで、その結果相当規模の引当金の積み増しが、新銀行東京に必要になるだろう。
その資金を再び都が出せるかどうかが次の勝負になるが、都議会は「400億円が最後」の言質を取っており、今度は応じかねるはずだ。
したがって石原都知事の責任問題が表面化してくることは必定の情勢になってきた。

 

 

 

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(20.4.13)イオンおゆみ野SCの開店が迫った

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 おゆみ野南地区に建設中だった「イオンおゆみ野SC」の開店が迫ってきた。5月末日に開店予定だという。
盛んに求人広告が出されている。なんでも24時間営業だそうだ。
ショッピングセンターだけでなく、家電の量販店「ヤマダ電機」も同時にオープンする予定だ。

 今まで何もなかった草原にオープンを控えて3階建ての立派な建物がその威容を現してきた。
この近くにはこのSC以外に、ちはら台にちはら台unimo、おおど池のそばにMr.Max、JR鎌取駅前にジャスコ鎌取店があり、素人目にもSCが多すぎる感じがする。

 娘が不思議そうに言っていた。
ジャスコは全国で600店舗程度あるけれど、不採算店約100店舗を削減する計画なのに、おゆみ野には2つも作るのかしら

 私の個人的な行動を見てみると、ジャスコ鎌取店でほとんどの買い物を済ませてしまう。それ以外のSCに行くのは、ジャスコ鎌取店にサービスがない場合で、ちはら台unimoには映画を見るために行っている。
Mr.Maxにはまったく行くことがない。
ほとんどの人が近くのSCに行って買い物を済ませそうだ。
また家電については、K'S電気で十分満足しているので、ヤマダ電機に行くことはあまりなさそうだ。

 おゆみ野の人口は4万人強ちはら台2万人弱だから、あわせて6万人の人口の規模だが、1SCあたりにすると、1万5千人になる。
平成6年ジャスコ鎌取店ができた頃の人口が、1万3千人程度だったから、この程度の人口があれば十分に採算に乗ると計算したのだろうか。

 ただ耳寄りの話をカモシカ姉さんから聞いた。
今度できるジャスコおゆみ野店には、ユニクロが入るそうよ
ユニクロがおゆみ野から撤退した後は、とても不便だった。私はユニクロのファンで、ほとんどのものをユニクロで調達している。
昔、会社の同僚にその話をしたら「俺は、ユニクロで買うほど落ちぶれたくはない」といわれてしまったが、私は落ちぶれてもユニクロの価格対比高品質の商品に魅力を感じている。

 このSCが採算に乗るか否かを心配するのは私の役目ではなさそうだ。せいぜいユニクロに行って、大好きなスポーツ用タイツを購入することにしよう。

開店が迫ったジャスコおゆみ野店、ヤマダ電機の写真を掲載します。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20412?authkey=i3v_JYFDHp4

 

 
 

 

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(20.4.12)なぜ評論を書けるようになったのか

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 最近は評論を書くことにはまっている。なにしろとても楽しいのだ。資料を集め、分析して筋立てを決めていくと今まで明確に分からなかったことが、次から次に手繰られる糸のように分かってくる。
なんだ、そおいうことか」この納得感がなんともいえない。

 しかし、こおした評論が書けるようになったのは最近のことで、すべてはコンピュータ技術の進歩のおかげだ。
実は昔は文章を書くのが大変だった。何しろ私は記憶力鶏並なので漢字が書けない。いちいち広辞苑を引いて漢字を確認するのだが、わずらわしさは並大抵のことではない。

 だからワープロが世に現れた時は、本当に嬉しかった。
やれやれ、これで漢字を覚えてなくても文章が書ける
書けなくても読める字はいくらでもあるから、私にとって救世主のようなものだった。

 正直に言うが私の漢字のレベルはひどかった。なにしろ小学校6年生の頃のころは教科書にほとんどひらがなをふっていた。まともに読めたのは字画が4画ぐらいまでだから小学校2年生レベルだ。
その後努力はしたものの、未だにまともに書けない。

 ワープロで漢字問題は解決したが、それでもまだ資料を集める努力は大変だった。新聞なら切り取っておくことも可能だが、本などは切り取れない。仕方ないから帳面に書き写すのだが、時間と手間がやたらとかかる。
こおした作業をしていたら、それだけで疲れ果ててしまい、評論など書く気力がおこらない。単なる資料のコレクターになっていた。
やー、すごい。スクラップブックがいっぱいになってしまった

 これに対し革命的な技術が登場した。Googleの検索機能と、無料百科辞典 Wikipediaの登場だ。この二つの組み合わせがあれば、どんな資料でも集めることができそうだ。小躍りした。

 実は私は長い間、「頭が悪いのではないか」といわれていたものだ。
あんた、そこのそれをもってきてくれないか
名詞がほとんどでない。指示代名詞になってしまう。
ひどい記憶力の欠如
のため人の名前名詞をほとんど覚えられないからだ。本当に三歩歩くと忘れてしまう。

 まだ現役だった頃、あるレポートを見て感心したことがあった。
いやー、このレポートはよくできたレポートだ。分析力がすばらしい。いったい誰が書いたのだろう
作者を見てびっくりした。自分が書いていたのだ。自分で書いたものすら忘れてしまうのだからひどいものだ。

 しかし、人間にはなにかとりえはあるものだと思う。
私の記憶力は鶏並だが、分析力には定評があった。コンピュータで言えば、メモリがほとんど使い物にならないが、CPUだけが優秀なとてもアンバランスなパソコンみたいだ。

 長い間、メモリ不足に悩んでいたが、最近になりコンピュータ技術の発達で、メモリ機能は自分の頭に蓄えなくてもよくなった。パソコンの中にいくらでも蓄積でき、その検索速度は飛躍的に向上した。
いやー、すばらしい。これなら記憶なんてしなくても、Googleさえあれば大丈夫だ」世の中の方が変わってくれた。

 おかげで最近は評論を書く速度が飛躍的に高まっている。
新銀行東京問題サブプライムローン問題最近の政局等の評論を書いているのだが、資料集めに苦労しないからまたたくまに文章が書ける。ほとんど右から左という感じだ。

