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(20.2.25)Wikipedia革命

おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
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 Wikipedia(ウィキペディア)革命といってもほとんどの人がなじみのない言葉だ。今は私一人で使用している言葉なのだから無理はない。
しかし、この言葉が21世紀のキーワードになる日は近いと私は思っている。

 実はこの言葉が頭をよぎったのは、信じられないような記事が2月22日の毎日新聞に掲載されたからだ。
表題は「たった3部で1億円」と言う記事だがそれは以下のように記載されていた。

国土交通省所管の公益法人『国際建設技術協会』が、07年、道路特定財源約9200万円で作成した海外の道路事情の調査報告書が、わずか3部しか作られず、インターネット上の百科事典『ウィキペディア』の表を引用するなどずさんな内容だったことが、21日の衆院の予算委員会で分かった

 私がこの記事をみてびっくりしたのは「インターネット上の百科事典『ウィキペディア』の表を引用するなどずさんな内容だった」と記載されていたからだ。

 私は最近、百科事典はウィキペディアしか使用していない。理由はGoogleで検索するとほとんどの項目が分かるのと、毎日新聞の記事とは違って実に詳細正確な内容だと感心しているからだ。

 Wikipediaについて知識のない人のために説明すると、これは特定の専門家が記載した百科事典ではない。
一般の普通の人が自分の持っている知識を無料でコンピュータ上に書き込んだ百科辞典である。
書くほうも無料だが、利用も勿論無料だ。


 新聞記事では「ウィキペディアは誰でも書き込めて誤りがある場合もあり、通常の論文では引用されない」から価値が低いと言っているが、そんなことを言ったら専門家の記載した論文でも誤りがあるのは常識だ。

 実際は新聞記事とは反対に、ウィキペディアに記載された内容はレベルが高い。その理由は記載が自由競争の原理に基づいているからである。

 誰かが記載した記事を見て、他のより知っている人が訂正を求める。その訂正文をさらに知悉している人が訂正を求める。
こうして記事は瞬く間に専門家がびっくりするような内容に変わっていく。

 だから毎日新聞のこの記事は次のように書かれるべきだと思ったのだ。
この調査はウィキペディアを使用する等、ネット情報を縦横に駆使して信頼に値する報告ではあるが、報告書作成費が1億円は法外である。

 通常ネット情報は無料で入手でき、しかも検索に要する時間は1日あれば十分なはずで、また報告書に仕上げるには最大でも1ヶ月程度あれば可能なはずである。

 通常このような報告書の値段は、資料だけであれば1百万円、それに提言等の付加価値が加えられていれば3百万円。さらに現地に確認等に出向いていれば取材費を実費で計上して、最大でも5百万円程度が報告書の相場と言える。

 ネット時代を迎えて、情報入手が無限にゼロ円に近づいているにもかかわらず、調査報告書作成費の見直しを行なわないのは、差額が当技術協会に対する補助金だと見なされても仕方ない


 私の推計では、約8700万円が補助金になる。

 実は21世紀と言う時代は知識の価格が無限にゼロに近づく時代なのだ。
従来この世界には学問ギルドと言うものがあり、ながく大学・研究所・出版業界・巨大メディア等がそのギルドの中心にいて、知識の発信を独占していた。
それ以外の情報は価値がないし、そもそも発信する方法もない

 その知識独占に挑戦しているのがWikipediaであり、普通の知識ある人が作成している無料でオープンな百科事典なのだ。
OSで言えばWindowsに対するリナックスのようなものだ

 従来はこうした百科事典は日の目を見ることはなかったが、Web革命によりGoogleで検索すれば誰でも見ることができる。

 だから、大学や研究所のような専門家にとって21世紀は実に恐ろしい時代なのだ。
通常の生活者が、誰もが自分の知識をWikipediaに書き込んでいく。
その知識の集積は瞬く間に専門家を凌駕してしまう。

 そうなると専門家の出る幕は、自分もWikipediaの書き手になる他手はない。
ただしこの作業は無料だから専門家としての収益源は無限にゼロに近づいてしまう。

 私はこうした知識の価格が無限にゼロに近づいていく現象をWikipedia革命と名づけることにした



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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