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(20.3.31)ウィニー問題は大変だ

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 先日(22日)、日本銀行松江支店の検査情報がウィニー暴露ウイルスに感染してインターネット上に流出して大騒ぎになった。
流出した資料の中には「破綻懸念先」等の情報があったというから、破綻懸念先と知られた企業は死活問題になっている。

 日銀はこの情報を掲示している2チャネルにあわてて情報の削除を依頼したが、一旦流出した情報はどのようなことをしても削除できないのがウィニーの世界だから、後の祭りだ。

 これでは日銀考査の権威は丸つぶれと言っていいだろう。
お宅の銀行のセキュリティーレベルは危険な水準にあります
そうですか、日銀の松江支店並みなのですね

 実はウィニー問題については3つの別個の問題があるのだが、一般にはそのことが理解されていない。
3点とは以下の内容をさす。

① ウィニーを開発したことが問題なのか
② ウィニーの利用方法を悪用することが問題なのか
③ ウィニーに取り付く暴露ウイルスによって情報が漏洩することが問題なのか

 日銀松江支店の例は上記の③にあたる。

については、開発者の金子勇氏が逮捕され、2006年12月、一審で有罪判決を受けた。著作権法違反の幇助(ほうじょ)で150万の罰金の支払いを命じられている。
金子氏はこれを不服として控訴しているが、私の判断は金子氏は無罪である。

 金子氏が幇助をしたと言うのは、姉とのメールで「悪貨が良貨を駆逐するのはいつの時代でもそうで、悪用できるようなソフトは特に宣伝しないでも広まるね」と言ったことがあげられているが、これは一般論としてはまったくそのとおりなのだから、単に常識を述べているに過ぎない。これをもって幇助と言うのには無理がある。

 自分自身が著作権法に違反したわけでも、ウィニーを悪用した人を直接指導したわけでもないので、幇助は言い過ぎだ。
私は上告審では無罪になると想定している。

一方、ウイニーの悪用については断固とした取締りが必要だ。
ウィニーはファイル交換ソフトの一種だが、ウィニーを使用している人約50万人の約9割は違法使用と推定されている。

 ウィニーが違法ソフトと言われている最大の理由がこれで、音楽ファイルや映像ファイルが無断で無料配信されているのだから、著作権保護団体としては見過ごすわけにはいかないはずだ。
年間の損失額は約100億円と言われているが、中国や東南アジアに多いDVDの違法コピーをネットで行なっているのだと思えばいい。

 しかし、この対応について総務省は以下のような実に不可解な判断をしている。

 ウィニーはサーバーを使用しないパソコンTOパソコンP2Pという)で通信を行なうのだが、当然ながらプロバイダーのサーバーを経由する。通路として利用するわけだ。
その時サーバーの通信負荷が異常に高まり、それがプロバイダーの悩みの種だった。ウィニーによるファイル交換データ量が多いからだ。

正式なお客様のメール交換にも支障が出るウィニーをなんとか排除できないか
そこでプロバイダーのぷららが「ウィニーを検知したら、その通信を遮断したい」と総務省に届け出たところ「通信の秘密保持を定めた電気通信事業法に違反する」ので駄目だというのだ。
ウィニーかどうかを知るためには電文を見ることになるが、それが「通信の秘密」に抵触すると言う。

 信じられないような判断だウィニーの利用者の約9割は違法行為をしており、そのためにプロバイダーのサーバーがまともに動かなくなっているのに、その対応をプロバイダーがしてはいけないと言うのだ。
総務省は違反行為者の味方なのか」世間があきれた。

通信の秘密保持」などという建前論をいっている場合でないのは空港の手荷物検査と同様で、飛行機が爆破されるよりは手荷物チェックをしたほうがよいと言うのと同様だ。
ネットの世界ではウィニーはアメリカのハリケーン並みの猛威をふるっている。

 総務省も世間の反発の大きさにあわてて、ようやく最近になって協議会を発足した。悪質利用者へ警告したり、ネット接続を停止する等の措置をとるための協議を始めたのだが、なんとも後手後手と言う印象は否めない。

③の暴露ウイルスについては、「著作権団体があまりに違法コピーが蔓延するのに頭にきて密かに開発した」とうわさが出たいわくつきのウイルスだ。名前をAntinnyと言う。
いわば「目には目を」と言うわけだが真偽のほどは分からない

 当初は「ウィニーで違法コピーをしていたのだから暴露ウイルスに感染しても自業自得だ」と同情されなかったが、日銀、裁判所、警察、自衛隊、公官庁、新聞社等のパソコンが暴露ウイルスに感染し、情報が漏洩するようになって、情勢が一変した。

これは大変だ。普段はまじめな生活をしている人が、違法コピーに手を染めている。被害はどこまで拡大するかわからない

 あまりに社会的影響が大きくなりすぎてほおっておくことができなくなった。
政府はあわてて公官庁パソコンウィニーインストールすることを禁止した。
それはそうだろう。日銀考査の金融機関への通知で「この情報を第三者に流失させた場合は、金融機関の責任を問う」なんて言っておきながら、自分で流出させては立場がない。

 現在では、ウィニーは会社を含め公的な使用は禁止になっており、使用しているのは個人だけと言うことになっている(ただしこれも建前だけの可能性が高い)。

 なお個人でウィニーを利用している人には以下の注意が有効だ。

 まず常識としてウィニーには暴露ウイルスが取り付くと思ったほうがよい。当然アンチウイルスソフトはあるのだが、これは暴露ウイルスアンチウイルスソフトの競争だから、常にワクチンインストールしていなければならない。

 特に社会的地位のある人から情報が漏洩した場合は、自分の地位を失うことは確実だから、ただで映像ソフトを入手したことが、高い代償になることは受けあいだ

 なお、すでにノリでウィニーインストールした人は直ちにアンインストールすることを勧める。その時自分がパソコン操作に不慣れな場合は必ずベテランの人にウィニーが削除されたか確認したほうがよい。
完全に削除することもそれなりの技術が必要で、消したと思っても残っている場合があるからだ。

だから通常のパソコン利用者はウィニーを利用しないのが一番だ。


 

 

 

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(20.3.30)朗読会に参加した

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 先日(27日)、ちはら台のコミュニティーセンターで行なわれている「目から耳から本の世界へのいざない」という朗読会に参加した。
この朗読会は2ヶ月に1回の割合で開催されている。

 今回のプログラムは、伊集院 静氏の「陽だまりの木」だったが、私自身は伊集院 静氏もまた「陽だまりの木」も知らなかった。
この朗読会のよさは、自分がまったく知らない作者の小説に触れられることだ。

 コーディネーターのYさんが「この時期にふさわしいテーマとして、かなり前からこの本の朗読を決めていました」と紹介していた。
読み手は私もよく知っているHさんだったが、トレーニングをよくしたと見え、なかなかのできばえで朗読を楽しめた。
Yさんが「Hさんは、山崎さんを凌駕したのではないかしら」と言っていたが、そのとおりだと思う。

 「陽だまりの樹」という題名は、手塚治虫氏の漫画にもあって、そこでは「陽だまりの樹は一見立派な枝振りで立っている木だが、中身が空洞化している」という意味に使われていた。幕末の徳川幕府を揶揄(やゆした言葉である。

 伊集院 静氏の「陽だまりの木」も同じ意味かと思っていたらまったく違っていた。

 この小説の主人公は65歳になり、今まさに定年を迎えるサラリーマンである。妻に先だだれて一人で暮らしている。
当初は町工場に過ぎなかった会社が、主人公が定年を迎えた時には押しも推されぬメーカーに成長していたが、主人公自身は会社が大きくなるにつれ会社の方針とあわなくなり窓際に追いやられている。

 しかし、本人はたとえ窓際の仕事でも誠実にこなしてきたが、今まさに定年を迎えた時、後輩から「本当に長い間ごくろうさまでした」と言われたことから自分の人生を問い直す行動が始まる。

たった、それだけの、それだけの言葉で済むことでしかなかったのか
そして、主人公は過去40年間、通勤電車の車窓から見ていた高台に静かに凛として立っている陽だまりの木に会いに行こうと決心する。

 この場合の陽だまりの木は実はひたすら誠実に生きてきた彼自身のシンボルであり、それゆえ主人公の気持ちを陽だまりの木に聞いてもらいたい衝動に駆られるのだ。

 しかしその木は存在しなかった。実は数日前にこの高台の家の取り壊しと同時に、近くの公園に移設されていたのだが、当初その事実に気づかなく、主人公は悲嘆にくれる。

 しかし、ようやく陽だまりの木が存在していることが分かり、公園に行って喜び勇んでその木の下で一日過ごすのだが、そこで小さな町工場の少女に出会う。
そしてその町工場を覗くことによって、彼は昔の小さかった町工場で懸命に働いた自分をおもいだし、この工場に再就職を果たそうとするところで、この小説は終わる。

 陽だまりの木とはかれ自身であり、高台の一等地から、工場が密集している公園の一角に移されたが、彼自身も小さな工場に自分自身を見出すと言うストーリーだ。

 この小説の朗読を聴きながら、あまりに自分自身の経験と乖離していることに驚いた。同じなのはいずれも出世しなかったと言うことだけで、後の行動パターンはまったく異なる。

 私にも後輩から「本当に長い間ごくろうさまでした」と言われたが、実に素直な気持ちで聞いたものだ。
やれやれ、これで気苦労の多かったサラリーマン生活が止められる。楽しい毎日が始まるぞ」そう思ったものだ。
だから、「たったそれだけの言葉で・・・」なんて思う主人公の気持ちが理解できなかった。
本当にそう思うだろうか。伊集院 静氏はサラリーマンを知らないのではないか

 しかしGoogleで検索してみると、意外とこの「陽だまりの木」の評判はいい。主人公に感情移入している人が多いのだ。

うぅーん、うなってしまった
私の方が異質で、主人公のように「それだけの言葉で評価されては心外だ」と思うのが普通なのだろうか。

 これは世の中の定年退職者の方にその時の気持ちを聞いてみるのが一番だと思われる。


 定年退職のときに「長い間ごくろうさまでした」と言われてどのような気持ちになりましたか。

 



 

 

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(20.3.29)落書き消しは大忙しだ その2

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 京成おゆみ野駅駐輪場が再び荒らされた。この事実を私が知ったのは、毎日見ているAさんのブログに記載されていたからだ。
しかし自分ではこの場所の前の四季の道を毎日清掃しているのに気がつかなかった。

 この駐輪場は前から問題があって、駅から遠すぎるために誰も使わない。ここにある自転車はほとんどが盗難にあって壊され、そのまま放置された自転車である。まともな自転車は存在しない。
壊されたバイクも散乱している。

 この場所がひどく荒れていることが四季の道から見える程度になると清掃をすることにしていたが、普段は近寄らなかった。
ここはどうも近寄らないほうがよさそうだ」何か犯罪の臭いがする。

 ところが先日、この駐輪場の壁にひどい落書きがされたと言う。Aさんのブログを見た翌日確認しに行ったが、いつもの稚拙な文字で落書きがされていた。

 落書きにも種類と言うものがあり、絵画系文字系に大別される。
一般に絵画系にはかなり念入りに描いたものがあり、本人は芸術家のつもりになっているらしいことが分かるし、実際に相応の傑作もある。

 一方文字系の場合は書かれた内容はほとんど稚拙なもので、今回も「喧嘩上等」と書かれていたが、知性のなさを露呈しているようなものが多い。
せめて「四条河原の落書」程度の面白さがあったらと思うが、いまだかつてお目にかかったことがない。

 しかし学校が休みになるとこの種の落書きが増えるのは毎度のことだ。
おゆみ野クリーンクラブは千葉市の落書き防止条例に基づく「落書き消去活動に対する支援」を受けているので、さっそく落書き消しに出かけることにした。
メンバーはいつもの I さんと二人である。
「 I さん、また付き合ってください
ええやりましょ

 落書き消しの鉄則即消すことで、ほおっておくとたちまちのうちに落書きだらけになってしまう。
今日もとりあえず綺麗に消しておいたが、気の重い作業だ。

主よ、この街がふたたび落書きだらけになりそうです。主の御言葉にしたがって落書きを消していますが、ロドリゴは疲れてしまいました。
主よ、どうかこのロドリゴの弱き心をお救いください

ロドリゴよ、狭き門より入るのじゃ。さだめを受け入れなさい

主よ、落書き消しがロドリゴのさだめなのでしょうか
そうじゃ、ロドリゴよ、くじ引きでそう決まったのじゃ


落書きの消す前と消した後の写真を掲載します

http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20328?authkey=wtmXTcUFjnM

 

 

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(20.3.28)体力低下が始まった

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 私の体力が信じられないような勢いで低下しているのを知ったのは、久しぶりに通勤電車に乗ったからである。
ほぼ1年半前まで毎日のように乗っていた鎌取、東京間の距離がこんなに長く苦痛を伴うものとは知らなかった。

 たまたま総武線経由直通列車に乗ったのだが、立っているとしばらくしてめまいがしてきた。そのうち吐き気までしてくる。懸命につり革につかまっていたのだが、それから後の東京までの長さと言ったらたとえようもない。

 どこかで降りて一息つきたかったが、この日は武蔵五日市葬儀に参列しなければならない。遅れるわけに行かないのでひたすら我慢した。

 しかしどうしたことだろう。定年後柔軟体操や、JOGを欠かさず行なってきたのにこの有様だ。通勤電車に乗る体力がなくなっている。
年齢のせいにしたかったが、必ずしもそうとばかりはいえない。
最近の私の運動はどこか手抜きがあり、筋肉が全体としてそぎ落ちてしまっている。

 鏡を見るとかつて隆々としていた洗濯板みたいだし、腹筋はとうになくなってぶよぶよだ。背筋などはどこにあるのと言う状態だ。
ひざの周りの大腿四頭筋が消えてから久しい。

こりゃ、駄目だ。鍛えなおさなければ使い物にならない」深く反省した。

 しかしこうした状態になった最大の要因は坐骨神経痛にある。坐骨神経痛になってから何をするのも億劫になっている。
走り始めや歩き始めに相当の痛さを我慢しなければならないので、運動の強度は必然的に弱まってしまった。

 幸い、帝京市原接骨院坐骨神経痛の手当てを受けている。
先生、坐骨神経痛は直るものでしょうか。私は本当は諦めているのですが
山崎さん、山崎さんのお尻の筋肉が柔らかく揉み解されれば必ず直ります。山崎さんの筋肉は今、石のように硬いので、これが神経を圧迫しているのですよ」

 先生の言葉に希望が持てるようになってきた。それならもう一度筋肉を鍛えなおすことができる。
坐骨神経痛を治しながら、かつてのトレーニングを再開することにした。



主よ、どうかこのロドリゴのわがままをお許しください。ロドリゴは今、心ではなく肉体を鍛えるために旅に出たいのです
なに、精神ではなく肉体とな・・・・(驚き)