 現代は記憶力万能の時代から、分析力や判断力が人間の能力として問われる時代になったのだ。
歴史的な頭脳の使い方のパラダイムシフトが起こった。。

 これでようやく私もかみさんから「認知症」と言われないで済むようになったので嬉しくてしかたない。

 

 

 

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(20.4.11)小谷小学校の入学式

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 昨日(9日)、小谷(こやつ)小学校入学式がおこなわれた。このところ小学校の行事に参加することが多くなった。入学式卒業式送別会と回を重ねるにしたがって、ようやくこの種の行事になれ親しむことができるようになった。

 小学1年生のおやごさんは実に若い。30歳を少し越えているくらいの人が多い。子供達が体育館に入場してくると一斉にカメラやビデオ撮影が始まった。きっと思いでのショットがとれたのではなかろうか。
子供達の入学式を待ちわびていたことがよく分かる情景だ。

 私が小学校に入ったのはすでに半世紀も前の話だが、この日のことは不思議と覚えている。

先生の名前、なんだったけ
岩崎先生よ、よく覚えておくのよ
うん
「『うん』じゃない。『はい』でしょ
はい
それから、先生の目をよく見て、背中を伸ばして姿勢をしっかりするのよ
うん
また、『うん』という
入学式の帰りに母親と交わした会話だ。

 この日の子供達も、私と同じように今日の式典を覚えていくのではないだろうか。
校長先生が、言い聞かせるように一年生に話していた。

小谷小学校の生徒になったら、二つのことをしっかり学んでください。
一つは、いいですか、学校の校庭で身体をいっぱい動かしてあそんでください。
それともう一つは、よくあいさつをすることです。
朝、学校にきたら、皆さんはなんといいますか


おはようございます
そう、元気におはようございますといいましょうね

 一年生に学ばせるのは、身体を丈夫にすることと、あいさつだということが分かった。

 二年生が一年生を歓迎して校歌を歌ったが、音楽担当のM先生が「この校歌はとってもいい校歌です。2年生が歌いますから、皆さんも覚えましょうね」と言っていた。
たしかに、テンポのはやい、快調な歌だ。
私も何回も歌っているうちにとうとう覚えてしまった。

「♪ 若草色の 屋根は 蛍の里の小学校
     世界に ひろがる 道の はじまり ・・・・・・・・・・・・
♪」

 作詞、金森三千雄、作曲 中山千秋となっていたが、おゆみ野在住の人だろうか。知っている人がいたら教えてほしいものだ。

 式は2時間あまりで終わったが、評議員のメンバー、こやつ会のメンバー、それと民生委員の方ともずいぶん顔見知りになってきた。


入学式の写真を撮っておきました
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/2049?authkey=bpqiwq-LZh8

 

 

 

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(20.4.10)悲しみのなかで

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 最近これほど悲しい事件を聞いたことがない。
青森県八戸市で、母親が小学校4年生の息子を、電気コードで首を絞めて窒息死させた事件だ。

 殺害された西山拓海(たくみ)君 9歳は、全校生徒4名の小さな小学校に通っていた。拓海君が住んでいた美保野地区は八戸市の中心部から約10km離れた、荒地が広がる過疎地だそうだ。

 もともと荒地だった場所に、戦後まもなく27名の入植者がはいり、懸命に開墾した開拓地だったが、経済成長の波に取り残され再び過疎の村になっていたらしい。
昭和64年81人いた児童数が、事件が起きたときは4名になっていたのだから、この20年間に一気に過疎化が進んだことになる。

 西山拓海君は実に母親思いの少年だったようだ。拓海君が小学校2年生の時に書いた詩が残っているが、あじわい深い詩だ。母親を心から愛していたことが誰にでも伝わってくる。

おかあさん

おかあさんは どこでもふわふわ
ほっぺは ぷにょぷにゅ
ふくろはぎは ぽよぽよ
ふとももは ぽよん
おなかは 小人さんが トランポリンをしたら
とおくへとんでいくくらい はずんでいる

おかあさんは とってもやわらかい
ぼくがさわったら あたたかい 気もちいい
ベットになってくれる

 小学校2年生でこれだけの表現力がある子供はすくない。「ぷにょぷにゅ」「ぽよぽよ」「ぽよん」というやわらかさを表現する言葉は実に新鮮だ。
この詩は土井晩翠を記念した「晩翠わかば賞」で佳作になっていた。

 拓海君は詩だけでなく、作文でも突出した能力を示していた。昨年の児童作文コンクール文部科学大臣奨励賞を受賞した「ぼくは、ガーデニング王子」も実にいい。

ぼくは、今、畑の世話にむちゅうです。ぼくの畑からは、命がぴょこんと毎日生まれます。くわとスコップで一生けん命作った畑は、ぼくの自まんです」から始まるこの作文は、祖父の荒れた農地の一角に自分の畑を作り、朝市で買ってきたトマトやイチゴを懸命に育てている拓海君の姿を生き生きと描写している。
拓海君は「ガーデニング王子」になりたかったのだ。

 拓海君を殺害したとされる母親の美紀(みき)容疑者は30歳だというから、20歳前後で結婚したのだろう。結婚した相手の男性は定職を持たず、生活が苦しかったため、5年前に離婚して八戸の実家に戻って来たという。

 結婚については父が反対していたというから、必ずしも祝福された結婚生活ではなかったはずだ。
おそらく美紀容疑者は、荒れた農地しかないこの土地を一刻も早く離れたかったのではないかと想像されるが、あこがれた東京生活は期待したものではなかったようだ。

 夢破れて傷心の心で戻ってきたこの母親の心に何が起こったかうかががい知ることはむずかしい。
拓海君を殺害した理由を母親は「収入なく将来が不安」だったとしか語ろうとしないからだ。

 美紀容疑者拓海君との関係は、深く愛情に満ちていた親子関係だったことが拓海君の残した詩や作文からうかがい知れる。
学校の下校時間になると美紀容疑者拓海君は手をつなぎスキップしながら楽しげに帰っていったという。

