(19.8.18)育毛剤の使い方は難しい
育毛剤の使い方は実に難しい。特に評判のいいリアップやフラバサイトのような育毛剤は、長期間使用していると信じられないような副作用がでてくる。
どうもこの副作用の出かたは個人ごとに特徴があるらしく、私の場合、リアップは少し強い運動をすると、心臓に締め付けられるような痛みが発生した。スポーツ選手にとって致命的な欠陥だ。
一方フラバサイトは夜間の喉の渇きが激しく、つばがまったくでなくなるのには驚いた。
リアップは、心臓が痛むのですぐに使用を止めたが、フラバサイトは喉の渇き程度なので、今まで一日2回使用していたのを1回にとどめて様子を見てきた。
「もしかしたら、つけすぎたのが問題かもしれない」
未練が断ち切れないところが悲しい。
現在の状況は、悪くならないだけマシか少し良くなったという程度で、当初たっぷりつけていたときのような劇的な効果はない。
思えば、あの頃ははしゃいでいた。
「パパさん、髪の毛が増えたじゃない」
「見よ、今に学生時代のような黒髪に戻れるかもしれない」
実は育毛剤は使用を停止すると、ほぼ2週間で元の状態に戻ってしまう。つける量と毛髪の量はほぼ比例し、副作用はある限界を越えると劇的に増加する。
今は細々とフラバサイトをつけており、現実を認めるより仕方がないと心に言い聞かせた。
小学生から「禿のおじちゃん」といわれてもにっこり笑おうと、鏡に向かってトレーニングしている。
若い娘さんから「おじいさんは元気ですね」といわれたら、その時は微笑んで、あとで五寸釘をわら人形に打ちつけよう。
「亀ゴン、育毛剤は使用法が本当に難しいよ。ついつけすぎて、どうしても副作用に悩まされる。一方つけないと急速に髪の毛が抜けて、丸坊主になりそうだ」
「先生は毛にこだわりすぎでないですか。私なんか身体に一本の毛も生えていませんよ。それでも亀の中ではハンサムと言われています」
「情けないことに毛があるかないかで人生のたそがれを感じてしまうのだよ。私の友人の I さんなんかは、『こだわりから抜け出た』といっていたが、私はまだこだわっているんだ」
「先生はおそらく、久米の仙人と同じ悩みをもたれているのだと思います。仏教では煩悩というのです」
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