主よ、どうか私のわがままをお許しください
いや、ロドリゴ、実は先日エンジェル学校の職員会議があってな。最近エンジェルが100m飛び競争で、50mも飛べないことが分かったのじゃ。
このままでは春のエンジェル祭でエンジェルがばたばたと落ちてしまう。
そこで優秀な体育教師が必要となり、ロドリゴ、お前を推薦したところじゃ

なんと、主はそこまでこのロドリゴのことを・・・・・・・・(涙)
うむ、皆の話ではロドリゴの頭は鶏なみで、とても神の言葉を覚えることもできぬが、体育だけは5だと言っておったのでな

主よ、主はそのような讒言をお信じ遊ばされているのでしょうか(悲しみ)
安心いたせ勿論そのようなことはないぞ。わしは皆に言っておいた。『ロドリゴが鶏なみであるはずがない。いもむし程度の知識はある』とな

は?????」


武蔵五日市の山村風景の写真を撮ってきました。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/2031502/photo?authkey=NzaGdoARAvk#s5182505350578693106

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(20.3.27)新銀行東京のメルトダウン

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 新銀行東京メルトダウンし始めた。メルトダウンとは、原子力発電所などにおいて原子炉が耐熱限界を上回る高熱により融解、破損することであるが、もはや新銀行東京は回復不能だ。

 都議会は都知事の釈明演説と交換に、400億円追加出資を認めたが、この金はまったくの無駄金に終わるだろう。
すでに出資金約1200億円に相当する累積赤字が発生しているのだから、誰が見ても新銀行東京倒産企業だが、石原都知事は武田信玄になったらしい

よいか、新銀行東京が倒産しても、その事実を3年間都民に伏せ、生きているように見せるのじゃ
オヤカタ様、どうしてそのような措置が必要なのでございましょうか
わしの都知事の任期が3年後には切れる。それまではなんとしてもこの事実を秘すのじゃ。そのための維持費400億じゃぞ


 もっとも石原都知事としても単独で生き残れるとまでは考えていないないらしい。都議会の答弁で「外国ファンドの方が新銀行東京の価値を評価しており」「外資との提携を模索している」と言っている。

 すでに11の金融機関からそっぽを向かれて、あとははげたかの異名を持つ投資ファンドしか相手にしてくれないらしい。
しかしこれとても期待しないほうがよさそうだ。

 覚えておられるだろうか。日本長期信用銀行が投資ファンドリップウッドに買収された経緯を。
長銀新銀行東京など比べ物にならないほど経営規模の大きな日本を代表する金融機関の一つだったが、政府の資金を約8兆円つぎ込み、うち約5兆円で赤字部分を清算した後、たった10億円リップウッドに売却された。

 当時でさえ総資産20兆円のまったく赤字のなくなった銀行が、10億円なのだ。これが投資ファンドの実態である。

 長銀に比較して総資産が40分の1程度で、貸出先は無担保無保証の中小企業先の債権を、いったい誰が購入するだろうか。
投資ファンドにとって、証券化する優良な貸出先がない新銀行東京を買収するメリットはどこにもない。

 結局新銀行東京は、預金を預金者に返し、貸出しはできるだけ回収し、新しい融資はまったくすることができず、自然消滅する以外に手はない

 現在の預金は4000億相当だが、これは早晩ゼロになると思わなくてはいけない。新銀行東京はこの返済財源がないのだから、東京都は全額貸付によって対応せざるを得ない。

 この4000億の都の貸付が回収されるかどうかは、新銀行東京の貸付・保証金約3000億円の回収の如何による。
現在の都の推定では4年間で300億円未回収になる予定だが、これは大アマな数字に過ぎる。

 新銀行東京の融資先は、都銀や信金がもてあました最も経営状態の悪い企業をたらいまわしにした先だ。
お宅にはこれ以上融資はできません。しかし幸いに新銀行東京と言う駆け込み寺があります。そこに行ってみてください。
なお、この銀行は融資をコンピュータで審査していますので、決算書は相応の内容が必要です。ただし融資後のモニタリングはいっさいありません


 実際は金融庁の検査が入ったら、すべてが査定先になると思ったほうがよいほどの経営状態が劣悪な取引先がほとんどだ。

 おそらく新銀行東京はこの3000億円のうち回収可能なのはよくて50%、最悪で80%回収不能と思ったほうがよい。

 結局、新銀行東京約1200億円の出資金をすべて使い尽くし、さらに400億円を業務運営費として費消し、現在の貸出・保証金のうち1500億円から2400億円程度回収不能となって、自然消滅する以外に手はない。

 だから石原都知事がこの銀行設立で、無駄にする金額は合計で3100億円から4000億円の間になりそうだ。

 この点で、前回選挙の石原都知事の選挙対策本部長をした、佐々淳行氏(元内閣安全保障室長)が、毎日新聞のインタビューに答えて実に興味深い談話をしていた。
新銀行は石原知事がはじめからリスクを覚悟で中小企業を救済するための徳政令として、義侠心から作った銀行だ。
こんなことを非難するのではなく)赤字だった都財政を再建させた知事の功績を評価すべきだ


 そうなのだ。これは徳政令だったのだ。
金は返す必要はないぞ。ただ借りたふりだけはしろ

 もともと回収など考えていなかったことは前の代表執行役仁司氏の行動を見れば分かる。
しかし石原都知事はこれを徳政令とは言わず、銀行業務だと都民を欺いた。この責任はやはり取るべきだろう。

 昨日(25日)の都議会で石原都知事はしぶしぶ都の責任は認めて、どうにか400億の追加出資を認めてもらいたいと答弁した。
しかし、石原都知事から都民を欺いたことの釈明は聞かれなかった。

 現宰相福田康夫氏は側近にそっと漏らしたという。
この世の中で私の意のままににならないものが3つある。一つは日銀総裁の人事、二つ目が道路特定財源の予算措置、そして最後が石原都知事の責任問題だ


本件と関連する記事は以下の2つです

それでも武士か 石原都知事
石原都知事のガダルカナル

 

 

 

 

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(20.3.26)病院通いが始まった

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 退職してから1年半、ほとんど病気もせず病院に行くこともなくなったと威張っていたら、なんてことはない、ここにきて一斉に病院通いが始まってしまった。

 私は前から右足の坐骨神経痛に悩んでいたのだが、持病とおもって諦めていた。しかしだんだんとひどくなる。
今までも歩いたり走ったりするとひどい痛みに悩まされていたのだが、5分程度我慢していたら麻痺して痛みが和らいでいた。
しかしだんだんと和らぐまでの時間がかかるようになってくる。
うむ、これはおかしい、何とかしなければ

 悩んでいたらちはら台走友会会長Yさんから、帝京市原接骨院といういい医院があって、そこで自分も見てもらっているという。
初日は1500円だが、その後は500円で当然保険も利用できる。腕も確かだから行ってみたら

 さっそくでかけて行ったが、先生は気さくな若いスポーツマンドクターだった。トライアスロンの選手だという。

山崎さん、山崎さんのお尻の筋肉は極端に硬くなってますよ。これではがちがちの筋肉に坐骨神経が圧迫されて痛むのは当然ですよ」という。
私は他人のお尻をさわった経験がないので、自分のお尻がそんなに硬くなっているとは知らなかった。

そんなに硬いですか
通常はここまで硬くなりません。こうなる前に医者通いになるはずですが、山崎さんは他の筋肉でカバーしてきたみたいですね

 指圧をしてもらうと飛び上がるように痛い。ほとんど涙をこぼさんばかりになる。
うぅー」うめいてしまった。

 確かにおかしな兆候はここ数年あった。私は二階に寝ているのだが、朝起きたときに階段をまともに降りられないのだ。筋肉がつっぱった様な状態になってしまって、手すりにつかまらないと降りられない。

 1時間程度柔軟体操をするとようやく身体が動くようになるが、考えてみればこれは異常だ。
家にいる亀ゴンは寒いとまったく身体が動かないが亀ゴン並になってしまった。

 現在、帝京市原接骨院週2回通っている。身体をケアしなければこれ以上マラソンができないような状態だ。

 ところが坐骨神経痛だけかと思っていたら、急に歯が痛み出した。見てみるとかぶせてあった金属が歯から抜け落ちている。
仕方がないので知り合いの氏家歯科医院に通うことにした。

 氏家先生小谷小学校で同じ評議員をしているので、気楽に相談できる。おおらかで優しい先生だ。
先生どうでしょうか
見てもらったら、これ以外にも虫歯があったり、歯茎と歯の間に埋めていた材料もなくなっていた。
まあ、みんな治しましょう」先生から言われてしまった。
歯科にも当分通わなくてはならない。

 もう一つの悩みは霞み目だ。パソコンを見ているとある部分が霞んで見えなくなったりする。
眼鏡のせいなのか病気なのかさっぱり分からない。とりあえず眼鏡を変えてみることしたが、これも場合によったら医者通いだ。
緑内障だったらどうしよう。耳もまともに聞こえないのに目まで見えなくなったらヘレンケラーなみだ

 なんてことはない。元気だなんて威張っていたらオーバーホールが必要な中古自動車のようになってしまった。
61歳にもなると身体の取り扱いが実に難しい。動いているだけでも奇蹟なのかもしれない。

主よ、ロドリゴも年をとってしまいました。主のお召しの時間が近づいたのでしょうか
ロドリゴよ、神の国では医療費のUPがあって医者に通うのも大変なのじゃ。保険のきいている日本で治療を受けて、いましばらくそこにいてくれまいか

主よ、このロドリゴの信仰心をお疑いなのでしょうか
いや、ロドリゴよ、お前が神の国で医療費を払ってくれるかどうかが心配なのじゃ

 

 

 

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(20.3.25)ネットワークの時代

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 つくづく現在はネットワークの時代だと実感している。
私が風景スケッチ画を描いている花牟礼祐一さんの紹介をおゆみ野walkersの「この人に会いたい」に投稿したのはこの2月5日だが、幸いにも多くの方がこの紹介記事を読んでくれている。

 アクセス解析で調べてみたら、花牟礼さんの記事を直接検索した件数が約200件、このほかにトップページを見た件数が約200件だから、この種の記事としては相当数の方がこの記事を見たことになる。

 私としては「紹介記事の内容がよかったからだ」といいたいのだが、実はそうとばかりはいえない。
コンピュータの世界では内容の良し悪しのほかに、検索の良し悪しが重要であり、はっきり言ってしまえば検索に引っかからない記事は存在しないと同様なのだ。

 花牟礼祐一さんの記事に到着するには、Googleで「花牟礼祐一」と入力すれば当然たどり着けるのだが、それだけでは不十分だ。
花牟礼さんの「絵はがきにならない風景スケッチ」というHP(ホームページ)を開くと、トップ画面におゆみ野walkersの「この人に会いたい(花牟礼祐一さん)」とのリンクがはられていることが分かる。

 リンクの紹介もされていて「リンクをお願いしている「おゆみのwalkers」さんの中に、・・・「この人に会いたい」のコーナーがあります。先日、そのコーナーの取材を賜り、改めまして私自身の紹介をアップして頂きました。さすがに人生経験豊かなライターさんによる客観的な紹介記事で、非常に私の人とナリが判りやすくまとめ挙げられており、私自身も様々な発見をさせていただいた思いです」と書かれている。

 その結果花牟礼さんのHPを見られた方の多くが、「この人に会いたい(花牟礼祐一さん)」のページを見るようになる。
それ以外にも私のブログおゆみ野walkrsのブログからもリンクが張られているので、そのリンクをたどって花牟礼さんの紹介記事にたどり着くことができる。

 アクセス解析で調べてみると、花牟礼さんのHPからのリンクが約40件、私のブログからのリンクが約40件あった。おゆみ野walkersからのリンクも多いのだが、これは「この人に会いたい」全体の数字なので、花牟礼さんの記事に直接結びつく件数は分からない。

 ネットワークがいかに重要かということだが、これは「この人に会いたい(金坂邦郷さん)」の場合にも当てはまる。
金坂さんの記事を検索する人も大変多いのだが、これは金坂さんが主催するHP(おゆみ野タウン情報)」を見た方が、「この人に会いたい(金坂邦郷さん)」の記事を読むからだ。

 今回の経験で、ネットワーク、わけてもリンクの重要性を再認識してしまった。
検索に引っかからない記事はそもそも存在しないのと同様なので、ブログの作成者はいかに適切なリンクを張るかを考慮することが大事だ。
本音ではブログの製作者としては、「内容さえよければ見てくれるはずだ」といいたいところだが、そういえないのがつらいところだ。


 ところで、花牟礼さんのHPが更新されていて「2008年3月 2007鹿児島スケッチ・後編42点の追加がされています。おゆみ野四季の道のブログのリンクから飛べますので検索をお願いします。

(注)このブログを書いていたら、市民ネットの福谷議員が福谷議員のブログ(福谷章子の日記)に議員間のネットを張ったことを紹介していた。
さすが」と感心してしまった。

 

 

 

 

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(20.3.24)最後の植民地帝国中国の苦悩

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 最後の植民地帝国中国が苦悩している。チベットで暴動が発生し、中国当局の発表で約20名、亡命政府の発表で約100名の死者が出たと言う。暴動はチベットだけでなく周辺のチベット人居住地区まで拡大した。
死亡者数については、中国当局の発表は天安門事件での過小報告の前科があるから、おそらく亡命政府が言う数字に近いのだろう。

 中国の放送局が放映した映像では、ラマ僧や一般人が商店を壊したり、自動車をひっくり返したりしていたが、武装警察が発砲する場面は伏せられていた。

 今回の暴動は89年天安門事件の時以来だが、その時の暴動を鎮圧して鄧小平のお気に入りになったのが、現在の最高指導者胡錦濤だから歴史の皮肉だ。

 北京オリンピックを控えて中国首脳も頭が痛いだろうが、元はと言えば中国がチベットを植民地にしたのが原因なのだから自業自得と言うものだ。

 中国を植民地帝国と呼ぶのを不思議に思う人がいると思うが、これは事実である。
植民地とはチベット、内モンゴル、ウイグルの3箇所をさす。

 チベットが現在の中共政権によって植民地化されたのは1950年だから、すでに半世紀以上も前のことだ。その前年、中共政権蒋介石国民党軍を台湾海峡に追い落として、国内統一を成し遂げていた。

 私は長い間「なぜ中共の人民解放軍が1950年にチベットに侵入した」のかその理由が分からなかった。
なにしろチベットは4000~5000mの高地にある貧しい地域であり、ここにたどり着くには今の感覚で言えば登山道しかなかった。

 先日NHKで放送された茶馬古道がそれだ。見た方があれば分かるが、とても普通の人が通れるような道ではない。川には橋がなくワイヤーロープで馬を渡していた。

 こんな場所にせっかく統一がなって平和が訪れたのに「なぜ軍隊を派遣したか。毛沢東は頭がおかしかったのではないか」と思っていた。

 しかし、そう思っていたのは私が世界史の法則を知らなかったからで、井沢元彦氏の「逆説の日本史」を読めがこれが普通だと言うことが分かる。

 日本においては豊臣秀吉が国内統一後の有り余った軍人の失業対策として朝鮮半島に出兵したし、アレクサンダー大王はギリシャ統一戦争後に東方遠征に出かけた。ナポレオンチンギスハーンも同じだ。

 毛沢東は国共内戦に勝利した後の、人民解放軍の失業対策に悩んでいたのだ。何しろ当時の中国はまずしく、とても大量の人民解放軍を養うことができない。
国内戦は終わった。もう君たちに食わせるものはない。食い扶持はチベットに行って自分で調達しろ」と言うことだ。

 幸いにチベットは清朝時代に清の版図に組み込まれていた。実際はほとんど独立国だったが、形式上は清王朝に服属していた。

 それが、清朝滅亡後は服属する相手がなくなったため、完全に独立国の様相を呈していたところに、食詰浪人のような人民解放軍が押し寄せた。
ここは元、清朝の領土だった。だから今度は中共に服属しろ。飯と女をよこせ

 チベットダライラマを中心としたいわゆる神聖政治をしていたので、軍隊はまったくなく、たちまちのうちに人民解放軍に占領されてしまった。

 もっとも中国に言わせると「僧侶と貴族による暗黒の封建農奴社会から人民を解放した」のだから「チベット人民は幸福になった」と言うことだが、これは宗主国常套句で、日本も同じようなことを朝鮮半島の住民に言っていた。

 実際は言うことを聞かないと、男性は断種を強要され、女性は中国兵による強姦が日常的に行なわれていたと、国際法曹委員会が報告している。
中国は長いことこうした事実を隠していたが、ハリウッドが「セブンイヤーズ イン チベット」というブラッド・ピット主演の映画を作って、この事実を暴露した。

 中国は頭に来て抗議したが、当然のことだがハリウッドはその抗議を無視した。
おかげで人民解放軍の高級将校が、日本の皇居にあたるポタラ宮に土足で入ってきて、ラマ教の最も崇高な行事である砂で描いたマンダラを蹴飛ばして壊すシーンを見ることができた。

 その後ダライラマ14世が人民解放軍の圧制に耐えかね、蜂起したのが1959年だが、たちまちのうちに蹴散らされ、ダライラマ14世はインドに亡命した。
インド北部ダラムサラにあるチベット亡命政府がそれだ。

 ここからはホームズワトソン君に登場願おう。

ホームズ、チベット人が機会あるごとに独立しようとしているのは分かるが、なぜこの時期に再び暴動が発生したのだろうか
チベット側から言えば、やはり北京オリンピックをひかえ、世界の目が中国に注がれているこの機会を利用したいと言うのが一番の理由だろう。

 しかしそれだけとはいえない。今回の暴動に多くのラマ僧が参加しているが、これはラマ僧をはじめとするチベット人の精神世界が脅かされているからだ

精神世界が脅かされていると言う意味がわからないな
うん、実は中共政権は政治は中国共産党の支配下においたが、ラマ教と言う精神世界には手をつけなかった。

そのためチベット人がチベットを認識する最後の手段がこのラマ教だったわけだ。

ところが、改革解放の波がこのチベットにも訪れ、中国本土とチベットの間には3本の高速道路が開通し、さらに2006年チベット鉄道が開通してから多くの観光客がラサに来るようになった

観光客が問題なのかい
中国人の商才と、観光客の宗教への無理解が問題なのだ。
宗教絵画や仏像やその他の宗教用具を中国商人が買いあさり、それを観光客に高く売りつけている。
観光客は宗教用具を単なるお土産としか扱わない。

ラマ僧やチベット人からからみれば自分達の最後のよりどころの精神世界を土足で踏みつけられている気持ちになり、チベットが物質文明に汚染されたと思うようになったのだ


それでラマ僧が立ち上がったわけか。イランのホメイニ革命とよく似ているね。ところで今後チベット問題はどう展開するだろうか
現在の人民解放軍の力は圧倒的だから、暴動は鎮圧されるだろう。
チベット問題で中国がゆれることはないが、反対に中国がゆれれば独立運動が燃え盛るだろう。今のところそれがいつかはちょっと予想できないけどね

 

 

 

 

 

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(20.3.23)ブログの書き方

おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
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 私は多くの人にブログを書くことを勧めているのだが、何人かの方から書き方が分からないと言う言葉を聞いた。
山崎さん、そんなことを言ったって何をどう書いていいか分からないんですよ。それに自分の書いたものなんて読む人もいないんじゃないですか

 私は過去1ヵ年以上ブログを書いてきている。ならばその経験から今回はブログの書き方についての私のノウハウを公開することにした。

 ご存知のように私の記憶力は極端に悪い。人の名前や地名などは聞いた端から忘れてしまう。感動的な映画を見ても一日寝ると、細部はほとんど忘れてしまう。

 家族からは「鶏並みの記憶力だと」笑われている。あの三歩歩くとすべてを忘れる鶏のことだ
そんなひどい状態でもブログは書けるのだが、その最大の武器Google検索だ。

 ありがたいことに現在はGoogle検索で分からないことはない。特にWikipediaという無料の百科辞典ができてからは100%これに頼るようになった。
もしWikipediaに書かれてない場合でも、丹念にブログを検索すれば必ず情報は見つかる。

 見つかった情報を、ブログ作成画面コピー・アンド・ペイストして写しておく。これで素材はばっちりだ。
こうして私のように「記憶力0%に近い人間」でも、百科辞典並みの物知りに変身する。

山崎さんは実に物知りですね
いやー、それほどでも」なんて言っているが実態はこういうことだ。

 しかし次からが重要だ。こうした素材を利用して文書を作成するのだが、何らかの意味で付加価値を高めた文章にしないといけない。
新聞やテレビを見れば分かる情報では何の意味もないし、中身がなければさらに悪い。

 付加価値とは、その人の独自な経験や、愉快な内容、あるいは一般とはまったく違った見方、新聞等が表面的な解説をしている時に本質をえぐるような記事がそれにあたる。

 私はよくウルトラマラソンの記事を書くが、これはこのような経験をする人が少ないからであり、おゆみ野四季の道の清掃活動については、他にこれを記載する人がいないからである。
また私のブログに冗談が多いのも、書いた本人が笑ってしまうほど楽しいからだ。

 最近はよく評論を書くが、これは世の中の動きがうまく理解できないからである。
資料を集め、論理を組み立てているうちに「なんだ、これはそう言うことだったのか」なんて理解することができるので、実に楽しい。

 実際は自分の頭の整理のためにやっているのだが、出来上がった文章はそれなりに筋が通っているので「山崎さんの評論はなかなかのものですね」なんて言ってくれる人もいるが、種をあかせばそういうことだ。

 人の話を聞くのも実にためになる。それが独特の経験だと分かれば絶対に記憶しておく必要がある。
私は名前や地名はすぐ忘れるが、幸いなことに話のストーリーは覚えていられる。
私のブログに会話が多いが、それはそうして集めた素材を使用している。

 また写真の添付は実に重要だ。言葉の説明よりも写真を見れば分かることはいくらでもある。
だから私はどこに行くにもデジタルカメラを持っていき、できるだけブログに添付するようにしている。

 ただし若干の注意が必要で、写した写真をそのまま貼り付けるのはやめたほうがよい。特に暗い写真や、ターゲットが小さすぎる写真は問題だ。
私はPicasaで必ず編集するが、編集ソフトはいくらでも入手できるのだから必ず編集することを薦める
写真も文章と同じようにシェイクアップが必要だ。

 最後にこれは気持ちの問題だが、基本は毎日書くことだ。サラリーマンの場合は仕事が忙しくてとてもできないだろうが、定年退職者時間が自由に取れる人は絶対にそうしたほうがよい。

 それと言うのも書き方もトレーニング効果と言うような物があって、書けば書くほど文章は練れてくる。運動と同じだと思えばよい。

 以上で、私がブログを書いているノウハウのすべてなのだが、どうだろう、ブログを書く気持ちになっていただけただろうか。


ブログを書く気持ちになれたでしょうか

 

 

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(20.3.22)散歩おじさんからの便り

おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
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 四季の道を毎日2周散歩していた散歩おじさん、ふくろはぎに軽い肉離れを起こして散歩を取りやめたのは1月の下旬だ。
その後、1ヶ月以上リハビリをしていたが、ようやく3月になって散歩に復帰した。

 その間私は多くの人から散歩おじさん消息について聞かれたものだ。散歩おじさん四季の道ではなかなかの人気者なのだ。

Aさんを最近見ないけど、山崎さん、消息を知りませんか
今、ふくろはぎに肉離れをおこして散歩を中止しているのですよ。でもそのうち復帰するはずです
そうか、あの人の散歩は半端じゃないから、身体に負荷をかけすぎたのかな

 3月に入って復帰した散歩おじさんからメールが入った。復帰挨拶だ。
散歩を取りやめていた間は)遅寝・遅起きの習慣がつき、7時前に起床するのが、とても辛く感じております。

 (
散歩をしていない間は)空腹感を感じる時がなくなったせいか、食事があまり美味しくなくなってきました


 そして元気に歩き出してからいつもの鶯の便りをくれた。散歩おじさんは四季の道の季節の移り変わりに敏感だ。

3月6日、我が家の前の泉谷公園で、ウグイスの初鳴きを聞きました。
昨年の日記を調べてみたところ、3月2日に小谷小学校の前の藪から聞こえてきたという記録が残っていました。

 驚くことに、昨年は2月26日に通称「富士見台」の辺りでヒバリの初音を聞いたとあることです。
 ウグイスよりヒバリの方が早く鳴き始めるという現象も、意外でした。
 寒さが厳しかった今冬、それだけに春は遅いと思っていましたが、ウグイスの初音は例年通りだったということがわかりました。

彼らは、寒暖よりも、日の出に春を感じているのかも知れません


 散歩おじさんから鶯の初音を聞いたと言うので、気をつけていたら昨日(20日)、私も小谷小学校の前の都川源流の里山で鶯の声を聞くことができた。

 この声を聞くと生命の息吹を実感できる。

 実は、私事ではあるが私の1年は正月から始まるのではない。
毎年、1月下旬から2月の上旬の最も寒い時期を越すと、新しい年が始まると思い、鶯の初音を聞くと今年1年、また生きていけると実感する。

よかった、今年もまたブログが書けるぞ」そう思うのだ


四季の道のさくらの開花状況の写真を撮ってきました。扇田小学校の前のさくらが咲き始めました。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/203?authkey=ELO53xpWMAg

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(20.3.21)年金問題は解決不能だ

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 先日(14日)社会保険庁が公表した基礎年金番号に紐付けられない不明分年金記録5000万件の分析結果を見て、これは「最後の一人まで年金を支払う」のはまったく不可能だと認識した。

 政府と野党間では「3月末日までに5000万件を特定するのか(野党)」「単なるシステム照合するだけか(政府)」で見解が分かれているが、どちらにしても解明困難な年金記録約2000万件になりそうだ。
名前がなかったり、生年月日がなかったりして基礎年金番号に紐付けられないのだ。

 残りの3000万件のうち、2000万件は何とか確認できたが、後の1000万件は年金特定便でこれから確定するのだと言う。
なんてことはない、システム照合で分かったのは4割、分かりそうなのが2割、そして残りの4割まずだめだと言っているのだ。

 もっとも政府は解明困難な年金記録2000万件についても、手作業で台帳等との照合をするといっているが、期待しないほうがよさそうだ。
なにしろ本人のものとほぼ思われる年金1000万件でさえ、特定便で確認しても自分のものだと回答した人が約1割なのだから、他は推して知るべしだ。

 私のように37年間同じ職場にいた人はともかく、通常は職場を数箇所は変わっており、その間厚生年金から国民年金等への切り替えが必要だ。
しかしそうした届出を国民が適切に行なっていたと考えるほうがおかしい。
年金なんて先の話さ。こっちとら食うことでいっぱいだ」と言うのが実態だろう。

 一方社会保険庁は国民の意識がその程度なのを利用して、まともな事務処理をしてこなかった。
80年代に年金記録をコンピュータにインプットしたが、本人に確認せずとりあえずインプットすれば良しとした。
「『やまさき』でも『やまざき』でもどっちでいいじゃないか。適当にインプットしておけ。違っていたら本人から申請させればいい

 実際は申請しようにも個人は過去の記録なんておいそれとは持っていないから証明できず、泣き寝入りになった。

ほれみろ、本人申請なんてないじゃないか。後は福祉施設を作って天下りだ

 ところが、皮肉なものだ。
97年に政府が導入した基礎年金番号制度で、社会保険庁のずさんな事務処理が明らかになった。
約3億件の年金記録のうち、基礎年金番号に紐付けられない約5000万件の年金記録が発生したからだ。
もっとも社会保険庁はこの事実を隠し政府にも知らせなかった。

 宙に浮いた年金記録があることを指摘したのは民主党だが、政府は社会保険庁からの情報がなかったのでことの重要性を認識できなかった。
指摘をした民主党でさえ、当初は数十万件程度だと思っていた位だ。

 ところが社会保険庁からの正式な報告で5000万件であることが分かった。
これには安倍前首相も激怒したが、当然すべき社会保険庁の関係者の処罰をしなかったので、自民党は参議院選で惨敗してしまった。
あわてて関係者の処罰を参議院選後に行なったものの後の祭りだ。

 味を占めた民主党は年金問題を徹底的に追及することにした。
政府の公約は20年3月末までに最後の一人まで年金をしはらう」ことにあったのだから、公約違反の舛添大臣は責任を取って辞任すべきだと言う。

 しかし民主党が調子に乗りすぎるのは問題だ。
今選挙を行なえば民主党地すべり的大勝をするのは確実で小沢政権が誕生する。
しかし今度は自分達で年金問題を解決しなければいけなくなる。

 まさか「年金を最後の一人まで支払うと約束したは舛添大臣で、民主党は約束していない。確定できない年金がいくらあってもいい。
民主党は年金問題を解決しない
」なんて言えば国民が納得しないだろう。

 これはだれがやっても確定できない年金記録が約2000万件あることを政府も野党も国民も認めたほうがよさそうだ

 「できもしない」ことを「できる」と言って時間延ばしにするのを「先送り」と言うのだが、そんなことをしても時間の無駄と言うものだ。


年金記録の照合についてあなたのご意見をお聞かせください。

 

 

 

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(20.3.20)筆談

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 おゆみ野春の道公園で不思議な人を見かけるようになったのは、2ヶ月ほど前からである。かなり年配の女性だが、いつも春の道公園の遊具を使用して、懸垂腹筋バランス運動腕立て伏せを行なっている。
とても熱心にしているので感心して声をかけた。、私はスポーツ好きな人を見るとどうしても声をかけたくなる。