 それゆえ、母親を心から愛していた少年、ガーデニングの王子になろうとした少年が、このように死ななければならなかった運命が痛ましすぎるのだ。
なぜだ、貧しくとも生きていけたのではないか
誰もがそう思うだろう。

 この感受性豊かな少年が、9歳でこの世をさってしまった理不尽さに、私は呆然としてしまった。そして止めどもなく涙が流れ、思わず嗚咽した。
あまりに悲しすぎるじゃないか。こんな人生があっていいのだろうか

天国に菜園はあるのだろうか。あってほしいと思う。拓海君がなりたかったガーデニングの王子になってほしい
今はそお思うだけだ。

 


 

 

 

 

 

 

 


 

 

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(20.4.9)ぼくはブロガーになってしまった

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 私はどうやらブロガーになってしまったようだ。ジャスコのパソコン教室のサイモン先生が「日常的に100名の人がブログを見るようになれば、ブロガーと言えますね」と言っていたが、ほぼこの水準に到達しつつある。

 私が驚いたのは、このブログを掲載してるココログからも、「あなたはヘビーユーザだから、特別なメンテナンスが必要だ」と言われたからだ。
実は昨日より、アクセス解析が動かなくなっている。またいつものメンテナンスと思って、私が管理している他のココログアクセス解析を見たら、なんとこちらは動いていた。

 私の「おゆみ野四季の道」のアクセス解析だけが動いていないみたいだ。よく見るとアクセク解析の上部に「現在アクセス解析のメンテナンスを行っております。詳細はお知らせココログをご覧ください」とメッセージが出ている。

 のぞいてみると、「影響範囲としてはココログプロ、かつ、データ量が多く個別にご連絡を差し上げている方の一部(おおよそ20名弱)となります。それ以外の方については、影響はございません」と記載してある。
 私は無料のフリーのユーザだが、どうやら個別に連絡している20名のうちの一人になったらしい。

 昨年の1月より毎日ブログを作成していたら、記事数が450を越えてしまった。自分としては意識していなかったが、これはココログヘビーユーザなのだ。

うぅーん、継続は力だ」自分で感心してしまった。

 もともとこのブログはおゆみ野四季の道清掃活動を報告する意味で立ち上げたのだが、清掃活動そのものはルーチンワークだから、そんなに毎日記載することはない。

 仕方がないので趣味のマラソンや、里山整備の記事を書き始めているうちにどんどんジャンルが広がっていった。
今では評論まで書くようになったが、これも「身体が続く限り毎日ブログを書くのだ」と決めてしまったからに他ならない。

 私は根っからのスポーツマンだから、一度決めたことはよほどのことがない限りやめない。毎日同じことを繰り返すといつの間にかそれなりの選手になることを知っている。
ブログも同じノリで書いている。

 今回、ココログからも「あんたは特別なユーザよ」と言われたのだから、名誉と思ってブログを継続していこう。
もっともココログから言われたのは、量が多いということで内容について述べているのではないが「量より質への転換」だ。

 先日、いつも冬の道で犬を散歩させている知り合いのAさんに「山崎さんのブログを、ネットサーフィンで見つけましたよ。今はファンになって毎日見てますよ」といわれてしまった。
四季の道の清掃活動していると「山崎さんですか」といわれることも多くなった。

 ありがたいことだと思って、ブロガーとしての努力と才能を伸ばすことにしよう。

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(20.4.8)四季の道のワンチャン

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 四季の道を毎日清掃活動をしていると、きまって同じ時間に犬の散歩をしている人と出会うようになる。互いに挨拶を交わしているうちに、犬とも仲良くなってきた。

 もともと私は犬好きだが、転勤族だったので犬を飼うことはしなかった。それでも子供時代は我が家にも雑種の犬がいた。ハチと呼ばれたその犬は昼間は家につながれていたが、夜は鎖を解いて勝手に遊ばせていた。
もう50年以上も前になるが、当時は鎖につないでいるほうがまれで、放し飼いが普通だった。

 朝になると自分達の残り物をアルミの器に入れて、ハチを読んだものである。
ハーチ、ハチ、ハチ」しばらくするとどこからともなく飛んで帰ってきた。

 私の犬のイメージはそうした雑種で屋外で放し飼いで、しかも番犬として飼っていたので最近の犬事情とはかなり違う。
最近は屋外で飼われている犬は非常にまれで、ほとんどが屋内で飼われてており、雑種はほとんどなく、また食べ物もペットフードがあてがわれている。毛並みも実につややかだ。

 またほとんどの人が、自分が飼っている犬を「この子」と呼ぶのにはびっくりした。
どうやら、犬が子供と同じらしい

 最初はびっくりしていたが、ようやく最近の犬事情に慣れてきた。毎日あっていると犬の性格がそれぞれ違うのに驚かされる。

 秋の道で最初に会うワンチャンはラグビーボールぐらいの身体のワンチャンなのだが、歩く速度が飛びぬけて速い。人間のほうが引っ張られていつも走っている。
私を見ると速度を上げて走ってくるのでとてもかわいい。
イメージは女子マラソンの野口みづきだ。

 冬の道で、若いお兄さんが散歩をさせている、黒い大型犬はめちゃくちゃに人懐っこい犬だ。私を見かけると尻尾を振っていつまでも私を見ている。
身体にはちきれんばかりの筋肉がついていて、レスラーみたいなので最初は恐ろしかったが、お兄さんが「この種類の犬はとても人になつくのです」と説明してくれた。まったくみかけと実際が違う。

 Aさんのワンチャンは黒い中型犬だ。最初は私がゴミバサミを持っていたため警戒していたが、最近はすっかりなれた。このワンチャンには犬仲間がいて、仲間が来るまで芝生の上で一歩も動かないらしい。
Aさんが「まだお仲間が来ないから、帰ろうとしないですよ。私は早く帰りたいのにね」とよく言っている。

 Bさんのワンチャンは、ここの犬仲間だが、鉄道マニアだ。京成電鉄とJRの電車を見ないと気がおさまらないらしい。電車に合わせて走るので、Bさんはそのたびに走り回っている。

