(20.3.9)日本縦断レース
「おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
「pianotokurarinetto.mid」をダウンロード
NPO法人スポーツエイド・ジャパンは実に愉快な団体だ。
もっぱら長距離のランニングの企画をしているのだが、こんど「本州縦断 青森~下関 1528km フットレース」を企画した。
私はこの団体が企画するフットレースに時々出ているので、その申込用紙が送られてきた。
「君はウルトラマラソンの愛好家だから是非参加してほしい」
内容を見てみると、青森から日本海側をたどって22.5日間で下関にたどり着けばよいことになっている。一日あたりに換算すると70km弱だ。
途中に34箇所のチェックポイントがあり、そこを通過しなければならない。
後はどこで泊まろうと、どのようなルートをたどろうと自由だ。
笑ってしまった。
「野宿でもなんでもいいから、チェックポイントだけを通過して下関まで行け」と言っているのだ。
イメージは松尾芭蕉の風雪の旅だ。
かつて私は北海道で開催されたトランスエゾ1100kmに出場したことがある。このレースは2週間で1100km走り、一日あたり約80kmだった。
「うぅーん、どうしょう。22.5日か」考え込んでしまった。
1週間以上のレースをする時のポイントは弱点を持たないことだ。しかし私は走り方に決定的な弱点がある。
それは重心の移動がうまくなく、いわゆるガニマタ走りになっていることだ。
通常走るときはかかとから入って、重心を徐々に前に移して、最後は親指で押すのが正しい走り方だが、私の場合は小指で押している。
このため、小指の損傷が実に激しい。
短距離の場合はなんでもないが、長距離ではこれが致命傷になる。
トランスエゾの時は、何度も小指に水ぶくれを作り、それを針で水抜きをしていたのだが、最後は皮ができず、肉質が表面に現れてきた。
それがシューズに触れると飛び上がるほど痛い。
それでも5分間程度我慢すると麻痺して痛みがなくなるのだが、休むと再び痛みが発生する。そうなると休むこともできず走り続けなくてはならない。
「休みがいいか、痛みがいいか、それが問題だ」
こうして最後に、精神的につぶれていくのがいつものパターンだ。
「やはり、22.5日は無理だな」
申込用紙をゴミ箱に捨てようとしてよく見たら、ルート7という431kmのレースもあると書いてある。5日間で青森~新潟までのコースだ。
一日あたり約85kmになる。
一日85kmも実はかなりのハードな距離だ。しかもステージマラソンと違って、宿舎は確保されていない。
適当にホテルを見つけて泊まればいいのだが、ちょうど具合のよい時にホテルがあるとは限らない。だから大抵の場合は野宿になる。
「うぅーん、野宿をしながら5日間走るのか」
身体からは臭気が発生して、人が近くに近づけないようになりそうだ。
下手をすると神様のお迎えが来るかもしれない。
「これは私にとって、ぎりぎり限界の距離だなあ。どうしようか」
まだ申し込み期限まで余裕があるので、しばらく考えることにした。
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