ずいぶん、熱心にトレーニングしてるのですね
相手の女性はきょとんとして、しばらくしてから「ワタシハ チュウゴクジンデス」と言う。どうも日本語はそれ以外知らないらしい。
私も若干驚いたが、唯一知っている中国語で「ニー ハオ」と挨拶してその時は別れた。

 ところがこの女性Aさんの運動時間と私の清掃活動の時間がぴったりとあうらしく、ほぼ毎日顔をあわせることになった。
そうなると「ニーハオ」だけでは物足らない。Aさんは中国語で何か言っているのだが、こちらはさっぱり分からない。仕方ないのでこちらは日本語でとりあえずしゃべることにした。
今日は、本当に暖かですね。もうすぐさくらも咲きそうだ。あなたもお元気そうで何よりだ

 互いに何をしゃべっているのかはちっとも分からなかったが、最後はハイタッチをして別れることが続いた。
言葉が分からない時はボディーランゲッジしか手はない。

 ある日、クリーンクラブカモシカ姉さん四季の道で立ち話をしていたら、ちょうどAさんが散歩しているところにであった。

 互いに精一杯の笑顔で挨拶をかわす。言葉が分からなければ笑顔が武器だ。
この方は中国の方なんですよ」とカモシカ姉さんに紹介したら、カモシカ姉さんは私よりはるかに多い中国語の単語を並べた。
カモシカ姉さんのご主人は中国との商取引のために中国にしばしば訪れており、カモシカ姉さんも同伴することがある。
だからカモシカ姉さんは簡単な中国語を数語知っている。

 Aさんは会話の取っ掛かりができたとすっかり喜んで、地面の上に私の持っていたゴミバサミで文字を書き始めた。
そうだった。中国人とは漢字で意思が通じるんだ
明治時代、宮崎滔天(とうてん)と日本に亡命中の孫文筆談で会話を交わしていたことを思い出した。
しかし明治人は正確な漢文の素養があったが、残念ながら昭和人の私はそれほどの素養はない。かろうじて分かると言う程度だ。

 ようやく「Aさんは中国の東北部瀋陽から来ているのだが、娘さんが日本人の男性と結婚し、このおゆみ野に住んでいる。
Aさんは日本にはほぼ3ヶ月間滞在し、また中国に帰る
」ということが分かった。

 正直言うと筆談している時はこのように明確に分かったのではない。たまたまカモシカ姉さんがこの女性に誘われて自宅まで行き、そこで娘さんにあって詳細な内容が分かった。
この娘さんは高校で中国語を教えているが、実に流暢な日本語をしゃべる。

 Aさん20日には日本を去ると聞いて、カモシカ姉さんと3人で送別会をしようと計画したのだが、具体的な話はさっぱり通じないのでこの計画は諦めた。
仕方なくちょっとした餞別をあげることにした。

 今日(19日)、カモシカ姉さんかみさんの3人で、Aさんの娘さんの家を訪れた。
とても瀟洒で家で、内部は中国風の置き物が飾られおり、一般の日本人の住宅とは一味違っている。

 実はAさんに今日の早朝会ったとき、午後訪れることを筆談で伝えたつもりだったが、理解されていなかった。
家に来るのか、家に来いと言うのか分からなかったが、分かったふりをしたの」と言われた。動詞が明確でなかったらしい。
やはり、俺の漢文の知識はその程度か」納得した。

 しかしAさんも娘さんも大変喜んでくれて、実に楽しいひと時を過ごせた。またAさんは瀋陽ではマイナス20度のなかで寒中水泳をしており、それをパソコンで見せてくれた。なかなかのものだ。

 ときどきこうした国際交流をするのはいいものだとしみじみ思った。

 

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(20.3.19)アメリカの失われた10年が始まった。

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 「歴史は二度繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」と言ったのは、カール・マルクスだが、昨今のサブプライムローンに端を発するアメリカの金融・経済情勢は1990年代の日本の失われた10年にそっくりだ。

 私は当時ある金融機関にいたのだが、住宅専門会社が倒産し、続いて北海道拓殖銀行、山一證券、長期信用銀行、日本債権信用銀行が倒産したのには心底驚いたが、さすがに今回アメリカの住宅専門会社や証券会社が倒産しても驚かなくなった。
ああ、これは歴史が繰り返されているのだ

 日本では土地バブルの崩壊が端緒だったが、アメリカでは住宅バブルの崩壊が端緒だ。
どちらも目いっぱい不動産担保融資を受けて投機に走ったが、バブルがはじければ不良債権の山になるのは仕方ない。

 アメリカ人は2006年まで平均で年率10%越す住宅価格の高騰に浮かれた。場所によっては翌年に倍になる場所もあったはずだ。
日本の住専のような金融ブローカーは低所得者にこう融資を勧めていた。
最低でも5年たてば住宅価格は倍になります。うまくいけば3年で倍になるかもしれない。そうしたら今お金を借りても、住宅を売れば半分は自分のもになりますよ。
1000万円がなんですか。すぐに2000万円になるのですよ。その間は利息だけを払っていればいいんですよ。
お金を借りるだけで、あなたは大金持ちになれるのです」

 実際はもう少し複雑なのだが、だいたいこうしたノリで融資を勧めていた。
もっとも金融ブローカーは住宅融資を証券化して金融機関ヘッジファンドにすぐに売っていたから、いつまでも住宅価格が上がるとは思っていなかったようだ。リスクをまさにヘッジしている。

 こうして積みあがったサブプライムローン融資残高130兆円に膨れ上がった。
世界が飛びついた高利回りの絶対安心な商品と思われていた証券はこのサブプライムローンをたっぷり組み入れていた証券だ。

 たしかに、住宅価格が毎年上昇していればそのとおりだが、日本の土地バブルと同じで、バブルはいつかはじける
2006年にFRBが景気の加熱を心配して、日本で言えば公定歩合に相当するレートを引き上げた頃からおかしくなった。
住宅価格が頭打ちになり、下がり始めたからだ

 こうなるとサブプライムローンを借りていた人がパニックに陥った。
このローンは当初5~6%の金利で元本の返済もないのだが数年後10%程度の金利になり、元本返済も始まる
「あなたどうするの、住宅を売ったら元本割れだし、生活費も切り詰められないわ

 もともと収入が少ないのに、住宅価格の値上がり益だけをあてに住宅ローンを組んでいたのだから、延滞が続出し、いたるところにSALEの看板が立ち始めた。
差し押さえられた住宅は投売りだから価格は急速に低下する。


 当初はこのローンの延滞率は10%程度と思っていたが、当然のことだが、住宅価格の低下に伴って延滞率は上昇する。
はたしてどこまで延滞率が上昇するかは、やはり日本に先例がある。
日本では土地価格はまたたくまに半減し、最終的には30%相当にまで低下した。延滞率70%だ

 だからサブプライムローンも残高130兆円のうち、その70%約90兆円は焦げ付く可能性がある。これは日本の失われた10年の約100兆円とほぼ同額だ。

 アメリカは住宅ローン会社がつぶれ、証券会社の大手がつぶれる段階まで来た。日本で言えば山一證券がつぶれた97年の段階に相当する。
次は金融機関が倒産する番だ。大手金融機関は中東や中国の政府ファンドから資金を調達して急場をしのいでいるがいつまでも続けられない理由がある。
アメリカの金融機関が中東の王族や中国に乗っ取られていいのか」と国民が心配し始めるからだ。

 そこでアメリカ政府が公的資金を投入するかどうかがポイントになる。
日本政府は結果的に51兆円相当公的資金を投入して、金融パニックを回避した。
不良債権100兆円のうち、半分は金融機関の自己責任、半分は公的資金の投入でしのいだ。

 おそらくアメリカも日本の事例にならうだろう。「歴史は二度繰り返す」のだから公的資金の投入以外に手はない。

 ただ、アメリカ政府はこの資金を赤字国債を発行して調達することになる。日本の例にならえば金額は約45兆円相当だ。
そして赤字国債の発行は当然ドル安を加速し円高はとどまるところを知らない。私の試算では75円まで円高がすすみそうだ(ようやく円高が始まった 参照)。

 アメリカの失われた10年は今始まったばかりだ。
やはり「歴史は二度繰り返す」 一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」

 

 

 


 

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(20.3.18)小谷小学校の卒業式に参列した

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 私が学校評議員をしている小谷(こやつ)小学校卒業式17日に行なわれた。招待されたのは泉谷中学校の校長先生有吉中学校の教頭先生小谷小学校の評議委員地区の民生委員こやつ会の正副会長18名だった。
 
18名の出席は大変多いのです。今まではこの半分ぐらいが普通でしたね」と過去5年この卒業式に出られている学校医のU先生から説明を受けた。

 小谷小学校の卒業生は115名、大半の子が卒業してから泉谷中学校有吉中学校に進むようだ。
卒業のしおり」に「私の金メダル(卒業生の一言)」が掲載されていた。
読んでみると「農山村留学」「小学校陸上大会」「小学校球技大会」の経験が金メダルになっている事例が多かった。
やはり、児童にとってこうしたイベントが思い出深いのだろう。

 ところで私が小学校を卒業したのは半世紀も前だが、最近の卒業式をたえて知らなかった。
私の頃は学年で最も成績のよかった児童が、それぞれ送辞答辞を述べていて、それが卒業式のハイライトだった。
あいつ、成績はいいし先生におちょうべたれていたから選ばれたんだ」なんて、半分以上やっかみで言ったものだ。
そうしたものだと思って出かけたが、まったく違っていた。

 今日の卒業式を見てびっくりした。一種の集団劇、集団歌唱なのだ。
たとえば卒業生からは、今までの感謝の言葉を全員が一言ずつ言うのだが、実にテンポよく話がつながっていき、また途中で全員で「ありがとう」なんて和するところは、タイミングといい発声といい集団劇そのものだった。

 よほどトレーニングしないとこのようなハーモニーは生まれない。隣におられたこやつ会副会長Nさんが「この日のためにずいぶん練習したんですよ」と言っておられたがそのとおりだろう。

 また卒業証書をもらう時の姿勢、椅子に座っている姿勢、歩き方についても実に美しくこのような形式美を見たのは久しぶりだ。
これに匹敵する美しさは防衛大学の卒業式ぐらいだ。

 昨今の成人式の荒れようを見ていただけに、厳粛な面持ちで卒業証書を手に取る児童が実に頼もしく見えた。
君たちがそのまま成人してくれれば、日本は大丈夫だ」なんて妙に感動してしまった。

 集団歌唱も面白かった。卒業生と在校生がそれぞれ向き合って、互いに2曲ずつ歌うのだが、心のこもった歌合せだ。
イメージは昔日本でも行なわれていた歌垣(うたがき)に似ている。
歌垣そのものは谷を挟んで男女が恋の歌を歌うのだが、ここでは卒業生と在校生が向かい合って、送り送られる立場の歌を歌っていた。

 校長先生式辞もなかなかよかった。「小学生にとって内容が少し難しいのではなかろうか」という気が少ししたが、あえてそうした題材を選ばれたのかもしれない。
君たちはもう中学生だ。この程度の内容は理解しなさい」と言うことだろう。

 校長先生は卒業生に伝えたいこととして「言葉をもっと学んでほしい」と言われていた。
一人一人違う人間が理解しあうためには、心を伝え合うための努力が必要です。それに役立つのが言葉です。考えることも言葉ですから、たくさん言葉を知ることは深い考えをする基に成ります。・・・・
中学校ではたくさん言葉を学んで、深く考え、心を伝え合うためのあなた方の手助けにしてください

 まさか私の言語能力の欠如に対して言っているのではないだろうが、なかなかの名言だ。
参列した親御さん方も満足されたのではなかろうか。

 おいしい食事までよばれて帰ったが、小学校の卒業式は厳粛でなかなかいいものだと思った。


卒業式の写真を掲載します。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20316?authkey=vJ_t7mAlfCY

 

  

 


 

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(20.3.17)荒川市民マラソンを走ったけれど

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 昨日(16日)、荒川市民マラソンを走ってきた。第11回目の大会になる。フルの出場者数は17000名で昨年は15000名だったので、毎年出場者が増加する人気の大会だ。

 私はほぼ毎年この大会に出場しているのだが、だんだんと走力が落ちてきて、今年は4時間12分だった。

 当初の予定は昨年並みの4時間だから12分オーバーしてしまった。
天候晴れ、ほぼ無風のベストコンディッションであり、気温も15度程度あって、春のぽかぽか陽気だったのだが、私の場合は気温が上がるとすぐに体力が消耗してしまう

 前半はいつものとおり2時間で折り返したので、後半も2時間のつもりだったが、30km過ぎから失速してしまった。
昨年はここから約1000人ごぼう抜きにしたのに、今回は流れについていくのがやっとだ。
 また昨年まではゴールしてからすぐに帰宅できたのに、今回は疲労感が強く、1時間ほど芝生の上で寝てしまった。

 もっとも疲れていたのは私だけではなかったらしく、ゴール地点で年配の走者が足をつってもだえていた。
見かねて足を伸ばすのを手伝ったり、マッサージをしてやったが、本当は自分もフラフラだったから、同病相憐れむというところだ。

 沿道には太鼓の応援団が数組陣取って、勇壮なばち捌きを見せてくれていた。
しかし楽しめたのは前半だけで後半は「どうでもいい」という不雰囲気になったのは残念だ。。

 しかし、本当に困ったものだ。24時間走伊豆急85km走と、毎週のようにがんばっているのに、速度はまったく上がらず、かえって遅くなっている
オーバーワークなのか、本質的に体力が低下したのかさっぱり分からない。
うぅーん、これが年をとるということか」うなってしまった。

 荒川市民マラソンの写真を掲載します。できるだけマラソンの雰囲気が分かるように写真を撮ってきましたので、今後このマラソンに出場を予定している人には参考になるはずです。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20315?authkey=ppj6rF-b6eU

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(20.3.16)道路特定財源で大騒ぎだ

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 道路特定財源の取り扱いで国会が大騒ぎだ。
政府としては道路特定財源を当然収入として計上して予算を計上しているから、この6兆円あまりの収入がなくなったら大変だ。
なにしろ一般会計のほぼ7%程度の金額だから額が違う。

 しかし、この道路特定財源のうち約3兆円がなくなりそうだ。暫定税率の期限がこの3月末日で切れるからである。
ガソリン税は信じられないことに30年以上暫定税率が適用されて、通常の税率の約2倍の税金が取られている。

 この暫定税率を取りやめれば確実にガソリン価格は25円安くなる。現在150円程度のガソリン価格は125円程度になるのだ。これは民主党の主張でもあり世論は大歓迎だ。

 しかし国土交通省は、「絶対に暫定税率が廃止できない根拠」として向こう10ヵ年道路整備計画を発表し、その間65兆円が必要だと大見得を切った。
この65兆円と言う金額は過去のどのような道路整備計画よりも大きい。
今の財源は1円たりとも譲るわけにはいかないので、日本中道路だらけにする」と言うわけだ。