 京成おゆみ野駅近くに住んでいる花ちゃんは、珍しく家の外で飼われている。犬小屋が四季の道から見えるので毎日挨拶をするが、花ちゃんは挨拶代わりに必ずお尻を向ける。
サルの世界で、ボスざるに対して子分のサルがお尻を向けるが、それにそっくりだ。
私はボスじゃないからお尻を向けなくてもいいんだよ」と花ちゃんに言うが、習慣になっているみたいだ。

 花ちゃんのそばのジャスミンちゃん大型の栗色のワンチャンだ。普段は家の中にいるのだが、気候がよくなると外のベランダで遊んでいる。
私の声や姿を見ると、大声でほえる。最初は警戒してほえているのかと思ったが、喜んでほえているのだ。
何かライオンに呼ばれているような気持ちになるが、目元はいたってかわいらしい。頭を撫ぜてやるとじっと見つめるところなんかは、女性に見つめられているような気持ちになる。

 寅ちゃんは老齢のワンちゃんだ。人間だと80歳を越えている感じだ。後ろ足がまともに動かないらしく、散歩をしているときもよたよたしている。
先日も何も食べなくなったのでもう駄目かと思っていたが、何とか持ち直してんですよ」とCさんが言っていた。
 ところが最近また散歩をしている姿が見えなくなった。どうしているのか心配だ。

 Dさんが散歩させていく小型犬は柵や遊具があると器用に登って遊んでいる。サーカスでよくやっている犬の芸だ。芸をしている時は夢中になって集中しているところは人間と同じだ。

 実に犬もさまざまだということが分かった。

 

 

 

 

 

 

 

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(20.5.6)京都議定書は国際連盟か

 おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
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 1997年に締結された京都議定書、いわゆるCOP3は実に不思議な協定だ。
ポイントは1990年を基準値として、2008年から2012年までの間に、温室効果ガス(主として二酸化炭素)の削減目標を立てて各国が削減する協定だが、アメリカ中国というベスト1,2位の温室ガス排出国がそっぽを向いてしまった。

 この2カ国だけで二酸化炭素排出量の4割を占めている。しかもこの割合は毎年増加傾向にある。
これでは第一次世界大戦後にできた国際連盟と同じで、まずアメリカが当初から参加せず、次に日本が抜けて国際連盟が実質的に瓦解したように、京都議定書も実質的には役立たずだ

 この削減目標に熱心なのはヨーロッパ各国だけで、日本は議長国の立場上削減目標を遵守する立場は変えていないが、実際は削減どころか二酸化炭素排出量は現状、1990年対比約10%増えている
日本はまともな削減策を取っていないといっていい

 通常排出部門を、産業、業務(オフィス)、家庭、運輸に分けるのだが、産業以外の排出量は増加している。
早い話が、オフィス家庭、および自動車のエネルギーの使用量を削減しているかと言うことで、自らを反省してみれば「クールビズぐらいだね」と言うのが実態にはずだ。

 日本は1990年の水準から6%削減しなければならないのに、すでに10%程度温室効果ガス排出量は増加しているのだから、都合16%程度削減しなければならなくなり「これはとても駄目だ」と言うのが本音らしい。

 すでに2008年からの削減方法について、日本、ロシア、オーストラリア、それにアメリカがクレームをつけているのだが、ヨーロッパだけは枠組みを変更する気はまったくないようだ。

 実際は国際連盟と同じように、温室効果ガス削減にはまったく役にたたないような取り決めなのに、ヨーロッパが熱心なのはなぜなのだろうか

 私はこれは「排出権取引」でヨーロッパが世界をリードし、富をヨーロッパにもたらすうちでの小槌にしようとしているからだと思う。
いわば石油や金に代わる第三の資源が「排出権取引」だ。

 ヨーロッパは環境先進国として、二酸化炭素の排出量を抑えてきた。その抑えた分を、日本やアメリカのような削減ができない国に売って富を富ませようと言うことであり、すでに日本はヨーロッパの各国から排出権を購入する計画を進めている。

環境を改善できない国はヨーロッパに金を払え」と言うのが本音で、アメリカが批准しない本当の理由は、「排出権」という資源をヨーロッパに独占されるのがいやだからだと思っている。

 さて、日本はどうしたものだろうか。京都議定書の内容は世界の温暖化を防止することはまったく不可能な状況だが、排出権取引だけは動き出した。

 日本も懸命にヨーロッパを真似て排出権資源国になるか、アメリカのようにばかばかしいのでこの枠組みから抜けるかどちらかだ。
ヨーロッパは石油に代わる新たな資源として「排出権」を生み出し、世界をリードしようとしている。

 石油排出権もない日本の立場はかなり厳しそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

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(20.4.7)財務省敗れたり

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 日銀総裁人事財務省はついに敗北した。日銀出身の白川方明(まさあき)副総裁を、日銀総裁に昇格させる人事案を政府が決めたからだ。
これで財務省は3代続いて、日銀総裁のポストを逃したことになる。

 財務省としては歯ぎしりをする思いだろう。何しろ武藤敏郎前日銀副総裁財務省のエースであり、ノーパンしゃぶしゃぶ事件による財務省に対する世間の風当たりが強くなければ、確実に日銀総裁になる予定の人だったからである。

武藤君、今財務省に対する風当たりは強い。つらいだろうが(日銀出身の)福井君の下で副総裁を務めてくれ。福井君の後は必ず君を日銀総裁にする政府武藤氏との密約があったはずだ。
そのため、武藤氏としては財務省事務次官から日銀副総裁への降格人事を飲んだ。官僚の世界では異例の人事だ。

 しかし世の中とは分からないものだ。昨年の参議院選挙で自民党が大敗したため、このシナリオがまったく狂ってしまった。
民主党小沢氏は政権奪取に的を絞っている。
政府案を徹底的につぶせ。財政と金融の分離だ。武藤では駄目だ」激を飛ばした。

 福田総理密約があるからなんとしても武藤氏を押さざるを得ない。
武藤副総裁以外適任者はいない。経歴が大蔵省というだけでだめだというのはおかしなはなしだ
本音は武藤氏日銀総裁にしないと、今後の政権運営で財務省の協力が得られないということだ。

