(19.8.12)約束 その2
小谷小学校の校長先生との約束は実は2つあって、1つはすでに記載した四季の道に面した土手の草刈である。
もう一つは、この土手とまったく反対側にあたる、グランドをはさんで南側の土手のつつじと松葉菊の植栽の復活であり、実はこちらの方が難しい。
グランドへの通用門に向かって、左側と右側につつじの植栽が植わっているが、右側のつつじがまったく元気がないことは何回か記した。
この、右側のつつじを昔のように元気いっぱいのつつじに復活し、つつじの復活が困難な場所は松葉菊を植えるプロジェクトを発足したのは、6月の始めだ。
以来、雑草の除去や水遣りと努力を重ねてきたが、実は大変な障害が立ちはだかって、なかなか思ったとおりの復活ができない。
障害とはこの植栽の場所を運動場にしている犬がいることで、松葉菊の上を走り回るので、せっかく植えてもたちまちのうちに踏み荒らされてしまう。
私は犬の所有者に、「この犬を花壇に入れないようにしてくれませんか。子供たちが植えた松葉菊がみんな死んでしまいます」と依頼したのだが、どうしても聞き入れてくれない。
「犬が楽しく、松葉菊を踏んで遊んでいるのに、どうしてそれを止められましょう。小学校のつつじや松葉菊なんてどうなってもかまいません。大切なのは犬の気持ちです」と言う態度で、私がいないと犬を思いっきり遊ばせる。
思い余って、D2で園芸用の支柱と紐状の針金を購入してきて柵を作り、テプラで注意書きを作った。
「つつじと松葉菊の養生中。犬をここに入れないください。子供が泣いております」実際に泣いていたのは私だが、子供の協力を仰いだ。
その後は1回だけ、支柱を倒して中で犬が遊んだあとがあったが、すぐに支柱を二重に張り巡らしたので、ようやく犬の進入は防げている。
それでも毎日の見回りは欠かせない。支柱が倒されたり、針金が切られたり、注意書きが破られてしまうことが時々起こるので、すぐさま復旧するようにしている。油断ができないのだ。
昔のテレビ映画で「ララミー牧場」と言うのがあって、牛や馬を守るため主人公の牧童が牧場の柵が壊れていないか毎日見回りをする場面があったが、それと同じ状態になってしまった。
それにしても一旦死に絶えそうになったつつじの復活は難しい。やせ細ってしまったつつじの枝は、犬がそこを通っただけで簡単に折れてしまい、代わりに植えた松葉菊は跡形もなく死んでしまう。
校長先生との約束も大変なのだ。
つつじと松葉菊の現状の写真
http://picasaweb.google.co.jp/yamazakijirou/fAWYpK?authkey=0pjS6QMNhEk
| 固定リンク
「ボランティア つつじの再生(小谷小学校)」カテゴリの記事
- (21.8.22) 家と学校の草刈について(2009.08.22)
- (20.5.30) 小谷小学校のつつじが再生し始めた(2008.05.30)
- (19.8.12)約束 その2(2007.08.12)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント