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(20.4.4)最後の将軍 福田康夫

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 自民党幕府が地鳴りをあげて崩壊し始めた。現首相福田康夫氏自民党幕府の最後の首相になる可能性が高い。徳川幕府の最後の将軍徳川慶喜と同じ立場だ。

 ここに来て政治は完全にダッチロールをしている。日銀総裁人事では財務省の元次官2名がいづれも参議院で同意をえられなかった。

 道路特定財源の暫定税率の延長は福田首相の「道路特定財源を来年度より一般財源化する」という懸命な妥協案の提示にもかかわらず、民主党小沢氏に一蹴された。
小沢氏はさらに年金問題で国民的人気の高い、舛添厚生大臣の首までとろうとしている。

 昨年末の大連合構想で首相と小沢氏は互いに握手をした仲だが、小沢氏は民主党原理主義者の反対にあって、大連合をつぶされた。
頭にきて「俺はこんなガキのような民主党の党首なんかやだ」とだだをこねていたが、ここにきてすっかり気持ちを切り替えたらしい。
倒幕だ。一切妥協するな。福田慶喜の首をとれ小沢氏西郷隆盛になったらしい。

 実は自民党幕府の金づるは道路特定財源約6兆円の上がりにある。
一般会計約80兆円は実質的に財務省が裁いており、自民党の議員と言えどもおいそれと手をつけることはできない。
なにしろ財務省はしばらく前までは大蔵省とよばれて、実質的な国家そのものだったのだから、議員が好き勝手にできる相手ではない。

 しかし道路特定財源を所管する国土交通省は違う。ここは政策官庁ではなく、技術官庁だから金の使い道にとやかく言わない。
決められたらそのとおりに道路をつくります」いたって物分りがいい。
それに道路特定財源田中角栄元首相が日本を土建国家にするために作った聖域財源であり、小泉元首相ですらこの聖域を犯すことができなかった。

 そのためこの道路特定財源自民党道路族の使い勝手のいい財布になってしまった。
自民党道路族年間6兆円の資金を地方に配ることによって、自身の選挙基盤を固めてきた。自民党の強さは、ひとえにこの金の力だ。

だから道路特定財源がなくなったら、佐渡の金山を失うようなものだ
道路族のドン、古賀誠氏の本音である。

 小沢西郷はそのことを何より知っている一人だ。何しろしばらく前までは彼自身が田中角栄の直径の自民党道路族だったのだから手の内が読める。
ここを落とせば倒幕がなる。暫定税率で妥協はするな」激を飛ばした。

 おかげで国民は思わぬ減税に大喜びだ。4月から食料品の価格が大幅にアップしていたのにうんざりしていたが、総額で2兆6千億円の減税が実現するかもしれない。
一方苦りきっているのは地方の知事土建屋だ。
何てことだ。これでは不必要な道路が作れないじゃないか。選挙で応援しないぞ

 勝負憲法の60日ルールで、衆議院が租税特別措置法を3分の2の多数で再可決ができる4月末にずれ込んだ。

 ここで福田慶喜選択肢は2つある
一つは自民党道路族の意向どおり、暫定税率を復活する案だが、国民からは完全にそっぽを向かれそうだ。

 減税の味を知った国民が増税に賛成するはずがない。
しかも道路特定財源の使用については国土省が旅行代金やタクシー券に利用していることがばれており、天下り先に大盤振る舞いしていることも分かっている。

 3分の2で暫定税率を復活しても、民主党から参議院で首相問責決議案を出されたり、国会で道路特定財源や、年金問題をねちねちつかれて、首相は政権維持に嫌気がさすはずだ。

 何しろ福田総理は首相に指名された時「貧乏くじを引いたかもしれませんね」といった人だ。自ら望んで総理になったのではないと思っている。
こうした意識の人が次に出す言葉は決まっている。
私は権力にしがみつくような人間ではない。総選挙を行なって民意を聞く

 暫定税率を復活して選挙をしては自民党が勝てる確率はほぼ0%に近い。民主党の地すべり的勝利は確実で、前回の小泉郵政選挙の逆バージョンになり、民主党3分の2の多数を取ることも可能だ。

 自民党幕府としては最悪のシナリオになりそうだから、自民党道路族が懸命に解散選挙を押しとどめようとするだろうが、嫌気をさした首相は、徳川慶喜になるはずだ。
自民党道路族と小沢西郷とで勝手に喧嘩しろ。俺は知らん。選挙結果を尊重する
鳥羽伏見の戦いの最中に江戸に逃げた徳川慶喜と同様、政権を放り出すだろう。こうして自民党幕府の江戸城は開城される。

 もう一つの選択肢は、再可決をあきらめ赤字国債で歳入欠陥を埋める手だ。
これだと民主党は攻め口が見つからず悩みそうだから、しばらく福田慶喜の幕府は命脈を保ちそうだ。しかし今度は財務省がふくれるだろう。
首相、これでは日本国家が持ちません

 はたしてどっちになるだろうか。私の予想は前者で、再可決をしたものの政局が一気に緊迫して福田総理が最後の自民党幕府の総裁になると言う見方だがどうだろうか。

 

 

 

 

 

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