 武藤氏を蹴られ、セカンドベストの案としてこれも財務省元事務次官田波耕治氏を押したが、再び民主党小沢氏に一蹴された。
倒閣だ。福田首相の嫌がることは何でもやれ

 最後は福田首相が折れた。
先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議で日銀総裁が空席では格好がつかない。日銀の白川君を総裁にしよう
これで財務省の面目は丸つぶれだ。ノーパンしゃぶしゃぶの影響はここまで響いている。

 実は日銀総裁は、あるルールによって選ばれてきた。
通常、日銀総裁は識見や能力によって適切な人が選ばれていると思われているが、実際は順番だ。日銀と財務省(旧大蔵省)のエースが順番に日銀総裁になることが決められている。

 この場合のエースとはその組織を守っていくのに最もふさわしい人という意味で、必ずしも識見や能力が高いことを意味しない。
かえって能力などあると組織より自分のことを考えるから厄介だ。
個性が強すぎる。組織人として向かない
日銀総裁からグリーンスパン前FRB議長のようなカリスマが出ない理由だ。

 識見や能力がないと日銀総裁が務まらないのではないかと思われるが、実際はそうした能力は必要としない。
日銀総裁が能力を発揮しようにもそれを発揮する場所がないのだ

 教科書では「日銀は通貨と為替の番人」といわれ、① 金利政策、② 通貨量の調整、③ ささやきによる市場の誘導、を行なうことになっているが、教科書に書かれているだけで実際は違う。

 金利政策については、10年以上にわたって超低金利政策が取られ現在の政策金利0.5%のままだ。これでもようやく0.1%から0.5%まであげたのだ。
金利政策が有効に機能するには最低でも2%程度の金利水準になければならない。上げ下げで効果が発揮できないからだ。

 たとえばアメリカのように政策金利5.25%から2.25%に、3%も下げれば市場も反応する。しかし日本では下げても最大0.5%でお終いだ。
この0.5%日銀の虎の子だから、おいそれと下げたら次の手がない。
現行水準を維持します」それだけなのだ。これなら私でも言える。

 日銀総裁の「ささやき」についても市場はまったく無視している。
グリーンスパン前FRB議長と大違いだが、日本の経済規模がますます縮小しており、世界経済の中の位置づけが低いのだから、「聞いても無駄」というのが市場の評価だ。

 唯一の日銀の役割は、金融機関や証券会社が取り付け騒ぎになりそうな場合に、適切に資金を供給することだが、これは緊急性を要するプロの仕事で、日銀総裁は事後に了承することしかできない。
一分一秒を争う仕事に、日銀総裁が口をだしていたら、金融機関がばたばた倒産してしまう。

 だから残された日銀総裁の唯一の仕事は、主要国財務相・中央銀行総裁会議に出席して、いかにも風格があるところを見せることだけになってしまう。
どうやら、日本は大丈夫そうだ。なにしろ日銀総裁がこうして会議に出席して、席にすわっているのだから

 だから日銀総裁の人事では、日銀財務省のエースを順番に選んでも、また少々空白期間があっても、なんとか国際会議までに間に合えばまったく問題がないのだ。

 

 

 

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(20.4.6)ちはら台の桜祭り

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 ちはら台街開き20周年を記念して、ちはら台のかずさの道周辺で「桜祭り」が、5日開催された。
私の所属しているちはら台走友会もこの祭りに模擬店を出しているので、手伝いかたがたどんなものか見に行った。

 ちょうど桜が満開であり、おゆみ野の桜が散り始めていたのに比較し、2日程度遅い感じがする。
かずさの道おゆみ野春の道の桜と同様、実に美しい。

 会場は4会場あり、ちはら台南中学校周辺のかずさの道が第2会場になっていたが、そこに35の模擬店とフリーマーケットのテントが張られていた。各自治会やちはら台走友会の模擬店もここにある。
私はもっぱらここにいため、他の会場は見ることができなかった。

 第一会場コミュニティーセンター内であり、ここでセレモニーのど自慢大会、落語、講談等が行なわれていたようだ。
ただ、のど自慢大会だけはスピーカーで流されていたので、よく聞く演歌を懸命に歌っているのが分かった。

 第三会場京成ちはら台駅の前であり、ここでは平成短期大学のJAZZや空手演技、吹奏部コンサートが開催されていたが、こちらはまったく見ることができなかった。

 第四会場ではヘリコプターの10分間の試乗ができたそうで、ヘリコプターが定期的に飛んでいた。

 人出も多く実ににぎやかな祭りで、ちはら台の住民がこぞって参加しているのが分かる。街ができて20年の人口2万弱の街だが、住民がこの街をこよなく愛しているのが分かるいいお祭りだ。

 ちはら台走友会は得意の餅つきのパフォーマンスと、そのお餅を黄な粉と、のりを巻いて、1ケース2個入りで100円で販売していた。
毎年、この模擬店を出しており、てきぱきと対応している。
もち米は15升用意していたが、信じられないような速度で売れるので、ついた餅に黄な粉をつけたりのりを巻いてパック詰めにする作業が戦争のようになってしまった。

 私も作業の手伝いをしたが、初めての経験だったので最初は何をどうしていいのかさっぱり分からなかったのと、あまりのスピードに度肝を抜かれたが、途中からようやく作業のコツがつかめた。

 かずさの道ではブラスバンド、大道芸、ベリーダンス、よさこい踊り、太鼓等のパフォーマンスまであり、実ににぎやかなお祭りだ。
私は特にベリーダンスのファンなので、お嬢さんの踊りに見入ってしまった。

 祭りの規模といい、熱気と言う点では、この近在で実施される祭りの中では飛びぬけているという印象を得た。
きっとこのような祭りを見ると、ちはら台に住みたいと思う人が増えるのではなかろうか。


桜祭りの写真を撮ってきました。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/2045?authkey=IzebFFdicYE

 