 これにはさすがに世間が驚いた。さっそく新聞が噛み付いたのは、この道路特定財源から約百万円カラオケセットを国交省が購入してカラオケ大会をしていたからだ。
私は笑ってしまったが、スクープした新聞は真剣だ。

 次は国際建設技術協会道路特定財源1億円Wikipediaを参考にして調査報告書を作成したことがばれた。
私はこの実際の原価を試算してみたが、原価は約5百万円程度だったから残りはこの協会に対する補助金だ(Wikipedia革命 を参照)。

 公共用地補償機構が職員旅行に約2100万円使用したのもばれて、国交省の旗色は俄然悪くなった。

カラオケ大会や職員旅行でどうして道路ができるのか冬柴さんならずとも答えようがない。
しかしここまでは本当はご愛嬌の範囲内なのだが、とうとう新聞も本丸に迫りだした。

 道路特定財源から収入を得ている公益法人50団体に国交省からの天下りが1261名いて、この最高年収は2100万円だと毎日新聞が報道した。
平均年収1600万円程度だそうだから、単純計算で約200億円になる。
この50団体に対する道路特定財源からの支出は673億円だから、支出額の約30%が天下りの役人のための給与だ。

 なるほどこれなら国交省も道路特定財源を譲るわけには行くまい。
これがなくなったら俺達の天下り先がなくなってしまう。何のために今まで苦労してきたのかわからない」と言うのが本音だろう。

 さらに問題なのは、道路特定財源があまりに巨大なため、道路をいくら作ってもあまってしまうことだ。そこで国交省管轄の予算の少ない部門への流用を思いついた。
毎年予算が削られている河川整備約3000億円流用している。

 実は河川整備事業は相当問題のある事業で、不必要なダムや林道さえ作らなければ不要だった砂防工事の費用だ。
小泉さんがいくら「公共事業削減方針」を叫んでも「馬の耳に念仏」だったようだ。

 どうやら道路特定財源国交省の既得権で、自分達がどのように使用してもいいと思っているらしい。
カラオケでも旅行でも何でもやって来い。調査報告なんてWikipediaで十分だ。金はいくらでもあるぞ

 これはやはり不必要な資金を特定の官庁に任せておくと、腐敗が始まると言う一つの例だ。
 
 民主党の言うように、暫定税率はこの3月末で廃止し、残りの道路特定財源は一般財源にするのが筋だろう。


道路特定財源についてご意見をいただければ幸いです。


 

 

 

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(20.3.15)力持ちの殿様

おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
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 世の中には信じられないような力持ちの人がいる。Aさんという。
おなじみやこ会のメンバーで、都川源流の調節池周辺のボランティアをしているのだが、力が半端でない。

 私より数歳は年齢が上なのだが、調節池周辺に捨てられていたバイクや自転車や大きなタイヤ等を一人で片付けてしまった。
若者でも苦労するバイクを、平気で持ち上げる。
この調節池から大型ゴミが消えたのはAさんのおかげである

何でそんなに力があるのですか
若い頃から力が強かったですが、最近はこの調節池の作業をすると、疲れて夜中うなっていますよ
本人はそう言うが、どう見てもいたって元気だ。

この調節池には、水質調査をするための水を取る装置が設置してある。水辺に下りるのが大変なので、遠隔操作で木に設置した滑車を利用して水を採取するのだが、この装置を木に登って取り付けたのもAさんだ。
私など絶えて木登りなどしたことはないし、木に登ったとたん落ちそうだが、Aさんはサルのような身のこなしだ。

チエンソーで30cm程度ある丸太を切って、それをベンチにしたのもAさんである


 実はAさんは普通の人がとても読めないような苗字をしている。私などは漢字を見てもどう読むか分からないので、漢字を見ないようにしているくらいだ。

 しかし世の中には物知りの人がいて「この苗字は戦国時代の千葉氏ゆかりの武将の名前のようですね」と聞いていた。
世が世であれば一国一城の主ですよ」と笑って答えていたが、あとで資料を調べたらそれがうそでないことが分かった。

 何かお殿様に粗大ゴミの片づけをさせたり、木登りをさせたりして申し訳ない気持ちになってしまった。

殿、世が世であれば一国一城の主(あるじ)でございますのに、このようなおいたわしい姿でタイヤを片付けているとは、爺は悲しゅうございます
言うな、爺。わが家が滅びてすでに400年、その間徳川様にお家再興を幾度となく嘆願したがかなわなかった。
今また福田様にお願いしているが、福田様はお家騒動でとてもわが家のことまで気にかけることができぬ。
無念じゃが、余は家の再興は諦める」

では、殿はお家再興を諦めてどのようにお過ごしあそばされるのでしょうか
うむ、幸いここ都川源流の調節池周辺の普請も終わったゆえ、ここに方丈の庵(いお)を構えて風流を友として住むことにしたそう。
さっそく、歌もできたぞ。爺、聞いてくれ。


わが庵(いお)は 都川なる里山に タイヤで築きし 方丈の里


おお、おいたわしや


都川源流の調節池の作業写真です。この写真の中にあるタイアをAさんが片付けました。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/2031302?authkey=ZG2qyHqf08E

 

 

 

 

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(20.3.14)これはひどすぎる

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 これは何でもひどすぎる。昨今の四季の道周辺の公共物の破壊行為である。
春休みが近づいてくると破壊行為がエスカレートするのは毎年のことだが、今年の破壊行為は例年のレベルをはるかに超している

 さくら公園トイレの破壊行為はその中でも特筆に値する悪質な行為だ。さくら公園はジャスコから有吉中学校方面に四季の道を下っていくと途中にある公園だ。
春のさくらの名所でもある。

 写真を添付してあるので確認してもらいたいのだが、トイレのドアーが信じられないような力で穴を空けられている。
足で思いっきり蹴飛ばしたか、バットのようなもので打ち破らないとこのような破壊はできない。

 私がこの破壊行為を知ったのは、緑公園緑地事務所Uさんに、「そばら公園にどこから持ってきたのか分からないソファーが置いてある」ことを連絡した時だ。

山崎さんはすでにご存知かもしれませんが、さくら公園のトイレがひどく壊されたのです。あまりにひどいので警察に届けました」とUさんから聞いた。

 実はこのことを私は知らなかった。
それはトイレが四季の道の坂を登ったかなり上にあり、普段は私の清掃活動の範囲にはいっていないからである。

 今日(13日)確認しに行って、心底驚いた。これは単なるいたずらと言うよりも、何か非常な悪意を持ってものを壊していると言う感じだ。
破壊そのものを楽しんでいる」と言ったほうがよい。

 春休みになってから、このトイレ以外にも破壊活動が目立っている。
① 秋の道の六通歩道橋のフェンスの破壊
 金沢小学校の通学路の自動車道路との交差点の、進入止めの鎖止めの破壊
③ そばら公園にはどこから持ってきたのか分からないソファーの放置

 以前にも記したが、四季の道周辺の破壊行為はすでに限界を超えている。犯人を特定して法の裁きを受けさせるのが、法治国家としての責務だ。

 ただし、こうした行為はほとんど真夜中に行なわれており、実際に犯人を特定することが難しい。
しかし幸いに昨今は安く性能のよい監視カメラが販売されている。
夜半の見回りは大変だが、監視カメラによる監視は容易だ。

 昨年千葉市内の小学校・中学校にテスト的に監視カメラが設置されたが、ある小学校で実際にあった破壊行為をカメラがとらえていた
また、ちはら台かずさの道にも監視カメラが設置されているが、それにより破壊活動が大幅に減ったそうだ。

 えてして監視カメラというと抵抗感のある人がいるが、通常の生活をしている人にとって監視カメラの有無が問題になることはない。
問題になるのは犯罪者だが「犯罪者にはプライバシーはない」のが原則だ。

 私は緑公園緑地事務所Uさんを初めとする職員の方が、日夜こうした破壊行為の後片付けに奔走しているのを知っており、心から敬意を払っているのだが、犯人を逮捕しない限りこうした破壊が止むことはない

 そのためにも犯罪多発地帯の公園や四季の道には監視カメラを設置して、犯人の特定を図るべきだと思う。

賛成していただけないだろうか


今回の破壊行為の現場写真を掲載します。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20313?authkey=ESYYLS9w51w

おゆみ野地区にお住まいの方に監視カメラの有無についてご意見をいただければ幸いです。

 

 

 

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(20.3.13)それでも武士か 石原都知事

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 「それでも武士か」と思った。石原都知事新銀行東京の責任の取り方である。
武士のはずがない。東京都知事だ」なんていっては話が前にすすまない。この場合の武士は「武士道精神をもっているか」と言う意味だ。

 日本をこよなく愛す李登輝氏は「日本は武士道の国だ」と言っている。
この場合の「武士道の国」とは責任ある地位にいる人がその責任を回避することなく、指導者としての責任を取る国と言う意味だ。
その場合「潔い」という言葉が最もふさわしい。

 たとえば金丸信氏は一般的に薄汚い政治家と思われており、佐川急便からの5億円の闇献金や、不正蓄財で起訴されたが、金丸氏一度もそれを秘書や他人のせいにしなかった。
金丸氏は全責任を負って鬼籍に入られたのである。
こういう人を武士と言う。

 それに比べて石原都知事の振る舞いのみっともなさは言葉にならない。
自分の息のかかった人間に内部調査を命じ「旧経営陣の責任が重大」という調査報告書をでっち上げ「心外極まりない。何度か私のところに来たが、内容が実態と違っていた。残念だ」とは猿芝居もきわまった。
こういうのを「晩節を汚す」という。

 実は私は石原都知事政治姿勢は嫌いではない。特に三宅島の危機管理安全な都民生活を守るために辣腕を振るったことを高く評価している。
一時、東京周辺では不法入国した中国人等の窃盗団が徘徊し、私の隣近所でも何回も盗難事件が発生していた。
日本はとても安全な国とはいえなくなっていた。

 これに対し断固とした取締りと、不法入国の阻止に立ち上がったのは石原都知事で、おかげで最近はかつての安全な日本を取り戻しつつある。
私の評価はニューヨークのジュリアーニ前市長と東京の石原都知事安全な街を守った東西の双璧だと思っている。

 しかし、今回の新銀行東京ではがっくり来た。
報告書を読んで何でこれがなぜ旧経営陣のトップ仁司(にし)泰正氏の責任かちっともわからない。

 最初にびっくりしたのは「取締役会の経営責任は、代表執行役、執行役から情報提供がなかったと言う特殊事情が斟酌して不問に付すと言っているのだ。
では、仁司氏等の一部執行役以外の取締役はただ給与をもらって遊んでいただけ」ということではないのか。通常ならばそのほうが問題視される

 さらに「代表執行役の権限が大きく人事におよび、開業後2年間で執行役6人のうち4人が退任」したことを、石原都知事は知らなかったと言う。
1000億円の資金を都債を発行して投入した東京都は、この銀行の役員すら把握していなかったと言うのだ。
これが新銀行東京実質的出資者が言う言葉か。
知らないほうが問題ではないか

 また「営業担当者に融資実行実績に応じて成果手当てを支給するなど、デフォルト発生を不問にした融資」を実行したと言っているが、これなどは何を言っているのか判断に苦しむ

 成果が上がれば手当てを出すのは当然だし、デフォルトは時間がたたないと分からないのだから、成果を挙げた時点でデフォルト率などはじけるはずがない。
それとも、デフォルトが発生したしたことが分かった時点で、手当てを返せと融資担当の派遣職員に言えと言っているのだろうか。

 さらに仁司氏に対する非難の一つに仁司氏は非常に横暴で「反対意見を完全に押さえ込んだ」ことがあげられている。そうかも知れないが、仁司氏がそうしたことができたのも、石原都知事のお墨付きがあったからではないか。

 仁司(にし)泰正氏としては憤懣やる方ない気持ちのはずだ。
そもそも、この銀行を立ち上げた時のビジネスモデルは誰が決めた。
都知事、あんたじゃないか
」と言うところだろう。

 実際「原則無担保・無保証の中小企業向け融資」が成立すると考えるほうがどうかしている。
私はかつてある金融機関にいたから知っているのだが、優良な中小企業はそもそも金融機関から融資を受けるようなことはしない。

 融資の希望先は倒産直前の経営不振先ベンチャー企業のどちらかだ。そしてその倒産率は極度に高い
倒産することが当初から非常に高い確率で分かっている先に対する融資はどのようなものか誰でも知っている。

 暴力金融のように極度に高い金利を取るか、担保と保障をがっちり取るかどちらかだ。

 新銀行東京無担保・無保証が売りなのだから、金利でカバーするしか手はない。
考えても見てほしい。
もし1年で相手が倒産すると想定したら、元本確保のためにその金利は100%となる。
しかも前取にすべきなので、1000万円融資して、即1000万円の利息を徴収しなければならない。
こんな融資を借りる人があると考えるほうがおかしい。

 実際は新銀行東京10%~15%の利息だったらしいが、これだと企業は7年から10年は生き延びると想定していたことになる。
今回の内部調査の報告では20年1月現在融資先の2345社が倒産し、焦げ付きは285億円だと言う。

 3年間でこれだけ倒産したのだから、これらの企業には最低で33%の利息を取っておかなければ元本回収ができなかったことになる。。
実際は利息制限法で百万円以上の融資の上限が15%だから、融資のしようもないではないか。
融資をしないことが新銀行東京のビジネスモデル」なのだろうか。

 誰が見てもこの責任石原都知事とこのモデルの採用を推進した都の幹部にある。
都の幹部とはこの調査報告書をでっち上げた、現代表執行役対馬隆一氏のことだ。対馬氏は当時は都のこの銀行の設立本部長だった。

 

 今回の内部報告書は、責任を仁司氏一人におっかぶせて、石原都知事対馬氏をはじめとする都の幹部に免罪符を与えるための、姑息極まりない卑劣なでっちあげ文書だ。
仁司氏でなくとも言いたいだろう悪いのは俺だけか

 私は何度もいうが「人間の判断の誤りを認める」人間だ。
だから、石原都知事が「新銀行東京は間違いだった。これ以上都民に迷惑をかけないので解散させてほしい」といえば都民ではないが認めるつもりだ。

 しかしどうだろう。都議会の答弁で声を荒げ「罪は仁司(にし)泰正氏にすべてあり、自分は責任が一切ない」という。

 これが武士の言う言葉か
少しは金丸信氏の「潔さ」にならって、「武士道とはなにか」を思い出してほしいものだ。


なお、本件と関連するブログは以下の通りです。

* 石原都知事のガダルカナル

 

 

 





 



 

 

 

 

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(20.3.12)伊豆急全線85kmラン

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 いやはや疲れきってしまった。この8日(土)~9日(日)ちはら台走友会伊豆急全線85kmランが開催され、それに参加したからである。

 もともとこの企画は伊豆急が乗客の増大を目的に企画したウォークラリーで、伊東駅から伊豆急下田駅までの16駅乗車券を購入しながら歩くラリーだ。

 これをちはら台走友会Mさんが友達から聞き知った。
面白そうだから、ちはら台走友会でも参加しよう。ただしわれわれは走友会だから走ることにする」と計画したものである。

 参加者は7名。全員走友会のメンバーだから走ることには慣れている。
当初私はなんでもない催し物だと思った。
なんだ、フルマラソンを2日間で2回走るだけか。楽勝だな

 しかしこれが大変な間違いであったことがすぐ分かった。
伊東駅から伊豆急下田駅までは電車の距離で46km約1時間あまりの距離だが、ラリーではこの線路を縫うようにして道を交差させてある。全走行距離85kmになったのはそのためだ。

 この交差をさせてあるのがポイントで、伊豆の海岸線は海に向かって鋭く落ち込んでいることを気がつかなかった。
平坦な場所を交差させているのではない。鋭く落ち込んだ坂道を上り下りさせるのだ。

うぅーん、伊豆急もなかなかタフなコースを設定したものだ」あまりの上り下りのきつさに根をあげてしまった。
これは、ほとんどマラニックではないか

 本当は駅などスキップして行きたいのだが、そこはよく心得たものですべての駅の入場券を買ってスタンプ印を押してもらい、「漫遊手帳」に張らないと完走を認めてもらえない。
全部の入場券の購入金額は約2500円だった。
これはラリーの参加費用と思っていただきたい伊豆急も商売上手だ。

 また区間ごとに3箇所のチェックポイントがあり、その文字を確認していかなければならない。3文字にすると「踊り子」とか「ペリー」とかの文字になる。

 完走すれば記念品がもらえるが、ちょっとした写真入れと、携帯用座布団だ。たいした製品とはいいがたいが、一旦始めると意固地になって記念品をもらおうとするから人の気持ちとは分からないものだ。

 また、駅ごとに区間賞として電車のバッチをくれる。これを集めるためにかわいらしい小学校6年生がラリーに参加していた。
子供にとっては宝物になるみたいだ。

 参加者は多いのだが、完走する人は少ないようだった。
私の完走NOは本年度1274番だったので、年間1000人を少し越す程度の人がこの全線完走ラリー完走していることになる。

 ところで河津桜をご存知だろうか。伊豆では有名な桜の名勝地だが私は知らなかった。私はこうした知識に疎い。
ちょうど桜祭りが開催されていて大変な賑わいをみせていた。
この河津桜については走友会の会長Yさんがレポートしている。

河津桜は昭和30年、野に立つ1本の苗木を飯田さんという方が持ち帰って10年育て、咲いた桜。飯田さんは咲く前に永眠したそうです。

その自然交配された桜が原木となって広がり、昭和50年頃から植栽を広げて今のピンクの並木になったものです。
ポスターには飯田家に見事に咲く大きな河津桜原木が映っていました。
菜の花の黄色と鮮やかなピンクが映えてました

 今回伊豆の海岸線を上に下にと走ってみたが、伊豆の自然の懐の深さには驚いた。桜が満開で、夏みかんがたわわになっており、海岸線の海の青さは格別だった。
走っているだけで楽しくなるが、足が丈夫でないとひざが笑ってしまう。
走友会の7名のうち完走者は3名だったが、これはこのコースがかなりタフなことを示している。

 1日で走りきれないため、片瀬臼田の民宿宮田荘で途中一泊したのだが、若夫婦が民宿を経営していおり、とてもおいしい海の幸を食べさせてもらった。

 これも走友会の会長Yさんがレポートしている。
泊まった宮田荘もよかったです。
温泉は100℃の源泉を冷やしたもので、薄めてないので効能が極めていい。
食事も豪華、金目鯛は格別でした。
宿の人も食事や温泉の説明を丁寧にしていただきました

 翌日(10日)はほとんど身体が動かず、家でごろごろしていた。私は定年退職者だから休みたい時に休める。
疲労が取れたのは夕刻頃だが、それまでまったく気力がわかなかったのはこのランがかなりきつかったためだと思う。

今回の伊豆急85kmランの写真を掲載します。
なお、電車のバッチを15個集めましたが、希望者がありましたらお譲りしますのでご連絡ください。
河津桜についてどの程度ご存知か教えてください。

 

 

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(20.3.11)注意欠陥多動性障害

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注意欠陥多動性障害という言葉を知ったのは、私がよく見るAさんのブログに記載されていたからだ。
この内容を見てびっくりした。あまりに私の現在までの状況に似ているからだ。
もしかしたら、私は障害児だったのかしら」つくづく考えてしまった。

Aさんのブログには「注意欠陥多動性障害」について次のように記載されていた。

注意欠陥多動性障害(ADHD)
 
不注意(モノをなくす、注意力に欠けた間違い、集中力に欠ける、面と向かって話かけても聞いていない)

② 多動性(きちんとしていなければいけない時でも出来ない、じっとしていられずそわそわしたり走り回る)

③ 衝動性(順番が待てない、質問が終わらないうちに答えるなど、行動をコントロールできない障害)

 この中で特に 不注意の項目がぴったりだ。
私は今も昔もよく物をなくす。昔のことは忘れてしまったが、最近家の玄関の鍵を1ヶ月のうちに2回もなくしてしまった。
自転車の鍵がなくなることもしばしばだ。

 注意力の欠如もひどい。
文章を書いても小さなつづりのミスは年がら年中している。きっと読者の中には私のミスが多いのに気がついておられるのでなかろうか。

 ガスコンロでお湯を沸かしてもすぐ忘れる。幸いお湯が空になると自動的に火は消えるが、そうでなかったら大変だ。

 人の話を聞いていても、集中力など15分が限界だ。その後は疲れてしまって相手の話が入ってこない。

  多動性もかなり当てはまる。椅子に長時間座っていられない。大体15分程度たつと立ち上がってどこかをうろついてしまう。
私は会議が大嫌いだが、その理由の一つがずっと座っていなければいけないからだ。
さすがに最近は寝てしまうからうろつかないが、昔は本当にいらいらしたものだ。

 ③ 衝動性もかなりある。私はジャスコで買い物をすることが多いのだが、前にお客がいっぱいいるとそれだけでうんざりしてしまう。
少しでも早そうな隣のレジに変えたりするが、大抵の場合は結果が同じだ。
最近はその間本を読むことにしてようやく、順番を待つことができるようになった。

 これだけ、注意欠陥多動性障害に似た症状を示しているのだから、「障害おじさん」だと思っていいのかもしれない。


先生、私は注意欠陥多動性障害なのでしょうか。何しろ3歩歩くと過去を忘れる鶏みたですし、腰が落ち着かず、すぐに歩き回ります
山崎さん、この注意欠陥多動性障害は主として小学生のような幼児の病気で、山崎さんのような61歳になった人がかかる病気ではありません

では先生、私の物忘れと、徘徊は何でしょうか
認知症ですな

あの、先生、私が認知症だなんてブログの読者に知れると、読者がいなくなってしまいます。
できればADHDのような誰が聞いても分からないような病名にしてくれませんか


困りましたな。うぅーん、それではこうしましょう。山崎さんの記憶は鶏並だし、理由なく子豚のようにうろつきまわるのですから、鶏頭豚足性症候群と書いときましょう
はあ・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

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(20.3.10)ようやく円高が始まった

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 ようやく円高局面になったらしい。私は長い間円高を待っていたがなかなかそうならなかった。
別に為替相場に投資しているわけではない。幸か不幸か私には為替相場に投資するような資金はない。

 私が円高にならないとおかしいと思っていたのは、日本のようなまじめな経済運営をし、かつ働き者の国民がいる国の通貨が、赤字を垂れ流し、浪費癖がおさまらない国民がいるアメリカのドルと同じでは説明がつかないと思っていたからだ。

 どの程度の円高が適当かは、幸いにユーロの事例がある。ヨーロッパはドルと手を切るためにユーロを創設したが、これによって瞬く間にユーロ高になり、ほぼ1対1だったユーロとドルの相場はユーロが1.6倍に高騰した。

 この例でいくと長らく1ドル120円だった相場は、1.6倍75円まで円高が進んでいいことになる。

 一般に円高になると経済界は不況が始まるように大騒ぎするがこれは単なるパフォーマンスに過ぎない。
日本の主要な輸出産業はすでに世界各国に工場を建設し、最もコストの安くなる場所で生産する体制を整えている。
困るのは国内だけに生産拠点をもっている一部中小企業だが、その輸出の寄与度は当然ながら小さい。

 だから本音で言えばトヨタを見れば分かるように「高にはヘッジ済みと言うのが実態なのだ。

 一方、輸入についてはメリットが実に大きい。特に大きいのは原油価格である。日本は原油のほぼ100%を輸入しているが、これがドル建てであることがキーだ。

 現在はなお石油の時代だと言っていいのだが、これをアメリカがほぼ100%抑えている。取引はニューヨークロンドンの取引所で取引されるがこれはドル以外の取引を許さないドル石油は完全にリンクしている。
過去ドル以外の決済をしようとした国はアメリカによってつぶされてきた。
ソビエトロシアイラクである。そして次はイランだ。

 だから円高が進めば石油価格が高騰してもドル決済なのだから「だからなんなの」と言うことになる。
もし円高が進んで75円までなれば、現在1バーレル105ドルの石油は、実質約65ドルだ。
まさに「だからなんなの」と言う水準になる。

 日本は原材料以外に食料品の大輸入国だが、これもドル決済である限り円高を享受できる。海外旅行も思いのままだし、海外に居住すれば王様気分だ。

だから「円高になって何が悪いの。物価が下がるだけじゃないか」と言うのが私の率直な感覚だ。

 しかしとても残念なことに、日本がユーロのようにドル対比円高になれない理由もまたある。
アメリカの国債の主要な購入国が日本であり、この国債を日本はアメリカの同意なしには売れない。
これは、アメリカの赤字部分を日本が肩代わりしているのと同じで、世界から見るとアメリカと日本は一心同体なのだ。
日本はアメリカと一緒に沈没さ」これが世界の見方だ。

 覚えておられるだろうか。いまから約10年ほど前に当時の橋本首相が「アメリカ国債を売却したいと思ったことがある」といって大騒ぎになったことを。

 実際はできもしないことを言ってみたのだが、これがアメリカの心象を著しく害した。
橋本は危ない
橋本政権が短命に終わったことの一つの理由にアメリカから見放されたことがある。
以来、日本政府はアメリカを恐れて、アメリカ国債の売却話はタブーになった。

 では日本がアメリカ国債を売却できないのに円高になった理由はなぜか
アメリカの赤字が大きくなりすぎて日本だけではファイナンスできなくなったからだ。経済力の低下した日本だけでは買いきれないのだ。
そして皮肉なことにアメリカ国債の主要な買い手が中国になってきた。

 そのため世界の見方が変わった。
どうやらアメリカと沈没するのは中国か

 まったく皮肉としかいいようもない。日本の経済力の低下がアメリカ国債の購買力の低下となり、結果として円高になってしまった。
日本もアメリカから離れざる得まい」世界がそう見始めた。

 これで、さらにアメリカ国債を自由に売却できればすぐに75円までの円高になるのだが、残念ながらすぐにそこまでは行きそうもない。

 しかし明らかに円高の足音が聞こえてきた。喜ばしいことだ


 円高についての意見を求めます。





 

 

 

 

 

 

 

 

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(20.3.9)日本縦断レース

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 NPO法人スポーツエイド・ジャパンは実に愉快な団体だ。
もっぱら長距離のランニングの企画をしているのだが、こんど「本州縦断 青森~下関 1528km フットレース」を企画した。

 私はこの団体が企画するフットレースに時々出ているので、その申込用紙が送られてきた。
君はウルトラマラソンの愛好家だから是非参加してほしい

 内容を見てみると、青森から日本海側をたどって22.5日間で下関にたどり着けばよいことになっている。一日あたりに換算すると70km弱だ。
途中に34箇所チェックポイントがあり、そこを通過しなければならない。
後はどこで泊まろうと、どのようなルートをたどろうと自由だ。

 笑ってしまった。
野宿でもなんでもいいから、チェックポイントだけを通過して下関まで行け」と言っているのだ。
イメージは松尾芭蕉風雪の旅だ。

 かつて私は北海道で開催されたトランスエゾ1100kmに出場したことがある。このレースは2週間1100km走り、一日あたり約80kmだった。

うぅーん、どうしょう。22.5日か」考え込んでしまった。

 1週間以上のレースをする時のポイントは弱点を持たないことだ。しかし私は走り方に決定的な弱点がある。
それは重心の移動がうまくなく、いわゆるガニマタ走りになっていることだ。

 通常走るときはかかとから入って、重心を徐々に前に移して、最後は親指で押すのが正しい走り方だが、私の場合は小指で押している。
このため、小指の損傷が実に激しい
短距離の場合はなんでもないが、長距離ではこれが致命傷になる。

 トランスエゾの時は、何度も小指に水ぶくれを作り、それを針で水抜きをしていたのだが、最後は皮ができず、肉質が表面に現れてきた。
それがシューズに触れると飛び上がるほど痛い。

 それでも5分間程度我慢すると麻痺して痛みがなくなるのだが、休むと再び痛みが発生する。そうなると休むこともできず走り続けなくてはならない。
休みがいいか、痛みがいいか、それが問題だ
こうして最後に、精神的につぶれていくのがいつものパターンだ。

やはり、22.5日は無理だな
申込用紙をゴミ箱に捨てようとしてよく見たら、ルート7という431kmのレースもあると書いてある。5日間青森~新潟までのコースだ。
一日あたり約85kmになる。

 一日85kmも実はかなりのハードな距離だ。しかもステージマラソンと違って、宿舎は確保されていない。
適当にホテルを見つけて泊まればいいのだが、ちょうど具合のよい時にホテルがあるとは限らない。だから大抵の場合は野宿になる

うぅーん、野宿をしながら5日間走るのか
身体からは臭気が発生して、人が近くに近づけないようになりそうだ。
下手をすると神様のお迎えが来るかもしれない。

これは私にとって、ぎりぎり限界の距離だなあ。どうしようか
まだ申し込み期限まで余裕があるので、しばらく考えることにした。

 

 

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(20.3.8)ケヤキ剪定問題の回答をいただきました

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緑土木事務所福原 晃様から「おゆみ野四季の道(夏の道)にかかるケヤキの剪定について(再度質問)」の回答を3月4日にいただきましたので、回答をそのまま掲載いたします。
 なお、最後に私のコメントを記載いたします。


山崎 様
  大変遅くなりましてすみません。問い合わせの
 「
おゆみ野四季の道(夏の道)にかかるケヤキの剪定について
  別添、ファイルのとおり回答いたします


                                         


疑問点1
 ケヤキの剪定はクレームがついた場合にのみ、実施するのでしょうか。それともクレームがなくても剪定をする原則があるのでしょうか今回の剪定範囲がクレームがついた場所周辺に限られているのでこの質問をしています)。

