(19.11.30)龍化山 徳雲院
龍化山 徳雲院(とくうんいん)といいてもほとんどの方が知らないと思う。東京あきる野市の山あいにある臨済宗建長寺派の禅寺である。
ここに私の父の墓所があるのだが、ここを墓所としたのはたまたまで、この寺の住職が私の弟のつれあいの親戚筋だったからである。
私は家の宗派がなんだったか知らなかったので、墓所を定めたついでに「臨済宗建長寺派」の仏教徒を名乗ることにした。
にわか仏教徒である。
というのも日本に住んでいる限り無宗派でなんら支障がないのだが、海外旅行などして「何の宗教を信じているか」と聞かれたときは要注意だ。イスラム教圏やキリスト教の影響が強い国は特に注意がいる。
もし気軽に「無宗教です」なんて言おうものなら「こいつは悪魔の手先にちがいない」なんて誤解されてしまい、人間扱いをしてくれない。
そんな訳で、海外旅行では「臨済宗建長寺派」の敬虔な仏教徒になっているが、それ以外に私が仏教徒になるのは父の墓参りのときだけである。
先日この寺で、父の17回忌の法要が行われた。一般に17回忌は死後16年目に行われるのだが、母が「自分が死んでしまうと17回忌ができないから早めに実施したい」と、実質2年早めて行うことにしたのである。
一族郎党が集まったが、親戚が集まるのは冠婚葬祭のときだけになってしまっている。
この寺に私も将来墓所を定めることになるのだが、私の信仰心はともかくとしてこの徳雲院のロケーションは非常に気に入っている。
とても美しいのだ。
「墓所としては最適だ」
徳雲院は秋川の支流の養沢川沿いに立てられた禅寺で、開山は1557年というから織田信長の子供時代に相当する古刹だ。
近くに大岳や御岳に登る登山道もあり、ハイカーがよく通っているので登山好きの方はもしかしたらこの寺を見たことがあるかもしれない。
春は梅の花、6月には源氏ぼたるが舞い、11月半ばからは境内は紅葉に包まれていた。
禅寺だからここで修行することもできる。
今回も写真に収めてきた。私はとてもこの場所を気に入っているので、写真を見られた方も気に入っていただければ幸いだ。
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