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(20.4.5)悪がきの饗宴

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 再び悪がきの饗宴が始まった。バイクを壊しそれに火をつける遊びだ。数年前にもこの遊びがはやって、私はその後の片付けに苦労したのだが、また片付けなければならないかと思うとうんざりだ。

 前回の時は小谷小学校の横の空き地で饗宴が行なわれていた。バイクが完全に分解され空き地のあちこちに部品が散らばっていた。
小学校の横でこのような惨状が放置されておくと、子供の心に悪影響を及ぼす。
ばくたちも、お兄ちゃんを真似てバイクを壊して遊ぼうよ

 不燃物として片付けようとしたが、エンジン部分など非常に重たい。数回に分けて自転車で運んだがそれでもいくつかの部品が残ってしまった。
数日後に行くと残りの部品が片付けられていたが、どうやらこうした行為を苦々しく思っていたのは私だけでないことがわかった。

 ここしばらくこうしたバイクの破壊は、京成おゆみ野駅の駐輪場のような特定の場所に限られていたのだが、最近四季の道周辺でおおぴらに再開され始めた。

 私が確認したのは四季の道の秋の道にかかる六通歩道橋の下で、数日前から破壊されたバイクの残骸が四散している。
片付けるのも大変なので、一箇所に積んでおくようにしたが、こうした残骸の処理は実に厄介だ。
私が運んで処理できる量は知れているので、役所か緑土木事務所に報告して撤去してもらうより仕方ない。

 ここ以外でも中の道の泉谷中学校のそばの水辺に同様のバイクの残骸があったことをおゆみ野walkersのブログで掲載していた。

 毎回、休みになるとこうした饗宴が繰り返される。私はそのたびにバイクの後片付けをさせられるので気持ちがナーバスになる。
せめて自分で片付けろ」心を抑えるのが大変だ。

 しかもこうした破壊行為バイクだけに留まらない。おゆみ野5丁目、6丁目周辺の道路の脇に設置されている反射板がここに来て連続的に壊されている。
バイクの進入禁止の看板が折り曲げられたり、小谷小への道路標識が抜かれていた。
今日(4日)は小谷小学校の門の脇にある掲示板のガラスが割られていた。
同じ日に小谷小学校の横の氏家歯科のガラスも割られていたと言う。
夏の道のジャスコの近くのパチンコ屋の前の照明塔のガラスも割られてしまった。

 バイクの破壊以外は、ここ数日のあいだに立て続けに行なわれている。明らかに特定の人が意図的に破壊行動を行なっている。

 学校が警察に届けて現場検証していたが、それを見た四季の道をいつも走っている男気の大将が怒っていた。

こうした行為を見たら、大人がびっしと注意しないと、いくらでもつけあがる。子供のうちから悪いことをしたら、怒られることを教え込まなければならない。

 ほとんど集団でこうした行為を繰り返しているのだが、一人では何もできないような連中だ。
絶対に許してはいけないのだ


 男気の大将は普段から不正を一切許さない人だから、迫力がある。
やはり不正を見てみないふりをしている大人にも責任がありそうだ。


「お願い」

 現在、小谷小学校と氏家歯科のガラスの破壊については警察で捜査をしています。
最近おゆみ野5丁目、6丁目界隈で意図的に器物を破壊している人がいるとの噂がありますが、見かけられましたらこのブログ、あるいは千葉南警察署までご連絡ください。



 壊されたバイクの残骸や、反射板、小谷小学校の掲示板の写真を掲載します。なお、バイクと反射板については緑土木事務所に連絡しておきました。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/2044?authkey=ShLv_uEFTyw

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(20.4.4)最後の将軍 福田康夫

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 自民党幕府が地鳴りをあげて崩壊し始めた。現首相福田康夫氏自民党幕府の最後の首相になる可能性が高い。徳川幕府の最後の将軍徳川慶喜と同じ立場だ。

 ここに来て政治は完全にダッチロールをしている。日銀総裁人事では財務省の元次官2名がいづれも参議院で同意をえられなかった。

 道路特定財源の暫定税率の延長は福田首相の「道路特定財源を来年度より一般財源化する」という懸命な妥協案の提示にもかかわらず、民主党小沢氏に一蹴された。
小沢氏はさらに年金問題で国民的人気の高い、舛添厚生大臣の首までとろうとしている。

 昨年末の大連合構想で首相と小沢氏は互いに握手をした仲だが、小沢氏は民主党原理主義者の反対にあって、大連合をつぶされた。
頭にきて「俺はこんなガキのような民主党の党首なんかやだ」とだだをこねていたが、ここにきてすっかり気持ちを切り替えたらしい。
倒幕だ。一切妥協するな。福田慶喜の首をとれ小沢氏西郷隆盛になったらしい。

 実は自民党幕府の金づるは道路特定財源約6兆円の上がりにある。
一般会計約80兆円は実質的に財務省が裁いており、自民党の議員と言えどもおいそれと手をつけることはできない。
なにしろ財務省はしばらく前までは大蔵省とよばれて、実質的な国家そのものだったのだから、議員が好き勝手にできる相手ではない。

 しかし道路特定財源を所管する国土交通省は違う。ここは政策官庁ではなく、技術官庁だから金の使い道にとやかく言わない。
決められたらそのとおりに道路をつくります」いたって物分りがいい。
それに道路特定財源田中角栄元首相が日本を土建国家にするために作った聖域財源であり、小泉元首相ですらこの聖域を犯すことができなかった。

 そのためこの道路特定財源自民党道路族の使い勝手のいい財布になってしまった。
自民党道路族年間6兆円の資金を地方に配ることによって、自身の選挙基盤を固めてきた。自民党の強さは、ひとえにこの金の力だ。

だから道路特定財源がなくなったら、佐渡の金山を失うようなものだ
道路族のドン、古賀誠氏の本音である。

 小沢西郷はそのことを何より知っている一人だ。何しろしばらく前までは彼自身が田中角栄の直径の自民党道路族だったのだから手の内が読める。
ここを落とせば倒幕がなる。暫定税率で妥協はするな」激を飛ばした。