回答
 ケヤキだけではなく街路樹は全て剪定が必要です。昭和の森の広大な芝生広場に植栽されたケヤキと異なり無剪定で維持していくのは不可能です。

 前回お答えしたように、街路樹の樹種、周辺環境等により目標規格は異なりますが、次回の剪定までの間、規格を維持できるように定期的に、剪定が必要です。

 また、想定した以上に成長して、隣接住民に被害を与えている場合は状況を判断して、剪定等を実施いたします。

疑問点2
ケヤキの剪定をしてほしい人と、してほしくない人がいた場合、どのように判断されるのでしょうか。多数決で行なうのでしょうか(私が実施したアンケート調査では圧倒的に剪定結果に反対でした。反対者が多ければ剪定はやめるのでしょうか)。

回答
 前記したように、路線ごとに将来の目標規格に準じて定期的に実施します。

疑問点3  
 目標規格を17年12月に決めていますが、誰がどのような判断で決めたのでしょうか(目標規格の論理的な説明がほしいのです)。

回答
 街路樹維持管理指針(平成5年9月策定 平成8年3月 第1回改定)に基づき実施しています。

緑化目標設定ファクター

① 本来樹形ファクター
樹種固有の樹形型、無剪定の場合なるであろう樹形型4タイプに分類
球  盃状  円錐  卵型

② 歩道幅員ファクター
街路樹の生育可能空間を示す要因としして歩道幅員を、4分類(2.5m~6.1m以上)

③ 高圧線の有無
「電気設備に関する技術基準を定める省令」によって樹高が制約を受ける。

④ 周辺用途指定等
路線の存する地区を5分類
〔商業・業務(ビル)・住宅(戸建 低層)・住宅(中高層)・工業(工場 倉庫)〕
※    また、「道路構造令」により建築限界も侵すことはできない。
       歩道  下枝までの高さ   2.5m
         車道  下枝までの高さ   3.8m

※ 上記ファクターによる分類で以下の形態、値が決定する。
自然・自然相似形仕立て
人工形仕立て

当該地 ケヤキの場合
① 本来樹形・・・・盃型
② 歩道幅員・・・・6m
③ 高圧線・・・・・・なし
④ 周辺用途指定等・・・A 住宅(戸建 低層)
上記ファクターにより、街路樹維持管理指針によると下表の規格を限度となる。
樹 高 枝 張 枝 下 建築との離隔距離
13m 8.0m 4.5m 1.0m

※ 当該地の目標規格と下記のとおり決定した。
樹高・・・・12m   枝張・・・・8m    枝下・・・・4.5m
建築との離隔距離・・・・2m

疑問点4

実施されたケヤキの剪定は夏の道橋から、小谷小学校前までですが、現在剪定されていない小谷小学校の前からNASまでの間のケヤキの剪定計画はあるのでしょうか現在剪定されていないケヤキを本年度中、あるいは来年度に今回と同じ程度の剪定を行なう計画があるかどうかを知りたいのです)。

回答
 平成20年度冬期剪定を計画しています。

疑問点5

今回剪定されたケヤキの切断面は非常に大きく、木材不朽菌の進入が懸念されますが、対応策はこうじてあるのでしょうか。もしこうじてないとすると今後の対応を検討しているのでしょうか過去の剪定結果で、秋の道のイチョウの立ち枯れ、春の道公園のケヤキの萎縮等の実績があるため聞いています)。

回答
大きな切断面には、殺菌剤を塗布しています。

疑問点6

樹高の目標規格が12mなのに、市民ネットの福谷議員への回答は、「今回8mにしたが、初年度は9から10m」になるでしょうと回答されておられます。
夏期の樹形が10mとすると、明らかに原則より2m切過ぎていますが、目標規格は任意性があるのでしょうか
目標規格を厳格に適用するのか、単なる目安なのか知りたいのです。
もし厳格に適用することになると、現在残されている12m以上のケヤキはすべて剪定されることになるのですが、そのように理解していいのでしょうか


回答
  限られた予算内で、市内の街路樹を維持する上で、樹高を維持するために毎年剪定することはきません。ケヤキの場合、1年間に1m~2m枝を伸ばしますので、生育状況を勘案して今回8mの樹高に決定しました。
街路樹の維持管理上必要であれば、街路樹維持管理指針に基づき剪定を実施します。

疑問点7

今回の剪定については著しく美観を損なっていると思いますが、剪定を行なう場合に美観の視点は無視されるのでしょうかケヤキ並木が夏の道の美しさだったのですが、今はあまりに醜悪な景観になってしまいました。
いま、私はこの場所を通る時は下を向いて通っています。美観を完全に無視した剪定は問題があると思い質問をしています
)。

回答
 落葉樹の切り戻し後の景観は、美しいものではありませんが、目標規格を維持し、隣接の住民の方々と共存していく上でやむを得ないことと考えます。

疑問点8

今回の剪定については、クレームがあったところを中心に、目標規格に基づいて実施していますが、剪定の実施範囲、および樹高等は任意で担当者が適当に決めているように見えます。そのように判断してよいのでしょうかこれが私の率直な感想です)。

回答
 上記にも記載しましたが、千葉市は「街路樹維持管理指針」を策定し、街路樹の維持管理方法を決めています。しかし、現在は、策定時には条件に無かった、「衛星放送」の電波障害等を考慮し実施しています

(私のコメント

 私が今回緑土木事務所に上記質問をした主旨は「剪定をするにあたっては景観を無視した徹底的な剪定は、あまりに住民の気持ちを逆なでし、意図的に住環境を悪化させていると」判断したからです。

 現在実施されていないケヤキについては20年度に剪定をする予定となっており、今回と同様に樹高8mに切りそえる予定だとのことである。

 来年度の剪定に当たっては住民の要望を緑土木事務所に伝える運動を組織したいと考えています。

 

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(20.3.7)中南海のたそがれ

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 どうやら中南海にもたそがれが来たようだ。中南海とは中国要人の住居が存在する場所で、日本で言えば霞ヶ関のような場所だ。

 ここ20年近く中国経済の発展を見てきただけに、中国経済にたそがれが訪れたとはなかなか実感がわかないが、日本のバブル崩壊もそれが来るまで実感がわかなかった。
直前まで「ジャパン アズ NO1」と言って浮かれていたのが、ついこの間のような気がする。

 私が中南海のたそがれを実感したのは、例の毒物冷凍餃子事件の中国側の報道を見たからである。

 新聞報道によると中国の検疫の責任者が以下のように述べたのだと言う。

 『中国国家品質監督検査検疫総局の魏伝忠副総局長は6日、「中国での製造過程で人為的に毒物が混入された可能性はきわめて低い」とし、
中日関係の発展を望まない極端な分子によって引き起こされた可能性がある」と述べた。

 魏氏は、訪中している日本政府調査団と北京市内で会談した際に発言。
食品安全の問題ではなく、人為的に行われた事件だ」と、故意の犯行との見方を中国当局者として初めて示した。
製造元の天洋食品に問題はなかったとの考えを示し、
日本の調査団も異状はなかったと言っている」と、中国側の安全性の高さを強調した


 なんてことはない中国は「冷凍餃子の毒物混入は日本で行なわれた」と主張しているのだ。

 メタミドホスの成分分析結果や、流通経路からの推定、および餃子の袋の内部からメタミドホスが検出した事実を日本側の捜査官が提供しても、かえるの顔にしょんべんだったようだ。

日本政府もこれには頭に来たようで、胡 錦濤国家主席の来日が4月から5月に延期されるらしい。
毒物冷凍餃子事件の犯人を挙げるまでは日本に来るな」というメッセージだ。

 しかし、今回の中国側の対応をみてさすがに中国だと感心した。
中国こそが世界の中心で、正しいのはすべて中国人であり、東夷の倭人は黙っておれ。
姑息な倭人が科学的根拠なぞ示しても、中国4000年の歴史の前には何の役にもたたない」

いよー、大統領******
おもわず拍手をしてしまった。

 しかし、これは中国の政治・経済にとって決定的な判断の誤りになることがだんだんと明らかになるはずだ。

 中国が中華帝国の栄光をもって四海を睥睨(へいげい)するのは勝手だが、その実質的な影響範囲は中国国内だけだ。

 中国要人の発言がどのようなものであろうと、日本人を含む世界の主要国では中国政府の発表が眉唾だと知っている。
こりゃ、やばい。中国食品は毒入りだ

 これから中国製品に対する静かな不買運動がはじまるはずだ。
少なくとも食料品は絶対にそうなる。

 今までは価格の安さで世界の市場を席巻していた中国食品も、これからは「安いが毒が混入している可能性のある中国製食品」と「中国製品より高いが毒の混入がない食品」との競争になるからだ。

 すでに日本では中国産の冷凍食品の輸入はほとんどストップしている。日本の消費者が中国製品を恐れて購入しない以上、輸入しても販売できない。
これは欠陥マンションが売れなくなった構造とまったく同じで、欠陥食品は誰も買わないと言うことだ。

 私は当初、中国政府は威信をかけて犯人逮捕に取り組むと思っていた。北京オリンピックを控え対外的なイメージダウンになることを恐れると思ったからだ。
中国4000年の警察国家の威信を守れ

 しかし信じられないことは中国は居直った。
悪いのは日本だ。中国ではない。毒の混入は袋の上から日本人が行なったのだ

  どうやら中国はすでに日本が食品安全基準最も厳しい国になったことを知らないらしい。
雪印乳業、ミートホープ、赤福、吉兆と続いた不当表示問題で日本人が食の安全に完全に目覚めていることを読み間違っている。

 もはや「安いが毒を混入している可能性のある中国食品」を購入する人はいなくなるだろう。

 中国食品の威信は地に落ちたのだ
一度威信が地に落ちればどうなるかを、日本人は失われた10年で経験した。
長銀、日債銀、北拓銀行が次々と倒産していったではないか。

 NHKの報道を見ていたら、「中国から輸入している業者の60%が、中国以外からの輸入を検討している」と言っていた。
消費者が購入しない以上、中国製品は在庫となるだけだから、他国からの輸入に切り替えざる得ない。
中国は世界の工場から滑り落ちようとしている

 これが中南海のたそがれでなくてなんであろうか。
はっきりと2008年が中国経済のピークアウトした年だと後年の歴史家が記すに違いない。

中国史を学んでいて非常に驚くのは、その停滞のプロセスが突然にやってくることである。中華人民共和国の停滞の端緒も、当初は東北部の冷凍餃子工場の毒物混入事件に過ぎなかった。

 この事件が瞬く間に世界各地に広がり、当初は中国食品の不買運動だったが、だんだんと中国製品全体に対する不信へと拡大した。

 中国経済はいっきに停滞局面に入り、中国経済も日本が経験した失われた10年に突入したのである


毒物餃子混入事件の意見を求めます。

 

 

 

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(20.3.6) 始業時間

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 毎日早朝、清掃活動をしてて気づくことの一つに、始業時間を守らせるために、各学校で色々な対応をしていることだ。

 扇田小学校では校長先生がいつも門の前に立っていて大声を上げている。体格のよい声のよく通る先生だ。
毎日清掃活動の途中で顔を合わせるので親しくなって会話を交わす仲になった。

 先生によると子供の表情一つでその子供の心が分かるのだと言う。
ほら、あの子は沈んだ顔をしているが、普段は元気におはようと言う子なんですよ。今日は家で何かあったのかな

 始業時間に遅れそうな子供を見ると大声で呼んでいる。
「○○君、早く駆けて来なさ
子供の名前をほとんど覚えているのにはびっくりした。

 今日は校長先生から幼児教育論を聞いた。聞いたのは私とカモシカ姉さんである。

小学校に上がる前の児童には、全人格的にほめるのはかまわない。しかし小学校にあがってからはそれは駄目だ。

 具体的にほめ、具体的にしからなければならない。たとえば悪口を言っている子に対しては『君は悪くないが、君の口は悪い』という。
手で悪さをする子がいれば『君は悪くないが、君の手はわるい』という。

 ところが世の親御さんや教師は小学校にあがっても、全人格的にほめたり、しかったりする。
これではあるときまでいい子だったのが、急に悪い子になって、子供は動揺するばかりだ。

 だから、
遅刻した子には『君は悪くないが、君の足は悪い』としかる必要がある」


 校長先生の話を聞いて感心していたのだが、カモシカ姉さんによると、そもそも「昔は校門に先生が立っているようなことはなかった」という。

私が小学生の頃は、学校に行くのが楽しくて、いつも始業時間前に学校に着いてたわよ。遅れてくる子なんて病気の時以外いなかったわ

 カモシカ姉さんに言われて私もそうだったことを思い出した。
見ていると昨今は遅刻する児童が相当数いる。
校長先生が校門にたたなければならないほどの変化だ。

 実は社会人にとって時間を守ることは必須の素養になっている。
サラリーマンならだれでも知っているが、朝遅刻をすることが最も嫌われる。
遅れたときは弁明にこれ努めなければならない。
電車が遅れまして、もうしわけありません
途中で気持ち悪くなりまして、休んでました

 一般社会では絶対に要請される時間を守ると言うことが、小学生にできなくなってきているらしい。
なぜなのだろうか」と考えたが、あいにく私の子供は20年以上も前に小学校を卒業しているので、観察対象がいない。

遅刻をする児童はどのような児童なのか
誰か教えていただけるとありがたいのだが。

 

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(20.3.5)捕鯨反対運動について

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 このところ日本の調査捕鯨船日進丸がアメリカの環境保護団体シー・シェパード」による調査妨害をしばしば受けている。

 この3日には液体入りの瓶や白い粉の入った袋を計100個以上投げつけられ、日本側の乗員3名が目に痛みを訴えたと言う。
日本政府は例によって「シー・シェパード」の活動拠点のオーストラリア政府等に再発防止の申し入れをしたが、オーストラリア政府は本音ではまったく動こうとしない。

国際条約に基づく正当な行為」も実力阻止の前にはまったく効果がないらしい。

 捕鯨について言えば、私の個人的意見は捕鯨に反対である。
ただしこれは環境保護団体が唱えているように「鯨が特殊な生き物」だと思っているからではない。鯨の肉が嫌いなのだ。

 私の小さかった頃は肉と言えば鯨の肉しかなかった。南極捕鯨の最盛期でもあったが、何より貧しい日本人の食料としては肉は鯨しかなかったのである。

 あの肉質を覚えておられるだろうか。硬く何回もかまなければ噛み砕くこともできない、おおよそ美味とはかけ離れた肉質である。
私の当時の願いは「何とかして鯨の肉を食わなくてもすむ生活をしたい」だった。

 だから私の個人的な見解としては「なんで鯨なんか取る必要があるのだろう」というのが正直な気持ちだ。

 しかしそれにもかかわらず環境保護団体「シー・シェパード」の行為は正しいとは思わない。
私が一番違和感を覚えるのは「鯨やイルカのような動物だけをなぜ特殊扱いするのか」と言うことである。

 もし「シー・シェパード」の賛同者が絶対に動物の肉を食べないと言うなら、その主張の首尾一貫性を認める。
しかし、牛肉や豚肉やマトンの肉をほうばり、ハンバーガーをこよなく愛する「シー・シェパード」の賛同者にはあきれるばかりだ。

