(20.3.18)小谷小学校の卒業式に参列した
「おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
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私が学校評議員をしている小谷(こやつ)小学校の卒業式が17日に行なわれた。招待されたのは泉谷中学校の校長先生、有吉中学校の教頭先生、小谷小学校の評議委員、地区の民生委員、こやつ会の正副会長等18名だった。
「18名の出席は大変多いのです。今まではこの半分ぐらいが普通でしたね」と過去5年この卒業式に出られている学校医のU先生から説明を受けた。
小谷小学校の卒業生は115名、大半の子が卒業してから泉谷中学校と有吉中学校に進むようだ。
「卒業のしおり」に「私の金メダル(卒業生の一言)」が掲載されていた。
読んでみると「農山村留学」「小学校陸上大会」「小学校球技大会」の経験が金メダルになっている事例が多かった。
やはり、児童にとってこうしたイベントが思い出深いのだろう。
ところで私が小学校を卒業したのは半世紀も前だが、最近の卒業式をたえて知らなかった。
私の頃は学年で最も成績のよかった児童が、それぞれ送辞と答辞を述べていて、それが卒業式のハイライトだった。
「あいつ、成績はいいし先生におちょうべたれていたから選ばれたんだ」なんて、半分以上やっかみで言ったものだ。
そうしたものだと思って出かけたが、まったく違っていた。
今日の卒業式を見てびっくりした。一種の集団劇、集団歌唱なのだ。
たとえば卒業生からは、今までの感謝の言葉を全員が一言ずつ言うのだが、実にテンポよく話がつながっていき、また途中で全員で「ありがとう」なんて和するところは、タイミングといい発声といい集団劇そのものだった。
よほどトレーニングしないとこのようなハーモニーは生まれない。隣におられたこやつ会の副会長Nさんが「この日のためにずいぶん練習したんですよ」と言っておられたがそのとおりだろう。
また卒業証書をもらう時の姿勢、椅子に座っている姿勢、歩き方についても実に美しくこのような形式美を見たのは久しぶりだ。
これに匹敵する美しさは防衛大学の卒業式ぐらいだ。
昨今の成人式の荒れようを見ていただけに、厳粛な面持ちで卒業証書を手に取る児童が実に頼もしく見えた。
「君たちがそのまま成人してくれれば、日本は大丈夫だ」なんて妙に感動してしまった。
集団歌唱も面白かった。卒業生と在校生がそれぞれ向き合って、互いに2曲ずつ歌うのだが、心のこもった歌合せだ。
イメージは昔日本でも行なわれていた歌垣(うたがき)に似ている。
歌垣そのものは谷を挟んで男女が恋の歌を歌うのだが、ここでは卒業生と在校生が向かい合って、送り送られる立場の歌を歌っていた。
校長先生の式辞もなかなかよかった。「小学生にとって内容が少し難しいのではなかろうか」という気が少ししたが、あえてそうした題材を選ばれたのかもしれない。
「君たちはもう中学生だ。この程度の内容は理解しなさい」と言うことだろう。
校長先生は卒業生に伝えたいこととして「言葉をもっと学んでほしい」と言われていた。
「一人一人違う人間が理解しあうためには、心を伝え合うための努力が必要です。それに役立つのが言葉です。考えることも言葉ですから、たくさん言葉を知ることは深い考えをする基に成ります。・・・・
中学校ではたくさん言葉を学んで、深く考え、心を伝え合うためのあなた方の手助けにしてください」
まさか私の言語能力の欠如に対して言っているのではないだろうが、なかなかの名言だ。
参列した親御さん方も満足されたのではなかろうか。
おいしい食事までよばれて帰ったが、小学校の卒業式は厳粛でなかなかいいものだと思った。
卒業式の写真を掲載します。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/20316?authkey=vJ_t7mAlfCY
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