 おかげで国民は思わぬ減税に大喜びだ。4月から食料品の価格が大幅にアップしていたのにうんざりしていたが、総額で2兆6千億円の減税が実現するかもしれない。
一方苦りきっているのは地方の知事土建屋だ。
何てことだ。これでは不必要な道路が作れないじゃないか。選挙で応援しないぞ

 勝負憲法の60日ルールで、衆議院が租税特別措置法を3分の2の多数で再可決ができる4月末にずれ込んだ。

 ここで福田慶喜選択肢は2つある
一つは自民党道路族の意向どおり、暫定税率を復活する案だが、国民からは完全にそっぽを向かれそうだ。

 減税の味を知った国民が増税に賛成するはずがない。
しかも道路特定財源の使用については国土省が旅行代金やタクシー券に利用していることがばれており、天下り先に大盤振る舞いしていることも分かっている。

 3分の2で暫定税率を復活しても、民主党から参議院で首相問責決議案を出されたり、国会で道路特定財源や、年金問題をねちねちつかれて、首相は政権維持に嫌気がさすはずだ。

 何しろ福田総理は首相に指名された時「貧乏くじを引いたかもしれませんね」といった人だ。自ら望んで総理になったのではないと思っている。
こうした意識の人が次に出す言葉は決まっている。
私は権力にしがみつくような人間ではない。総選挙を行なって民意を聞く

 暫定税率を復活して選挙をしては自民党が勝てる確率はほぼ0%に近い。民主党の地すべり的勝利は確実で、前回の小泉郵政選挙の逆バージョンになり、民主党3分の2の多数を取ることも可能だ。

 自民党幕府としては最悪のシナリオになりそうだから、自民党道路族が懸命に解散選挙を押しとどめようとするだろうが、嫌気をさした首相は、徳川慶喜になるはずだ。
自民党道路族と小沢西郷とで勝手に喧嘩しろ。俺は知らん。選挙結果を尊重する
鳥羽伏見の戦いの最中に江戸に逃げた徳川慶喜と同様、政権を放り出すだろう。こうして自民党幕府の江戸城は開城される。

 もう一つの選択肢は、再可決をあきらめ赤字国債で歳入欠陥を埋める手だ。
これだと民主党は攻め口が見つからず悩みそうだから、しばらく福田慶喜の幕府は命脈を保ちそうだ。しかし今度は財務省がふくれるだろう。
首相、これでは日本国家が持ちません

 はたしてどっちになるだろうか。私の予想は前者で、再可決をしたものの政局が一気に緊迫して福田総理が最後の自民党幕府の総裁になると言う見方だがどうだろうか。

 

 

 

 

 

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(20.4.3)さくら

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 四季の道さくらのピークは今日(2日)みたいだ。そろそろ花びらが散りだした。私はほぼ毎日四季の道を清掃していたおかげで、この春の美しさを堪能させてもらった。

 四季の道には春の道にさくらの木が多数植えてある。実際は秋の道にも冬の道にもさくらの木があって、こちらは赤い花が咲いている。
一周するとこの時期にだけ散歩する人たちもいて、実ににぎやかだ。

 しかし全体としては花見をしている人は例年に比べて少ない。花見のピークの土日が寒かったり、雨が降ったせいだと思う。
いつもなら植栽の陰に放置してある缶ビールやゴミがない。おゆみ野クリーンクラブカモシカ姉さんと、安堵の会話を交わした。
今年は楽だったわね。もっとゴミが多いかと思っていたけれど、さくら公園の上から見ても、花見をしている人は少なかったわ

 ところで、花見は日本人の生活習慣に完全に根付いているが何時から花見を始めたのか気になって、Googleで検索してみた。
幸いに「このはなさくや図鑑」というブログに「お花見の歴史」が載っていた(以下の記述は主としてこの「お花見の歴史」に負うている)。

 それによるとさくら名前が始めて登場するのは、古事記日本書紀に「木花之開耶姫(このはなさくやひめ)」と記載されているのが始めで、この木花(コノハナ)が「さくら」のことだという。「さくらの花のように美しいお姫様」と言う意味だ。この場合のさくらは山桜である。

 大和朝廷の時代には、すでに「さくら」をめでる習慣があり、万葉集にはさくらを歌った歌が41首登場しているのだと言う。ただしこの時代はまだ「さくら」が花の中心ではなく「」や「」の位置が高かったのだそうだ。

 この時代に、山桜を取ってきて貴族の館に移植し、鑑賞することが始まった。
万葉集に「春雨に 争いかねて わがやどの さくらの花は 咲きはじめにけり」と言う歌があり、すでに観賞用のさくらが庭に植えてあったことが分かる。

 平安時代になると、花はもっぱら「さくら」になり、古今集の春の歌134首はさくら一色になっていると言う。
みやこ大路にさくらが植えられたのもこの時代で、さくらを貴族以外の人も鑑賞する習慣が始まったらしい。
いにしえの 奈良の都の 八重桜 きょう九重に にほいぬるかな」と伊勢大輔(いせのたいふ)が歌っているのもこの頃だ。

意味いにしえの奈良の都の八重桜が、今日は九重の宮中で、常よりも色美しくさきほこっていることです 

 その後、武士の時代になると「さくら」に精神性が加わった。
武士はさくらのように潔くなければならない

 この武士の時代の代表的なさくらの歌として、源義家(八幡太郎義家)の歌が残っている。
吹く風を 勿来(なこそ)の関と思えども 道もせに散る 山桜花

意味(「来る勿(なか)れ」という名の勿来の関なのだから、吹く風も来ないでくれと思うのだが、道を塞ぐほどに山桜の花が散っているよ。その散り具合なんといさぎよいことだ

 しかし私の好きな精神性の歌は北面の武士(近衛兵)だった西行のこの歌だ。
ねがはくは 花の下にて 春死なん そのきさらぎの もちづきのころ

意味どうか今をさかりと咲き乱れたさくらの花の下で、春に死にたいものだ。できればお釈迦様の亡くなった二月の15日がいい

 さらに安土桃山時代に入り、現在の花見の様式は決まったようだ。
あの豊臣秀吉の「醍醐の花見」が花見のスタンダードになり、現在まで続いているのだと言う。

 どうやら、「さくら」 日本原種で昔から愛されていたが、 本当に「さくら」日本人の心の一部になったのは平安時代からで、③ 武士の登場とともに「さくら」に精神性が付与され、 現代のような花見の様式が決まったのは秀吉の「醍醐の花見」からだということが分かった。
うぅーん、今回は勉強になった