君達のすることはまず最初に、マクドナルドに反対することではないのか」私だったらそう言う。

 実際肉など食べなくても生きていけることは、世の中には多くのベジタリアンがおり、特にインドのジャイナ教徒は生き物を絶対に殺さないと誓っているほどである。

 私がこの種の環境保護団体を必ずしも好きになれない理由は、ある特殊な動物だけを保護しろと叫ぶからである。
すべての生き物にはそれなりの生存する権利がある」と考えるほうが自然ではなかろうか。
日本人なら通常そう考える。

 日本政府も頭が痛いであろう。「シー・シェパード」の妨害行為を止めさせるためには実力行使しかないのだが、太平洋戦争の敗戦後、たえて実力行使をしなくなった日本政府にその決断ができるだろうか。

 私の推奨する案は「鯨肉は日本人の嗜好に会わないので、今後捕鯨をすることは止める」と宣言することだ。
間違っても「鯨が特殊な動物だから」ではない。

 日本人のような世界で最も豊かな食生活をしている国民は「鯨のようなまずい肉をあえて食べる必要がない」から自主的に止めるのが最善だと宣言するのである。

 だがおそらく水産庁は上記の案が不満だろう。
お前が嫌いなのは分かったが、鯨肉が好きな人もいるのだ。そもそも捕鯨は日本の文化だ

 次善の案は「シー・シェパード」の乗組員が肉を食べられなくする運動をするのである。

カウ・シェパード」を組織して「シー・シェパード」の乗組員が牛肉を食べることに断固反対する。
インドのヒンドゥ教徒にとって「牛は神聖な生き物」なのだから、ヒンドゥ教徒に協力してもらうのが一番いい。

 豚肉については「ピック・シェパード」を組織する。沖縄では豚は神聖な生き物なのだから、日本人は反対する権利がある。

 羊肉については「マトン・シェパード」を組織する。さすがに羊を神聖視する文化を見つけるのは難しいので、これは新興宗教を立ち上げる。
マトン教」と名づけて「シー・シェパード」に対抗させればいい。

 こうした考えを日本人は嫌うが、もともと鯨を特別視するのが間違っているのだから、その対抗手段も相手のレベルに合わせればいいのだ

 賛成していただけるだろうか


捕鯨反対運動に対する意見を求めます。

 

 

 

 

 

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(20.3.4)24時間走を走ってきた

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 初めての24時間走を走ってきたが、いやはや疲れきってしまった。
昨日(2日)はほうほうの体でやっと我が家にたどり着いた。
なにしろ24時間寝ないで身体を動かしていたので、帰り着いたらすぐに寝てしまった。

 朝起きてみると案の定身体のあちこちが痛い。左足のひざの周りの筋肉に鋭い痛みがある。起き上がるのも手で支えないと起き上がれない。
足と腰の筋肉が固まってしまってオラウータンウォークになっている。
胃もひどく荒れてしまって、何を食べてもおいしくない。
またのどの奥が切れているみたいで、食物が通過するたびに「イテー」と悲鳴を上げそうだ。

 24時間走に始めて参加してみたが、この競技のきつさにはびっくりした。1.5kmの周回コースを24時間ひた走るのだが、景色がまったく同じなので飽き飽きしてしまう。
 通常のロングランでは景色が変わるのと、途中で誰もいなくなってしまうので何か孤独な修行僧のような雰囲気を感じられるのだが、周回コースだと速い人に何回も追い抜かされて、あせりさえ感じる。

 今回の目的は24時間休まず身体を動かすことと、140km走ることだったが、残念ながら少し目標に足らなかった。
確かに一度も仮眠を取らなかったのだが、エイドステーションの横で食べながら芝生の上で休んでいる時、ふと気がつくと寝てしまっていた。

 特に20時間を越えた頃からこれがひどくなり、走っている時間よりも休んで、うとうとしている時間の方が多くなった。
結果的に距離も伸びず130km程度に終わってしまったのはこのためだ。

 この競技の正式名は「24時間チャリティラン・ウォーク」と言うのだが、24時間走以外に12時間走6時間走があり、また24時間ウォークも用意されていて全体で300個人・チームが参加していた。

 メインの24時間個人走の参加者は144名で、私より年配者は4名だった。
うぅーん、俺もついに最年長組みになってしまったか」感無量だ。

 最終結果は確認していないがトップの選手は240km程度走ったらしい。いつまでたっても速力の衰えない選手がいたが、たぶんその人だろう。
3時間ごとに個人別の走行距離が張り出されるので大体の順位がわかる。
私の走行距離の130kmは、順位が真ん中よりやや上という程度だった。今回はこの程度でも満足しなければなるまい。

 競技の行なわれた場所は臨海副都心の船の科学館の周りの周回コースだが、夜の東京湾はことのほか寒い。
スタートは午後の3時だからスタートしてすぐに夜になる。
夜半は陸から海に向かって風が吹くのだが、その風の通り道では身体が凍えるようだった。

 当初24時間走では全員が寝ないで走るのだろうと思っていたが、半分以上の人が仮眠を取っていたみたいだ。
夜の12時を過ぎた頃から走っている人が少なくなり、4時ごろはシリアスな目標狙いの選手だけが走っていた。

 私の場合はどう考えてもシリアスなランナーとはいえないのだが、24時間身体を動かすことが目的だったから、身体だけは動かし続けた。
走っていたのではない。ただ動かしていただけだ。

 この「24時間チャリティラン・ウォーク」は海宝道義さんと言う方が開催されている。
かつてトランスアメリカと言うアメリカ横断競技を2回も完走したウルトラランナーだ。
その後国内でのウルトラマラソンの主催者となったのだが、私の知っている限り海宝道義さんの主催する競技のサポート体制が最高だ。

 ボランティアクルー海宝さんの人柄をしたって参加しており、アルバイトボランティアは一人もいない。
私のマラソン仲間も何人もボランティアクルーに参加していた。

 参加費用も24時間走12000円と格安だ。しかもエイドには豊富な食料が用意されていて競技者を飽きさせない。
通常のお菓子やバナナや清涼飲料水のほかに、コーヒー、おにぎり、コーンスープ、野菜スープ、ソーメン、燻製の肉まであって、私は走ることより食べることに興味があったくらいだ。

 特に後半失速してからは、エイドステーションにつくたびに「なにかおいしいものはないか、こねこちゃん」の雰囲気だった。
このサポート体制の手厚さは海宝さんの方針らしく、どお考えても赤字になるのではないかと思われるほどの手厚さだ。
おそらく海宝さんはこの競技を主催しても手元にお金が残ることはあるまい。
こうした金銭に対する淡白さが、海宝さんの人柄の真骨頂だ。

 しかし疲れた。24時間走はどう考えても競技としての面白さはない。ただ耐えるだけだ。
疲れに耐え、寒さに耐え、睡魔に耐え、人に抜かされる苦痛に耐えた24時間だった。


競技が分かる写真を掲載します。
(スライドショーで見てください)

http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/242032?authkey=dObcU0HC_Qk


長距離のウルトラマラソンに興味のある方に伺います。この記事は参考になったでしょうか。

 

 

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(20.3.3)電話

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 私は普段電話はほとんど使用しない。もっぱら電子メールを使用しているからだ。数ヶ月前に携帯電話を購入したが、これは埃をかぶったままだ。

 携帯電話を購入したのは世の中の人のほとんどがこれを使用しているので「携帯電話とはどのようなものか」知りたかっただけだ。
使ってみてあまりに複雑なのと、親指がうごかないのと、画面の小ささに閉口した。音質もいまいちだ。
ばかばかしくなって今は1週間に1回程度しか使用しない。

 実は私は昔から電話は好きになれない。まだ私が現役の頃、商談等で会話をしている最中に電話が来ると、ほとんどの人が会話を中断して電話に出ていた。

 相対で話をしている人よりも、電話のほうが大事と思うらしい。実際はマージャンやゴルフの誘いのようなたわいもない話が多いのだが、目の前にいる人より電話が大事だとする態度は解せなかった。

 以来私は商談中に電話が来ても絶対に電話に出ないようにしたが、相手のほうが心配して「出なくていいのですか」とよく聞かれた。
ええ、かまいません」と答えたが、出ないほうが正しい態度だと今でも思っている。

 我が家ではかみさんが電話フリークだ。固定電話にかかってくる9割がかみさんに対するものだ。
一度かかってくると30分から1時間は話をしている。
娘は自分の携帯を使用しているから固定電話はかみさんの専用電話のようなものだ。

 私にはほとんどかからないので、最近は電話を取ることもしなくなった。かみさんのいない時は私も娘も電話にでない。
緊急の電話だったらどうするの」とかみさんは言うが、かつて一度もそのような電話を取ったことはない。

 あまりにしつこい電話の時は仕方なしに出るが、相手が私の声に驚くのは毎度のことだ。
ご主人がいらっしゃたのですか」という感じだ。存在感がまるでない。

 電話などなくても、電子メールがあればまったく問題がないことは私の生活が証明しているのだが、世の中には電話フリークが実に多い。

 私のように電話をほとんど使用しないものから見ると、電話が命みたいな人はなんとも不思議な感じがする。

・ なぜ人は電話を必要とするのだろうか
・ なぜ人は四六時中携帯電話を見ているのだろうか
・ なぜ人は長電話をするのだろか
・ 固定電話がなくなることはあるのだろうか
・ 携帯電話にカメラやメール機能を付加することにメリットはあるのだろうか 


 一度「電話の社会学」のような分析をしてみるのは面白そうだ。

 

 

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(20.3.2)金沢小学校に招待された

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 今日(29日)は金沢(かねざわ)小学校の「6年生を送る会」が開催された。
私は金沢小学校パソコンインストラクターに登録されており、また教頭先生とはじっこんの仲であったので、小学校から招待を受けた。

 場所は金沢小学校アリーナだと言う。アリーナと聞いて最初どこだか分からなかったが、体育館だと気がついた。最近はどこでも体育館をアリーナと言うらしい。

 せっかくの招待だから出かけてみることにした。幸い私は定年退職者で時間が自由の身だ。
娘や息子が小学校を卒業したのは20年以上も前だから、久しぶりの小学校の卒業式だ(もしかしたら別途卒業式が行なわれるのかもしれないが確認をしなかった)。

 招待席が設けられており、招待状を私に持ってきてくれたKさんがいたが、その他の人は初めて会う人たちだった。
Kさんはこの学校の評議委員だが、その他の人は民生委員の方が多いのだと言う。

 どこの体育館も寒いのは知っていたので、靴下2枚履いて、厚手のスリッパを持っていったがそれでも寒さが足に忍び寄ってくる。
まいったな、明日は24時間走をしなければならないのに風邪をひきそうだ

 足を懸命にさすっていたら、Kさんポカロンを持っていてそれを私に使用させてくれた。kさんはさすがに用意がいい。
Kさんポカロンのおかげでようやく式に集中することができたのは幸いだ。

 見回していると6年生のお母さん方も大勢出席されて、なかなか盛大な送る会だ。
各学年別に催し物が用意され、すべての児童が何か一言は言うような構成になっていた。いわゆる集団劇である。

 4年生までの集団劇は、子供を見知っている人だけ面白いと言うレベルだったが、5年生と6年生の音楽演奏にはびっくりした。
レベルが実に高いのだ。なにかNHKの音楽コンクールにでてもおかしくないレベルなのだ。
私の印象としては5年生のレベルが特に高い

いやぁ ずいぶん上手ですね」おもわずとなりに座っていたKさんに声をかけた。
指揮をしているのはその学年の児童なのだが、先生方の中で立って盛んに指揮棒にあわせて身体を動かしている方がいた。

たぶん、この人が音楽の先生で、今日の日のために念入りなトレーニングをしてきたのだろう」と想像した。
きっとその成果に満足しているのではなかろうか。

 先生方も「星にねがいを」を演奏した。これは子供達に比較すると見劣りしたものの、懸命に努力していることは分かったので好感がもてた。
演奏だけでなく金属片を床に落として、それで曲を奏でるパフォーマンスもあったのだが、私には最初何をしているのか分からなかった。
タイミングを取るのが難しいらしい。

 5年生と6年生の演奏ですっかり盛り上がって、私も楽しく時間を過ごすことができた。
校長先生も満足されたらしく「私の口からいうのもなんですが、各学年ともとてもレベルが高いのですよ」言っておられた。

 帰りがけに顔見知りのお母さんにあった。
びっくりしたらしく「あら、この学区だったのですか」と聞かれた。
私は最近いろいろな小学校から招待をうけるのですよ」と答えたが次は小谷(こやつ)小学校に招待されている。

 実際、定年退職してからこんなに小学校と関係が深くなるとは思いもしなかった。


6年生を送る会の写真を掲載します

http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20229?authkey=5CY4mi-tifs

 

 

 

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(20.3.1)さあ、がんばろう

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 さあ、がんばろう。今日は24時間走だ。
3月1日の午後3時から2日の午後3時までの24時間走らなくてはならない。

 場所は臨海副都心のお台場にある「船の科学館」の周りの周回コースだ。
一周1.5kmなのだが、このコースを24時間ひたすら走ることになる。

 この種の競技はとても特殊なものなので参加者はそれほど多くない。
全体で300チームだという。チームと言う意味は団体でたすきリレーして24時間走ることもできるためだ。

 私のように一人で24時間走る人と、何人かでリレー形式で24時間走る人がいる。

 信じられないかも知れないが、24時間走世界選手権があって、世界のトップランナーは24時間で、270km程度走ってしまう。

 国内での競技でもトップ選手は240km程度は走る。時速に直すと10kmでこれはフルマラソンに換算すると約4時間だ。
私の最近のスピードはフルマラソンで約4時間なのだから、フルマラソンを24時間行なっているようなものだ。

 こうした競技は自分で目標をたてて走らないと、途中でいやになってしまう。何しろ同じ場所を走っているだけだから意志力だけで走っているようなものだ。
先日クリーンクラブの I さんにこの話をしたら「なんともばかばかしい競技ですね」と言っていた。
これが通常の神経を持った人の普通の反応だ。

 今回の私の目標は、時速7kmで20時間走ることにした。全体で140kmになる。4時間は休憩時間で食事や休息にあてるつもりだ。

 140kmと言うとだいたい東京から甲府までの距離に相当する。
一日寝ないで走ると、東京から甲府まで行けるのだから人間の足も捨てたものではない。

 この程度走ると参加選手のなかでの順位は真ん中あたりになる。
今回参加の目的は5月に行なわれる「川の道250km」の練習なのだから、24時間身体を動かせれば御の字だ

 心配なのは少し風邪気味で体調がよくないことだ。このところ練習量も減っている。
仕方がないので風邪薬をたっぷり持って参加することにした。


 結果報告は火曜日のブログに掲載するつもりだ。

 

 

 

 

 

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