(19.8.31)なさけ
おゆみ野自転車共生会議のNさんの奮闘については前に記載した。
おゆみ野の遊歩道(四季の道、中の道、おゆみの道)から、盗難・放置自転車がほぼ一掃された件である。
Nさんの熱意が、千葉南警察署長と市民ネットワークの川本県議と福谷市議の賛同を得て、盗難・放置されていた自転車を、「拾得物」として千葉南警察署が受け入れてくれたのである。全部で38台だった(うち6台はゴミとして処理)。
こうしてNさんの努力で一旦は四季の道から消えた盗難・放置自転車が今再び、非常に悪い形で復活しつつある。
現在の盗難・放置自転車は、3~4台であるが、その放置のされ方が信じられないほど悪質なのだ。暴力的といったほうがよい。
有吉中学校と有吉小学校の間の道路下の側に放置されていた自転車は、サツキの植栽の上に放リ投げられていた。
置いてあったり、倒されていたのではない。植栽の上にわざと放リ投げられていたのである。
たとえ盗んだ自転車といえどもこの場所まで利用させてもらったはずだ。物に心はないとはいえ、日本人の伝統的感性からすれば、自転車に感謝することはあっても、粗略に扱うことはしないものである。
さらに問題なのは、サツキの植栽の上に自転車を放り投げれば、植栽が痛んでしまうことだ。剪定をしながら長い年月をかけて大事に育ててきたサツキのことを、なんら考慮しないのは信じがたい。
しかし私が本当に愕然としたのは、この自転車を私が発見した朝の7時半ごろまで、誰も自転車を植栽の上から下ろそうとしなかったことだ。自転車もサツキもまったく目に入らないみたいだ。本当にそれでいいのだろうか。
この自転車は植栽から降ろして横において置いたのだが、翌日にはその場所から消えていた。私はこの自転車に心底同情した。
「日本人が持っていた道徳心はどこにいってしまったのだろうか」
しかし、これだけにとどまらないのだ。そばら公園の放置自転車は前のかごをわざと壊してあった。KS電気の近くの公園の放置自転車はタイヤのチューブが引っ張りださえていた。
盗むだけでなく、乗り捨てたあと、わざと自転車を壊すのだ。
「なぜそんなことをするのだ」天を仰いでしまった。
以前、扇田小学校の校門の前の道おいてあるプランターが蹴飛ばされて花と培養土が四季の道に散乱していたことがあった。そのときそれを見つけた校長先生が言った言葉を思い出す。
「花には何の罪もないのに、このようなことをする人は『なさけ』ということを知らないのだろうか」
私も同じことを言おう。
「自転車には何の罪もないのに、この人たちは『なさけ』ということを知らないのだろうか」
(注)現在Nさんは、この3~4台の自転車について千葉南警察署と話し合いをしているが、9月2日に予定されている4者会談(おゆみ野自転車共生会議、千葉市、緑土木事務所、千葉南警察署)までは結論がでそうもないという。
投げ出されたり壊されたりしている自転車の写真を掲載します。
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/19830
なお、本件と関連するブログは以下のとおり
・おゆみ野自転車共生会議 Nさん奮闘記
最近のコメント