 四季の道の満開のさくらの花を撮ってきました。あまりに花が美しいのでここ数日は花シリーズになってしまいました。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/204102?authkey=rmyCWEnxEPE

 

 

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(20.4.2)我が家の庭が華やぐ時

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 年に1回だけ我が家の庭が華やぐ時がある。この4月の上旬から下旬までのほぼ1ヶ月間であるが、この時期庭にはチューリップ、菜の花、グラジオラス、はなももなどが咲き誇り、実に美しい。

 この庭の管理は当初はかみさんが行なっていたが、いつからかが行なうようになり、昨年の暮れに球根をたっぷり購入して庭に埋めてある。
この作業が大事なのよね。こおしておくと春一斉に花が咲いた時の気持ちはなんともいえないわ

 私も若干、土おこしぐらいの手伝いはするが、球根を植えつけるのはもっぱら娘で、古い球根と新しい球根の植えつけ方は微妙に違うのだと言う。
深さがポイントね

 そのおかげで今年も庭が華やぎ始めた。私は普段は庭の手入れなどほとんどしないのだが、この時期だけは違う。
雑草の除去や、薬品散布などを積極的におこない、見る見るうちに庭が整えられていく。

おとうさん、園芸の投資効果は大きいのよ。1000円程度球根を買ったり、苗を買ったりして植えつけると、1ヶ月以上楽しむことができるわ。
1000円なんて食事をしたらすぐだけど園芸は違うのよね

 我が家のさして広くない庭だが、花を植えて遊ぶには十分すぎる広さだ。家の前を通る人が声をかけてくれるのもこの時期だ。
まあ、本当にお庭が美しいですね

 暖かくなってきたので芝生の手入れも必要だ。亀ゴンを遊ばせながら今日(1日)は一日中庭の手入れをすることにした。
亀ゴンとの会話も弾む。

亀ゴンをようやく庭にだすことができる時期になったぞ。いままでケージの中で、狭く大変だっただろう
先生が部屋をいつも暖めてくれたので、この冬も乗り切ることができました。ありがたく思っています

ヤー、かみさんから暖房費を追加請求されてしまった。だが、春だ。亀ゴンを庭で思いっきり遊ばしてあげられるよ
菜の花を食べてもいいですか

うぅーん、娘に見つかると非難されそうだ。見つからないように食べるのだぞ

 春は本当にいい季節だ。


我が家の庭の花が咲き始めましたまだ満開とまではいきませんが写真を撮ってみました
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/2041?authkey=OfpF5U5TqpM

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(20.4.1)刈田子(かりたご)の春

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 京成電鉄おゆみ野駅の南方に、緑区刈田子(かりたご)町と呼ばれる一帯がある。
おゆみ野が近代的な都市空間だとすると、古き良き日本をそのまま残している異空間で、おゆみ野が開発される以前の農村地帯だ。

 おゆみ野駅からほぼ数百mの距離にあり、この場所を訪れる人は一様にその牧歌的な雰囲気に声を上げそうだ。
ここは日本の原風景じゃないかしら
特に春がいい。

 さらにこの刈田子(かりたご)の一角に苅田郷(かったごう)という「古民具工芸の村」があるが、苅田郷(かったごう)とは刈田子(かりたご)古名である。ここで陶芸教室が開催されている。
この一帯に住んでいる人は高梨姓が多い。この古民具の村の、いわゆる村長さんも高梨姓である。

 私はここの村長さんとは顔なじみなのでなぜ高梨姓が多いのか聞いてみた。
高梨一族は、元北信濃の豪族で、村上義清が武田信玄に攻められた時、村上氏と同盟して信玄と戦ったのだ。
しかし、残念なことに祖先は信玄に敗れた。そこで昔から関係の深かった上杉謙信を頼って一族は信濃に移った


それがどうして、この千葉に移り住むようになったのですか

上杉氏はその後北条氏とことを構え、何度も関東に進出している。
その時祖先も従軍したのだが、信濃には土地がなかったから、切り取った関東の土地をもらって住むようになったのだろう。関東のあちこちに高梨姓がある。
野田市にある野田醤油の高梨一族も先祖は同じだ


ではその時、苅田郷に住んでいた高梨一族が、ここ刈田子に移り住んだわけですね。
その後はどうしたのですか


江戸時代になって、高梨一族はこの土地で百姓をすることになった。
わしの家は本家だったし、庄屋であり豪農だったので農業のかたわら酒造りもしていた。江戸時代の絵図が残っているが、この場所で酒造りをしていた様子が描かれている。
酒造りは昭和20年までやっていたが、うまい酒だった


なぜ今、古民具の村を経営しているのですか

祖先に対する礼儀のようなものだ。こうしたものは先祖が大事に作り使用していたものだ。それを粗末に扱うことは先祖に対して申し訳が立たない。特に売れるわけでもないがね

 古民芸の村村長さんの悩みは、農業の後継者が育たず、ここ刈田子(かりたご)でも農地が遊休化することにあるらしい。
どうやら村長さんはこのあたり一帯の農民を束ねる立場にあるらしい。

ところで、山崎さん、あんた農業をしないかね。10haの農地が遊んでいる。労働力がないからだ。あんた時間はあるのだろう

ええ、そうですが、農業はしたこともないしとても勤まりそうはないですよ。農業は技術がいるし難しいですから

そうかね、おしいね、それだけの身体をしていて農業ができないかね。農業は国の基本だよ。農業さえできれば食うに困らないよ

 農業者にはとてもなれそうにないが、ここに来て村長さんと話をするのは好きだ。この近辺で日本の農業談義を聞くことのできる稀有な場所だからだ。


刈田子の春の写真を撮ってきました。私の好きな牧歌的な空間です。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/2032?authkey=Iq1PutoDCoM


 

 

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