(20.1.3)美しい日本語
「おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
「pianotokurarinetto.mid」をダウンロード
実に美しい日本語を聞いた。ただし日本人からではない。アメリカ人からである。
おゆみ野キリスト協会の牧師、アイバーソンさんの大学生のお嬢さんのことだ。
アイバーソンさんはこのあたりでは著名人であり、クリスマスが近づくとその9人の子供たちと一緒にテレビに出演し、サウンド・オブ・ミュージックの「さようなら、ごきげんよう(So Long, Farewell)」を歌って拍手喝采をあびた。
すでに20年以上に渡って日本で伝道活動を続けており、お嬢さんは日本育ちだから日本語を流暢にしゃべるのは分かるが、流暢というだけでなくことのほか美しいのだ。
電車の中で少し問題のありそうな女学生がしゃべる悪質な男言葉になれていただけに、はっとしてしまった。
その対極に位置するような正統派日本語で、言葉だけ聴いているとひと昔前の躾のよいお嬢様という感じである。
ほとんど小津安二郎と原節子の世界だ。
私がアイバーソン一家と知り合ったのは、隣家のクリスマスパーティーに呼ばれたからであるが、ここ数年クリスマスになると、隣家とアイバーソンさんの家族と、我が家の家族でパーティーをするのが恒例になっている。
娘が「本当に美しい日本語ですね」と感嘆していたが、そこにいた日本人の誰よりも正しく美しい言葉遣いだった。
私もかなり丁寧な日本語をしゃべるのだが、このお嬢さんには負ける。
どちらが日本人なのか分からないくらいだ。
しかし日本語の美しさを外国人に教えられるとは情けない。大相撲の横綱が二人ともモンゴル人で、モンゴル人に相撲を教えてもららっているのとにている。
深く反省をして、このお嬢さんに負けない美しい日本語を話そうと決心した。
「亀ゴン、絶対に正しい日本語をしゃべることにしたぞ」
「先生の話し方はすでに崩れてます。私に対してぞんざいな口の聞き方をしてます。言い直してください」
「亀ゴン君、私は正しい日本語を話す決心をしました」
「亀ゴン君ではなく、亀ゴン先生です」
美しい日本語を習得するのは大変そうだ。
写真は本文と直接関係しませんが、おゆみ野の富士見が丘から見た富士山です。元旦、2日と見えましたが、この写真は2日に撮ったものです。意外と近くに見えたのでびっくりしました。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/201202/photo?authkey=9OHcWAVCkx4#s5150988159121956626
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